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第五章 濡羽ニ櫛
四
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『さ、儀を続けておくれ』
「……分かりました」
ふっと後ろを振り返ると、刹那の姿が消えていた。代わりに残っていた八咫が、『アイツは一足先に行ってるとよ』、と言う。キヨのところへ行ったということだろうか。ひとまず考えることを止め、目の前の烏梅に集中する。
与えられた色具を塗るだけ、とこれまで思っていた。しかしこの仕事は、そんなに簡単なものではない。これは、新たに生まれる命を「祝福」する儀だ。晴れの化粧で、これから人生を歩むことになる神を送り出す。化粧師(おれ)はただ無心に筆を動かすのではいけない。神の顔を粧すこの時に、悔いのない『祝福』を込める。彼らがこの先、幸福な人生を歩めるよう『願う』。それが、神粧の儀――。
「終わりました」
最初に出会った時と同じ、瞳に十字の星を宿した少女の顔だ。八咫を預けると、烏梅はにっこり微笑んだ。すると烏梅の体から溢れた神力が、眩い光となって八咫へ吸収されていく。
「良い仕事じゃ。昔のワシと同じ年頃にしなかったのは、お主の優しさか」
「……とにかく、今はおキヨさんのところへ行きましょう。時間がないのでしょう?」
なぜ烏梅は「時間がない」と急かすのか。なぜ刹那が先に向かったのか。今になってやっと分かってきた。
母屋で、キヨは湯を沸かしているところだった。
「あぁ咲ちゃん、おかえり。お友達が先来とるよ」
刹那は縁側であぐらをかいていた。キヨは、茶を出そうとしてくれているのだろう。
「おキヨさん。あなたに会わせたい人がいるんです」
「オラにか? こーんな年寄りに会いにきてくれるなんて、一体どこの誰……」
今の烏梅は、キヨの知っている姿とは違う。それでもキヨのシワに埋もれていた目が、烏梅を捉えた瞬間大きく見開いた。
「……あぁ、今茶を沸かすでな。縁側で待っとくれ」
烏梅は静かに奥へ向かっていった。何かを言いかけた唇を噛みしめながら。
縁側へ行く前に、キヨが干してくれた旅装束に着替える。遅れて向かうと、小さく丸まっている烏梅の横で、刹那は少し霧がかった満月を見上げていた。
「あの老人、もう長くないぞ」
「……そう、ですか」
烏梅の焦りから、そして刹那の態度から、その可能性は感じていた。力のある神は人間の寿命が分かると、以前八咫が言っていたからだ。ただ、改めて言われると落ち着いていられなくなる。最初からそれを分かっていて、烏梅は「時間がない」と繰り返していたのだ。
「お待たせ。はいよ」
四組の湯呑みを運んできた盆が、かすかに震えていた。昨日は震えひとつない手だったのに、と些細なことまで気にかかる。
キヨが隣に座っても、烏梅は何も言わない。一方キヨも、庭の小川を眺めながら茶をすするだけだ。このままでは埒が明かない――。
「あっ、そうだ! おキヨさん、昨晩見せてくれた櫛、もう一度見てもいいですか?」
「……構わないよ。そういや咲ちゃんのも仕上げが終わったんだ。持っておいき」
沈黙の流れる縁側から抜け出し、キヨの作業台に向かう。そこには白椿の櫛が置いてあった。俺が昨日描いた絵に、より立体的になるよう彫りが入っている。その横には、あの櫛が置いてあった。装飾箱にしまっていないということは、キヨはこの櫛をずっと眺めていたに違いない。自分の櫛を懐にしまい、もう片方の櫛を縁側のキヨまで持って行く。
「それは……」
返し文の櫛を見た瞬間、烏梅の目に灯る光が揺れた。
「まだ、持っていたのか?」
十字の瞳を、キヨが真っすぐに見つめ返す。その眼に宿る光は、烏梅の記憶で見た娘時代のキヨと少しも変わっていなかった。
「ええ。櫛はたんと作ってきましたけんど、この櫛は……オラの魂を捧げた、唯一の櫛じゃて」
キヨが震える指で櫛の鳥を撫でると、烏梅の目から涙がこぼれ落ちた。あぁ、彼女はもう人になったのだ――。
「おキヨ、許しておくれ……ワシは、ワシは……」
「最初から恨んでなんかいやしません。ただ己にいくばくか、憤りを感じておるがね」
泣き崩れる烏梅の頭を膝に抱え、キヨは笑っている。
「櫛をいただいた時、なしてオラは『連れでって』って言わなかったのか。ねぇ――鳥の神様」
