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21話 二人っきり②×ゲームセンター
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「あはっ♡賢人くん、おっひさー♪」
「し、重盛さん!?なんで!?」
予想もつかなかった人物と偶然再会したことにあまりにも驚くあまり、賢人の頭は混乱してついていけなかった。
そんなことを気にも留めていない蘭子は少しムッとして頰を膨らませた表情で言った。
「もう~あたしのことは蘭子でいいって言ったじゃん!相変わらず賢人くん全然つれないな~・・・」
数ヶ月ぶりに会っても相変わらずの今時のギャルらしい格好と喋り方をする蘭子に、賢人は未だにどう対応すれば良いのか分からず戸惑うだけだった。
しかも、今日に限って数ヶ月に見た私服とは違って学校指定の制服ではあるものの、胸元のボタンを開けている本物のミニスカートかっといえるぐらいにスカートを短くしているなど、賢人が見る限り露出度が高ければ高いと言えるぐらいにまでに着崩していた。
「す、すいません。いつもの癖で・・・じゃあ蘭子さん、どうして僕がこの辺にいたのが分かったんですか?」
「あぁ~分かったっていうか・・・・・・ついさっき里奈からLINEで『園咲公園で賢人くんと二人っきりで話しちゃったー!!♡』って、わざわざ送ってきたのよ、ほら!」
「・・・?・・・・・・!!」
とんでもない理由を聞かされた賢人は、蘭子の言っていることが信じられず、思わず唖然としてしまい、それを伝えた当の蘭子は呆れたと同時に、半分面白がった気持ちでLINEで里奈とのトークを見せた。
その中には確かに蘭子が言った通り、今日の日付でちょうど里奈が一足先に帰った数分後だと思われる時間帯に、里奈からそのメッセージが送られていた。
(里奈先輩も里奈先輩で、何してんの・・・)
尚も唖然としている賢人を気遣うように、蘭子は苦笑いしながらも、声をかけた。
「これはあたしも小さい頃からの友達として、それは無いとは思ったわ・・・」
「・・・はい、それは僕も思いました」
これを見せられた賢人も、男としても彼氏としても気まずくなったが、彼なりに理解できる優しさのためか恥ずかしさと嬉しさ(?)が少し勝ってしまった。
「・・・まぁとにかく、わざわざ里奈が賢人くんといた場所まで教えてくれて、それが偶々あたしの帰り道の近くだったって訳」
「へぇー・・・」
「それで実際来てみたら、賢人くんが一人で帰っているのをみつけたの」
(あっ、通りで・・・って、なんで来てみたらなの?)
蘭子の饒舌たる話を一通り聞いていて、所々で賢人が不思議そうに思っているとは、蘭子は気づかず尚も喋り続けた。
「ーーーそれでね、一番最初に言った通り、
あたしと一緒に遊んでくれないかなー、なんて・・・」
「・・・・・・えぇ!?」
「いや、そんなに驚くことはないっしょ・・・」
彼にとっては相当驚くことだったのか、極端なリアクションで驚く賢人に、蘭子は少々怖気つくも苦笑いで突っ込んだ。
「え、な、なんで?」
「え~?だってさ、さっきのメッセージ見てまさかと思って来てみたら、ホントに賢人くんがいたからさ~」
「うっ・・・」
「それに、さっき言ってたじゃん?『帰ったら何しようかな~?』って」
「はい、確かに言いましたけど・・・」
「ってことは~、このまま帰ってもどうせ暇だよね~?」
「ま、まぁそうですけど・・・」
「じゃあ、OKってことで良いよね~?」
「え、あの僕まだ何も言ってないんですけど・・・」
「良いから良いから~♪あたし、良い場所知ってるからさ!」
「ちょちょ、蘭子さん!?少しは僕の話を聞いてください~!」
賢人は賢人の意思とは関係無しに、無理矢理連れていこうとする蘭子に必死に訴えかけるも、当人は久々に男子とお遊びすることにテンションを上げていて、賢人の話を聞く耳を持っていなかった。
抵抗むなしく賢人は、蘭子に強引に手を握られて、そのまま何処かに連れていかれてしまった。
◇◇◇◇
(ど、どうしましょう・・・)
賢人が蘭子に連れてこられた場所は賢人にとっては、想像もつかない程に怖い場所かと思いきや、家から少し離れたデパートの中にあり、蘭子のような今時のやんちゃ(?)なタイプの若者ばかりが来るような渋い印象のゲームセンターで、賢人が知っているゲームセンターと違って薄暗くて一風変わっていた。
賢人が見て感じる限り、油断しているとすぐに絡まれるような如何にもな雰囲気が漂っているが、今日に限ってやけに人が少なく、おそらく二本の手で数えられる程度の人数だと思う。
もちろん賢人はここに来るまでも含めて緊張していたが、また同時に安心していた。
何故なら、もしもたった一人で来ていたとしたら、すぐさま不良に絡まれて、いろんな意味で餌食になっていたかもしれないからだ。
けれども先ほども言った通り、運良く今日は想像よりも空いており、しかもたとえ空いていなかったとしても、蘭子という(この場からすれば)心強い人物のそばにいるだけで、周りからすればかなり近づきがたくなるような雰囲気を保証してくれる。
「さーてと、賢人くんまずは何から遊ぶー?」
「え!?あぁ、はい!」
「大丈夫?もしかして何か考え事してた?」
賢人の頭の中はいろんな考えが交錯して錯乱しそうになったが、蘭子が話し掛けてくれたことによって、妄想から現実に呼び戻された。
「あ~いえいえ!こういう場所に来るのは初めてだな~と思って・・・」
「えー?中学生の時に1回くらいなら誰でもゲーセン行ったことあると思うんだけど~?」
「ゲーセンに行ったことはあるんですけど、雰囲気が違うから・・・」
「キャハ♡やっぱお子ちゃまだから、あたしみたいなタイプとは嗜好が違うのかな?」
「お子ちゃまじゃないやい!!
