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嚥下
2.美味しい下処理
しおりを挟む銀色の切っ先がブラウスとコルセットを同時に裂き、素肌が地下の冷たく湿った空気にさらされました。
肌を一切傷つけることなく衣服だけを裁断できるとは器用なものですが、彼は「調教師」には向いていないようです。「する側」は常に冷静でいなければならないというのに、彼は蝋の明かりに照らされた肌を前にして、すでに呼吸を乱しているようですから。
「もしかして興奮してます? 早く温めてくれないと、調教される前に凍え死んでしまうのですが」
晒された肌に視線を留めている彼を、煽るように見下ろすと。
「『黙れ』と言ったでしょう」
首輪の鎖を引っぱられ、軽く気道が絞めつけられました。甘い絞めにため息を吐いて間もなく、乳房の輪郭に冷たい指が触れます。
この辺りで「そんな程度の絞めでは何も感じません」、と煽って差し上げたいところですが。今の彼は森で見た時と同じ、「狩人」の目をしています。いくら責め方が拙かろうと、殺すことにためらいはないでしょう。首輪も結構本気の作りになっていますし、彼の全力で締められたら「死」――つまりこの状態で、ロリッサとノット叔父さまの元へ行くことは不可能。
「はぁ。お好きにどうぞ」
『快楽で支配する』と彼は最初におっしゃいましたが。分かりやすい性感帯を避けて焦らすのは及第点だとしても、寒くて粟立つ肌を擦ったり舐めたりと子犬のように愛撫するのはいただけません。
冷えた肌に触れる熱が心地よくて、思わず舟をこぎはじめたその時。首筋に鈍い痛みが走りました。
「は……?」
覚醒した頭で自身の肩を見下ろすと、鮮やかな赤がブラウスの襟に染みています。首筋を流れる生暖かい感触――結構深く噛まれたようです。
「いきなり何ですか? 退屈させたのは先輩の方でしょう。その程度で人を快楽堕ちさせようだなんて、よくもまぁ」
すると彼は唇を噛み、首輪の隙間に指を入れて強く引きました。
前のめりになった体を抱えられたかと思えば、今度は左胸の先端に鈍い痛みが走ります。
「っ……噛み癖があるなんて、悪いワンちゃんですね」
乱暴に胸の先端を吸われ続けていると、しだいに快感が痛みを超越するようになりました。勝手にビクッと震える体を落ち着けるため、必死に体を貪る彼を見下ろすと。「見るな」、と理不尽にも目を覆われます。
じんじんと痺れる乳首を弄ぶ舌の感触、拙く乳房を包む温かい手――この程度の刺激に体が反応してしまうのは、視覚を奪われているせいでしょうか。
そうとでも思わなければ、また以前のように気を保っていられなくなります。
「んっ、あんっ、先輩、お上手ですねぇ」
気を紛らわせようとフリをしていると、今度は反対側の胸へ乱暴に噛みつかれました。
「本当にキミは……人を煽らずにはいられないんですか?」
血と唾液が混ざり合った糸を唇に伝わせながら、彼は乳房から口を離しました。こちらを見上げる瞳には、熱と苛立ちが混ざり合っています。
「八つ当たり? でも、退屈なのは事実なんだもの」
これまで彼に見せた顔は、すべて『恋人契約』上必要な反応――彼を乗せるための演技でしかありません。
そうお伝えすると、彼は唇を噛んで俯きました。
「やはりキミには、シスター以外を愛する心なんかないんですね……良かった」
「良かった?」
「どんなにひどくしても、心が痛まないで済みそうです」
再びこちらを見上げたお顔には、歪な笑みが貼りつけられていました。
少しばかり本気になったようですが、はたして今の彼にこれ以上のことができるのでしょうか。
熱い舌が耳の輪郭をなぞり、スカートをたくし上げた手がストッキング越しに膣口を探りはじめたと思うと。布を裂く音が聞こえてきました。
「……またやったわね」