最初に烏梅を見た時の、あの反応――キヨは烏梅が神であると、最初から知っていたのだ。
「ワシらは人の世に『在るもの』であって、『生き物』ではなし……其方を連れて行くことは、できなんだ……」
吐息のような弁解を聞くうちに、胸がいっぱいになっていく。月明かりに光るキヨの頬を、真っすぐに見ることができない。
「ええ、ええ……もうすべて良いのです。だって、こうしてまた逢えたんだから」
櫛を挟んで手を握り合う二人から、そっと後退った。ずっと存在感を消している刹那の袖を引き、居間の方を無言で指差す。居間まで遠ざかり、障子戸を静かに閉めた。
「しばらく、二人きりにしてあげましょう」
振り返ると、刹那は畳の目を見つめていた。元々よく喋る方ではないが、ここまでだんまりになっているのも珍しい。
「あの、刹那さん……」
「神と人は結ばれない」
突然足元が崩れたような感覚がして、思わず近くの桐箪笥にしがみついた。左胸の激しい脈に、懐の櫛が押されている。
「ただ、神粧の儀はそれを覆す。そのことが今回はよく分かった」
稀に見る刹那の柔らかい笑みに、足元の崩壊が収まった。刹那は――刹那自身は、神と人の絆をどう考えているのだろうか。
「烏梅さんみたいに、もし人を好きになったら……刹那さんはどうしますか?」
聞きたくない。が、聞きたい。死罪の宣告を受けた時よりも、胸が破裂しそうになっている。じっと耐えていると、刹那の真紅の唇が少し尖った。
「ふっ……はははははは! この私が、人を?」
見たこともないほどの爆笑に、開いた口が塞がらなくなった。やがて燃え盛る赤眼が真っすぐこちらを射抜く。
「私は神だ。たとえ無名であろうと、それは揺るぎない。私は私として生きる――ゆえに、人を慈しむことはない」
生き物として……否、「在り方」として、刹那と自分は違う。そうはっきりと突きつけられた瞬間だった。
ここではないどこかへ、今すぐ消えてしまいたい――土間へ降りようとしたその時、縁側と居間を隔てる障子戸が開いた。
「烏梅さん……」
先ほどはキヨが烏梅を抱えていたが、今は烏梅がキヨを腕に抱いている。安らかに眠るキヨの顔に、十字の瞳が温かい眼差しを送っていた。
「逝ったよ」
あんなに涙を流していた烏梅が、今は笑っている。
「咲、頼みがある」
揺さぶられる心が涙へ変わる前に、烏梅の言葉へ耳を傾けた。頼みとは、「化粧をしてやってほしい」、というものだ。
仏を粧すなんて、母以来か――。
三人で、まずはキヨの全身を清めた。最後まで娘時代と同じ輝きを失わなかった顔を、櫛師として長く働いてきた指を、禊川の水を含めた布で拭う。そうして最後に、青白い顔色へ紅を差した。熱を失っていく肉には、化粧が馴染まない。それでも何度も塗り重ねながら、キヨの安らかな旅路を願った。
まる二日をかけ、埋葬まで終えた後。
「ワシはここに残る」
烏梅はキヨの暮らしたこの家に、ひとりで住むと言い出した。
「今のあなたは、まだ幼い女の子なんですよ? 事情を話してお宿へ戻れば……」
「それはいかん! ワシは大兄者に逆らった身じゃ。勘当されたも同然であろう」
納得いかないが、烏梅の意志は固かった。ひとまず庭の小川と八咫を水鏡で繋ぐことで、いつでも行き来できるようにする。何かあればすぐに常世へ渡るという約束を取り付けた。
「人が神の世へ干渉するのは、本来良いことではないんじゃがのぅ」
「俺なんて頻繁に出入りしてますよ?」
「お主はあの紋が……いや。とにかくワシはへーきじゃ! お主らは色師の元へ行くのじゃろう? さっさと行ってしまえ」
平気なようには見えないが、いつまでもここでゆっくりするわけにもいかない。そっぽを向いている烏梅に手を振り、魚の背が光る小川に向かう。
「咲」
振り返った先には、今にも泣きそうな笑顔があった。
「ありがとうございました……主神殿にも、感謝の言葉を伝えておくれ」
つられて込み上げるものを飲み込み、大きく頷く。
今度こそ出発だ。そう胸に唱え、振り返ったその時。小川の縁に立つ刹那の体が、ぐらりと揺れた。とっさに手を伸ばすも、刹那は自分ですっと起き上がる。まるで「今何か起きたか?」、とでもいうような顔だ。
「まだ本調子ではないのでしょう? 無理はしないでくださいね」
出しかけた手を引っ込め、炎のチラつく瞳からそっと視線を逸らす。
「私に無理などというものは存在しない。行くぞ」
刹那がいつになく強気の口調で踵を返した、その時。
