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第6章 学校に入学します
12.
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「それではまず学級委員を決めようと思います。 学級委員はクラスをまとめたり先生の手伝いをする係です。 誰かやってくれますか?」
先生が周りを見回しながらいうと、なんとナーラが手を上げた。
「アルーン君ありがとう、もうひとりだれかやりませんか?」
……周りを見ても誰も手を上げていない。
それならと思い私はしっかりと伸ばした手を上げた。
「私やります」
「ありがとうございますアルーン君、セルリアさんこれで学級委員は決まりですね。 ふたりに大きな拍手を」
先生がそう言うと、私とナーラに向けて大きな音の割れるような拍手が教室中に響き渡った。
そして拍手が鳴りやむ頃を見計らって先生は私達に指示を出した。
「それではふたりとも前に出て来てくれますか? ここからはふたりを中心に決めていきましょう」
私達は前の方に行き、黒板のような板の前に立つ。
そしてチョークの替わりである魔法ペンを手に持ち、今先生から貰ったプリントに書かれた係を黒板モドキに書き出していく。
魔法ペンは毎日先生が込めてくれている魔力で動く仕組みのペンだ。
ペンには色のついたボタンが付いていて、そのボタンを押すことでボタンの色と同じ色がでるようになっていた。
魔力が切れるとペンで文字を書くことは出来なくなるのでその都度魔力を込めて貰わないといけなく、便利なのか不便なのか分かりにくいペンなのだ。
そして黒板モドキは黒板というよりは白板で、強いていうならホワイトボードに似ている。
「それでは係を決めていきます。 まず補助係をやってくれる人はいますか?」
補助係は学級委員やクラスのことを手伝う係で、学級委員の次に大切な係と言われているらしい。
これは誰がやってくれるのかな?と思いつつ教室を見ていると、周りの人の隙間から小さな手が上がっているのが見えた。
「はい、私やりたいでしゅ」
そう言って人の陰から顔をのぞかせたのはルナちゃんだ。
「ルナちゃんやってくれるの?」
私は補助係の下にルナ・サーレと書きながら確認をする。
「はいでしゅ、がんばりましゅ」
ルナちゃんの意気込みも聞いたところで補助係はルナちゃんに決まり、次の係に移った。
「次は……」
教室を綺麗に保つ為に動く美化係、それぞれの教科ごとに必要な教科係などと、話はとんとんと進んでいった。
それからどの係もあっという間に決まり、一回目の授業の間にすべての係が決まったのだった。
「では皆さん、自分の係に誇りを持ち、また相手に喜んで貰えるようにしっかりと取り組んで下さいね」
先生が周りを見回しながらいうと、なんとナーラが手を上げた。
「アルーン君ありがとう、もうひとりだれかやりませんか?」
……周りを見ても誰も手を上げていない。
それならと思い私はしっかりと伸ばした手を上げた。
「私やります」
「ありがとうございますアルーン君、セルリアさんこれで学級委員は決まりですね。 ふたりに大きな拍手を」
先生がそう言うと、私とナーラに向けて大きな音の割れるような拍手が教室中に響き渡った。
そして拍手が鳴りやむ頃を見計らって先生は私達に指示を出した。
「それではふたりとも前に出て来てくれますか? ここからはふたりを中心に決めていきましょう」
私達は前の方に行き、黒板のような板の前に立つ。
そしてチョークの替わりである魔法ペンを手に持ち、今先生から貰ったプリントに書かれた係を黒板モドキに書き出していく。
魔法ペンは毎日先生が込めてくれている魔力で動く仕組みのペンだ。
ペンには色のついたボタンが付いていて、そのボタンを押すことでボタンの色と同じ色がでるようになっていた。
魔力が切れるとペンで文字を書くことは出来なくなるのでその都度魔力を込めて貰わないといけなく、便利なのか不便なのか分かりにくいペンなのだ。
そして黒板モドキは黒板というよりは白板で、強いていうならホワイトボードに似ている。
「それでは係を決めていきます。 まず補助係をやってくれる人はいますか?」
補助係は学級委員やクラスのことを手伝う係で、学級委員の次に大切な係と言われているらしい。
これは誰がやってくれるのかな?と思いつつ教室を見ていると、周りの人の隙間から小さな手が上がっているのが見えた。
「はい、私やりたいでしゅ」
そう言って人の陰から顔をのぞかせたのはルナちゃんだ。
「ルナちゃんやってくれるの?」
私は補助係の下にルナ・サーレと書きながら確認をする。
「はいでしゅ、がんばりましゅ」
ルナちゃんの意気込みも聞いたところで補助係はルナちゃんに決まり、次の係に移った。
「次は……」
教室を綺麗に保つ為に動く美化係、それぞれの教科ごとに必要な教科係などと、話はとんとんと進んでいった。
それからどの係もあっという間に決まり、一回目の授業の間にすべての係が決まったのだった。
「では皆さん、自分の係に誇りを持ち、また相手に喜んで貰えるようにしっかりと取り組んで下さいね」
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