ヒトカミ粧

見早

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第六章 生ヅレバ去ル

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「それで、どこへ行くんですか? 何だか花街の方へ戻っているみたいですが」
「それは行ってからのお・た・の・し・みってね。きっとキミも気になっていただろうから」

 行きついた先は馴染みのある花街だった。それもここは、街一番の廓、「本橋屋」――雪見の嫁ぎ先だ。

「これはこれは、咲ではありませんか! それに……埴輪?」

 雪見は楼閣の女将として、若旦那を支えているようだった。埴輪、もとい色師と共に様子を見に来たのだと話すと、雪見は大喜びで座敷に通してくれる。

「えっ! 女化大社を縮小するよう助言したのは、雪見さんなんですか?」
「神のいなくなった社なんて、ただの抜け殻ですから。それよりも土地を有効活用するべきでしょう? 旦那様が浮気性なのはもとより承知でしたし。それでもあの方は人当たりが良く、人を使うことに長けているのです。今後は信頼のおける愛人の皆さんにお手伝いしていただければ、本橋屋はもっと大きくなるでしょう」

 どうやら大社の運営をしていた雪見は、元々人間の商売に興味があったらしい。本橋屋をただの妓楼で終わらせるのではなく、老若男女問わず飲食会場、座敷、宿として利用できるよう改造する計画を立てていた。元遣い狐たちも皆、給仕や芸事を習い、ここで働いているという。

『良かったじゃない。刹那と盛大に喧嘩した甲斐あったネ』
「しーっ! 黙って」

 埴輪の口を塞いでいると、刹那の恐ろしい形相が思い浮かんだ。あの時は、雪見がこんな風に考えているとは思いもしなかった。ただ客観的な結果だけを聞いて、雪見たちが不幸になったのだと、勝手に想像したのだ。

「そっか……俺、間違ってなかったんだ」

 初めて雪見と会った時よりも輝きを増した笑顔に、胸が痛いほど熱くなる。見えない枷から解放されたかのような気持ちで胸に手を当てていると、重要なことを思い出した。

「そうだ! これ、お返しします」

 以前、文と共に渡された――否、ばら撒かれた銭。それを雪見の前に差し出すと、雪見は不思議そうな顔で首を傾げた。

「これはあの時の礼にと、咲……化粧師様にお渡ししたものですね。何故返戻なさるのですか?」
「神粧の儀に関する報酬は、色師さんから受け取っています。ですからこれは、皆さんのために使ってください」

 すると、にこにこしていた雪見の頬が小さく膨らんだ。「これは花嫁化粧へのお礼です」、と突き返してくる。では一円だけ、と抜き取って残りを返すと、再び全部押し返された。

「咲、いけません。己の仕事の価値を、正しく勘定できるようになりなさい」

 早くも女将の顔になった雪見の険しい表情に、思わず背筋が伸びる。

「私があなたより頂いたものは、これではとても足りないくらいなのです」

 あの時の俺は、この額にみあう仕事ができていたのだろうか。
『まだ次があるんだ』、と先を急ぐ色師と共に、本橋屋の女将――雪見の元を去った。



「咲さん、久しぶりっすねぇ! その節はどーも」

 雪見の後だ。次の学生街は予想通りだった。

「伍さん、元気そうですね」

 子葉邸にいたのは、伍ひとりだった。子葉は青空読書会に誘われて行っているという。家主不在の座敷に上げてもらい、久しぶりに会う三毛猫にも挨拶をした。

「滋子さん主催で、僕の祠でやってるんだから、笑っちゃうでしょう? あ、僕が遠慮させてもらったのは、原稿がまだ上がってないからで……」
「え、でも伍さん、書く力を失ったんじゃ」

 色師から貰った結果票のことを話すと、伍は耳を染めてはにかんだ。

「なぁんだ。師匠の代わりに書いてたの、バレちゃったんっすね。でもあれから師匠、停滞期(スランプ)から脱出したんすよ。神力を使った才能は消えちゃいましたけど、おかげさまで気づいたんです。才を培うこの過程こそが、人間にとって最高の楽しみなんだって……だから僕、今は物を書く勉強をしてます。滋子さんは『師匠から僕の愛読者に乗り換えようかしら』、なんて言ってくれて!」

 意欲と期待に満ちた伍の笑顔に、また胸がすうっと軽くなった。

「やっぱり俺、伍さんを人にして良かったんだ……」

 ふざけた口調で言い合う伍と色師を眺めながら、思わず口角が上がる。
 いよいよお暇する頃になってようやく、伍に重大な用があったことを思い出した。

「伍さん。以前あなたが言ったことについて、詳しく教えて欲しいんです」

 儀の最中に伍は、『我はアレが何かを理解している』――確かにそう言った。

「あぁ、それ? まぁ僕はもう神じゃないし……」

 一瞬、伍が俺から視線を外した。すると穏やかだった目の縁が固くなり、「アレについては答えられない」、と言い出したのだ。

「呪いを解く手掛かりが、伍さんの知っていることの中にあるかもしれないんです」

 それでも伍は、困ったように笑うだけだった。

「そう、僕はもう神じゃないんで。そっちの世界に口出し厳禁なんっすよ」

 伍は、俺につけた神紋についても答えてはくれなかった。ついでに胸の神紋についても尋ねてみるが、結果は同じだ。
 神紋(これ)について本当に、誰も知らないのか――?
 学生街から鉄道駅へ向かう途中。ずっとだんまりだった色師がふふっと笑い声をこぼした。

