『普通にはもう飽きた。』アイドルメンバーのあれこれ

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『普通にはもう飽きた。』アイドルメンバーで死生観編

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部屋には全員が集まっていた。会話もなく会議室のような部屋で椅子に座る彼女達の表情は暗く、悲しみに満ちている。
無言の時間が流れる、辛い時間が流れる、しかし先に進まなければならない。
水瀬雫は窓に手を置き外を見ている。爽やかな風が流れ込んでくるが彼女を癒やす事はない。
藍沢千早は目をつぶったまま腕を組んでいる。無表情にもかかわらず誰も近づけないオーラを感じる。
小岩井真奈はそわそわと何かを言おうとするが口を噤む、空気に耐えられないと言わんばかりだ。
及川姫野は悲しそうではあるが以外にもしっかり前を向いておりいつでも対応できるという風だった。

『プロデューサーが死んだ。』

藍沢千早は目を開けた。

真奈「……みんな」
沈黙を破ったのは意外にも真奈であった。
真奈「わたしたちってさ……これからどうなるんだろうね?」
姫野「わかんないー」
真奈「……そうだよね。ごめんなさい……」
真奈の声にはいつものような覇気がない。それもそうだろう。いきなり事務所のプロデューサーが死んだのだ。動揺しない方がおかしい。
雫「あのさぁ……私、プロデューサーのことだけど……」
ずっと黙りこくっていた雫が口を開く。顔を上げる気配はなかった。
雫「……やっぱなんでもない。忘れて」
千早は思った。これはダメだと。このままではいけないと。
雫が何を思ってそれを言いかけたのかはわからない。ただ今の雫の様子を見る限り、おそらく良い結果にはならない。それはわかっている。
しかしだからと言ってこのまま何もせずにいるわけにもいかない。
今この状況でまともに機能するのは自分しかいない。それが何より腹立たしかった。
千早「ねえ」
雫・姫野「「えっ!?」」
驚いたようにこちらを振り向く2人に構わず言葉を続ける。
千早「私たちはこれからどうすればいいと思う?正直に言ってほしいんだけど」
2人は視線を交わし合う。そして少しの間を置いて答えたのは姫野の方だった。
姫野「……わかんないけど~とりあえずレッスンとかした方がいいんじゃない~?」
雫「……そっか。うん、確かにそれあるかも」
姫野の言葉を受けて雫も同意する。
真奈「う、うん!そうだよ!」
千早「わかった。じゃあ今日の練習は中止にするとして……。明日以降の予定については後で決めましょう。私はもう帰るから、後は3人でゆっくりしていけば?」雫「ん、ありがと。千早」
千早「別に。お礼言われることじゃないし」

それだけ言うと鞄を持って立ち上がり部屋を出る。扉を閉める前にちらりと後ろを見ると、3人の声が聞こえてきた。
_____ ______________ 帰り道。千早はふと思い立ってコンビニに立ち寄る。
(……やっぱりあった)
雑誌コーナーに目当てのものを見つけると、そのままレジに向かう。
会計を済ませ外に出ると、ちょうど雨が降り始めたところだった。傘立てから自分のビニール傘を取り出し開く。
小走りで帰ろうとしたその時、背後から声を掛けられた。
振り向くとそこには水瀬雫がいた。
雫「一緒のタイミングなんて珍しいね」
千早「まあ偶然だけど」
雫「だよね」
千早「……」
雫「……」
沈黙が流れる。
先に切り出したのは雫だった。
雫「……ねえ、この後時間ある?」
千早「……なんの用事もないけど」
雫「じゃあさ、ちょっと付き合ってくれない?」
そう言って歩き出す。
断る理由もないので、仕方なくついていくことにした。
_____ ___ 着いた先は近所のラブホテルだった。


「……ここって」
雫「そう、ラブホ」
千早「……なんでこんなところに?」
雫「え、家の方が良かった?でもうちの親厳しいからさ」
千早「そういう話じゃない」
雫「冗談だって」
そう言いながら、雫はパネルを操作して部屋のキーを受け取る。
エレベーターに乗って目的の部屋まで移動し、中に入る。
雫「ほら座った座った」
促されるままにベッドの上に腰掛ける。
すると雫は隣に座ってきた。
千早「それで?一体どういうつもりなの」
雫「どういうつもりっていうか……」
千早「はぁ……もういいから。早く本題に入って」
ため息混じりに急かすと、雫は真剣な表情になる。
雫「あのさ、私たちのプロデューサーが死んじゃってさ、これからどうしたらいいかわかんなくて」
千早「だから、さっきも言った通り今後のことはまた後で考えればいいでしょ」
雫「違うんだよ。そんなんじゃないの」
千早「は?」
雫「千早ならわかってくれると思ってたんだけどな……」
千早「……」
雫「……私さ、プロデューサーのこと好きだったんだ」
唐突すぎる告白だった。
千早は思わず絶句してしまう。
雫「ごめん、いきなり変なこと言って。でも、これ言わないと多分ちゃんとした話が出来ない気がするから」
千早「……一応聞いてあげるけど、なんの話?」
雫「千早はさ、『プロデューサーが死んだ』って聞いた時どう思った?」
千早「……」
雫「ごめん、答えにくいよね。……正直さ、まだ実感湧いてないんだよね。死んだって言われても、なんかピンと来ないっていうか」
千早「……」
雫「千早はさ、どう思う?私のこと」
千早「……わからない。あなたが何を言いたいのかも、自分がどう思っているかも」
雫「……そっか。そうだよね」
そう言いながら雫は服を脱ぎ始めた