もっと明るい雰囲気のゲームセンターを好む面はまだ子供だと、軽くからかわれた賢人はプンプンとして怒った。
「キャハハ♡怒った顔も可愛いー♡これは里奈が好きになる訳だー♡」
「な、何を言ってんすか急に!?」
賢人は子供扱いされて怒ったが、蘭子にとってそれは逆効果で、むしろその様子がより可愛らしく感じたらしい。
それを聞いた途端今度は恥ずかしくて顔を真っ赤にした。
「・・・まぁ冗談はこれぐらいにして、まずはなにするー?」
「切り替え早いですね、蘭子さんは・・・」
先程までの話題をまるで嵐が過ぎ去ったように蘭子は冗談として洗い流し、これからゲームセンターで楽しむことを最優先にした。
賢人は急に話題を変えられたことに少々呆れながらも、すぐに受け入れて何しようかと辺りを見渡した。
「・・・!あれなんかどうですか?」
「えー、なになにー?」
(いいじゃない、ゲーセンに来たからにはそうこなくっちゃ!)
賢人が初めてくる雰囲気のゲームセンターの中で遊びたくなるようなものを見つけ、蘭子はそれを見てようやくその気になってくれたと思い、静かに笑った。
◇◇◇◇
「いやぁ、また負けた~・・・」
「これで僕が8勝4敗ですね」
そう喜んでいる賢人と落ち込んでいる蘭子が今遊んでいるのは、
今流行りの『Pop・ Rhythm・Coaster』という新感覚のリズムゲーム。
収録された数千以上のアニソン、J-POP、ボカロなど、ありとあらゆるジャンルの人気曲を選択して次元を超えたジェットコースターさながらの目まぐるしい演出の中、曲を演奏するという内容で、賢人が大阪にいた頃からゲーマーの間では空前の大ブームとなっている。
ちなみに賢人と蘭子も友達とあるいは一人でゲームセンターに行った時には必ず遊ぶゲームの一つで、二人とも相当やり込んでいる。対戦モードもあり、せっかくなので二人で対戦することした。
それから対戦を始めて軽く30分、賢人が元オタクながらの圧倒的な実力を見せつけ、たった今12戦目が終わったところだった。
「賢人くんまじ卍だわ~」
「いや、僕らゲーマーというものはこれぐらいが普通だと思うんですけど・・・」
流石に30分もぶっ通しでプレイし続けて疲れたので、二人は少し休憩を取ることにした。
「でも今の賢人くんの実力なら、花と良い勝負だと思うよ?」
「あっ花さんもやってるんですか、このゲーム」
「うん、あの娘は昔からアニメはもちろんゲームも大好きだから、このゲームに食いつかない訳無いよ(笑)」
「そういえばあの時、そんなこと言ってましたね」
「この間あたしと朱乃と一緒に来た時なんて、花とあたしらとの格の違いってやつを思い知らされたよ・・・」
「そうなんですか・・・」
そんな自販機で買ったコーラを飲みながら語る蘭子の思い出話を、賢人はミルクココアを飲みながら笑って聞いていた。
他愛もない会話が続いてしばらくした後、コーラを飲み切った蘭子は空き缶専用のゴミ箱に捨てて声を出した。
「ねぇ賢人くん!あのゲームもっかいだけやろう!」
「良いですけど、急にどうしたんですか?」
「ちょっと良いこと思いついたんだよ、これが(笑)」
やけに一人だけウケている蘭子に、賢人は不思議に思いながらも承諾し、蘭子は賢人がミルクココアを飲み終わるまで、携帯を見ながら待つことにした。
「し、重盛さん!?なんで!?」
予想もつかなかった人物と偶然再会したことにあまりにも驚くあまり、賢人の頭は混乱してついていけなかった。
そんなことを気にも留めていない蘭子は少しムッとして頰を膨らませた表情で言った。
「もう~あたしのことは蘭子でいいって言ったじゃん!相変わらず賢人くん全然つれないな~・・・」
数ヶ月ぶりに会っても相変わらずの今時のギャルらしい格好と喋り方をする蘭子に、賢人は未だにどう対応すれば良いのか分からず戸惑うだけだった。
しかも、今日に限って数ヶ月に見た私服とは違って学校指定の制服ではあるものの、胸元のボタンを開けている本物のミニスカートかっといえるぐらいにスカートを短くしているなど、賢人が見る限り露出度が高ければ高いと言えるぐらいにまでに着崩していた。
「す、すいません。いつもの癖で・・・じゃあ蘭子さん、どうして僕がこの辺にいたのが分かったんですか?」
「あぁ~分かったっていうか・・・・・・ついさっき里奈からLINEで『園咲公園で賢人くんと二人っきりで話しちゃったー!!♡』って、わざわざ送ってきたのよ、ほら!」
