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第四章 イチヤ乱痴気
五
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怪しい。コイツは出会い頭に、問答無用で刀を振ってきた奴だ。しかも刹那に執着している。
「私が心惹かれるのは強者のみです。咲様を殺めることは、正直気が乗らないのですよ」
停戦、と口にする黒を睨みつけていると、素早い手が伸びてきた。了承もしていないというのに、黒は人を橋の欄干に座らせる。「私、人と話してみたかったのです」、とはにかむ黒に、なんだか毒気を抜かれてしまった。
「はぁ……なら、少しだけ」
この際だ。気になっていたことを訊いてみる。
「やはり黒さんも、命令だから神粧の儀を止めようとしているんですか?」
そうならば、今俺を殺してしまえばあっさり終わるだろうに。しかし、黒の理由は白と少し違っていた。
「■■様の命令は絶対です。ただ、彼女が相手と知ったあの日……この任務に対するやる気は格段に上がりました。神階に属さぬ無名神でありながら、彼女の神力は素晴らしい。今貴方を殺してしまえば、もう彼女とやり合えなくなりますから」
黒の道理は分かったが、一つだけどうしても解せない。しかし神相手にこういった話題を出すのはいかがなものか――いや、訊かなければ。
「神様のそういう事情はよく分かりませんけど……好き同士でもないのにああいうことするって、どうなんですか?」
いつまでも首を傾げている黒に我慢ならなくなり、「接吻」とはっきり伝えた。何故、仮にも敵同士の男にこんなことを言わなければならないのか――。
「咲様はおかしなことを気になさるのですね。殺したい相手に興奮することって、良くあるでしょう?」
「ないよそんなの」、と突っ込みかけて思い止まった。神と人の感覚には、ズレがあるのかもしれない。
結局、お喋り神は中々解放してくれなかった。挙げ句、「人と恋話までできるなんて感激です!」、と言い出す始末だ。やっと家路に着く頃には、日が傾きかけていた。
『ホントお前、人のクセに度胸あるねぇ。執神っていやぁ、神だって誰も近寄んねぇよ』
「八咫さん、いつの間に起きたんですか? まぁ、聞いてみたいことがありましたから……」
『刹那のことか?』
八咫の声色に、からかいは一切混ざっていなかった。それでも答えることができない。
『おい本気(マジ)かよ……咲、お前あの猛獣に惚れちまったのか?』
無言で橋を渡る間、白に「刹那を慕っているのか?」、と問われたことまで思い出した。刹那をもっと知りたいと思うのは、そういうことなのだろうか――。
とある雑誌のことを思い出し、常世へ帰る前に実家へ足を運ぶことにした。押し入れの奥には、これまでに助六じいさんからもらった雑誌の山を保管している。
『そんな紙ペラで、色恋の何が分かるってんだ?』
「ちょっと黙っててください!」
これは以前、お露が押し付けてきた恋文の文例集だ。「女装するなら女心を学べ」、と無理やり持たされたものの、読まずじまいになっていた。
『なぁ、そんなものよりお前の親父にでも聞いた方が早いんじゃないか?』
「親にそんなこと訊くって、もはや拷問でしょう。それに父さんとはそんな話をできる雰囲気じゃあ……」
口の減らない八咫を懐に押し込み、文机代わりの鏡台へ移動しようとした、その時。
「帰ってたんだ」
目が合ったのは、自分と同じ渋色の瞳――父だ。視線は俺の手元にある雑誌の表紙、『熱烈なる恋文例集』に注がれている。
「咲……想い人ができたの?」と、父の目に光が満ちた瞬間。
「うわぁぁぁぁぁ!」
急上昇した熱に、頭の中が乱される。とにかくこの場から逃げようと、空いた押し入れに頭を突っ込んだ。
「年頃なのにそういうこと避けてるみたいだったから、父さんちょっと心配だったんだっ。もしかしてあの時のことが……」
「これ以上何も言わないでくださいお願いですから」
突然しんとした父を振り返ると、「ごめん、何でもないよ」、といつもの笑顔に戻っていた。
「相手は誰? もしかしてお露ちゃん?」
「違います! そもそも、この気持ちが本当にその……こ、恋ってやつなのかは分からなくて」
