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番外編
12話 山本 碧のデート③
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「大丈夫!落ち着いていけ、落ち着いていけ、落ち着いていけ」
碧が自習スペースで一人で自虐している同じ頃、裕貴は入り口に入ってすぐにあるメインフロアのたくさん本棚がある場所の一番奥で頭を悩ませながら、うろうろと同じ場所を行ったり来たりを繰り返していた。
戻りたくてもどの面を下げて碧の元に戻ったらいいのか分からなくて、さっきからずっとこの調子なのだ。
「よし、戻ろう!・・・でもなぁ~」
このようにいざとなって戻ろうとするが、その度に碧の胸を思い出してしまって戻ることができない。
どうしてこんなに意識してしまっているのだろう。
日頃から姉御肌な態度や性格が印象的でスタイルはあまり気にならなかったのに、今は頭の中であの大きさと揺れる音が散らつく程に目がいってしまう。それは男として仕方ないことに思えるが、
碧にそんな風に見ていたなんて知れたら、嫌われるでは済まない。
幸いにも碧はおでこをくっつけられたことに動揺が隠せなかったから気づいている様子は無かったから、その心配は無いだろう。
「男になれ・・・男になるんだ僕!」
だからといってこのままずっと立ち往生し続ける訳にはいかない。
仮にもこうして女の子を一人で待たせているんだ。
碧のモノを見ていたことは気づかれていないからと置いておいて、こうしているだけで彼女に迷惑をかけてしまうのはいけないと、裕貴は両頬を叩いて気合を入れ直す。
「・・・よし、行こう!」
ついに覚悟を決め裕貴は重く感じる足取りを動かし、一歩一歩進んで碧の待つ自習スペースに戻っていった。
借りたい本の件については、既に貸し出しされていて借りれなかったとなんとか誤魔化した。
◇◇◇◇
「今日はありがとね」
「うん。最初の練習問題と比べて正解が多くなって良かったよ」
それから二人は互いに気まずさを隠して気を逸らさせながら、休憩の合間にはカフェでお茶をして、夕方まで勉強に励んだ。
裕貴の懸命な指導の下に碧は今まで以上に集中した甲斐もあり、腕試しとして最初にやった練習問題の答案を比べてみると、勉強前の正答率が3、4割なのに対して勉強後の正答率は6割以上という劇的に上がったのである。
「ごめんね?あたしなんかの為にせっかくの休日を・・・」
「良いんだよ。こうやって碧の役に立てたし、それに・・・」
「それに?」
「・・・いや、なんでもない!」
憧れの人から勉強を教えるためにわざわざ休日を取ってくれたことに碧は感謝しつつも謝罪した。
それに対して裕貴はこうして碧の勉強に役に立てたことにむしろ光栄で嬉しいという気持ちを示して碧の言葉を肯定して、他に何か言いたそうだったが、咄嗟に却下した。
「あのさ、良かったらLINE交換しないかな?
あたしたちクラスのグループには入っているけど、個人同士ではやってないじゃない?」
「そういえばそうだね」
碧はこの機会にと、裕貴に提案した。
この願っても無いチャンスは今日のような日以外にはない。
裕貴は何の違和感も感じないまま携帯を取り出し、二人はお互いのアドレスを交換した。
「すみません、避けて~!!」
「「!?」」
声がしてくるかと思って振り返ると、女子中学生が自転車に乗ってこちらに向かってきていた。
普通なら声に出さずとも普通に避けて通れるはずだが、何処か様子がおかしい。
どうやらブレーキが効かず止まらなくなったらしい。
このままでは碧と衝突してしまい、あわや大事故は免れない。
そう思った裕貴は咄嗟に自転車が目前にくる直前で、碧を抱き寄せた。
「!?」
「ったくもう、危ないですよ!」
「ごめんなさ~い!」
碧を抱き寄せて避けたことで自転車と衝突しなくて済んだ。
裕貴は一安心して注意すると、謝ろうにも自転車を止めることが出来ない女子中学生は声に出して謝りながらそのまま走っていった。
「なんだったんだ、まったく・・・大丈夫かい山本?」
「う、うん・・・」
ちゃんと面と向かって謝罪をしなかった女子中学生に対して裕貴は呆れながらも、碧の身を案じた。
憧れの人から急に抱き寄せられた碧は顔を真っ赤にしたまま静かに返事した。
「大丈夫?また顔が赤いけど・・・」
「・・・ううん!大丈夫だよ!ほら、夕焼けが綺麗でしょ?