雫「ねえ、脱いでよ」
千早「……はぁ。嫌だって言ったら?」
雫「無理やり犯すしかないかな」
千早「……」
雫「……冗談だよ」
千早「……雫」
雫「ん?」
千早「……最低」
それだけ言うと、千早は服を脱ぐ。下着姿になったところで、雫と目が合った。
雫「……やば」
千早「……何が」
雫「めっちゃ綺麗じゃん」
千早「……はぁ。もういいから」
これ以上話すことはないとばかりにベッドに押し倒され、唇を奪われる。

_____ ___ 千早「はぁ……はぁ……」

雫「……どうだった?」
千早「……別に。ただ気持ち悪かっただけ」
雫「そっか」
千早「……満足したなら帰ってくれる?」
雫「んー……私がプロデューサーが好きって知った時の千早の反応見たらさ、もっと欲しくなっちゃった」
千早「……ふざけないで」
雫「……ごめん。でも、本当に好きなんだ」
千早「っ……」
雫はもう一度キスをする。今度は深く、舌を絡ませるような濃厚ま『プロデューサーが死んだ』という現実を無理矢理飲み込ませるようなキスだった。


_____ ___ 千早が目を覚ますと、既に雫の姿はなかった。

身体を起こし、シャワーを浴びるために浴室へ向かう。
(最悪……)
鏡を見ると、全身に無数の赤い跡がついている。誰が見ても情事の跡だとわかるくらいに。
そのまま浴室に入り、熱い湯を頭から被る。

すると雫が浴室に入ってきた。
雫「あ、起きた?」
千早「……出て行って」
雫「一緒に入ろ」
千早「……はぁ」
無視して出ようとすると、腕を掴まれる。
雫「逃げちゃダメ」
千早「っ!」
そのまま強引に引き寄せられ、再び口付けられる。
雫「んっ……ふぅ……ちゅっ……はっ……ふふっ、可愛いね」
千早「……うるさい」
雫「ねえ、こっち見てよ」
千早「……」
雫「お願い」
千早「……はいはい」
渋々目を合わせると、雫が嬉しそうに笑う。
(なんでこんなことに)
雫「綺麗な体だね」
千早「……変態」
雫「知ってたでしょ?私はこういう奴だって。それに、今の私は千早の彼女なんだから。堂々としてればいいの」
千早「……勝手に決めつけないで」
雫「……え?」
千早「あなたに告白された覚えはない」
雫「あ、うん。そうだっけ」
千早「だから、あなたのことなんて何とも思ってない」
雫「……そっか」
千早「……わかれば良いから、早く出て」
雫「愛してる」
千早「っ!いいから出て行って!!」
雫「……彼女になって?」
千早「絶対にイヤ」
雫「……わかった」

それだけ言うと、雫は部屋を出て行った。

___ ___ その後、雫とは何事も無かったかのように普段通りに過ごすことになった。

雫は今まで以上にスキンシップが激しくなった。しかし、千早はその度に拒絶した。
しかしある日、雫は事務所に1人でやってきた。
そして千早を見つけると、真っ直ぐに近づいてきてこう言った。
雫「あのさ、付き合ってくれない?」
千早「……何に?」
雫「恋人として」
千早「は?」
雫「千早のことが好き。付き合って」
千早「……どうして?」
雫「え、好きになったからだけど」
千早「意味が分からない。私には雫と付き合う理由がない」
雫「理由があれば付き合ってくれるの?」
千早「……それは」
雫「じゃあいいじゃん」
そう言うと、雫は強引に千早の手を引いて部屋を出る。
そしてそのまま近くのホテルへ連れ込まれた。

_____ ___ 千早「はぁ……はぁ……くっ……う……」

雫「大丈夫?痛くない?」
千早「はぁ……はぁ……嫌、まって……」
雫「え~?まだ全然動いてないよ?ほら、頑張って」
千早「くっ……はぁ……はぁ……」
雫「あはは、すごい締め付けてくるね。そんなに気持ちいい?」
千早「……くっ……」
雫「ほら、奥まで入った」
千早「……もう、いい加減にして」
雫「なんで?」
千早「もう、疲れたの……」
雫「そっか、じゃあやめるね」
千早「はぁ……はぁ……」
雫「じゃあ次は千早の番ね」
千早「……え?」
雫「ほら、動かなきゃ」
千早「ちょっと待って……まだ……」
雫「待たない」
千早「あっ……ああ……」
雫「あれ?もうイキそうなの?」
千早「はぁ……はぁ……もう、やめて……」
雫「やめない」
千早「……なんで?」
雫「千早のことが好きだから」
千早「……馬鹿じゃないの」

