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第4章 学校見学に行こう

16.

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目が覚めてから2、3分程馬車のなかで揺られていると、家の門の前に着いた。
「ミユキちゃん❗ お帰りなさい、大丈夫だった?」
馬車を降りると、すぐそこで待っていたお母様が勢い良くぎゅっと抱き付いてきた。
「お、お母様苦しい。 ぷはぁ、急にどうしたの?」
私は、お母様の背中をぺちぺちと叩いてなんとか離してもらうと質問をした。
すると、お母様の口からでたのは思いもよらない言葉だった。
「だって、途中で魔物が来たでしょ? だから、大丈夫だったかな~なんて考えてみたり?」
お母様は、そう言って小首をかしげた。
お母様、可愛いです。 ベリーキュート❗
って、そうじゃなくて…
「なんでそれを知っているの? もしかして、私が寝ている間に誰か伝えにいったの?」
私は周りを見回しながらそう言ったが、みんなして首を横に振っている。
そうか、みんな違うのか。 なら、なんで知っていたんだろう…?
私はお母様の顔を見ると、次の言葉を待った。
「ふふふっ、王家の情報網をなめられちゃ困るわ。 こんなことを調べることくらい朝飯前よ❗」
お母様は、胸を張って少しドヤ顔をしながらそう言った。
「そうなの⁉️ すごいね❗ そんなことも簡単に分かっちゃうなんて。 あれ?ということは、調べたのはお母様じゃないんじゃ…」
私は、はっと気が付いてそう呟くと、お母様は慌てたように言い訳を始めた。
「そそそっ、そんなことないわよ⁉️ ああ、もうそんな顔で見ないで。 もう、分かったわよ。 調べたのは私じゃないわ、でもでも、心配したのは本当なんだからね⁉️」
お母様は、言い終わると私に抱き付いてきて頬擦りをした。
これじゃあ、どっちが子供か分からないね。
私がそう思いながらくすくす笑っていると、お兄様達も笑っていた。
「はははっ、これじゃあどっちが子供か分からないな❗」
そう言って笑っているのはウィリアムお兄様だ。
その横では、フィンリお兄様もくすくす笑っている。
「もう、みんなしてなによぅ。 で? 学校はどうだったかしら?」
お母様は、頬っぺたを膨らまして少しいじけたあと、学校はどうだったか聞いてきた。
私は、目を輝かせて一生懸命説明をする。
「あのね、あのね…」
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