それで顔が赤いように見えるのよ!」
「あっ、そうか」
また本心がバレてしまうと思った碧は、ちょうど裕貴の後ろから夕陽が見えたのでそれを利用して誤魔化した。
それに裕貴はまたしても碧の言葉に違和感を感じず納得した。
「本当だ。すごい眩しいけど綺麗だね」
「うん」
碧が誤魔化すために切り出した夕陽の方に裕貴は振り返って、見るとそう言った。
咄嗟の誤魔化しが吉と出たと感じた碧は違和感を出さないように裕貴の気持ちに同調した。
同調しなくとも少し登った丘にある図書館からすぐ出たこの場所から見てみると、暗くなりつつある空や雲、そして街全体をオレンジ色に照らす夕陽といった風景は本当に綺麗だった。
「また来たらいいな。今日みたいな日が」
「またって夕陽は今日しかないわけじゃないんだし、いつでも見れるじゃん!ここからでも大学からでも」
目の前の絶景を目の当たりにしながら当たり前のことをまるでいつの日かのように言う裕貴の言葉に、碧は何を言っているんだという気持ちで突っ込んだ。
すると裕貴は無邪気で清々しい笑顔で答えた。
「夕陽のことじゃないよ。
こうして山本と二人で何処か出掛けて、山本と一緒に居るのがこんなに楽しいって思える日がまた来ないかなって」
「えっ・・・それって・・・・・・」
まるで本当に心臓を撃ち抜かれたんじゃないのかと感じた瞬間だった。
憧れの人の方から誘われるという願ってもないチャンスに気合を入れて、いつもの自分から一転して女の子らしく臨んだところまでは良かった。
一方で憧れの人と休日に二人っきりで過ごせるのにテンションが上がって、調子に乗ってる自分がいる気がしていた。
普段こんな格好しないから、もしかしたら本当は変な奴だと思われているじゃないかと心の何処かで自信が無かった。
だけどその不安はこの瞬間、一気に吹っ切れた。
彼もまた心の底からあたしと一緒にいるのが楽しいと思ってくれていた。
想い人からその言葉と気持ちを送られるなんて、女として言葉じゃ表現なんてできない、どれくらい喜びに満ち溢れることなんだろう。
「じゃ、じゃあ今度は勉強会とかじゃなくて、その・・・
ふ、二人だけで何処かに行きませんか!!」
「えっ・・・」
裕貴の心からの優しさに触れられた碧は、ついに勇気を振り絞って言った。歪、言ってしまった。
あるいはやっと言えたといった方が正しいのかもしれない。
勉強会の誘いではなく、正真正銘デートの誘いだった。
裕貴もまた、碧の言葉に察したのか顔が真っ赤になっていた。
いつか自分からデートに誘おうと思っていた相手から誘われるとは想像していなかったのだから。
「そ、それって・・・」
「ダメかな?やっぱあたし相手じゃ・・・」
「そんなことないよ!すごい嬉しいよ!
僕でよろしければ喜んで!」
「そう、良かった~」
大学での誘いの時と逆転しているように感じるが、正真正銘デートの誘いに裕貴は断る意思のかけらもなく照れながらも笑顔で承諾し、碧も嬉しくなってほっとしながら笑顔で返した。
「そうだ!あたしこの辺でいい店知ってるの!寄ってかない?」
「うん、喜んで」
碧はもうそろそろ耐えられなくなってしまったのを悟って話を逸らし、話題を変えて裕貴が乗ったのを確認することでその場を凌いでいるようだが、もちろん本心ではそうはいかず・・・・・・
(っしゃあああぁぁぁーーー!!
デートに釣ってやったぞ、このやろー!!!)
心の中でガッツポーズを決めながら狂喜していた。
それもそのはず、なにせ大学で女子の憧れの的である彼を自分からデートの申し出をした上で承諾してくれたのだから。
今なら他の女子たちに自慢して、何をそんな嘘を相手にしない子達を堂々と笑い飛ばせる勢いだった。
しかしあくまで例えで実際にやるのは碧も割に合わない。
兎にも角にも、こうして憧れの人を堂々ゲットできるチャンスに一歩近づけたんだ。
今こうして自分だけ独占できる今の幸福を最後まで味わってやろうと、裕貴と手を繋いで歩きながら密かに考える碧であった。
碧が自習スペースで一人で自虐している同じ頃、裕貴は入り口に入ってすぐにあるメインフロアのたくさん本棚がある場所の一番奥で頭を悩ませながら、うろうろと同じ場所を行ったり来たりを繰り返していた。
戻りたくてもどの面を下げて碧の元に戻ったらいいのか分からなくて、さっきからずっとこの調子なのだ。
「よし、戻ろう!・・・でもなぁ~」
このようにいざとなって戻ろうとするが、その度に碧の胸を思い出してしまって戻ることができない。
どうしてこんなに意識してしまっているのだろう。
日頃から姉御肌な態度や性格が印象的でスタイルはあまり気にならなかったのに、今は頭の中であの大きさと揺れる音が散らつく程に目がいってしまう。それは男として仕方ないことに思えるが、
碧にそんな風に見ていたなんて知れたら、嫌われるでは済まない。
幸いにも碧はおでこをくっつけられたことに動揺が隠せなかったから気づいている様子は無かったから、その心配は無いだろう。
「男になれ・・・男になるんだ僕!」
だからといってこのままずっと立ち往生し続ける訳にはいかない。
仮にもこうして女の子を一人で待たせているんだ。
碧のモノを見ていたことは気づかれていないからと置いておいて、こうしているだけで彼女に迷惑をかけてしまうのはいけないと、裕貴は両頬を叩いて気合を入れ直す。
「・・・よし、行こう!」
ついに覚悟を決め裕貴は重く感じる足取りを動かし、一歩一歩進んで碧の待つ自習スペースに戻っていった。
借りたい本の件については、既に貸し出しされていて借りれなかったとなんとか誤魔化した。
◇◇◇◇
「今日はありがとね」
「うん。最初の練習問題と比べて正解が多くなって良かったよ」
それから二人は互いに気まずさを隠して気を逸らさせながら、休憩の合間にはカフェでお茶をして、夕方まで勉強に励んだ。
裕貴の懸命な指導の下に碧は今まで以上に集中した甲斐もあり、腕試しとして最初にやった練習問題の答案を比べてみると、勉強前の正答率が3、4割なのに対して勉強後の正答率は6割以上という劇的に上がったのである。
「ごめんね?あたしなんかの為にせっかくの休日を・・・」
「良いんだよ。こうやって碧の役に立てたし、それに・・・」
「それに?」
「・・・いや、なんでもない!」
憧れの人から勉強を教えるためにわざわざ休日を取ってくれたことに碧は感謝しつつも謝罪した。
それに対して裕貴はこうして碧の勉強に役に立てたことにむしろ光栄で嬉しいという気持ちを示して碧の言葉を肯定して、他に何か言いたそうだったが、咄嗟に却下した。
「あのさ、良かったらLINE交換しないかな?
あたしたちクラスのグループには入っているけど、個人同士ではやってないじゃない?」
「そういえばそうだね」
碧はこの機会にと、裕貴に提案した。
この願っても無いチャンスは今日のような日以外にはない。
裕貴は何の違和感も感じないまま携帯を取り出し、二人はお互いのアドレスを交換した。
「すみません、避けて~!!」
「「!?」」
声がしてくるかと思って振り返ると、女子中学生が自転車に乗ってこちらに向かってきていた。
普通なら声に出さずとも普通に避けて通れるはずだが、何処か様子がおかしい。
どうやらブレーキが効かず止まらなくなったらしい。
このままでは碧と衝突してしまい、あわや大事故は免れない。
そう思った裕貴は咄嗟に自転車が目前にくる直前で、碧を抱き寄せた。
「!?」
「ったくもう、危ないですよ!」
「ごめんなさ~い!」
碧を抱き寄せて避けたことで自転車と衝突しなくて済んだ。
裕貴は一安心して注意すると、謝ろうにも自転車を止めることが出来ない女子中学生は声に出して謝りながらそのまま走っていった。
「なんだったんだ、まったく・・・大丈夫かい山本?」
「う、うん・・・」
ちゃんと面と向かって謝罪をしなかった女子中学生に対して裕貴は呆れながらも、碧の身を案じた。
憧れの人から急に抱き寄せられた碧は顔を真っ赤にしたまま静かに返事した。
「大丈夫?また顔が赤いけど・・・」
「・・・ううん!大丈夫だよ!ほら、夕焼けが綺麗でしょ?