荒い呼吸の獣にストッキングを破られるのは、これでもう3度目です。そろそろ本格的に賠償を請求すべきでしょうか――余計なことを考える間もなく、破れた布と濡れた下着が足首まで降ろされました。
「退屈とか言って。ぬるぬるになってますよ、ここ」
不快な粘液の感触が太ももを伝った瞬間。剥き出しになった陰唇に、長い指がそっと触れました。感触を確かめるように、ひだの起伏をゆっくりと這い回っています。
「赤くなって膨らんでますね。体はこんなにも素直なのに、どうしてですか?」
「なにが?」
「そうか。キミは僕のもつ情報にしか興味なかったんですよね」
その件に関しては弁解するつもりもありませんが。
「血の繋がった叔父だろうと、誰に触られても反応する体ですし」
「……なんですって?」
そこまで言われては黙っていられません。
たわんだ鎖で結ばれている両足で彼の腰を引き寄せ、「それはあなただって同じでしょう?」と耳元で囁きました。
「私のことを従順に? 洗脳する? とか何とか言って、コレはどういうことかしら」
太ももの内側に当たる熱い塊――自分の欲望を制御できないのでは、調教をする以前の問題です。
「どうせ『恋人契約』を承諾したのだって、誰でもいいからこういうことをしたかったのでしょう?」
最初に裏通りの宿で話を持ちかけた時。「彼から私に触ってはいけない」というルールに対し、彼が苦言を呈したことは覚えています。仕方のないフリをしつつも、私に触れたがっていたのです。
「清くありたいクセに、いつも結局流されてくださいますよねぇ。肉欲を制御できないなんて、神父を目指す上で致命的なのでは?」
自身を抑えるように唇を噛むのか。それともこちらを見ていられず俯くのか――じっと彼を観察していたところ。
「本当にキミは、最初から何も分かっていないんだ」
真っ直ぐこちらを射抜く瞳は、涙に潤み揺れていました。
私に利用されていたと分かっていながら、なぜ彼はこのような顔をするのでしょうか――。
重苦しい静寂に耐えられず、「そもそも」と話題を転換することにしました。
「あなた全然なっていないのよ」
「え……」
「さっきからあなたは私の体を好きに貪っているだけで、それは調教でも何でもないの」
マダーマム家では必修級の調教術。その基本は飴と鞭、9割の焦らしと1割のご褒美をうまく操作してはじめて、相手を支配できるようになるのです。また苦痛調教のポイントは「恐怖の足し算」、快楽調教のポイントは「快楽の引き算」とコツが異なります。
超基本事項をわざわざ解説して差し上げたというのに、彼は丸くなった目を何度か瞬かせただけでした。目の潤みは治まったようですが。
「今回の場合は快楽調教なのでしょう? ならば相手が快楽を自ら欲しがるようになるまで焦らして、『快楽飢餓』の状態にさせないと。相手が欲しがるほど引いていって、自分の要求に応えることができた時、はじめて褒美を与えるのです。それを繰り返してやっと、相手が従順な飼い猫になるの」
「理解できたかしら?」と首を傾げると、彼は錆びついた人形のように硬い首を縦に振りました。
せっかく人が講義して差し上げたというのに、引いていらっしゃるようです。
「言葉より実践した方が早いわ。代わりなさい」
「え……代わるわけなくないですか?」
思考停止していたように見えたので、うっかりうまくいくと思ったのですが。彼はそこまで愚かではなかったようです。むしろ情けなく潤んでいた瞳には、静かな炎が燃えていました。
「ありがとうございます。おかげでコツが分かりました」
「ふっ……!?」
油断していた膣口に、いきなり指が差し込まれました。それも2本同時に。そのまま前回知られたポイント――陰核の裏の浅いところや奥の天井を、指先が執拗に擦ってきます。
「んんっ、それ、ダメっ」
体内への責めはさすがに、唇を噛みしめなければ声が出てしまいます。
痛みで気を逸らしていると、やがて口角からアゴ先へ生暖かい液が垂れていきました。
「唇噛むくらいなら、こっちにしてください」