「・・・?・・・・・・!!」
とんでもない理由を聞かされた賢人は、蘭子の言っていることが信じられず、思わず唖然としてしまい、それを伝えた当の蘭子は呆れたと同時に、半分面白がった気持ちでLINEで里奈とのトークを見せた。
その中には確かに蘭子が言った通り、今日の日付でちょうど里奈が一足先に帰った数分後だと思われる時間帯に、里奈からそのメッセージが送られていた。
(里奈先輩も里奈先輩で、何してんの・・・)
尚も唖然としている賢人を気遣うように、蘭子は苦笑いしながらも、声をかけた。
「これはあたしも小さい頃からの友達として、それは無いとは思ったわ・・・」
「・・・はい、それは僕も思いました」
これを見せられた賢人も、男としても彼氏としても気まずくなったが、彼なりに理解できる優しさのためか恥ずかしさと嬉しさ(?)が少し勝ってしまった。
「・・・まぁとにかく、わざわざ里奈が賢人くんといた場所まで教えてくれて、それが偶々あたしの帰り道の近くだったって訳」
「へぇー・・・」
「それで実際来てみたら、賢人くんが一人で帰っているのをみつけたの」
(あっ、通りで・・・って、なんで来てみたらなの?)
蘭子の饒舌たる話を一通り聞いていて、所々で賢人が不思議そうに思っているとは、蘭子は気づかず尚も喋り続けた。
「ーーーそれでね、一番最初に言った通り、
あたしと一緒に遊んでくれないかなー、なんて・・・」
「・・・・・・えぇ!?」
「いや、そんなに驚くことはないっしょ・・・」
彼にとっては相当驚くことだったのか、極端なリアクションで驚く賢人に、蘭子は少々怖気つくも苦笑いで突っ込んだ。
「え、な、なんで?」
「え~?だってさ、さっきのメッセージ見てまさかと思って来てみたら、ホントに賢人くんがいたからさ~」
「うっ・・・」
「それに、さっき言ってたじゃん?『帰ったら何しようかな~?』って」
「はい、確かに言いましたけど・・・」
「ってことは~、このまま帰ってもどうせ暇だよね~?」
「ま、まぁそうですけど・・・」
「じゃあ、OKってことで良いよね~?」
「え、あの僕まだ何も言ってないんですけど・・・」
「良いから良いから~♪あたし、良い場所知ってるからさ!」
「ちょちょ、蘭子さん!?少しは僕の話を聞いてください~!」
賢人は賢人の意思とは関係無しに、無理矢理連れていこうとする蘭子に必死に訴えかけるも、当人は久々に男子とお遊びすることにテンションを上げていて、賢人の話を聞く耳を持っていなかった。
抵抗むなしく賢人は、蘭子に強引に手を握られて、そのまま何処かに連れていかれてしまった。
◇◇◇◇
(ど、どうしましょう・・・)
賢人が蘭子に連れてこられた場所は賢人にとっては、想像もつかない程に怖い場所かと思いきや、家から少し離れたデパートの中にあり、蘭子のような今時のやんちゃ(?)なタイプの若者ばかりが来るような渋い印象のゲームセンターで、賢人が知っているゲームセンターと違って薄暗くて一風変わっていた。
賢人が見て感じる限り、油断しているとすぐに絡まれるような如何にもな雰囲気が漂っているが、今日に限ってやけに人が少なく、おそらく二本の手で数えられる程度の人数だと思う。
もちろん賢人はここに来るまでも含めて緊張していたが、また同時に安心していた。
何故なら、もしもたった一人で来ていたとしたら、すぐさま不良に絡まれて、いろんな意味で餌食になっていたかもしれないからだ。
けれども先ほども言った通り、運良く今日は想像よりも空いており、しかもたとえ空いていなかったとしても、蘭子という(この場からすれば)心強い人物のそばにいるだけで、周りからすればかなり近づきがたくなるような雰囲気を保証してくれる。
「さーてと、賢人くんまずは何から遊ぶー?」
「え!?あぁ、はい!」
「大丈夫?もしかして何か考え事してた?」
賢人の頭の中はいろんな考えが交錯して錯乱しそうになったが、蘭子が話し掛けてくれたことによって、妄想から現実に呼び戻された。
「あ~いえいえ!こういう場所に来るのは初めてだな~と思って・・・」
「えー?中学生の時に1回くらいなら誰でもゲーセン行ったことあると思うんだけど~?」
「ゲーセンに行ったことはあるんですけど、雰囲気が違うから・・・」
「キャハ♡やっぱお子ちゃまだから、あたしみたいなタイプとは嗜好が違うのかな?」
「お子ちゃまじゃないやい!!
