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第5章 初めてのお祭り
19.
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「ほらミユキ、中に入ろう?」
「でも、なんか私だけ場違いな気がするし…」
私がそう呟くと、先を歩いていたお母様がくるっと体を回転させて私のほうを向いた。
「ミユキちゃん、そんなことは無いわよ」
お母様は私のことを抱き上げると、ミユキちゃんはとっても素敵よと言ってからそのままお店の中へと私を連れていった。
「いらっしゃいませ、お客様。 どのようなお席にいたしますか?」
中に入ると、お店の制服を着たお兄さんがそう聞いてきた。
それに対してお母様は慣れた様子で伝えると、お兄さんはすぐに私達を席まで案内してくれた。
私達の案内された席はテラスのような場所で、とても広かった。
それはもうスズナが寝転ぶことが出来るほどに…
【広くて綺麗だね、飾ってあるお花も喜んでるよ❗】
小鳥姿のユズハはテーブルの上に飾ってある花に触れるとそう言って喜んだ。
流石植物の精霊というべきか、ユズハは植物の変化に敏感なのだ。
ユズハは今も元気のない花に水をあげている。
「ユズハその辺にして、そろそろ席に座るよ」
私はテーブルの上のユズハを回収すると、テーブルの上に置いてある小さなテーブルの前に降ろした。
その横にタポポやヌレバ、チェリニーを降ろすと私もその前に座った。
この小さなテーブルは、私達のテーブルに届かないタポポ達の大きさに合わせてアシェルとアメリが協力して作ってくれたものだ。
これを貰ったときのタポポ達といったら、大喜びをして辺りを飛び回ったあと空中ででんぐり返しをしたりチェリニーなんて素敵な宙返りやスケート選手のような三回転を披露していた。
これを見た私はもちろんお母様やお兄様、アシェルにアメリまでもが驚いていた。
そしてそのテーブルは、どこかへ出かける度に持ち歩いていて、タポポ達が言うには私達とおそろいらしい。
みんなが席に着き終わると、案内してくれたお兄さんは私達に水を出してくれた。
だがタポポ達の大きさに合うコップはさすがに無かったので、持参した小さなコップに水を入れて貰っていた。
そして水と一緒に持ってきてくれたメニューを見ていると、私はとある点に気が付いた。
「ここのお店、食べ物の値段にすごい差がある…❗」
「そりゃそうだろ、ここはあまり金を持ってない街の人から金持ちの貴族までくるからな。 それぞれの人に合わせて用意しないとヤバイだろ?」
そっか、お金ない人に高いものを売っても売れないもんね、逆に貴族は変に高いものを好むからな…
これはある意味貴族の不思議かもしれないね。
「でも、なんか私だけ場違いな気がするし…」
私がそう呟くと、先を歩いていたお母様がくるっと体を回転させて私のほうを向いた。
「ミユキちゃん、そんなことは無いわよ」
お母様は私のことを抱き上げると、ミユキちゃんはとっても素敵よと言ってからそのままお店の中へと私を連れていった。
「いらっしゃいませ、お客様。 どのようなお席にいたしますか?」
中に入ると、お店の制服を着たお兄さんがそう聞いてきた。
それに対してお母様は慣れた様子で伝えると、お兄さんはすぐに私達を席まで案内してくれた。
私達の案内された席はテラスのような場所で、とても広かった。
それはもうスズナが寝転ぶことが出来るほどに…
【広くて綺麗だね、飾ってあるお花も喜んでるよ❗】
小鳥姿のユズハはテーブルの上に飾ってある花に触れるとそう言って喜んだ。
流石植物の精霊というべきか、ユズハは植物の変化に敏感なのだ。
ユズハは今も元気のない花に水をあげている。
「ユズハその辺にして、そろそろ席に座るよ」
私はテーブルの上のユズハを回収すると、テーブルの上に置いてある小さなテーブルの前に降ろした。
その横にタポポやヌレバ、チェリニーを降ろすと私もその前に座った。
この小さなテーブルは、私達のテーブルに届かないタポポ達の大きさに合わせてアシェルとアメリが協力して作ってくれたものだ。
これを貰ったときのタポポ達といったら、大喜びをして辺りを飛び回ったあと空中ででんぐり返しをしたりチェリニーなんて素敵な宙返りやスケート選手のような三回転を披露していた。
これを見た私はもちろんお母様やお兄様、アシェルにアメリまでもが驚いていた。
そしてそのテーブルは、どこかへ出かける度に持ち歩いていて、タポポ達が言うには私達とおそろいらしい。
みんなが席に着き終わると、案内してくれたお兄さんは私達に水を出してくれた。
だがタポポ達の大きさに合うコップはさすがに無かったので、持参した小さなコップに水を入れて貰っていた。
そして水と一緒に持ってきてくれたメニューを見ていると、私はとある点に気が付いた。
「ここのお店、食べ物の値段にすごい差がある…❗」
「そりゃそうだろ、ここはあまり金を持ってない街の人から金持ちの貴族までくるからな。 それぞれの人に合わせて用意しないとヤバイだろ?」
そっか、お金ない人に高いものを売っても売れないもんね、逆に貴族は変に高いものを好むからな…
これはある意味貴族の不思議かもしれないね。
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