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第5章 初めてのお祭り
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「おーい、まだ許可はしてないぞ~❗」
下からハロルドがそう叫んでくるが、我はそれを無視してそのまま主の元へと飛んでいった。
「さぁ、ハロルド様はお仕事ですよ」
「むぅ~」
ハロルドが嫌がっている声を聞きながら我は飛んでいく。
ハロルド、お前は闇商人の相手をしてるくらいが丁度よい、これから起こることは大変なことになるだろうからな。
【エレン? 何をそんなに笑っているの?】
【少しな…】
そうハナに返すと、我は主の腕目掛けて人混みの中に飛び込んで行った。
***
「うわぁ、ってドラゴン? なんでこんなところに…」
私がお祭りを楽しんでいると、突然私の腕の中に小さなドラゴンが飛び込んできた。
その小さなドラゴンは、ハナによく似たマシュマロスライムを大事そうに抱えている。
【主どうかしたの? ってあら、お兄ちゃんじゃない】
えっ、これがエレンなの?
私の知ってるどのエレンよりも小さいんだけど⁉️
【ただいま、主よ。 ハナを受け取ってから地面に降ろして貰えるか?】
私はこくりと頷くと、よく分からぬままエレンのことを降ろした。
降ろすとエレンはすぐに小さな翼をたたみ、人の姿になった。
「エレン、街の人たちが見ていますよ? 人前で変身して良いのですか?」
【そうよ、流石に人前ではヤバイんじゃないかしら】
私と一緒に行動していたフィンリお兄様とエレナが言う。
だが、それに対してエレンは軽く胸を張りながら自慢気に言った。
【我はここまでの道のりを周りに姿が見えないようにして飛んできたのだ。 しかも、主に気付いて貰えるように主とその関係者だけには我の姿が見えるようにしたのだ】
へぇ~、そこまで魔法に詳しい訳じゃないから分からないけどきっとすごいことなんだろうなぁ…
スズナがすごいって言ってるし。
【ところで主よ、街は楽しいか?】
ふと思い出したようにエレンは聞いてきた。
「うん、とっても楽しいよ❗」
私がにっこりと笑って両手を上に伸ばしながら言うと、エレンはそうかと言いながら私の頭をいつものように撫でてくれた。
その時のエレンはもう、分かれる時のように怖い雰囲気は一切残っていなかった。
それから合流した私達は、一緒に色々なところを周りながら今までどんなことをしてたのかをエレンに沢山、たくさん説明した。
【それで、その金魚すくいってやつは魚がなかなかとれなかったんだぞ】
【でもね、ヌレバはいっぱいとれたの。 ほら、5匹もとったんだよ? すごいでしょ❗】
タポポとヌレバはエレンにさっきやったことの自慢をし、ユズハはお母様と談笑をし、スズナとハナは思い出話に花を咲かせたのだった。
下からハロルドがそう叫んでくるが、我はそれを無視してそのまま主の元へと飛んでいった。
「さぁ、ハロルド様はお仕事ですよ」
「むぅ~」
ハロルドが嫌がっている声を聞きながら我は飛んでいく。
ハロルド、お前は闇商人の相手をしてるくらいが丁度よい、これから起こることは大変なことになるだろうからな。
【エレン? 何をそんなに笑っているの?】
【少しな…】
そうハナに返すと、我は主の腕目掛けて人混みの中に飛び込んで行った。
***
「うわぁ、ってドラゴン? なんでこんなところに…」
私がお祭りを楽しんでいると、突然私の腕の中に小さなドラゴンが飛び込んできた。
その小さなドラゴンは、ハナによく似たマシュマロスライムを大事そうに抱えている。
【主どうかしたの? ってあら、お兄ちゃんじゃない】
えっ、これがエレンなの?
私の知ってるどのエレンよりも小さいんだけど⁉️
【ただいま、主よ。 ハナを受け取ってから地面に降ろして貰えるか?】
私はこくりと頷くと、よく分からぬままエレンのことを降ろした。
降ろすとエレンはすぐに小さな翼をたたみ、人の姿になった。
「エレン、街の人たちが見ていますよ? 人前で変身して良いのですか?」
【そうよ、流石に人前ではヤバイんじゃないかしら】
私と一緒に行動していたフィンリお兄様とエレナが言う。
だが、それに対してエレンは軽く胸を張りながら自慢気に言った。
【我はここまでの道のりを周りに姿が見えないようにして飛んできたのだ。 しかも、主に気付いて貰えるように主とその関係者だけには我の姿が見えるようにしたのだ】
へぇ~、そこまで魔法に詳しい訳じゃないから分からないけどきっとすごいことなんだろうなぁ…
スズナがすごいって言ってるし。
【ところで主よ、街は楽しいか?】
ふと思い出したようにエレンは聞いてきた。
「うん、とっても楽しいよ❗」
私がにっこりと笑って両手を上に伸ばしながら言うと、エレンはそうかと言いながら私の頭をいつものように撫でてくれた。
その時のエレンはもう、分かれる時のように怖い雰囲気は一切残っていなかった。
それから合流した私達は、一緒に色々なところを周りながら今までどんなことをしてたのかをエレンに沢山、たくさん説明した。
【それで、その金魚すくいってやつは魚がなかなかとれなかったんだぞ】
【でもね、ヌレバはいっぱいとれたの。 ほら、5匹もとったんだよ? すごいでしょ❗】
タポポとヌレバはエレンにさっきやったことの自慢をし、ユズハはお母様と談笑をし、スズナとハナは思い出話に花を咲かせたのだった。
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