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第5章 初めてのお祭り
17.
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「そういえば、お父様はどうしたの?」
疲れてきた私はスズナの背に乗せて貰いながらエレンに聞く。
【あぁ、ハロルドなら家に帰って仕事をしてるぞ】
えっ、なんで? 一緒にまわろうって約束したのに…
そんなことを考えながらショックで固まっていると、ハナが私の側にきて慰めてくれた。
【ハロルドは急な仕事が入ったとかで行ってしまったのよ。 でも、ハロルドも行きたがっていたから仕事が終わったらきっと来てくれるわよ】
「ほんと?」
【ええ、本当よ。 約束するわ】
ハナはそう言うとまたふよふよと揺れた。
【ねぇミユキ、ハナ姉さんの秘密知ってる?】
私がスズナの問いに首をふるふるとふると、スズナはにこっと笑ってから教えてくれた。
【マシュマロスライムってね、花の妖精とも呼ばれているの。 その理由はね…】
その理由は、花から生まれるかららしい。
マシュマロスライムが生まれるときは決まって季節の始めなんだとか。
年に4回しか生まれる可能性の無いマシュマロスライムは、滅多に生まれないらしく最後に生まれたのはハナだそうだ。
そんなマシュマロスライムは、必ずと言っていい程生まれた花の花言葉と同じ力を持って生まれてくる。
【私が生まれた花は白薔薇よ。 白薔薇の花言葉は…】
白薔薇の花言葉は『約束』と『深い尊敬』だ。
約束の力を持ったハナが約束と言ったのならばそれは絶対に叶えられるだろう。
「もしかして、だからハナは純白、真っ白なの?」
【そうよ、私の花の色。 白は私のお気に入りなのよ】
ハナは嬉しそうにそう言うと、ふとタポポとヌレバのことを見てそれを言うならあなた達もでしょ?と言った。
「えっ、どう言うこと? タポポとヌレバがどうかしたの?」
私はみんなの言っている意味が分からずにみんなを見渡すがお母様やお兄様達、スズナやチェリニー、そして当の本人であるタポポとヌレバも分かっていないようだった。
【主達よ、妖精が生まれる条件は知っているか?】
エレンは私達にそう問いかける。
だが私の頭に浮かぶ妖精が生まれるシーンと言えば、かの有名なティン◯ーベルのような赤ちゃんの笑い声から生まれるというものだ。
でもきっとここでは違うのだろうと思って私はその事は口には出さなかった。
【妖精は、咲き誇り今にも枯れそうな花から生まれるのだ】
エレンがそう言うと、今度はエレナが続きを話し始める。
【それだけじゃないのよ? 妖精が生まれるときに他の命がどこかで生まれていないことという条件もあるわ。 妖精にとっては1つ目の条件よりも2つ目の条件のほうがきっと難しいでしょうね】
エレナはそう言い終えると私達の前にしゃがんで目線を合わせるとこう言った。
疲れてきた私はスズナの背に乗せて貰いながらエレンに聞く。
【あぁ、ハロルドなら家に帰って仕事をしてるぞ】
えっ、なんで? 一緒にまわろうって約束したのに…
そんなことを考えながらショックで固まっていると、ハナが私の側にきて慰めてくれた。
【ハロルドは急な仕事が入ったとかで行ってしまったのよ。 でも、ハロルドも行きたがっていたから仕事が終わったらきっと来てくれるわよ】
「ほんと?」
【ええ、本当よ。 約束するわ】
ハナはそう言うとまたふよふよと揺れた。
【ねぇミユキ、ハナ姉さんの秘密知ってる?】
私がスズナの問いに首をふるふるとふると、スズナはにこっと笑ってから教えてくれた。
【マシュマロスライムってね、花の妖精とも呼ばれているの。 その理由はね…】
その理由は、花から生まれるかららしい。
マシュマロスライムが生まれるときは決まって季節の始めなんだとか。
年に4回しか生まれる可能性の無いマシュマロスライムは、滅多に生まれないらしく最後に生まれたのはハナだそうだ。
そんなマシュマロスライムは、必ずと言っていい程生まれた花の花言葉と同じ力を持って生まれてくる。
【私が生まれた花は白薔薇よ。 白薔薇の花言葉は…】
白薔薇の花言葉は『約束』と『深い尊敬』だ。
約束の力を持ったハナが約束と言ったのならばそれは絶対に叶えられるだろう。
「もしかして、だからハナは純白、真っ白なの?」
【そうよ、私の花の色。 白は私のお気に入りなのよ】
ハナは嬉しそうにそう言うと、ふとタポポとヌレバのことを見てそれを言うならあなた達もでしょ?と言った。
「えっ、どう言うこと? タポポとヌレバがどうかしたの?」
私はみんなの言っている意味が分からずにみんなを見渡すがお母様やお兄様達、スズナやチェリニー、そして当の本人であるタポポとヌレバも分かっていないようだった。
【主達よ、妖精が生まれる条件は知っているか?】
エレンは私達にそう問いかける。
だが私の頭に浮かぶ妖精が生まれるシーンと言えば、かの有名なティン◯ーベルのような赤ちゃんの笑い声から生まれるというものだ。
でもきっとここでは違うのだろうと思って私はその事は口には出さなかった。
【妖精は、咲き誇り今にも枯れそうな花から生まれるのだ】
エレンがそう言うと、今度はエレナが続きを話し始める。
【それだけじゃないのよ? 妖精が生まれるときに他の命がどこかで生まれていないことという条件もあるわ。 妖精にとっては1つ目の条件よりも2つ目の条件のほうがきっと難しいでしょうね】
エレナはそう言い終えると私達の前にしゃがんで目線を合わせるとこう言った。
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