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1章妖精の愛し子
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「もういい、もう良いよ、リリーフィア… 頑張ってくれてありがとね」
アロイは辛そうな表情のままリリーフィアのことを優しく止める。
「や!なの… なおりゅまでちゅづけるのよ! ありょいがえがおになりゅまでがんばりゅのよ!」
変化は突然やってくる…
リリーフィアがそう言った途端、辺りの草花が金色の淡い光を纏い始めた。
そしてリリーフィアの瞳は綺麗な青からすみれ色へと変わった。
リリーフィアの撫でた部分からどんどん治っていく。
「って、えっ? ちょっ、ちょっと待って!?」
「なにが起こってるの!?」
「リリーフィア!?」
サクラ達はそれぞれ驚き、目を点にさせつつも治っていく様子を見守っていた。
それはどこからかくる光の粒が集まっているようで、でも妖精の羽が生まれていく…
なんとも素敵で、幻想的な様子だった。
そして最後には纏っていた藍色の光までもが完全復活をする。
それと同時にリリーフィアの瞳の色も元の青色へと戻った。
「なおったなの。 おねがいちたらなおったなの!」
リリーフィアは嬉しそうにその辺を走り出したが、サクラ達は驚くばかりだ。
「いったい、なにが…」
「どうなっているんだ…?」
現実を受け止めきれていないサクラとハヤテだが、アロイはものは試しにという感じで羽をパタパタと動かしてみた。
すると優しい風が巻き起こり、アロイの体はその場に浮いた。
「す、凄い… 僕飛んでるよ! また空を飛べるんだ!」
嬉しそうにリリーフィアの上をパタパタと飛び回るアロイ。
アロイは下に降りてくると、リリーフィアの手を握って満面の笑みを顔にたたえる。
「ありがとうリリーフィア。 本当にありがとう! お礼になんでもやるよ。 なにかして欲しいことはある?」
リリーフィアはきょとんとしていたが、暫くすると意味を理解したらしく、にっこりと笑ってこう言った。
「なら、しばらく家にいてほちいなの!」
意味は伝わっていなくても良い、それでも伝えたいと思ったアロイは、リリーフィアの頬を軽く撫でたあと、右手は前に左手は背中にやると、軽くお辞儀をする。
「もちろん、喜んでそうさせて貰います。 僕らの可愛いお姫様」
「そうと決まればお家に戻るよ、リリーフィア」
「そうだぞ、そろそろティファニーが帰ってくる時間だぞ」
サクラとハヤテは顔を紅くしつつもぐいぐいとリリーフィアとアロイの背中を押して前に進ませる。
「もう、なんでそんな恥ずかしい言葉が言えるのよ」
「今なにか言った?」
「なんにも言ってない!」
サクラはそう叫ぶと、ハヤテと一緒にグイグイと家の中に二人を押し込んだのだった。
アロイは辛そうな表情のままリリーフィアのことを優しく止める。
「や!なの… なおりゅまでちゅづけるのよ! ありょいがえがおになりゅまでがんばりゅのよ!」
変化は突然やってくる…
リリーフィアがそう言った途端、辺りの草花が金色の淡い光を纏い始めた。
そしてリリーフィアの瞳は綺麗な青からすみれ色へと変わった。
リリーフィアの撫でた部分からどんどん治っていく。
「って、えっ? ちょっ、ちょっと待って!?」
「なにが起こってるの!?」
「リリーフィア!?」
サクラ達はそれぞれ驚き、目を点にさせつつも治っていく様子を見守っていた。
それはどこからかくる光の粒が集まっているようで、でも妖精の羽が生まれていく…
なんとも素敵で、幻想的な様子だった。
そして最後には纏っていた藍色の光までもが完全復活をする。
それと同時にリリーフィアの瞳の色も元の青色へと戻った。
「なおったなの。 おねがいちたらなおったなの!」
リリーフィアは嬉しそうにその辺を走り出したが、サクラ達は驚くばかりだ。
「いったい、なにが…」
「どうなっているんだ…?」
現実を受け止めきれていないサクラとハヤテだが、アロイはものは試しにという感じで羽をパタパタと動かしてみた。
すると優しい風が巻き起こり、アロイの体はその場に浮いた。
「す、凄い… 僕飛んでるよ! また空を飛べるんだ!」
嬉しそうにリリーフィアの上をパタパタと飛び回るアロイ。
アロイは下に降りてくると、リリーフィアの手を握って満面の笑みを顔にたたえる。
「ありがとうリリーフィア。 本当にありがとう! お礼になんでもやるよ。 なにかして欲しいことはある?」
リリーフィアはきょとんとしていたが、暫くすると意味を理解したらしく、にっこりと笑ってこう言った。
「なら、しばらく家にいてほちいなの!」
意味は伝わっていなくても良い、それでも伝えたいと思ったアロイは、リリーフィアの頬を軽く撫でたあと、右手は前に左手は背中にやると、軽くお辞儀をする。
「もちろん、喜んでそうさせて貰います。 僕らの可愛いお姫様」
「そうと決まればお家に戻るよ、リリーフィア」
「そうだぞ、そろそろティファニーが帰ってくる時間だぞ」
サクラとハヤテは顔を紅くしつつもぐいぐいとリリーフィアとアロイの背中を押して前に進ませる。
「もう、なんでそんな恥ずかしい言葉が言えるのよ」
「今なにか言った?」
「なんにも言ってない!」
サクラはそう叫ぶと、ハヤテと一緒にグイグイと家の中に二人を押し込んだのだった。
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