上 下
96 / 176
第4章 学校見学に行こう

4.

しおりを挟む
「えっ? どうしたの⁉️」
私がびっくりしてあわあわとしていると、エレンが笑い出した。
【ははっ、これ全部主のせいだぞ。 主は自分の可愛さに気付いてないからな。】
エレンは、そう言いながら私のことを抱き上げて私の頭を撫でた。
「えっ? どうゆうこと?」
私がエレンの腕の中できょとんとしていると、今度はエレナが私のことを抱き上げて私の頭を撫でた。
【主が可愛すぎてみんなこうなっているのよ。 主がそんな可愛い顔で微笑むから…】
エレナもエレンと同じことを言う。
やっぱりどうしてだろう…
「ホームルーム始めますよ。」
先生っぽい人が入ってきて、倒れていた人もみんな起きあがって自分の席に着いた。
「え~、もうみんな知っているかも知れませんが今日は見学に来た子を紹介します。 それじゃあミユキちゃん、前に出てきてくれる?」
そう言われて私は、お兄様の膝の上から降りて先生のところに向かった。
といっても、クラスの中はなかなか広く後ろの方にあるお兄様の席からだと3歳児の歩幅では時間がかかってしまう。
そう思いながらも一生懸命歩いていると、急に後ろから誰かに持ち上げられた。
【主の歩幅では時間がかかりすぎるからな、どれ我が前まで連れていってやろう。】
エレンが連れていってくれるようだ。
その後ろにはスズナ達もいるし、みんなで前に行くみたいだね。
前に着いてエレンにおろしてもらうと、先生の横に立った。
「来てくれてありがとうね。 では改めまして、このクラスの担任をしているチャルです。 気軽にチャル先生って
呼んでくださいね。 では、ミユキちゃんも自己紹介してくれるかしら?」
私は、元気よく返事をしてから自己紹介を始めた。
といっても、さっきとほぼ一緒なんだけどね。
「初めまして。 ミユキといいます、3歳です。 こっちは家族のスズナとチェリニーにタポポ、ヌレバ、ユズハ、エレナ、エレンです。 今日1日よろしくお願いします。」
私は、一人ずつ指を指して紹介したあと頭をペコリとさげた。
それを見てスズナ達も一緒に頭をさげた。
「上手に自己紹介が出来たわね。 今日1日学校見学に来たミユキちゃんです。 みんな優しく接してあげるのよ。 では、ミユキちゃんはお兄さんの隣に座りなさい。 そこにある机を誰か持ってきてあげて。」
みんながよい返事をして、数人の子が机を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。」
私はそう感謝をしてその机についた。
エレン達は後ろにいて、タポポ達の体が小さい組は机の上に座っているよ。
「では、これで朝のホームルームを終わります。」
その先生の一声でみんなが一斉に動き出した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい? とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。 犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく

霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。 だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。 どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。 でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!

底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。  運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。  憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。  異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。

神々の仲間入りしました。

ラキレスト
ファンタジー
 日本の一般家庭に生まれ平凡に暮らしていた神田えいみ。これからも普通に平凡に暮らしていくと思っていたが、突然巻き込まれたトラブルによって世界は一変する。そこから始まる物語。 「私の娘として生まれ変わりませんか?」 「………、はいぃ!?」 女神の娘になり、兄弟姉妹達、周りの神達に溺愛されながら一人前の神になるべく学び、成長していく。 (ご都合主義展開が多々あります……それでも良ければ読んで下さい) カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しています。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜

I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。 レベル、ステータス、その他もろもろ 最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。 彼の役目は異世界の危機を救うこと。 異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。 彼はそんな人生で何よりも 人との別れの連続が辛かった。 だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。 しかし、彼は自分の強さを強すぎる が故に、隠しきることができない。 そしてまた、この異世界でも、 服部隼人の強さが人々にばれていく のだった。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

処理中です...