雫「そうかも。でも、千早のことはずっと前から好きだった」
千早「……私なんかのどこが良いの?」
雫「全部」
千早「……答えになってない」
雫「そっか。でも、本当のことだから」
千早「……はぁ。もういい。イカせて」
雫「うん、いいよ」
千早「……雫は?」雫「え?私はまだいいや」

千早「……そう」
雫「ん、そろそろイっていいよ」
千早「……雫はどうしたいの?」雫「千早と一緒にイケたら嬉しいけど」
千早「……そう」
雫「だからさ、一緒にいこうよ」
千早「……仕方ないわね」
その日、2人は同時に果てた。

_____ ___ それからというもの、雫は毎日のように千早を抱いた。時には優しく、時には激しく。まるで愛人にするかのようなセックスだった。
(なんなの、これ)
初めのうちは抵抗していたが、徐々に諦めるようになった。
(どうせ逃げられないんだから)
雫が求めてきた時だけ応えることにした。それならばまだマシだったからだ。
(最悪なのは……)
行為の最中に『プロデューサー』の名前を呼ばれることだった。
『プロデューサー』のことを思い浮かべながら抱かれているという事実が、たまらなく不快だった。
それでも、雫との関係を切ることは出来なかった。

そんなある日のことだった。いつも通り雫とホテルへ行き、行為をしていた時のこと。

_______________ 雫「ねぇ、今度デートしようよ」

千早「は?嫌だけど」
雫「なんで?」
千早「……」
雫「ねえ、お願い。一回だけで良いから」
千早「……嫌」
雫「……そっか」
それだけ言うと、急に動きが激しくなる。
雫「ごめん、いくよ……」
千早「……んっ」
そのままイッてしまう。
(最悪……)
その後、シャワーを浴びてから帰る準備をしていると、雫が話しかけてくる。
雫「ねえ、また誘ったら来てくれる?」
千早「……気が向いたら」
雫「やった」雫は嬉しそうに笑う。
千早「……もう行くから」
雫「うん、ばいばーい」


(ほんとに、最悪)


_____ ___ 数日後、仕事を終えて家に帰ると、雫が待っていた。

雫「おかえり」千早「……何してるの?」
雫「何って、千早を待ってたんだけど」
千早「……鍵は渡してなかったと思うけど」
雫「合鍵作っちゃった」
千早「は?」
雫「それでさ、話があるんだよね」千早「手短にしてくれるなら聞くけど」
雫「妊娠しちゃった。」千早「っ!?」雫「責任取ってね」千早「……ふざけないで」
雫「ふざけてないよ」
千早「……私は、貴方と子供を育てるつもりはない。」
雫「じゃあ堕ろすの?」千早「……」
雫「私はどっちでもいいんだよ。千早の子供なら産んでも良いと思ってるから」千早「……」
黙っていると腕を掴まれる。そのままベッドに押し倒される。そのまま服を脱ぎ始める。
(またこのパターン?)
雫「千早さ、『プロデューサーが死んだ』って聞いた時泣いてくれたじゃん?それがすごく可愛くて、愛おしかった。だから私は千早を好きになった。きっとこれは運命だよ」
千早「……」
雫「千早は私の事嫌いかもしれないけど、それでも良い。いつか私を愛させてみせる。だから、今は身体だけでも良いから、愛して欲しい」
千早「……」
雫「……ダメ、かな」
千早「……はぁ。わかった。ただし、条件が一つある」
雫「何?」
千早「私も妊娠したい。」雫「……え?」
千早「あなたに子供を産ませるのは簡単。だけど、私だって産みたかった。」
雫「えっと、どういうこと?」
千早「私は、あなたを愛している。だから、あなたとの子供が欲しい」
雫「……本気?」千早「ええ。もちろん」

雫「……そっか。ありがとう」
雫は嬉しそうに笑っていた。
_____ ___ そして数ヶ月後、雫のお腹は大きくなっていた。_____ ___ 雫「見て、赤ちゃん」

千早「……本当にいるのね」
雫「うん、ここに居るよ」
そう言って雫は膨らんでいる自分の腹部をさする。その姿はとても幸せそうだった。

(どうしてこんなことに)