「ねぇ咲くん。人は尊いものだと思わないか? 私たちは生を受けた時から役目を負っているけれど、人は生を受けた後に己の役目を探すんだ。役目を負わなくたっていい。自由に生を謳歌することができる……眩いね」

 らしくない。そういった言葉で片付けるには腑に落ちないほど、今日の色師は妙な感慨にふけっている。そのわけを聞き出せないうちに、機関車は愛宕山へ向けて出発した。



 最寄りの駅から一刻半の徒歩を経て、ようやく愛宕山門へたどり着いた頃には、すっかり日が落ちかけていた。この時間では、山に入るのも危険だ。

「色師さん、明日また出直して――」
「咲!」

 覚えのある甲高い声に顔を上げると、薬草入りのカゴを背負った烏梅が通りがかった。

『ほら、この時間に会えると思ったんだよねー!』

 そういえばこの神は、少し先の未来が見えるのだった。すっかり得意げな色師を置いて、目を丸くしている烏梅に駆け寄る。

「きっとすぐ来てくれると思っておったぞ!」

 カゴを捨てて飛びついてきた烏梅を抱えると、色師がからかうように口笛を吹いたのが聞こえた。まったくこの神は、自分のことを棚に上げて。

『実は色具がそろそろ足りないんだ。この山は色具の材料が豊富だから、烏梅に手伝ってもらって新しく作ろうってワケ。キミも手伝ってくれない?』

 もちろん、と引き受けると、色師は烏梅を振り返った。

『ってわけで何日かお世話になるネ!』
「おぉ、それは賑やかになるな。今宵は宴じゃあ!」

 キヨの家へ着いた後。どんちゃん騒ぎの色師、もとい埴輪、そして酒を浴びる烏梅を板戸で遮り、ひとり別室で眠りについた。常世にいると、時間の感覚が狂っていく。もう何日も寝ていない気がする。おまけに腹が空かないせいで、最後にまともな物を食べたのはいつだったかも思い出せない。

「……刹那さん、どこ行ったんだろう」


 俺の胸にある神紋、そして刹那のうなじにある神紋。これらはほぼ間違いなく同じものだ。もしや、これが刹那の呪いを関係しているのだろうか――しかし、とすぐに思い直す。この痣があったからといって、俺にはこれまで何の異変も起きなかった。やはり、伍に刹那のことを訊けなかったのは痛い。神紋、呪い、刹那を知る六神。それから、八咫とあの埴輪の会話。あれは間違いなく八咫の記憶だ。あの時耳にした語――「立願器」、「生ヅル神」、「去リシ神」。繋がりそうで繋がらない欠片が頭を旋回するうちに、夜が明けていった。
 酒を浴びていたはずの烏梅は、けろっとした様子で人を起こしに来る。初めて出会った時と同様、人の腹に乗って来た。

「咲、朝だぞ! 起きろ」

 あの時は羽のように軽かった体も、神粧を終えた後の今は見た目通りの重さがある。

「じ、じぬ、ど、どいで……」

 烏梅はともかく、一緒に乗ってきた埴輪は遠慮なく突き落とす。

『まぁ冷たいわね! 年上より年下がいいってのかしら?』
「……色具、作るんじゃないんですか?」

 すっかり元気になって何よりだが、やはり静かな方が良かったかもしれないと思い直した。絶好調の色師を外に連れ出し、当初の目的を果たすことにする。

「それにしても、色具の材料って人の世にあるものだったんですね」
『もちろんさ! 無から有は作れないだろう?』

 植物、鉱石、昆虫――自然の中の色を集めて、縁側へ運んだ。集めたそれを、烏梅が大鍋にかける。植物は一度煮てから乾燥させ、色を抽出するのだという。色師が指示し、俺が集め、烏梅が作る。その流れを繰り返すうちに、西日が頬を指すようになった。

「咲、夕餉用の野菜を洗ってきてはくれぬか?」

 菜っ葉をざるに乗せて小川へ行き、裾を帯紐で結ぶ。冷えた川の水に野菜をさらしていると、どこからか視線を感じた。ふと近くの大木を見上げると、大ガラスが二羽、並んで枝にとまっている。痩せた方は俺と目が合うと、飛んで行ってしまった。口ばしが太く凛々しい方は、いつまでもこちらを見つめている。

「もしかして、烏梅さんの……」

 二兄と三兄。何となくそんな気がして、口角が上がった。
 日が沈む頃になって、ようやく色具作りは終わった。本来は何日も乾燥させる過程を、色師はすっ飛ばせるらしい。完成間近だという粉末が三色、それぞれ白い平皿に乗っている。