頭が真っ白のまま喋ったせいで、余計なことを口走ったようだ。父は目を丸くして、いつもと様子の違う、柔らかい笑顔を浮かべている。
「そうだねぇ。そういう時は、手っ取り早く自分の気持ちを確かめれば良いんじゃないかい?」
父は草履を脱ぎ捨て、押し入れの前までやってきた。
「なっ!? そんなことできるわけ……」
「でもハッキリさせないと。いつまでも悶々としたままは嫌だろう?」
それは嫌だ。このままでは、次の仕事に影響するかもしれない。
父が用足しに出かけていった後。正座し、父の提案について半刻ほど考えてみた。これを実行すれば、俺が黒に抗議したことがそのまま自分に返ってくるではないか――。
『このまんまじゃあ、また刹那のやつにウジ虫って言われるぜ?』
「……確かに」
炊事用に汲んである水瓶を覗き込み、覚悟を決めた。
「で、用事とは何だ?」
常世の座敷では、色師に見られているかも分からない。刹那を実家の荒屋へ連れ出したものの、膝を突き合わせたまま何もできずにいた。
今日の機嫌はそこまで悪くなさそうだが、説明なしに連れてきたせいか気は長くなさそうだ。あからさまに眉根を寄せている。
「だから、ええと、その……」
「はぁ――次ウジ虫になれば容赦しないといったはずだが?」
胸倉を掴みにかかって来る刹那に、立ち上がって抵抗する。
「待ってください! 言います、言いますから!」
確かめたいことがある――そのために「口を合わせたい」のだが、協力してくれないか。
一生分の度胸を振り絞った気になって話すと、刹那は「はぁ?」、と首を傾げた。殴られる、と目を瞑るも、襟を掴んでいた手が離れていく。
「何だそんなことか。さっさとやれ」
「え……え!? そんなことか、って……」
刹那にとってはその程度のことなのか――?
瞼を全開にしている刹那に、やりにくいから目を閉じて欲しいと言ったものの。自分の鼓動がうるさくて近づけない。
「一、二、三、四」
「え……なんですか、それ」
「十を超えたら殴る。五、六、七、八……」
なんて理不尽な神なんだ――!
それでも、数を刻む刹那の唇を見ている内に時は過ぎていく。
「九、十……」
殴られる覚悟を決め、ぎゅっと目を閉じたその時。唇に柔いものが触れた。薄っすら目を開けると、長く濃いまつ毛がすぐそこにある。
白粉の香りがする。かすかに息がかかる。背筋を駆け上がる雷のような衝動に、頭の中心を撃たれた瞬間。視界に真っ赤な花が咲き、急な吐き気に襲われた。すぐに土間へ降りて中の物を吐き出したが、胃が空っぽになっても悪心は治らない。
「おい貴様……死にたいのか?」
刹那がどす黒い気を放っているのが見えるが、返事ができない。何とか呼吸を続けようとしていると、刹那は土間に降りてきた。背中をさすってくれている。
「すみませんでした……俺からお願いしたことなのに」
「いい、もう喋るな。顔が鯖のような色になっているぞ」
ちょうどそこだった。先ほどまで刹那が座っていた辺り。ここに父が倒れて、顔から止めどなく血が――。
「おい!」
我に帰り、肩に添えられていた刹那の手を掴んだ。この熱に触れていると、呼吸が楽になっていく。
「ちょっと、あの時のことを思い出して……もう一度、やってもいいですか?」
「はぁ? お前そんな状態で何言っているんだ」
「いいから確かめないと。ちゃんと、口はゆすぎましたから……」
時々視界がぐらつくが、何とかいけそうだ。珍しくしおらしい様子の刹那に近づくと、刹那の背中が畳に倒れた。
黙って目を閉じてくれた刹那の上に、体重を預けたその時。
「ただいま! お茶会明日だって忘れてて、父さんうっかり――」
指先や足、すべてがピタリと動かなくなった。体の全部の機能が停止した、と錯覚するほど動かない。唯一動く目で、顔色ひとつ変えていない刹那を見遣る。戸に手を掛けたままの父も、一切動いていない。
「あっ――」
父が何かを発しようとした途端、金縛りが解けた。刹那の上から俊速で退き、押し入れに滑り込む。そのまま戸を閉め、外界との接触を絶った。
「父さん別な用事あったんだー。一刻ばかり出てくるから、留守番頼んだよ! じゃあねー」
役者にしては嘘くさい演技の後、戸が閉まる音がした。
「おい。お前の父親、出ていったぞ」
押し入れ越しに、何も気にしていないような刹那が声を掛けてくる。
「それで、確かめたいこととやらは分かったのか?」
薄暗くかび臭い押し入れの中、刹那のおかげで分かったことを反芻した。自分はこの暴力的で、空気が読めなくて、淑やかとは無縁な女神に――惚れてしまったようだ。
「私が心惹かれるのは強者のみです。咲様を殺めることは、正直気が乗らないのですよ」
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「はぁ……なら、少しだけ」
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そうならば、今俺を殺してしまえばあっさり終わるだろうに。しかし、黒の理由は白と少し違っていた。
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「神様のそういう事情はよく分かりませんけど……好き同士でもないのにああいうことするって、どうなんですか?」
いつまでも首を傾げている黒に我慢ならなくなり、「接吻」とはっきり伝えた。何故、仮にも敵同士の男にこんなことを言わなければならないのか――。
「咲様はおかしなことを気になさるのですね。殺したい相手に興奮することって、良くあるでしょう?」
「ないよそんなの」、と突っ込みかけて思い止まった。神と人の感覚には、ズレがあるのかもしれない。
結局、お喋り神は中々解放してくれなかった。挙げ句、「人と恋話までできるなんて感激です!」、と言い出す始末だ。やっと家路に着く頃には、日が傾きかけていた。
『ホントお前、人のクセに度胸あるねぇ。執神っていやぁ、神だって誰も近寄んねぇよ』
「八咫さん、いつの間に起きたんですか? まぁ、聞いてみたいことがありましたから……」
『刹那のことか?』
八咫の声色に、からかいは一切混ざっていなかった。それでも答えることができない。
『おい本気(マジ)かよ……咲、お前あの猛獣に惚れちまったのか?』
無言で橋を渡る間、白に「刹那を慕っているのか?」、と問われたことまで思い出した。刹那をもっと知りたいと思うのは、そういうことなのだろうか――。
とある雑誌のことを思い出し、常世へ帰る前に実家へ足を運ぶことにした。押し入れの奥には、これまでに助六じいさんからもらった雑誌の山を保管している。
『そんな紙ペラで、色恋の何が分かるってんだ?』
「ちょっと黙っててください!」
これは以前、お露が押し付けてきた恋文の文例集だ。「女装するなら女心を学べ」、と無理やり持たされたものの、読まずじまいになっていた。
『なぁ、そんなものよりお前の親父にでも聞いた方が早いんじゃないか?』
「親にそんなこと訊くって、もはや拷問でしょう。それに父さんとはそんな話をできる雰囲気じゃあ……」
口の減らない八咫を懐に押し込み、文机代わりの鏡台へ移動しようとした、その時。
「帰ってたんだ」
目が合ったのは、自分と同じ渋色の瞳――父だ。視線は俺の手元にある雑誌の表紙、『熱烈なる恋文例集』に注がれている。
「咲……想い人ができたの?」と、父の目に光が満ちた瞬間。
「うわぁぁぁぁぁ!」
急上昇した熱に、頭の中が乱される。とにかくこの場から逃げようと、空いた押し入れに頭を突っ込んだ。
「年頃なのにそういうこと避けてるみたいだったから、父さんちょっと心配だったんだっ。もしかしてあの時のことが……」
「これ以上何も言わないでくださいお願いですから」
突然しんとした父を振り返ると、「ごめん、何でもないよ」、といつもの笑顔に戻っていた。
「相手は誰? もしかしてお露ちゃん?」
「違います! そもそも、この気持ちが本当にその……こ、恋ってやつなのかは分からなくて」
頭が真っ白のまま喋ったせいで、余計なことを口走ったようだ。父は目を丸くして、いつもと様子の違う、柔らかい笑顔を浮かべている。
「そうだねぇ。そういう時は、手っ取り早く自分の気持ちを確かめれば良いんじゃないかい?」
父は草履を脱ぎ捨て、押し入れの前までやってきた。
「なっ!? そんなことできるわけ……」
「でもハッキリさせないと。いつまでも悶々としたままは嫌だろう?」
それは嫌だ。このままでは、次の仕事に影響するかもしれない。
父が用足しに出かけていった後。正座し、父の提案について半刻ほど考えてみた。これを実行すれば、俺が黒に抗議したことがそのまま自分に返ってくるではないか――。
『このまんまじゃあ、また刹那のやつにウジ虫って言われるぜ?』
「……確かに」
炊事用に汲んである水瓶を覗き込み、覚悟を決めた。
「で、用事とは何だ?」
常世の座敷では、色師に見られているかも分からない。刹那を実家の荒屋へ連れ出したものの、膝を突き合わせたまま何もできずにいた。
今日の機嫌はそこまで悪くなさそうだが、説明なしに連れてきたせいか気は長くなさそうだ。あからさまに眉根を寄せている。
「だから、ええと、その……」
「はぁ――次ウジ虫になれば容赦しないといったはずだが?」
胸倉を掴みにかかって来る刹那に、立ち上がって抵抗する。
「待ってください! 言います、言いますから!」
確かめたいことがある――そのために「口を合わせたい」のだが、協力してくれないか。
一生分の度胸を振り絞った気になって話すと、刹那は「はぁ?」、と首を傾げた。殴られる、と目を瞑るも、襟を掴んでいた手が離れていく。
「何だそんなことか。さっさとやれ」
「え……え!? そんなことか、って……」
刹那にとってはその程度のことなのか――?
瞼を全開にしている刹那に、やりにくいから目を閉じて欲しいと言ったものの。自分の鼓動がうるさくて近づけない。
「一、二、三、四」
「え……なんですか、それ」
「十を超えたら殴る。五、六、七、八……」
なんて理不尽な神なんだ――!
それでも、数を刻む刹那の唇を見ている内に時は過ぎていく。
「九、十……」
殴られる覚悟を決め、ぎゅっと目を閉じたその時。唇に柔いものが触れた。薄っすら目を開けると、長く濃いまつ毛がすぐそこにある。
白粉の香りがする。かすかに息がかかる。背筋を駆け上がる雷のような衝動に、頭の中心を撃たれた瞬間。視界に真っ赤な花が咲き、急な吐き気に襲われた。すぐに土間へ降りて中の物を吐き出したが、胃が空っぽになっても悪心は治らない。
「おい貴様……死にたいのか?」
刹那がどす黒い気を放っているのが見えるが、返事ができない。何とか呼吸を続けようとしていると、刹那は土間に降りてきた。背中をさすってくれている。
「すみませんでした……俺からお願いしたことなのに」
「いい、もう喋るな。顔が鯖のような色になっているぞ」
ちょうどそこだった。先ほどまで刹那が座っていた辺り。ここに父が倒れて、顔から止めどなく血が――。
「おい!」
我に帰り、肩に添えられていた刹那の手を掴んだ。この熱に触れていると、呼吸が楽になっていく。
「ちょっと、あの時のことを思い出して……もう一度、やってもいいですか?」
「はぁ? お前そんな状態で何言っているんだ」
「いいから確かめないと。ちゃんと、口はゆすぎましたから……」
時々視界がぐらつくが、何とかいけそうだ。珍しくしおらしい様子の刹那に近づくと、刹那の背中が畳に倒れた。
黙って目を閉じてくれた刹那の上に、体重を預けたその時。
「ただいま! お茶会明日だって忘れてて、父さんうっかり――」
指先や足、すべてがピタリと動かなくなった。体の全部の機能が停止した、と錯覚するほど動かない。唯一動く目で、顔色ひとつ変えていない刹那を見遣る。戸に手を掛けたままの父も、一切動いていない。
「あっ――」
父が何かを発しようとした途端、金縛りが解けた。刹那の上から俊速で退き、押し入れに滑り込む。そのまま戸を閉め、外界との接触を絶った。
「父さん別な用事あったんだー。一刻ばかり出てくるから、留守番頼んだよ! じゃあねー」
役者にしては嘘くさい演技の後、戸が閉まる音がした。
「おい。お前の父親、出ていったぞ」
押し入れ越しに、何も気にしていないような刹那が声を掛けてくる。
「それで、確かめたいこととやらは分かったのか?」
薄暗くかび臭い押し入れの中、刹那のおかげで分かったことを反芻した。自分はこの暴力的で、空気が読めなくて、淑やかとは無縁な女神に――惚れてしまったようだ。
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