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第3章 街にお出かけします

7.

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「分かりました、ミユキ様。 でも、それは無理です。 あなたを守るのが私達の役目であり、仕事です。 よって、あなたを心配しないということは不可能です。」
アシェルは、瞳に心配の色を宿してそういった。
これは、なにがあっても着いてくるやつだと長年の経験で知っている私は、諦めてただ一言、よろしくね?とだけ言った。

それからは早かった。
まず、お父様が国の力を使って知らない男を探し始めたのだ。
次に、街へのお出かけはほぼなくなり、庭に出ることの出来る日もぐんとへった。
そのせいで、今とても大変なことになっている。
「ミユキ、タポポ家の中で遊ぶの飽きたよ~❗ 早く外に行こうよ❗」
と、タポポ達が騒ぎ始めたのだ。
「きっと、もう少しで外に出られるからさ? あと一日だけ、待ってみよう?」
これで何回目のやり取りだろう。
タポポ達も、外に出れなくなって一週間は耐えた。
だが、一週間が限界だったのだ。
もうこのやりとりも、一週間程になるだろうか。
私は、諦めてアメリに外に出る許可を貰うことにした。

「アメリ、お願いだからお庭に出てもいいでしゅか? もうタポポ達が我慢できません。 お願いでしゅ、ほんの少しだけでいいんです。」
私は、必死にお願いする。
なんせ、今もタポポが横でわーわーと、騒いでいるのだから。 
「はぁ、分かりました。 にしても、ここまでよく耐えましたね、いいですよ。 その代わり、私と一緒に行動して下さいね?」
アメリが許可をだしてくれたので、私達は、元気よく外に駆け出したのだった。
アメリが後ろから追いかけてくるなか、庭に通じる扉を私が開けて、一歩外へ踏み出すと、そこには不思議な魔方陣のようなものがあった。
「ミユキ様❗ 早く逃げて❗」
と叫びながらアメリが走ってくるのも虚しく、私達は魔方陣によってどこかへワープさせられてしまったのだった。


   *** 


「あぁミユキ様~」
私が走って伸ばしたても、空を切っただけだった。
「アメリ、どうかしたのですか?」
アシェルが私の声を聞いて見に来たようだ。
そしてある程度私の話を聞くと、アシェルはハロルド様に報告をしに行った。
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