転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~

柴ちゃん

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第4章 学校見学に行こう

12.

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「うん、いいよ。 それにしても、三人ともありがとうね。 どんな感じだったの?」
私が、スズナのふわふわな毛を撫でながら聞くと、みんなして目をそらした。
「……ねえ、答えてよぅ」
私は、みんなのことを揺すったり声をかけても目をそらされるので語尾を小さくした。
【ミユキ、ごめんね。 教えてあげたいけど、これだけは教えてあげられない…】
スズナは、耳と尻尾をしゅんとさせながらそう言ったあと、でもと続けた。
【出てきた魔物の種類なら教えてあげられるよ? どうする?】
私は、スズナの顔を見て花が咲くような満面の笑みを浮かべた。
「教えて❗」
スズナは一つ頷くと、私の前にお座りをして話し始めた。
【今回きた魔物はチェリーラビットとラピラスだよ。】
「チェリーラビットはチェリニーの仲間達のことで、ラピラスってどんなの?」
【ラピラスはね、ラピスラズリで出来た飾りを両耳の付け根に付けているネコ型の魔獣だよ。 だいたいチェリニー位の大きさで、変異種になると体の大きさも変えられるの】
トントン… 私がスズナから話を聞いていると、突然肩を優しく叩かれた。
ビックリして振り向くと、お兄様が何かを手に持ち立っていた。
「ミユキ、この本のこのページに、ラピラスについて詳しく載っているので見てみるといいですよ」
お兄様が差し出した本には、確かにラピラスのことが書かれていた。
そして、挿し絵もついている。
挿し絵に書いてあったラピラスは、薄紫色の体に、緑色の綺麗な瞳をしたネコだった。
だが、スズナのいっていた通り両耳にラピスラズリで出来た耳飾りを付けている。
その耳飾りは、ラピスラズリというだけあって濃い青色だった。
「なになに? ラピラスは、Aランクの魔物に指定されているが、ラピスラズリの欲しさに乱獲されていた時期があったため生息数が少ない。 幻惑の森にいることが多いらしい…だって。」
私は、そこまで読み終えてから首をかしげた。
「ねえ、数が少ないのにやっつけちゃったの?」
そう、数が少ないのにやっつけてしまったのならばもっと数が減ってしまう…
そう思った私は、スズナとエレナ達の顔を交互に見た。
スズナ達は、顔を見合わせた後、私の顔を見て、もう一度顔を見合わせた。
そして、暫く見合わせた後にエレンが話し始めた。
【主、この本は主達からすればかなり昔に売られたものだ。 今はもうラピラスも沢山いるから安心して良いぞ】
「えっ? でも…」
「お兄様?どうかしたの?」
お兄様が何かを言いかけた気がして、お兄様の方を見たが、お兄様は顔をひきつらせた状態でなんでもないよと言った。
これは絶対に何かある❗
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