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第3章 街にお出かけします

15.

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そこで私が見たものはというと…
普通に私の部屋があるところまでは別によかった。
だが、私の部屋の壁があった場所に壁がなくなっていて、さらに部屋が続いていたのだ。
「あれ? アメリ、お部屋の壁取り払ったのですか?」
私は、こう聞かずにはいられなかった。
だって、 部屋の中が変わりすぎなんだもの…
「ええ、エレナやエレンが居るのにあの部屋は少し小さすぎましたからね。 隣の部屋と繋げました。」
私の部屋は、もとの部屋の部分は変わっておらず、新しい部屋の部分には、大人サイズのベッドが二つ並んで置いてあった。
他にも、スズナ達の新しいベッドなど、みんながのびのびと寝られるようになっていた。
しかも、私のクローゼットが無くなっている。
私のクローゼットが何処にいったのかを聞いてみると、なんと、小さな部屋がエレナ達のベットが置いてある場所のの奥にあり、その中に全部しまわれているんだそうで…
物は試しにと、その部屋を開けてみた。
すると中には、人が二人並んで入ることの出来るスペースがあり、その両方の壁には、私の服などが並べて飾ってあった。
「ミユキ様、いかがです? なかなか素敵になりましたでしょう。 アメリ達は頑張ったのです❗」
こう言われたら、もう受け入れるしかない。
「アメリ、ありがとう。 やってくれたみんなもありがとう。」
私は、アメリ達にそう言ってご飯を食べに向かった。


   ***


ご飯を食べ終わって、ミユキは部屋で寝入っている。
我は、ミユキ達が寝たのを確認すると布団からでて窓際へと向かった。
そして、窓枠に置いてあるミユキの髪飾りを手に持つと、小さな声で話し始めた。
【サーヤよ、見ているのであろう? こんなにも優しい子をこちらに送ってくるものはお主しかおらぬからな。 我は、ミユキ達と出会えて幸せだ。 きっとエレナも幸せであろう。 我らをこの世界に産んでくれたこと、ミユキを送ってくれたこと、我はいまここに感謝をする。】
我が、深く頭をさげながらそう言うと、髪飾りからサーヤの声が聞こえてきた。
『ならよかったわ。 ミユキを、大切に守ってね? でも、いやがることをしては駄目。 ちゃんと約束を守りなさい。』
我にそう言うと、サーヤとの通信はとぎれた。
【分かった。 約束は必ず守ろう。】
我は、そう呟くと、髪飾りをもとの位置に置き、布団の中に潜って寝た。
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