彼の肩に口元を押しつけられると。やはり抗えない肉の匂いに誘われ、ほとんど無意識のうちに口を開けてしまいました。激しい屈辱を覚えながらも、シャツ越しの肩へ歯をあてがいます。
こんな野蛮な行為――ノット叔父さまと同じことを、結局私も本能的に欲しているというのでしょうか。
特に彼、ジェルベ・ハーモニアの放つ匂いには逆らえません。
「いつもキミばっかり食べてずるいですよね。僕だってここに入りたいのに」
両ももの裏に手が添えられたかと思うと、感覚が鈍りつつある下半身を軽々と持ち上げられました。
もう3度目となれば、何をされるのか察しはつきます。
「……ほんっと好きですね、それ」
「気持ち悪いだけなのですが」と圧を込めた言葉は無視され、スカートの裾を腹まで捲り上げられました。やがて広げられた膣口を、熱い舌先がなぞりはじめます。
これはいけません――彼の舌を覚えている体内が疼き、「気持ちいい」以外の思考を捨てさせようとしてきます。
中まで差し込まれた舌の動きに耐えていると。彼の口は器用にも陰核を強く吸うことで包皮を剥き、膨らんだ部分を舌で弾きました。
「あっ!」
目の前を火花が散るほどの刺激に、つい喉を鳴らしてしまうと。憎たらしいことに彼は、「今のは演技じゃないですよね?」と小さな笑みを浮かべてこちらを見上げます。
「もっと声、聞かせてください」
調教の方法をレクチャーした際、「コツが分かった」と言っていましたが。本当に分かっているのでしょうか。彼は焦らすどころか、息も満足に吸えないほどの刺激を与え続けてきます。
「こんなの、調教じゃな……んっ!」
「腰が上がってきてますけど。達しそうなんですか?」
「ちがっ……」
蓄積する快楽が弾けそうになる直前。膣口を守るヒダ全体に滑った感触が広がり、どこかから出た体液が彼の口の中へ流れていきました。
分泌液を貪りながら、必死に喉を鳴らす獣――。
なおも溢れる液体を飲み干す彼へ、「そんなに美味しいの? それ」と尋ねたところ。
「前にこちらから、同じことを訊いた気がしますけど」
濡れた口元をシャツの袖で拭った彼は私のアゴを掴み、「気になるのなら味見しますか?」と唇を重ねようとしてきました――が、寸前でそっぽを向いて拒否すると。
「そんなに僕が嫌ですか」
眉根を寄せ乾いた笑いをこぼした彼は、天井から吊り上げていた拘束を外してくれたのですが。手首の枷はつけたまま体を抱えられ、部屋の隅に佇んでいた傷だらけのテーブルに投げ出されました。
短い呼吸を繰り返す彼が上に覆いかぶさってきたと思うと、緩んだ膣口に熱い塊が触れます。
特にこちらは何もしていないのですが。人の体を弄ぶうちに、勝手に焦らされていたのは彼の方だったようです。
「やっぱりあなた、こういうの向いてないわ」
「うるさい」と耳元に息がかかった瞬間。張りつめた肉の先端が陰核に擦り付けられ、限界を突破した頭に再び快楽の波が走りました。
そのまま感覚がなくなるまで擦り溶かされ、すっかり緩んだ中が少しずつ彼を受け入れようとしています。
「待って、今薬を……」
スカートの隠しポケットからお守り代わりの薬を取り出そうとすると。彼は私の手を無遠慮に掴み、「もう飲まないと誓ったでしょう?」と声を荒げました。
たしかに森で、もう二度としないと誓わされた覚えはありますが。誓約は口約束でするものではありません。
「ねぇ、本気なの? それともこれは私を焦らさせるための脅し?」
彼は答える代わりに、冷えて尖った乳頭へそっと吸いつきました。膣口を肉の棒で擦りながら、私の胎がより彼を欲しくなるように焦らしているようです。
「そう……」
3か月ほど前。最後の純潔教育で習ったことを生かし、指で疑似挿入を演出すれば誤魔化せるでしょうか。
ですが両手首は拘束具でまとめられたままです。これを取る間に、首輪の方を引っ張られるかもしれません。
先に首輪をこっそり外して、手の拘束を1秒で解けたとしたら――?