もっと明るい雰囲気のゲームセンターを好む面はまだ子供だと、軽くからかわれた賢人はプンプンとして怒った。
「キャハハ♡怒った顔も可愛いー♡これは里奈が好きになる訳だー♡」
「な、何を言ってんすか急に!?」
賢人は子供扱いされて怒ったが、蘭子にとってそれは逆効果で、むしろその様子がより可愛らしく感じたらしい。
それを聞いた途端今度は恥ずかしくて顔を真っ赤にした。
「・・・まぁ冗談はこれぐらいにして、まずはなにするー?」
「切り替え早いですね、蘭子さんは・・・」
先程までの話題をまるで嵐が過ぎ去ったように蘭子は冗談として洗い流し、これからゲームセンターで楽しむことを最優先にした。
賢人は急に話題を変えられたことに少々呆れながらも、すぐに受け入れて何しようかと辺りを見渡した。
「・・・!あれなんかどうですか?」
「えー、なになにー?」
(いいじゃない、ゲーセンに来たからにはそうこなくっちゃ!)
賢人が初めてくる雰囲気のゲームセンターの中で遊びたくなるようなものを見つけ、蘭子はそれを見てようやくその気になってくれたと思い、静かに笑った。
◇◇◇◇
「いやぁ、また負けた~・・・」
「これで僕が8勝4敗ですね」
そう喜んでいる賢人と落ち込んでいる蘭子が今遊んでいるのは、
今流行りの『Pop・ Rhythm・Coaster』という新感覚のリズムゲーム。
収録された数千以上のアニソン、J-POP、ボカロなど、ありとあらゆるジャンルの人気曲を選択して次元を超えたジェットコースターさながらの目まぐるしい演出の中、曲を演奏するという内容で、賢人が大阪にいた頃からゲーマーの間では空前の大ブームとなっている。
ちなみに賢人と蘭子も友達とあるいは一人でゲームセンターに行った時には必ず遊ぶゲームの一つで、二人とも相当やり込んでいる。対戦モードもあり、せっかくなので二人で対戦することした。
それから対戦を始めて軽く30分、賢人が元オタクながらの圧倒的な実力を見せつけ、たった今12戦目が終わったところだった。
「賢人くんまじ卍だわ~」
「いや、僕らゲーマーというものはこれぐらいが普通だと思うんですけど・・・」
流石に30分もぶっ通しでプレイし続けて疲れたので、二人は少し休憩を取ることにした。
「でも今の賢人くんの実力なら、花と良い勝負だと思うよ?」
「あっ花さんもやってるんですか、このゲーム」
「うん、あの娘は昔からアニメはもちろんゲームも大好きだから、このゲームに食いつかない訳無いよ(笑)」
「そういえばあの時、そんなこと言ってましたね」
「この間あたしと朱乃と一緒に来た時なんて、花とあたしらとの格の違いってやつを思い知らされたよ・・・」
「そうなんですか・・・」
そんな自販機で買ったコーラを飲みながら語る蘭子の思い出話を、賢人はミルクココアを飲みながら笑って聞いていた。
他愛もない会話が続いてしばらくした後、コーラを飲み切った蘭子は空き缶専用のゴミ箱に捨てて声を出した。
「ねぇ賢人くん!あのゲームもっかいだけやろう!」
「良いですけど、急にどうしたんですか?」
「ちょっと良いこと思いついたんだよ、これが(笑)」
やけに一人だけウケている蘭子に、賢人は不思議に思いながらも承諾し、蘭子は賢人がミルクココアを飲み終わるまで、携帯を見ながら待つことにした。
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