転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~

柴ちゃん

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第6章 学校に入学します

18.

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それからお昼寝の時間は俺の勉強時間となった。
「では、今日は初めてですので簡単な計算問題からやりましょうか」
そう言うとリーファは何処からか問題用紙とペンを取り出した。
「数字は読めますか? 足し算は? なら引き算は出来ますか?」
リーファの質問に首を振ってどんどん答えていく。
「なら、これが良さそうですね」
リーファは問題用紙の中から一枚の紙を取り出すと俺の前に置いた。
その紙には足し算と引き算が、あとは見たことのないバツの記号と棒線の上下に点がついた記号が書いてあった。
「では足し算と引き算から解いてみてください」
俺はペンを持つとさらさらと紙に答えを記入していった。
二桁の計算で躓いたりもしたが、何とかして解き終わるとリーファが答えを確認していった。
二人の間に僅かな沈黙が流れる。
既にエレナとエレンは壁にもたれかかって寝てしまっていた。
「全てあっていますよ、ジュランさん。 良く頑張りましたね」
褒められ慣れていない俺はゆるゆると尻尾を振ることで喜びを表した。
「次はこちらの問題を解きましょう。 この記号は×かけると言って、掛け算をするときに使う記号です。 この記号の前にある数字が後にある数字の数だけあるということを表す記号なので、この場合は7×2なので7+7と同じ答えになります。 ここまでで分からないところはありますか?」
俺が首を横に振るとリーファは、では解いてみてくださいと言った。
そうして今日は掛け算と割り算を習い、宿題だと言ってプリントを一枚貰うと、一時間だけの特別授業は終わった。


   ***


「起き…さい、お…寝…ですよ」
【…ユキ……ユキ…起きて…】
う~ん、誰? もう少し寝かせてよ。
そう思いつつ遠くで聞こえる誰かの声を拒否していると、ぷにっと柔らかいなにかが私の頬に当たった。
なに? 今の柔らかい肉球みたいなの…
スズナかチェリニーの?
でも二人のは硬いし、誰の?
そう思ってゆっくりと重たい瞼を持ち上げると、そこには日本の猫よりもかなり大きい猫がいた。
爪を出さないように気を付けながら私の頬を触っていたのはこの子の様だ。
「おいで…」
そう言って大型の猫を抱っこして再び眠りにつこうとすると、猫は身をよじって私の腕から逃れた。
「なんで逃げるの?」
今度こそぱっちりと目を開けると、目の前には見覚えのある服を着た大型の猫がいた。
「もしかしなくても、ジュラン…?」
そう、この服を着ていたのはジュラン、そしてこの猫は猫ではなく、ピューマだ…
と言うことは…
もしかして私、ジュランを抱っこしようとしたってこと⁉️
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