転生することになりました。～神様が色々教えてくれます～

第６章 学校に入学します

9.

「ミユキちゃんよかったわね、ナーラ君と同じクラスになれて」
「うん❗　でもマーナとなれなかったのは残念だったな」
私がそう言うと、お父様は言ってなかったか？と言って同じクラスになれなかった理由を教えてくれた。
「双子は同じクラスになれないんだ。　苗字が一緒だとややこしいからな」
「へぇ～、だから違うクラスだったんだ。　お父様、教えてくれてありがとう」
私がぎゅっとお父様に抱きついてそう言うと、お父様は嬉しそうに頬を緩めた。
「あとねあとね、ルナ・サーレちゃんって言うお友達も出来たの❗」
私は興奮から頬を紅潮させながらみんなに報告する。
「サーレ公爵家のご令嬢か…」
お父様はそう言って黙り込んでしまった。
どうかしたのかな？
心配になってお父様の顔を覗き込むと、お父様はにこっと笑って私の頭を優しく撫でた。
「なんでもない、友達は大切にするんだぞ？」
「うん❗」

　　　＊＊＊

次の日、私はまず朝目が醒めると学校に行くのに適した動きやすいワンピースに着替えた。
それからみんなのことを起こし、今日から学校についてくるジュランには綺麗な服を着て貰った。
ジュランの服は特注品で、人間に獣人、ましてや獣の姿だろうが体に合わせて形を変える魔法がかけてあり、体にフィットする作りになっていた。
「どう？着心地は」
私はジュランに着心地を聞いてみる。
だが、別に答えて貰わずとも答えは尻尾に出ていた。
「着心地は良さそうだね、尻尾が嬉しそうに揺れてるよ」
ジュランは恥ずかしそうに尻尾を抱え込むと、昨日よりまた少し上手くなった笑顔を見せてくれた。
こう、改めてみるとジュランってイケメンだよね。
もう少し上手く笑えたらお兄様達みたいに人気になったりして…
そう思って私はふと思う、ウィリアムお兄様はお父様似、フィンリお兄様はお母様似ということは…
お父様ももしかしなくてもイケメンなのでは⁉️
わたしは約一年程一緒に過ごしていて、今更その事実に気が付いたのだった。

その後私は家族みんなでご飯を食べ、学校の鞄を持って馬車に乗り込んだ。
その時お母様がものすごく寂しそうな表情をしていて、学校へ行くのが躊躇われたが心を鬼にして私は馬車に乗り込んだのだった。
馬車に揺られている間はみんなで談笑をしたり、景色を見たりして過ごす。
しばらくすると学校の門が見えてきて、門の中に入ると馬車から私達は降ろされた。
私達はそれぞれのクラスのある建物へと歩き出す。
今日から授業が始まる。
どんな授業なのか今から楽しみだ。