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第二章 街に着きました。

6.

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ごほんごほん…
「あー、じゃれあっているところ申し訳ないが、話を戻しても良いだろうか。」
私達は、その一言でピタッと止まり、そのままソファーに座り直した。
「ごめんなしゃい。 つづきをどうぞ。」
話し合いの途中だったことを思い出したので、私達は話を聞くたいせいに戻った。
「まあ、とにかくフェンリル達のことを名前で呼んでも良いだろうか?」
【うん。許してあげる。】
【私もいいよ?】
【【僕達もいいよ❗】】

お父様達はスズナ達に感謝をしつつ、なぜ人の言葉を話すことが出来るのか聞いてきた。
お父様達、ほんと今さらだね…
「スズナとチェリニーはその、変異種なのか?」
変異種って何かな~?
私と妖精がひそひそ話していると、お父様が教えてくれました。
変異種とは、その種の魔獣の中でも特別強くなる進化のようなことをしたもののことを指すそうです。

【スズナは違うよ? スズナはフェンリルだけど神獣なの。】
スズナは、胸を張ってドヤッ!と決めたが、仔犬サイズなのでとても可愛いです。
「しっ神獣だと❗ 神獣様、大変申し訳ございませんでした。いままでの無礼、お許しください。」
お父様が突然謝りだした。 お母様達も頭を下げている。

【スズナはそんな風に崇められたくないの。 そんなことするなら神獣は辞める❗】
スズナはきっぱりと言いきる。
「もっ申し訳ござ…」と、お父様が言いかけていると、髪に付けていた桜の髪飾りから声が響いた。
『そんなこと言わないで❗スズナ。 私の元に帰ってくるんでしょう⁉️』
この状況を見ていたサーヤ様だ。
『サーヤ様、仕事してください。』
あっ仕事仲間と思われる人から叱咤されている。
『だってミーナ?私の大切なスズナが、神獣を辞めるとか言い出したのよ⁉️ 仕事なんかしてる場合じゃないわ❗』
うわぁ~サーヤ様、すごくスズナに対する愛が重いわ。

お父様達は、驚きを越えてフリーズしています。

「おとうしゃま、おかあしゃま?みんなだいじょうぶでしゅか?あと、シャーヤさますべてのこえがもれていましゅよ?」
私は、皆に声をかけてみる。 ん?ちょっと待て、今「す」が言えてなかったよな。「しゅ」になってたな。
「はっ、大丈夫だ。」おお、お父様が帰ってきた。
『深雪、ごめんなさいね。あと、言葉遣いが少し幼くなったわね。』
サーヤ様も戻ってきたようだ。 まわりを見ると皆も次々と動き出す。
あとは、やっぱり幼くなってますか…
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