私はただ、雫と普通に友人として付き合いたいだけだった。なのに、いつの間にか関係を持つようになって、雫と性的に付き合うことになった。そして今では、雫との間に新しい命まで宿している。
雫のことは嫌いではない。むしろ好意を抱いている方だと思う。
しかし、雫と恋人同士になるということは、この子の親子になるということだ。
(どうすればいいの……)
しかし、答えを出す前に雫は言った。

雫「千早、結婚しよう」

その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れそうになった。しかし、必死に堪えた。ここで泣いたら、雫に負けたような気がしたから。
千早「……はい」
雫が私を抱き寄せる。そして耳元で囁く。
雫「これからよろしく」
千早「……こちらこそ」

こうして、私と雫は結婚した。______


____________雫「あははっ!可愛い~」雫はベビー用品で遊んでいた。

千早「そんなに見ないでくれる?」雫「え~?別に良くない?減るもんじゃないし」
千早「……」
雫「あ、そうだ。今日から名前考えないと」
千早「もう考えてる」
雫「え?そうなの?」
香「ええ。女の子らしい名前がいいと思ったから」
雫「へ~。どんな感じの名前にしたの?」
千早「……それは秘密」
雫「え~教えてくれても良くない?」
千早「ダメ」
雫「ケチ」
千早「ふぅ……」ため息をつくと、雫は少しムッとした表情をする。
雫「あ、じゃあさ、当てっこゲームしようよ」
千早「は?」
雫「千早が考えた名前を私が当てるってやつ。どう?」
千早「……いいけど」
雫「よし、決まり」そういうと、雫はスマホを操作し始めた。しばらくして、画面を見せてくる。そこにはこう書かれていた。
『桜乃(さくらの)』
千早「……サクラノ?」
雫「うん。綺麗な字でしょ?」
千早「……そうね。悪くないと思う」
雫「じゃあ決定だね」
千早「ちょっと待って」
雫「なに?」
千早「なんでこの名前にしようと思ったのか、聞いてもいい?」
雫「いいよ。えっとね、まず、私たちの苗字って『水瀬』でしょ?だから、桜の花びらが舞い散るようなイメージで付けたかったんだ」
千早「……」
雫「あと、花言葉があってさ。『精神美』『優美な女性』っていう意味なんだって。ほら、千早って美人だし、ピッタリかなって思って」
千早「……」
雫「どう?気に入った?」千早「まぁ、いいんじゃないかしら……」女の子だったらね、と照れ隠しに顔を背けると雫はニヤリと笑う。
雫「良かった、気にいってもらえたみたいで嬉しいよ。それじゃあ早速市役所行こっか」

(早すぎるでしょう)______!

その後、私は働き詰めで雫に会うことができなくなり、雫は一人で出産した。
生きるためにはお金が必要だ。
そしてようやく雫の元に駆けつけると点滴と酸素吸入器に繋がれている笑顔の雫がいた。

雫「なんか、緊張する」
千早「……なんで?」
雫「いや、出産なんてしたことなかったし」
千早「……そう、出産ってどんな感じだったの?」
雫「うーん……あんまり覚えてないかも。とにかく痛いっていう感覚しかなかったから。でも、今思えば幸せだったかも。」
千早「雫、おまんこ・・・産道は大丈夫?」雫「うん、裂けたけどすぐ治ったし」千早「……見せて」雫「え?」
千早「おまんこ、見せなさい」雫「えっと……恥ずかしいんだけど」
千早「早く」雫「はい……」

雫はパンツを脱ぐとM字開脚の姿勢を取る。
雫「これで見える?」
千早「……ええ、見えてるわよ。ちゃんとね……」

雫のおまんこには大きな傷跡があった。まるで刃物で切ったかのような痕だった。
そう思いながら指でなぞるとビクッと反応する。そのまま膣内に挿入すると、中から液体がドロッと流れ出る。
千早「……ここから赤ちゃんが出てきたんだね。
」雫「うん、そうみたい」
千早「……触ってもいい?」雫「……うん、いいよ」
そのままオマンコの傷を撫でる。ヌルッとした感触が伝わってくる。しばらくそうしていると、雫が声をかけてきた。雫「痛い・・・」
千早「ごめん、もうしない」雫「うん、お願い」
それから数日が経ち、雫は退院した。

____ _ 雫「ただいま」

千早「おかえり」
雫「ごめん、寂しかったよね?」
千早「別に……」
(嘘だけど)
雫「そっか。ところでさ、この子の名前覚えた?」

千早「ええ……『悠真(ゆうま)』」
雫「えっと……『春馬(はるま)』」
千早「……」
雫「……」

沈黙が流れる。気まずい空気の中、先に口を開いたのは雫の方だった。雫「あのさ、この子はどっちに似てるかな?」
千早「……私じゃない?」
雫「あははっ!そうだね、千早似だね」
千早「そうでしょ?」雫「うん、そう思うよ」
千早「なら、それでいいじゃん。変なこと聞かないで」雫「……そうだね。それでいいね」
千早「そうよ。それに、私の子供でもあるわけだから、私の事も愛してくれるんでしょう?」
雫「うん、もちろんだよ」
千早「なら、何も問題無い」
雫「そうだね。ありがと、千早」

