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第3章 街にお出かけします

32.

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魔法の練習を始めてから一週間がたった。
私達は、自由自在に魔力を操ることが出来るようになったので今日から魔法を教えて貰えることになったのだ。
【では、魔法の練習を始めるぞ。 だが、念のためにエレナとスズナはこの部屋に結界を張れ。 我も一応張ったが、ミユキのことだからなにが起こるか分からないからな。】
そう言ったエレンによって、この部屋には結界が張られた。
「ミユキちゃん、頑張ってね❗」
見学に来ていたお母様達も応援しながら部屋の隅で見守っている。
「陛下、仕事に戻りますよ。」
アシェルが、仕事を抜け出して見に来ていたお父様を引っ張って連れていく。
「まだ、まだ見ていないぞ❗」
そんなことはありません、早く終わらせてから見に行きましょう?と、アシェルが黒い笑みでそう言った。
こんな顔をするときのアシェルは、大体仕事をさぼられ続けた後なんだよね。
「お父様、頑張ってきてね? アシェル、お父様の見張りを頑張って❗」
私は、お父様には笑顔で、アシェルには手を振って応援した。
「ミユキ、アシェルのほうがたくさん応援されている気がするんだが、私には?」
「ほら、さっさと行きますよ。 ミユキ様、ありがとうございました。」
アシェルは、有無を言わせずにお父様の手を引っ張って連れていった。
最後に私に振り返って笑顔で感謝をしてからアシェルはこの部屋を立ち去った。

さあ、改めて魔法の練習を始めますか❗
「オリビア様、まだ仕事が残っているのですが…」
そう言ったのは、側にいたメイドの一人だ。
「あら、そんなものはないはずよ?」
そう言ってメイドのことを困らせたあと、ミユキちゃんの魔法の練習を見る以上に大事な仕事なんてないわ❗と言い始めた。
「そんなことないです❗ 今日中の仕事が三つは残っていますよ⁉️」
メイドは、ついにそう言いはなってから床に座り込んでしまった。
この家の人は、なんでこんなにも仕事をさぼっているのだろうか…
「お母様… お母様も仕事をしてきてください。」
私が上目遣いでそうお願いすると、うっと言葉を詰まらせたあと、いくらミユキちゃんのお願いでも今回は聞けないわと開き直り始めた。
これは、お父様よりも面倒かも…
そう思い始めたころ、なんか部屋の中の気温が下がった気がした。
「ん? なんか寒い?」
私の言葉を聞いたスズナが、私のことをしっぽでくるんでくれた。
あったかい…
なんて思う暇もなく、部屋の気温はどんどん下がっていく。
うしろを振り向くと、エレナとエレンが…
おお、怖っ
うしろを振り向くと、エレナとエレンが冷気を放っていた。
なんで⁉️
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