たとえ強引に拘束を外せたとしても、力ではもとより反射神経の勝負で彼に勝てるかは分かりません。
すると答えは一択――処刑術の行使。
人殺しのための技術ではありませんが、自身を守るために今は必要なこと。そう、分かっているはずなのですが。体が思うように動かないのはなぜでしょう。
ふやけた肉を割りつつ奥へ進もうとする異物を感じ、とっさに体へ力が入りました。
計算では本日の受精率は低いはずですが、もし受精してしまったら――。
額に噴きだす汗が首筋まで到達したところで、深く息を吸いました。震えが抑えられない腕を彼の首へ回し、様々な感情で濁った深緑の瞳を真っ直ぐ見つめます。
「これも人を散々弄んだツケね……いいわ。いれなさい」
指、舌、梁型、筆記用具――さまざまなものを受け入れてきましたが、これほどの大きさのものの侵入を許すのは初めてです。
他の何よりも熱く粘液が絡む塊は、焼けつくような痛みを粘膜の壁に与えつつ、さらに奥へ押し進もうとしてきます。
「っい……」
縛られた手で顔を隠したまま、呼吸を止めないようにしていると。突然圧迫感が消え、痛みから解放されました。
「え」と手を除け、下半身に視線を向けたその時。
両腕を強く掴まれ、冷え固まっていた体を温かい胸の中へ閉じ込められました。
何事でしょうか、と顔を上げると、彼はかすかに揺らいだ声で「どうして」と呟きます。
「苦痛を与えても快楽で溶かしても、何をしたってキミの心は手に入らない……分かってるのに」
彼の目に滲む光と闇を目撃した瞬間、やっと理解しました。
いえ。理解していなかったのではなく、これまで目を逸らし続けてきたのです。
「大嫌い」と繰り返すくせに、彼が私の体を無理やり手に入れられない理由。それは唯一本能を上回ることのできる理性――『愛』。
そして窮地にさらされても彼を殺せなかった私自身にも、少なからずその情は芽生えていたのでしょう。
「あぁ、私、本当に何も分かっていなかったのね」
聖女さまを拠り所にしつつ、一途に彼女を想ってきたと自分では信じていましたが。実際はいつの間にか、目の前の彼――ジェルべ・ハーモニアを欲するようになっていたのかもしれません。『厄介な特性』ゆえの衝動ではなく、私――フルーラ・マダーマムとして。
「そうだよ、キミはずっと前から何も分かっていなかった! 『誰でも良かったんじゃないか』って言うけど、キミだから僕は……でも」
「キミは僕を利用したいだけだった」――消えてしまいそうな声が胸を貫き、ざわめく感覚が体中へ反響しました。
私が彼への想いを隠しているせいで、彼は今苦しんでいるのです。そう頭で理解した途端、全身に染み渡る罪悪感と同時に快感を覚えました。
「ねぇ。もし私を今すぐ解放してくださるのなら、良いことを教えてあげましょうか」
虚な瞳の彼を見上げると、「何ですかそれ」と希望を一切除いた声が返ってきます。それでも今この瞬間伝えなければ、もう一生この想いを口にすることはないかもしれません。
「あなたの全部を食べたい」
嘘偽りのない言葉。
「肉も骨も心も髄までしゃぶって、一滴残らず私にしたい……こんなこと思ったのは、あなたが初めて」
打算も計算も一切ない、心からの言葉――言い終えると指先の震えが少しずつ全身へ広がっていきました。
まったく飾りのない思いを口にすることなど、初めての経験だったものですから。
「え……?」と目を見開いたまま固まっている彼に、震えを誤魔化しつつ微笑みかけると。瞳に揺れる光が弱まり、彼は壁の方を向いてしまいました。
「どうせ解放されるための噓なんでしょう?」
これまでの前科がありますから、疑われるのは仕方ありませんが。ここでいつものように「嘘ですけど」と逃げることはできません。
「そう。証明が必要なのね」
壁を見つめる彼の両頬を手で挟み、強引にこちらへ向かせました。そのままポカンと開いている唇に唇を重ねると――彼は目を開けたまま、何をされたのか分からない様子で固まっています。
ほんのり血の匂いがする唇を舌先で舐めたところで、ようやく意識が戻ったようです。頬に熱を灯した彼は、戸惑いつつも自ら唇を重ねてきました。2枚の膨らみをついばむように、何度も何度も。
「ちょっと、もう十分でしょう? 証明終わりです」
想いを通わせた口付けが、ここまで気分を高揚させるものだとは知りませんでした。
この先が欲しくなる前に、今はやるべきことを優先させねばと身を引いたのですが。
「もっとしたい」とさらに強い力で抱きしめられ、熱を帯びた目に見つめられると。やるべきことが頭から抜け落ち、彼に応えることが最優先事項に変わってしまったのです。
「……いいわ。今だけ好きにさせてあげる」
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