____ ___ 数ヶ月後、千早のお腹はだいぶ大きくなっていた。そして、予定日が迫っていたある日のこと。

雫が仕事を終えて家に帰ると、横になっていた体を起こす。
雫「ただいま」
千早「お疲れ様」
雫「お腹減った~」
千早「はいはい」
雫「・・・お腹大きくなったね」
千早「ええ、もうすぐ生まれるからね」
雫「楽しみだなぁ……。ねぇ、おまんこ見せてよ。生まれてくる所見たいな」
千早「嫌」
雫「見せてくれないの?」
千早「絶対駄目」
雫「嫌」
千早「……」
雫「……」
(この人本当に諦めが悪い……)
雫「服、脱いでよ」
千早「……はぁ、わかった」
そう言うと私は着ているものを脱ぎ捨てた。
雫「あれ、下着付けたままなんだ」
千早「ええ、だって見せるのはお腹だけよ。わざわざブラ外す必要なんてないでしょ」雫「……そうだね」
千早「もういい?」雫「まだ」
千早「……はいはい」
雫「ありがとう」そう言って雫は私の下腹部に触れる。千早「……何してるの?」雫「ここに赤ちゃんがいるんだなって」
千早「そうよ。あなたとの愛の結晶がここにいるの」
雫「……」
千早「……何か言いなさいよ」
雫「あははっ、ごめん。なんか、感動しちゃって」
千早「……そう」
雫「じゃあ、そろそろいいかなって。千早、ベッド行こうか」
そして私たちは寝室に向かった。

___________ そして数時間後、雫は陣痛に苦しむ私を見てオロオロしていた。
雫「えっと……どうすればいいの!?」
千早「落ち着いて、深呼吸」雫「うん、わかった」
雫は何度も深呼吸を繰り返す。雫「ねえ、もう産まれそうなの?」

千早「わからない……でも、かなり痛いわね……」雫「そっか……」
千早「……」
(どうすればいいの……)
雫「そうだ!救急車!」
千早「ダメ、呼ばないで……」雫「え?」
千早「雫が取り上げて。私とあなたの子どもなんだから」雫「……うん、そうだね。頑張る」
雫はゆっくりと息を整える。そして、覚悟を決めたように言った。雫「千早、行くよ……」
千早「ええ……」
雫はゆっくりと私の中に入ってくる。それと同時に激痛が走る。
雫「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……頭見えてきた」

千早「……お願い」
(どうしよう……怖い)
雫が私の秘所に手を入れると痛みに耐えかね、思わず叫ぶ。
千早「うぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
雫「千早、頑張って」
千早「あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
(痛い痛い痛い痛い)
千早「うぅぅぅぅぅぅ!!!」
雫「もう少しだよ、千早」
千早「ああああああああっ!!あがっ……」
雫「あと少しだから、我慢して」
千早「あああ!!!」
雫は千早のお腹に手を入れる。
雫「よし、掴んだよ。引っこ抜くよ」
千早「うう……」
(お願い……元気に出てきなさい……)
雫は一気に引き抜いた。そして、その瞬間、私の意識は飛んだ。
___ _ 目が覚めると、目の前に心配そうな表情をした雫がいた。雫「千早、大丈夫?」
千早「ええ、なんとかね……」雫「良かった……あのね、聞いて欲しいことがあるんだ」
千早「なに?」雫「あのね、私たちの子供、死んじゃった」千早「……そう」
(そんな気はしてた)
雫「……泣かないんだね」
千早「……うん」
雫「……優しいね」
千早「優しくなんか無いわよ。……私が雫の立場だったら泣いていたと思う。それくらいショックだったし、悲しかった。……それだけよ」
雫「……うん、そうだね。じゃあさ、また作ろうよ。今度はちゃんと産んであげようよ」
千早「……そうね。そうしましょうか」
雫「うん、約束」
千早「ええ、約束」
雫「じゃあまずはセックスからだね・・・」千早「ええ・・・」

_______________ それから数年後、再び妊娠した私は雫を手を取り合っている。

雫「私たちの子供、死んじゃった」
千早「ええ……」
雫「……でもさ、この子は生きてるよ」
千早「……そうね、この子は生きているわね」
雫「この子が大人になった時、きっとわかるよ。この子を産んだ人が誰なのか、この子を愛してくれる人は誰か」
千早「……そうね、この子には幸せになってもらいたいわね」
雫「うん、そうだね」

____ _ 雫「千早~、ただいま~」

千早「おかえり」
雫「今日も疲れたよ~」千早「そう、お疲れ様」
雫「うん、ありがとう」
千早「ご飯にする?お風呂にする?」雫「千早」
千早「はいはい」
雫「やったー」
千早「ふぅ、これでいいかしら?」雫「うん、ありがと」

___ _
(お腹減った)
雫はいつものようにソファーで寝転がっていた。すると突然、お腹を押さえ始めた。雫「いった……」
千早は慌てて駆け寄る。そして、雫の背中を摩る。千早「大丈夫?」
雫のおまんこから大量の出血があった。雫「うぅ……」
千早は雫を抱きしめると、優しく囁く。千早「今、救急車を呼ぶから待っててね」雫「……千早」
千早「なに?」雫「私……千早のこと、愛してるよ」
千早「私もよ」
雫「よかった」


___ _その後、雫は死んだ。

私はあの時のことを思い出す。あの日と同じことをしただけなのに……なぜなのだろうか。私は泣きながら考えた。
あの時とは違うはずなのに……あの時は……あの時は……あの子は生きていたのに……。私は涙を流し続ける。その時、あることに気がついた。あの子はあの時よりも成長している。あの子はあの子なりの方法で私と雫に愛を伝えようとしていたのではないか。あの子はあの子のやり方で私と雫に愛を伝えたかったのではないのか。私はそれに気がつくことが出来なかった。私は自分の愚かさを悔いた。私は自分を責めた。あの子に申し訳なくて仕方がなかった。私は自分が許せなかった。そして、私の心は壊れてしまった。

___ _ 雫はいない。『雫は死んでしまった』のだ。千早は、自分のせいで雫が死んだと思っている。千早は、雫を殺したと思っている。千早は、雫を救えなかったと思っている。千早は、雫のことを愛してしまったと思っている。千早は、雫を失ったと思っている。千早は、雫がいない世界はつまらないと思っている。千早は、千早は、千早は、千早は、千早は、千早は、千早は、千早は、千早は』』』』』』』』



そこで正気に戻ると、私はベッドの上で目を覚ました。どうやら悪夢を見てしまっていたようだ。
(……気分が悪い)
私は立ち上がり、洗面台に向かう。『雫は死んでしまった』それは変えられない事実だ。だが、それでもいいと思えた。なぜなら私はこれから先、雫の子供と生きていくことが出来るのだから。私は鏡を見る。私と雫の子供は、私のお腹の中で眠っている。雫と私の子供がいる。そう思うだけで、私のお腹は暖かく感じられた。
千早は、雫を永遠に失った。しかし、彼女はもう寂しくはなかった。

_____________

雫との子供が生まれた。名前は桜乃(さくらの)。雫の考えた名前だ。雫はこの名前を気に入っていたし、私にとっても大切な名前だ。桜乃は私のお腹で生き、そして、桜乃は生まれた。私は桜乃を抱き上げる。桜乃は眠っていて、とても可愛らしい顔をしていた。

『千早』は、『雫』の娘を手に入れた。

____ _千早は、雫の娘である桜乃と一緒に暮らしている。

私は仕事を終え、家に帰る。玄関を開けると、桜乃の声が聞こえてきた。
桜乃「ママー!」
千早「……ただいま」
桜乃「ママ、おかえりなさい!」
千早「……うん、ただいま」
桜乃「えへへ……」
桜乃は私に飛びついて来た。
桜乃「ねぇ、ママ、抱っこ!」
千早「はいはい」
桜乃は満足そうな表情を浮かべている。
(可愛い……)
私は桜乃にキスをする。桜乃はとても嬉しそうにしている。

____ 雫と私の血を受け継いだ桜乃は、とても美しかった。桜乃は、雫によく似ている。雫は美人だったから、当然と言えば当然なのだけれど、私に似ているところを見つけるたびに、雫と私が愛し合った証を感じることが出来て嬉しい気持ちになる。

____ _ある日、桜乃を連れて買い物に出かけた。スーパーで買い物をしていると桜乃が乳首を吸ってきた。
桜乃「んっ……」
(雫にもよくこんな風におっぱいを飲ませてあげたっけ)
私はそんなことを考えながら桜乃の頭を撫でる。桜乃は満面の笑みを浮かべていた。