それで顔が赤いように見えるのよ!」
「あっ、そうか」
また本心がバレてしまうと思った碧は、ちょうど裕貴の後ろから夕陽が見えたのでそれを利用して誤魔化した。
それに裕貴はまたしても碧の言葉に違和感を感じず納得した。
「本当だ。すごい眩しいけど綺麗だね」
「うん」
碧が誤魔化すために切り出した夕陽の方に裕貴は振り返って、見るとそう言った。
咄嗟の誤魔化しが吉と出たと感じた碧は違和感を出さないように裕貴の気持ちに同調した。
同調しなくとも少し登った丘にある図書館からすぐ出たこの場所から見てみると、暗くなりつつある空や雲、そして街全体をオレンジ色に照らす夕陽といった風景は本当に綺麗だった。
「また来たらいいな。今日みたいな日が」
「またって夕陽は今日しかないわけじゃないんだし、いつでも見れるじゃん!ここからでも大学からでも」
目の前の絶景を目の当たりにしながら当たり前のことをまるでいつの日かのように言う裕貴の言葉に、碧は何を言っているんだという気持ちで突っ込んだ。
すると裕貴は無邪気で清々しい笑顔で答えた。
「夕陽のことじゃないよ。
こうして山本と二人で何処か出掛けて、山本と一緒に居るのがこんなに楽しいって思える日がまた来ないかなって」
「えっ・・・それって・・・・・・」
まるで本当に心臓を撃ち抜かれたんじゃないのかと感じた瞬間だった。
憧れの人の方から誘われるという願ってもないチャンスに気合を入れて、いつもの自分から一転して女の子らしく臨んだところまでは良かった。
一方で憧れの人と休日に二人っきりで過ごせるのにテンションが上がって、調子に乗ってる自分がいる気がしていた。
普段こんな格好しないから、もしかしたら本当は変な奴だと思われているじゃないかと心の何処かで自信が無かった。
だけどその不安はこの瞬間、一気に吹っ切れた。
彼もまた心の底からあたしと一緒にいるのが楽しいと思ってくれていた。
想い人からその言葉と気持ちを送られるなんて、女として言葉じゃ表現なんてできない、どれくらい喜びに満ち溢れることなんだろう。
「じゃ、じゃあ今度は勉強会とかじゃなくて、その・・・
ふ、二人だけで何処かに行きませんか!!」
「えっ・・・」
裕貴の心からの優しさに触れられた碧は、ついに勇気を振り絞って言った。歪、言ってしまった。
あるいはやっと言えたといった方が正しいのかもしれない。
勉強会の誘いではなく、正真正銘デートの誘いだった。
裕貴もまた、碧の言葉に察したのか顔が真っ赤になっていた。
いつか自分からデートに誘おうと思っていた相手から誘われるとは想像していなかったのだから。
「そ、それって・・・」
「ダメかな?やっぱあたし相手じゃ・・・」
「そんなことないよ!すごい嬉しいよ!
僕でよろしければ喜んで!」
「そう、良かった~」
大学での誘いの時と逆転しているように感じるが、正真正銘デートの誘いに裕貴は断る意思のかけらもなく照れながらも笑顔で承諾し、碧も嬉しくなってほっとしながら笑顔で返した。
「そうだ!あたしこの辺でいい店知ってるの!寄ってかない?」
「うん、喜んで」
碧はもうそろそろ耐えられなくなってしまったのを悟って話を逸らし、話題を変えて裕貴が乗ったのを確認することでその場を凌いでいるようだが、もちろん本心ではそうはいかず・・・・・・
(っしゃあああぁぁぁーーー!!
デートに釣ってやったぞ、このやろー!!!)
心の中でガッツポーズを決めながら狂喜していた。
それもそのはず、なにせ大学で女子の憧れの的である彼を自分からデートの申し出をした上で承諾してくれたのだから。
今なら他の女子たちに自慢して、何をそんな嘘を相手にしない子達を堂々と笑い飛ばせる勢いだった。
しかしあくまで例えで実際にやるのは碧も割に合わない。
兎にも角にも、こうして憧れの人を堂々ゲットできるチャンスに一歩近づけたんだ。
今こうして自分だけ独占できる今の幸福を最後まで味わってやろうと、裕貴と手を繋いで歩きながら密かに考える碧であった。
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