転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~

柴ちゃん

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第6章 学校に入学します

21.

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そんなこんなで、あっという間に家が見えてきた訳で、私達は主を起こすことにした。
【主、起きろ主よ】
お兄ちゃんが主のことを揺すり起こすが、主はうぅん~うめいて体を捻るだけだ。
【ミユキ起きて、もう着くよ?】
つい先ほど起きたスズナもそう言いながら主の頬を鼻先で優しくつつく。
だが、主はいっこうに瞼を開こうとはしない。
流石にここまで来るとみんな呆れながらも起こすために必死になる。
なんてことをしている間に、家に着いた。
「ミユキ様、着きましたよ」
そう言って御者が扉を開けてくれるが主はまだ寝ていた。
もう少し粘ったが、ついに諦めたお兄ちゃんは呆れ顔で呟いた。
【はぁ…運ぶしかないか】
そしてお兄ちゃんは主を優しく抱き抱えると、馬車から降りたのだった。
にしても、本当に主は起きないわね…
それから部屋の中に運び込まれた主はベッドの上に降ろされ、そのまま晩御飯の時間まで起きなかったのだった。
起きた瞬間になんで起こしてくれなかったの!?と怒られたのはもはや言うまでもなく…
お兄ちゃんがため息と共に訳を話し、理解をしてもらえるまでにかなりの時間がかかった。
【……ミユキ、なんか前よりも幼くなったね】
スズナは尻尾をゆるゆると振りながらそう呟いたのだった。


   ***


【ミユキ起きて❗ 学校、行かないの?】
「んん…」
【早くしないと、学校に間に合わないわよ?】
「がっこぅ…? 学校⁉️」
ガバッと体を起こして、私は叫んだ。
「どうしよう、寝坊した❗ …………なんでエレンは笑ってるの?」
そう、エレンは慌てて起き上がった私を見て、肩を揺らしながら笑っているのだ。
【いや、別になんでもない… 本当になんでも…フフッ】
私は頬を膨らませて笑うエレンのことをつついた。
「いいから正直に言ってよ」
【なら言うが、これを知っても怒るなよ?】
念を押してくるエレンに私は頷く。
スッと大きく息を吸ったエレンは、部屋の中にある時計を指差した。
うん? 時計がどうした……
そこまで思って私は目を見開いた。
「まっ、まだ学校に行くまでたっぷり時間に余裕があるじゃん❗ 遅刻するって言ったのに… 私を騙したの?」
【ち、違うぞ❗ タポポ達はミユキを起こしても起きないから嘘をついただけで… けっして騙そうと思った訳じゃ…】
【タポポ、嘘をついたって言っちゃダメだよ】
【あっ❗】
自覚なく嘘だと認めたタポポを注意しつつも、これまた自覚無しに嘘だと認めたヌレバ。
「もう分かった、私のためを思ってやってくれたことなんだね」
私はあわあわとしているふたりの頭を優しく撫でた。
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みんなの感想(1件)

にゃん太郎
2022.06.01 にゃん太郎

第二章の3と4が逆になってます

2022.06.01 柴ちゃん

にゃん太郎様、教えてくださりありがとうございます。
訂正いたしました。
また、このようなことがありましたら教えていただけるとありがたいです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。

解除

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