____ _家に帰り、夕食の準備を始める。桜乃が手伝いたいと言うので手伝ってもらうことにした。桜乃は料理に興味津々で、野菜の皮むきを手伝ってくれた。私はそんな桜乃が微笑ましくてつい笑顔になってしまう。

____ _食事を終えた後、私は桜乃をお風呂に入れた。桜乃はかわいい乳首を触られると恥ずかしがっていたが、嫌がっている様子はない。私は桜乃の体を洗い終えると、桜乃に言った。

千早「桜乃ちゃん、ママのおまんこも洗って?」
桜乃「うん……」
桜乃は私の股間に手を伸ばす。桜乃は小さな手で一生懸命に擦ってくれた。
千早「上手よ……もっと強くして……」
桜乃「こう?」
千早「そう……ああ……いいわよ……そのまま続けて……」
桜乃「えへへ」
千早「んっ……そろそろいいわよ……今度は私の番ね」
そう言って私は桜乃の小さな体を持ち上げた。そして膝の上に座らせるようにして抱きかかえると、指で優しくおまんこを刺激する。
桜乃「あっ……あぁ……ママ……そこはダメだよぉ……あん……あはは……くすぐったいよ~」
千早「ふふ……ここが弱いんだね。じゃあ、いっぱい弄っちゃおうかな」
私は桜乃の陰核を刺激し続ける。桜乃「あぅぅ……」
千早「気持ちよくなってきたでしょ?」
桜乃「うん……」
千早「じゃあ今度は……」
私は桜乃の割れ目に手を入れると、膣内に中指を入れた。
桜乃「あぅぅ……」
千早「痛くない?」
桜乃「うん……」
千早「じゃあ動かすね」
私は中指を出し入れする。すると桜乃は声を上げ始めた。
桜乃「あうぅ……」
千早「気持ちいい?」
桜乃「うん……」
千早「良かった。……そろそろイク?」
桜乃「うん……」
千早「わかったわ」
私は中指の動きを速める。すると桜乃はすぐに絶頂を迎えた。
桜乃「ひぅぅぅぅあっっ……!!」
桜乃はビクンと痙攣して脱力してしまう。私は桜乃のお尻の下あるタオルを片付けると、桜乃の体を持ち上げ、浴室から出た。椅子に座り、自分の足の間に桜乃の頭を置いた。桜乃は疲れ切ってしまったようで、大人しくされるがままになっている。私は桜乃の髪をドライヤーで乾かした。桜乃の髪は細く柔らかいので、すぐにサラサラになった。
桜乃「うーん、ふふ……」
桜乃はウトウトしているようだったが、急にハッとした顔になり、私の方を向いた。
桜乃「ママの陰毛剃ってあげるね」千早「え?……別にいいけど」
桜乃「ほら、動かないでね~」
桜乃は私の両足を開く。
桜乃「あれ?ママってあんまり毛生えてないんだね」
千早「……昔は生えてたんだけどね」
桜乃「なんで?」
千早「……さあ?」
桜乃「まあいっか~♪」
そういうと桜乃は私の陰部にシェービングクリームをつけた。

_____________しばらくして、私はツルツルの無毛状態になった。桜乃は満足げな表情をしている。

桜乃「よし!完成!」
千早「ありがとう」
桜乃「これでママも赤ちゃんみたいなつるつるおまんこだね!」
千早「……そうかもね」(少し複雑な気分だ)
おそろいだよ。と言われると私は苦笑いを浮かべてしまう。シェービングクリームを落として自分の陰部に触れると、そこには何もなかった。(なんだか変な感じだな)
私は鏡を見た。そこにはツルツルの無毛状態の自分の姿があった。私はこの姿を雫に見せたくて仕方がなかった。きっと喜んでくれたはずだ。
桜乃「赤ちゃんおまんこの上に突起があるね。これなに?」
千早「それはクリトリスよ。女性器で一番敏感な部分だから気をつけてね。刺激しすぎると、イッちゃうんだよ。」
桜乃「そうなんだ~、すごいね」
千早「桜乃にもあるよ。ちょっと見せてみて」
桜乃「はい、どうぞ」
桜乃は自分の股間を開いて見せる。そこにはまだ毛が生えておらず、綺麗なおまんこと、その上にある小さな突起物が見えるだけだった。私はその突起物を指先で摘んでみる。
桜乃「ひゃっ……」千早「ごめん、痛かった?」
桜乃「大丈夫……なんか不思議な感覚……」
千早「もう少し触ってもいい?」
桜乃「うん、いいよ」
千早「それじゃあ……えいっ!」
千早は桜乃の陰核を指で弾いてみた。すると桜乃はびくんっと震える。桜乃は驚いているようだ。私はさらに何度か指ではじいたりつまんだりを繰り返した。
桜乃「あっ……だめぇ……やめて……」
千早「どうして?」
桜乃は顔を真っ赤にして答える。桜乃「だって……なんか……ヘンに……なるの……」
千早「気持ちいいってことでしょ?」
桜乃「そう……なのかな?」
千早「そうよ。気持ちいいってことは良い事よ。だから素直に受け入れていいんだよ」
桜乃「そうなの……?じゃあ、気持ちいいです……」
千早「そう、気持ちいいなら我慢しなくていいの。もっと気持ちよくなりましょう。それに、これはお勉強でもあるから、しっかり覚えておくのよ。将来、好きな男の子とセックスをする時に困らないようにね。分かったかしら?」
桜乃「はい……」
千早「偉いわ。じゃあ、次は性教育の時間ね。まずはオナニーについて教えてあげる」
桜乃「おなにー?」
千早「自分でおまんこを弄ることよ。……やってみて」
桜乃はゆっくりと自分の割れ目に手を伸ばして触れる。そして、割れ目を左右に開いた。
桜乃「これがおまんこ?」
千早「そう、それがおまんこ」
桜乃「それで……これをこうして……」
桜乃は人差し指と中指を膣内に入れる。
桜乃「こんな感じ?」
千早「そうよ。上手ね」
桜乃「えへへ……」
千早「じゃあ、そのまま弄ってみて」
桜乃は言われた通り、指を動かし始める。
桜乃「んっ……はぁ……」
桜乃は気持ち良さそうな声を出している。
桜乃「気持ちいい……」
千早「そう、気持ちいいでしょう。でも、それだけじゃダメよ。もっと気持ちよくするには、クリトリスを弄るといいわ」
桜乃「くりとりす……、さっきの、所……?」
千早「ここよ」
私は桜乃の小さい陰核に触れた。
桜乃「きゃっ……」
千早「気持ちいいでしょ?」
桜乃「うん……もっとやって……」
千早「わかったわ」
私は桜乃の陰核を指で弄る。桜乃は気持ちよさそうだ。
桜乃「あっ……あぁ……」
千早「どう?」
桜乃「気持ちいい……気持ちいいよぉ……」
桜乃はビクビクと体を震わせている。
桜乃「ママ……もっと触って……」
千早「いいわよ」
私は桜乃の陰核を指で撫でたり押したりする。すると桜乃は腰を浮かせ、私の顔の前に陰部を突き出してきた。私は桜乃のおまんこに舌を這わせる。
桜乃「ひゃん……!」
桜乃は驚いたような声を上げる。私はそのまま桜乃の膣内に指を入れて動かし始める。桜乃「あっ……あぁ……あぁぁ……ママぁ……ママぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
桜乃は激しく痙攣し始めた。私は桜乃の陰核を口に含み、吸い上げる。
桜乃「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
桜乃は絶頂を迎えたようで、ガクンと脱力してしまった。私は桜乃の陰部から口を離すと、桜乃を抱きかかえるようにして立たせた。
桜乃「はぁ……はぁ……」
千早「気持ちよかった?」
桜乃「うん……」
桜乃の頭を優しく撫でる、明日はお墓参りに行こう。


