26 / 33
クリスマスプレゼント
しおりを挟む
この日のことは、一度たりとも忘れたことがない。
彼女へのプレゼントを買った俺は、意気揚々と彼女の自宅に向かっていた。
つまるところサプライズってやつだ。
お高いワインを片手に持ち、もう片方の手に彼女が行きたいと言っていた遊園地のチケットを握りしめる、彼女の喜ぶ顔が眼に浮かぶ。
目的地が近づくにつれ、どんな反応をしてくれるのかという期待ともし外れたらという不安が募っていく。
「ねぇ~これ彼氏に見つかったらどうするの~」
「いいだろ別に、その時は見せつけてやろうぜ」
だがその不安と期待も虚しく、耳に入ってくる言葉は他の男に向けられている彼女の甘ったるい言葉だけだった
彼女へのプレゼントを買った俺は、意気揚々と彼女の自宅に向かっていた。
つまるところサプライズってやつだ。
お高いワインを片手に持ち、もう片方の手に彼女が行きたいと言っていた遊園地のチケットを握りしめる、彼女の喜ぶ顔が眼に浮かぶ。
目的地が近づくにつれ、どんな反応をしてくれるのかという期待ともし外れたらという不安が募っていく。
「ねぇ~これ彼氏に見つかったらどうするの~」
「いいだろ別に、その時は見せつけてやろうぜ」
だがその不安と期待も虚しく、耳に入ってくる言葉は他の男に向けられている彼女の甘ったるい言葉だけだった
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】可愛くない、私ですので。
たまこ
恋愛
華やかな装いを苦手としているアニエスは、周りから陰口を叩かれようと着飾ることはしなかった。地味なアニエスを疎ましく思っている様子の婚約者リシャールの隣には、アニエスではない別の女性が立つようになっていて……。
王妃から夜伽を命じられたメイドのささやかな復讐
当麻月菜
恋愛
没落した貴族令嬢という過去を隠して、ロッタは王宮でメイドとして日々業務に勤しむ毎日。
でもある日、子宝に恵まれない王妃のマルガリータから国王との夜伽を命じられてしまう。
その理由は、ロッタとマルガリータの髪と目の色が同じという至極単純なもの。
ただし、夜伽を務めてもらうが側室として召し上げることは無い。所謂、使い捨ての世継ぎ製造機になれと言われたのだ。
馬鹿馬鹿しい話であるが、これは王命─── 断れば即、極刑。逃げても、極刑。
途方に暮れたロッタだけれど、そこに友人のアサギが現れて、この危機を切り抜けるとんでもない策を教えてくれるのだが……。
あなたとはもう家族じゃない
ヘロディア
恋愛
少し前に結婚した夫婦だが、最近、夫が夜に外出し、朝帰りするという現象が続いていた。
そして、その日はいつもより強く酒の匂いがし、夫の体温も少し高く感じる日であった。
妻にとっては疑わしくて仕方がない。そして…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる