転生することになりました。～神様が色々教えてくれます～

第３章 街にお出かけします

お気に入り100人突破記念～夏休みの予定は？～

スミレ街の別荘に着いた。
「着いたわね、ここが別荘よ。　荷物を置きに一旦中へ入りましょうか。」
そうお母様に促されて入った別荘は、お城ほどではないがとても綺麗で広かった。
「ミユキ様の荷物はいかがいたしますか？」
「そうだな、あと二部屋程空いていたはずだからそのどちらかに頼む。」
お父様は、着いてきてくれたアメリにそう伝えると、私の服などを片付けにいった。


　　　＊＊＊


片付けが終わり、少しの休憩を終えた私達は、海に行く準備をしている。
「ほら、しっかり水着を着なさい。　エレナは捨てないで❗　ほら、みんな服を脱いで。」
私は、移動に疲れてぐったりしているし、エレナは着たくないと水着をその辺に投げ捨てていたりと、水着を着せるだけでアメリとお母様は大変そう。
そして、なんとか私達に水着を着せ終ったお母様達は、少しぐったりしてお父様達と合流した。
「わぁ～❗　海だ～❗」
日本にいる時も海に行ったことのなかった私は、海をみて駆け出す。
もちろん、見たことないタポポとヌレバも一緒だ。
私は、上着をぬぎワンピース型の水着姿になると海の中へ飛び込んでいった。
「スズナとエレナ達もおいでよ～❗」
私は、陸地で微動だにしないみんなを呼んだ。
【スズナは行かな～い】
そう言ってスズナは、水のこない場所まで離れた。
その後、エレナ達も来なかった為、タポポ達と海で遊んでいた。
バッシャーン
大きな津波がやってきて私達を呑み込んでいく。
「あぷ、あぷ、たすけて❗」
私は、波のせいで上手く泳げずに溺れ、タポポとヌレバも上手く飛べずに溺れていた。
そして、助けるべく駆けつけたスズナとエレナも溺れていて、溺れていないのはお母様達とエレンだけになった。
だが、エレン達は水着でなかったので、助けることはできないと思ったその時、エレンは服を着たまま海の中に飛び込んできた。
ザブザブと泳いでエレンは私とタポポ達を助けた。
そしてお母様に私達を渡すと、また海の中に戻っていき、今度はスズナとエレナを助けた。
「ごほごほ、エレンありがとう。　ごほ…」
私は、咳き込みながらもそう伝えた。
そして、みんな落ち着いたころ、エレンの方を見ると服も髪も全く濡れていなかった。
びっくりした私の顔に気が付いたのか、エレンは種明かしを始めた。
【これは薄い魔力を体に纏わせておけば濡れないようにできる。　いつか主もやってみるといい。】
そんなこんなで、ミユキ達の旅行は幕を閉じた。