___次の日、私は朝早く起きてお弁当を作った。昨日の夜、桜乃が寝た後、私は雫の墓参りに行くことを決めた。私は雫との思い出の場所を巡りながら、目的地を目指した。
千早「久しぶり、雫」
私は墓石に向かって話しかけた。返事はない。当たり前だ。ここにはもう誰もいないのだから。私は持ってきた線香に火をつけると、それを雫のお骨の隣に置いた。私は手を合わせて目を閉じる。
千早「今日はあなたに報告したいことがあるの」
私は桜乃の事を話した。桜乃の事を話す時、私は自然と笑顔になっていた。桜乃の可愛さを語れる相手は雫しかいない。私は心ゆくまで話す。
千早「雫、聞いてくれる?実はね、桜乃っていう娘がいるの。あなたの子なのよ。可愛い子なの。今度連れてくるね」
桜乃の話をしていると、どうしても頬が緩んでしまう。
千早「それからね、桜乃はすごく優秀なの。まだ小さいのに、もう字も書けるし、計算もできるの。凄いでしょ?」
桜乃の話をしていると、また会いたくなってくる。
千早「あとね、桜乃はお料理も出来るの。私が忙しい時は、代わりに作ってくれるのよ」
私はふと思い出す。桜乃と一緒にお風呂に入っている時のことを。桜乃は私のおまんこの毛に興味を持っていた。
千早「ねぇ、雫……あのね、私のおまんこの毛はね……桜乃に剃られちゃったの……ふふ……桜乃に剃られたって言ったら、雫はなんて言うかな?」
雫に会えたら、何を言おうかと考えていた。しかし、いざとなると何も思いつかない。私は雫にどんな言葉をかけて欲しいのか分からなかった。私はただ、雫に言いたいことを言うことにした。
千早「雫、大好きだよ。ずっと一緒だよ」

雫は何も答えない。私は立ち上がり、帰り支度を始める。その時、背後に人の気配を感じた。私は振り返る。春馬(はるま)だ。
春馬「・・・・・・」
千早「春馬……」
春馬は雫が産んだ子だ。もう随分会っていなかった。

私は雫によく似たこの少年を見る度に、胸の奥が締め付けられる。

千早「どうしたの?学校は?」


春馬と私の道は繋がっていなかった。

桜乃は一人で生きるのだろう。強い子だ、頭も良くて料理もできる。雫に似て美人できっと誰もが羨む。

アイドルをしていた時代の貯金も沢山あってきっと桜乃が受け取れるし、生命保険で生活に困ることはないだろう。

唯一、もう少しの時間だけその笑顔を見ていたかった。


end


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