「刹那さん!」
瞬きの間に肉が溶け、赤い着物に包まれた体が音もなく崩れていった。
「……分かりました」
ふっと後ろを振り返ると、刹那の姿が消えていた。代わりに残っていた八咫が、『アイツは一足先に行ってるとよ』、と言う。キヨのところへ行ったということだろうか。ひとまず考えることを止め、目の前の烏梅に集中する。
与えられた色具を塗るだけ、とこれまで思っていた。しかしこの仕事は、そんなに簡単なものではない。これは、新たに生まれる命を「祝福」する儀だ。晴れの化粧で、これから人生を歩むことになる神を送り出す。化粧師(おれ)はただ無心に筆を動かすのではいけない。神の顔を粧すこの時に、悔いのない『祝福』を込める。彼らがこの先、幸福な人生を歩めるよう『願う』。それが、神粧の儀――。
「終わりました」
最初に出会った時と同じ、瞳に十字の星を宿した少女の顔だ。八咫を預けると、烏梅はにっこり微笑んだ。すると烏梅の体から溢れた神力が、眩い光となって八咫へ吸収されていく。
「良い仕事じゃ。昔のワシと同じ年頃にしなかったのは、お主の優しさか」
「……とにかく、今はおキヨさんのところへ行きましょう。時間がないのでしょう?」
なぜ烏梅は「時間がない」と急かすのか。なぜ刹那が先に向かったのか。今になってやっと分かってきた。
母屋で、キヨは湯を沸かしているところだった。
「あぁ咲ちゃん、おかえり。お友達が先来とるよ」
刹那は縁側であぐらをかいていた。キヨは、茶を出そうとしてくれているのだろう。
「おキヨさん。あなたに会わせたい人がいるんです」
「オラにか? こーんな年寄りに会いにきてくれるなんて、一体どこの誰……」
今の烏梅は、キヨの知っている姿とは違う。それでもキヨのシワに埋もれていた目が、烏梅を捉えた瞬間大きく見開いた。
「……あぁ、今茶を沸かすでな。縁側で待っとくれ」
烏梅は静かに奥へ向かっていった。何かを言いかけた唇を噛みしめながら。
縁側へ行く前に、キヨが干してくれた旅装束に着替える。遅れて向かうと、小さく丸まっている烏梅の横で、刹那は少し霧がかった満月を見上げていた。
「あの老人、もう長くないぞ」
「……そう、ですか」
烏梅の焦りから、そして刹那の態度から、その可能性は感じていた。力のある神は人間の寿命が分かると、以前八咫が言っていたからだ。ただ、改めて言われると落ち着いていられなくなる。最初からそれを分かっていて、烏梅は「時間がない」と繰り返していたのだ。
「お待たせ。はいよ」
四組の湯呑みを運んできた盆が、かすかに震えていた。昨日は震えひとつない手だったのに、と些細なことまで気にかかる。
キヨが隣に座っても、烏梅は何も言わない。一方キヨも、庭の小川を眺めながら茶をすするだけだ。このままでは埒が明かない――。
「あっ、そうだ! おキヨさん、昨晩見せてくれた櫛、もう一度見てもいいですか?」
「……構わないよ。そういや咲ちゃんのも仕上げが終わったんだ。持っておいき」
沈黙の流れる縁側から抜け出し、キヨの作業台に向かう。そこには白椿の櫛が置いてあった。俺が昨日描いた絵に、より立体的になるよう彫りが入っている。その横には、あの櫛が置いてあった。装飾箱にしまっていないということは、キヨはこの櫛をずっと眺めていたに違いない。自分の櫛を懐にしまい、もう片方の櫛を縁側のキヨまで持って行く。
「それは……」
返し文の櫛を見た瞬間、烏梅の目に灯る光が揺れた。
「まだ、持っていたのか?」
十字の瞳を、キヨが真っすぐに見つめ返す。その眼に宿る光は、烏梅の記憶で見た娘時代のキヨと少しも変わっていなかった。
「ええ。櫛はたんと作ってきましたけんど、この櫛は……オラの魂を捧げた、唯一の櫛じゃて」
キヨが震える指で櫛の鳥を撫でると、烏梅の目から涙がこぼれ落ちた。あぁ、彼女はもう人になったのだ――。
「おキヨ、許しておくれ……ワシは、ワシは……」
「最初から恨んでなんかいやしません。ただ己にいくばくか、憤りを感じておるがね」
泣き崩れる烏梅の頭を膝に抱え、キヨは笑っている。
「櫛をいただいた時、なしてオラは『連れでって』って言わなかったのか。ねぇ――鳥の神様」
最初に烏梅を見た時の、あの反応――キヨは烏梅が神であると、最初から知っていたのだ。
「ワシらは人の世に『在るもの』であって、『生き物』ではなし……其方を連れて行くことは、できなんだ……」
