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第3章 街にお出かけします

2.

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ご飯を食べ終わったあと、私達はかわいらしくおめかしさせられています。
「ミユキ様、そんなにくたっとしないで下さい。 可愛いお顔がだいなしですよ?」
アメリが、私の髪を整えながら言うが、私の体からは、どんどん力が抜けていく。
だって長いし、飽きたんだもん…

「……はい、終わりです。 頑張りましたね、でもそのお陰でこんなにも可愛らしくなりましたよ?」
アメリは私の髪を、細い三つ編みを髪ゴムの上に巻き付けてハーフアップにした。
うん、可愛らしい… 可愛らしいが、絶対にまねできそうにないな。

「ミユキ、そろそろ準備出来たか? おっ可愛くなったな、それじゃあそろそろミユキのお披露目会を始めるか。」
お父様は私が準備出来たと分かると、抱っこして私をどこかに連れていく。
そして、その横をスズナ達が歩く。
どこに行くんだろう?
向かっている間に、ここはハルノヒ王国で、サザンカという名の王都だと教えてくれた。

「ミユキちゃんも来たわね。 もう準備は出来てるわ。 では、お披露目会を始めましょう。」
そういい、お母様たちは、ベランダのようなところに出た。
横には、お兄様たちもいる。

ベランダ?からは、国中が見渡せた。
そして、お父様が喋りだした。
「ハルノヒ王国の国民達よ、私達の為に集まってくれて感謝する。 今日は、新しい家族を紹介しようと思って集まってもらったのだ。」
そう、お父様は国王としての仕事をしていた。
いつものグダグダしか知らないせいか、まともに仕事できたんだな~と、思う。
「ミユキ、前にこい。」
そう言われて前に出ると、挨拶をするようにうながされた。
「はじめまして、ミユキといいます。 これからよろしくおねがいします。」
私は挨拶をして、お父様の顔を見る。
お父様は、頑張ったな、というと私の頭をがしがしと撫でた。
そして、その光景を微笑ましげに眺める国民の姿がそこにはあった。

「皆よ、ミユキはとても強く大きい契約獣を連れているが、街では普通に接してくれると嬉しい。 どうかよろしく頼む。」
お父様はそこまで話すと、みんなに解散命令をだした。

「おとうしゃま、これでゆっくりとまちをまわれますね❗」
私は、わくわくしすぎてとび跳ねながら言う。
「ああ、それなんだが… 私達は仕事が出来たからアメリと二人で行ってくれるか?」
ピタッ なんで?みんなで行けないの?
「わかりまちた。 アメリといっしょにいってきます。」
私の心は、テンションがだださがりだ。
「ではミユキ様、準備を始めましょうか。」
アメリが少し遠慮がちに声をかけてきたので私は、準備を始めることにした。
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