「これは『深青』、魚の神の分さ。あとは『唐紅』、『晴天』」
「あれ? 六神の儀は、あとひと柱で終わりなんですよね? 残りの二つは何ですか?」

 色師は『ヒミツ』、と茶化し、教えてはくれなかった。その代わり、最後のひと柱、魚の神について語り出す。

『前に住んでいた海にはいないんだよねー』
「ワシ、あやつに『食べないでくださいまし』って冗談言われたことあったのー。あんな大魚、喰う鳥おらんじゃろ」

 青菜の塩漬けを肴に、烏梅は濁り酒をあおっている。どうなっているのか、埴輪も杯の中身を口に流し込んでいた。ひとり疎外感を覚えながら、烏梅特製の山芋入り味噌汁をすする。

「そういやお主。キヨが手伝ったという例の櫛は刹那に渡したのか?」
「ん!?」

 含んだ味噌汁が、喉の入ってはいけないところまで入り込んだ。囲炉裏の縁に伏せていると、小さな手が背中をさすってくれる。やっと呼吸が落ち着いたところで、烏梅を振り返った。

「あの……色師さんの前でこの話はちょっと」
『え? 知ってたよ』

 当たり前というように、埴輪は杯を傾けた。

『だからぁ、キミが刹那に色よ……』
「わぁっ! 言い方、言い方ってものがあるでしょうが!」

 埴輪の丸い口を押さえたところで、烏梅の憐れみを含んだため息が繰り出された。

「其方、品がないところは変わらんのー。今風に『恋』と言わんか」
「もう嫌だ、この神……」

 今すぐどこかに消えてしまいたい。そう思い立って押し入れを探していると、烏梅に引きずり戻された。幼児の割に物凄い力だ。

『アタシは応援するよ? キミたちのこと。きっとその櫛だって、刹那は喜んでくれるだろう』

 色師の口調は珍しく真剣だった。烏梅が口に突っ込んでくる麦飯を飲み込みつつ、この場所で刹那に言われたことを思い出す。

「人と神は結ばれない……俺のしようとしていることは、不毛なんでしょう?」

 そのことをよく分かっているためか、烏梅は口を噤んだ。咀嚼音すら消え、虫の音がよく聞こえるようになる。

『キミの言う結ばれるって、なに? 人の営みに則って婚姻すること? 次代を作ること? 残念だけどそれは無理だ。神はそういう風にできていないからね』

 分かっている、と言いかけて口を閉じた。

『でも神と人は想いを通わせることができる……ってキミねぇ! そのくらい分かってるって思ってたよ。キミは、彼らの歩みをその目で見て来たんだから』

 約束を果たすため、神の役目を降りた雪見。人の紡ぐ物語に魅入られ、作家となった伍。物を慈しむ館の主に操を立て、消滅した付喪神。そして、キヨと一目会うために人となった烏梅。
 そうだ――神と人が心を通わせる瞬間に、俺はこれまで何度も立ち会ってきたというのに。

『もしキミと刹那が望むなら、刹那が人に降りることだってできる』

 考えもつかなかった。しかし期待と、それを圧し潰すそうとする不安が胸を塞ぐ。

「でも刹那さんは、神であることに誇りをもっています。儀を受ける気にならないのでは……」
『刹那がそう言っていたのかい?』

 違う。でも――。

『帰ったらちゃんと話してごらん。知ってると思うけど、刹那は意外と人の話を聞くやつだよ』

「冷めるから早く食べるぞ」、と仕切り直す烏梅に従い、味噌汁の椀を持ち上げた。味噌の染みた山菜を味わう間も、色師の言葉が離れない。

「ほれ飲め! 咲も飲めや踊れ!」

 酒はほどほどに、父直伝の踊りを囲炉裏の前で披露する。
 色好みの神に、酒好みの元神、そして女を演じる俺――一体どこの神が、こんな気違い沙汰の縁を結んだのか。笑声と歓声の絶えない宴は、夜明けまで続いた。

「うぅ……頭痛った……」

 常世まで帰りついた頃には、正午を回っていた。ここに昼夜の別はないが、あちらにいた時のお天道様はてっぺんに昇っていた気がする。彩色の間に入ると、主張の激しい色の数々に、余計酔いが回りそうになった。

「咲ちゃんおかえりー。朝帰りのところ悪いんだけど、刹那が帰ってこないんだ」

 一気に吐き気が治まり、頭を打つ脈が激しくなる。

「そんな、昨日玄関口で会った時は――」

 黒い封筒を握りしめ、慌てた様子の刹那を思い出した。出先で何かあったに違いない。

「色師さん、刹那さんの未来視をお願いします!」

 箪笥のてっぺんにいる色師は、少し体を折り曲げていた。呼吸が荒いようだ。

「色師さん?」
「……あ、嗚呼、そうだね。そうしよう」

 体調を尋ねる間もなく、色師は素早い手際で板を掘り始めた。目では追えない速度で刷り終えた瓦版が、箪笥の上から降って来る。

「これは……!」

 描かれていたのは、きらびやかな舞台を満たす荒波。そしてその中を悠々と泳ぐ魚の群れと、巨大な魚影だった。

「伊佐魚……これは魚の神だ」
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