吐息のような弁解を聞くうちに、胸がいっぱいになっていく。月明かりに光るキヨの頬を、真っすぐに見ることができない。
「ええ、ええ……もうすべて良いのです。だって、こうしてまた逢えたんだから」
櫛を挟んで手を握り合う二人から、そっと後退った。ずっと存在感を消している刹那の袖を引き、居間の方を無言で指差す。居間まで遠ざかり、障子戸を静かに閉めた。
「しばらく、二人きりにしてあげましょう」
振り返ると、刹那は畳の目を見つめていた。元々よく喋る方ではないが、ここまでだんまりになっているのも珍しい。
「あの、刹那さん……」
「神と人は結ばれない」
突然足元が崩れたような感覚がして、思わず近くの桐箪笥にしがみついた。左胸の激しい脈に、懐の櫛が押されている。
「ただ、神粧の儀はそれを覆す。そのことが今回はよく分かった」
稀に見る刹那の柔らかい笑みに、足元の崩壊が収まった。刹那は――刹那自身は、神と人の絆をどう考えているのだろうか。
「烏梅さんみたいに、もし人を好きになったら……刹那さんはどうしますか?」
聞きたくない。が、聞きたい。死罪の宣告を受けた時よりも、胸が破裂しそうになっている。じっと耐えていると、刹那の真紅の唇が少し尖った。
「ふっ……はははははは! この私が、人を?」
見たこともないほどの爆笑に、開いた口が塞がらなくなった。やがて燃え盛る赤眼が真っすぐこちらを射抜く。
「私は神だ。たとえ無名であろうと、それは揺るぎない。私は私として生きる――ゆえに、人を慈しむことはない」
生き物として……否、「在り方」として、刹那と自分は違う。そうはっきりと突きつけられた瞬間だった。
ここではないどこかへ、今すぐ消えてしまいたい――土間へ降りようとしたその時、縁側と居間を隔てる障子戸が開いた。
「烏梅さん……」
先ほどはキヨが烏梅を抱えていたが、今は烏梅がキヨを腕に抱いている。安らかに眠るキヨの顔に、十字の瞳が温かい眼差しを送っていた。
「逝ったよ」
あんなに涙を流していた烏梅が、今は笑っている。
「咲、頼みがある」
揺さぶられる心が涙へ変わる前に、烏梅の言葉へ耳を傾けた。頼みとは、「化粧をしてやってほしい」、というものだ。
仏を粧すなんて、母以来か――。
三人で、まずはキヨの全身を清めた。最後まで娘時代と同じ輝きを失わなかった顔を、櫛師として長く働いてきた指を、禊川の水を含めた布で拭う。そうして最後に、青白い顔色へ紅を差した。熱を失っていく肉には、化粧が馴染まない。それでも何度も塗り重ねながら、キヨの安らかな旅路を願った。
まる二日をかけ、埋葬まで終えた後。
「ワシはここに残る」
烏梅はキヨの暮らしたこの家に、ひとりで住むと言い出した。
「今のあなたは、まだ幼い女の子なんですよ? 事情を話してお宿へ戻れば……」
「それはいかん! ワシは大兄者に逆らった身じゃ。勘当されたも同然であろう」
納得いかないが、烏梅の意志は固かった。ひとまず庭の小川と八咫を水鏡で繋ぐことで、いつでも行き来できるようにする。何かあればすぐに常世へ渡るという約束を取り付けた。
「人が神の世へ干渉するのは、本来良いことではないんじゃがのぅ」
「俺なんて頻繁に出入りしてますよ?」
「お主はあの紋が……いや。とにかくワシはへーきじゃ! お主らは色師の元へ行くのじゃろう? さっさと行ってしまえ」
平気なようには見えないが、いつまでもここでゆっくりするわけにもいかない。そっぽを向いている烏梅に手を振り、魚の背が光る小川に向かう。
「咲」
振り返った先には、今にも泣きそうな笑顔があった。
「ありがとうございました……主神殿にも、感謝の言葉を伝えておくれ」
つられて込み上げるものを飲み込み、大きく頷く。
今度こそ出発だ。そう胸に唱え、振り返ったその時。小川の縁に立つ刹那の体が、ぐらりと揺れた。とっさに手を伸ばすも、刹那は自分ですっと起き上がる。まるで「今何か起きたか?」、とでもいうような顔だ。
「まだ本調子ではないのでしょう? 無理はしないでくださいね」
出しかけた手を引っ込め、炎のチラつく瞳からそっと視線を逸らす。
「私に無理などというものは存在しない。行くぞ」
刹那がいつになく強気の口調で踵を返した、その時。
「刹那さん!」
瞬きの間に肉が溶け、赤い着物に包まれた体が音もなく崩れていった。
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