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第3章 街にお出かけします
17.
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「アラン、今日は忙しいのについてきてくれてありがとう。 アメリ、街へはなにをしに行くの? 最近行ったばかりだよね。」
そう、私が街へ出掛けてから一か月もたっていない。
そして、誘拐されたのもまたつい最近の出来事なので、私を街に連れ出すことは誰もしようとしないどころか庭にもでていない。
まあ、誘拐されて帰ってきたのが昨日なんだけどね…
こう思うと、やけに濃い一ヶ月だった気がする。
「今日は、ミユキ様のドレスとスズナ達の服を買いに行くんですよ。 明日はパーティーだと朝話しましたが、ミユキ様達はパーティー用の服などを持っていらっしゃいませんからね。」
アメリが教えてくれている間に馬車乗り場に着いた。
今日は、いろんなところを見てまわるからという理由もあるが、本当の理由は私がつい最近誘拐されたということで今日は馬車移動になった。
馬車の中に乗るには、スズナの大きさだと大きすぎたので小さくなってもらい、私はアメリの膝の上に、スズナはエレナの膝の上、他のみんなはエレンとアランの膝の上に座ることにした。
この馬車は街へ行くようだから大人が四人ならんで座るだけでいっぱいいっぱいだったのだ。
***
街のとあるお店の前で馬車から降りると、馬車は道の脇えと避けた。
そのお店の中に入ると、中は子供用のドレスで埋め尽くされていた。
「いらっしゃいませ。 なにかお探しですか?」
お店の奥から一人の男性がでてきた。
「ええ、ミユキ様にあうドレスが欲しいのです。 パーティー用でお願いします。」
アメリは、そう言って私を店員さんの前に出した。
「最近王家の養子になったというミユキちゃんじゃないですか。 街ではいつも話題の中心なっていますよ?」
店員さんは、私のことを知っているらしく雑談をしながらドレスを選んでいる。
「この中から選んでもらえますか? ここならサイズが合いますので。」
そう言われて見てみると、沢山のドレスが並んでいた。
「ミユキ様には青かピンク色が似合いますので、一着ずつ買っていきましょうか。」
アメリは、そう言ってパパパッと青とピンク色のドレスを取り出した。
「さあミユキ様、どのドレスがよろしいですか?」
そう言われても、私にはドレスの良し悪しがわからない。
なので、アメリに選んでもらうことにした。
「そんな、大切なことをアメリに頼んでくださるだなんて。 アメリ、感激です。」
アメリは、私に頼られたことがよっぽど嬉しかったのか、すごい勢いでドレスを見比べ始めた。
「ミユキ様、決めましたよ。 こちらとこちらです。」
アメリは、そう言って私に二枚のドレスを見せてくれた。
そう、私が街へ出掛けてから一か月もたっていない。
そして、誘拐されたのもまたつい最近の出来事なので、私を街に連れ出すことは誰もしようとしないどころか庭にもでていない。
まあ、誘拐されて帰ってきたのが昨日なんだけどね…
こう思うと、やけに濃い一ヶ月だった気がする。
「今日は、ミユキ様のドレスとスズナ達の服を買いに行くんですよ。 明日はパーティーだと朝話しましたが、ミユキ様達はパーティー用の服などを持っていらっしゃいませんからね。」
アメリが教えてくれている間に馬車乗り場に着いた。
今日は、いろんなところを見てまわるからという理由もあるが、本当の理由は私がつい最近誘拐されたということで今日は馬車移動になった。
馬車の中に乗るには、スズナの大きさだと大きすぎたので小さくなってもらい、私はアメリの膝の上に、スズナはエレナの膝の上、他のみんなはエレンとアランの膝の上に座ることにした。
この馬車は街へ行くようだから大人が四人ならんで座るだけでいっぱいいっぱいだったのだ。
***
街のとあるお店の前で馬車から降りると、馬車は道の脇えと避けた。
そのお店の中に入ると、中は子供用のドレスで埋め尽くされていた。
「いらっしゃいませ。 なにかお探しですか?」
お店の奥から一人の男性がでてきた。
「ええ、ミユキ様にあうドレスが欲しいのです。 パーティー用でお願いします。」
アメリは、そう言って私を店員さんの前に出した。
「最近王家の養子になったというミユキちゃんじゃないですか。 街ではいつも話題の中心なっていますよ?」
店員さんは、私のことを知っているらしく雑談をしながらドレスを選んでいる。
「この中から選んでもらえますか? ここならサイズが合いますので。」
そう言われて見てみると、沢山のドレスが並んでいた。
「ミユキ様には青かピンク色が似合いますので、一着ずつ買っていきましょうか。」
アメリは、そう言ってパパパッと青とピンク色のドレスを取り出した。
「さあミユキ様、どのドレスがよろしいですか?」
そう言われても、私にはドレスの良し悪しがわからない。
なので、アメリに選んでもらうことにした。
「そんな、大切なことをアメリに頼んでくださるだなんて。 アメリ、感激です。」
アメリは、私に頼られたことがよっぽど嬉しかったのか、すごい勢いでドレスを見比べ始めた。
「ミユキ様、決めましたよ。 こちらとこちらです。」
アメリは、そう言って私に二枚のドレスを見せてくれた。
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