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ぱちっと私が目を開くと、隣ではおんなじタイミングで海斗も目覚めていた。
「ねえ、海斗も見た? 今の夢」
「うん、勿論。 お母さんを生き返らせたいのなら祈りなさいって言ってたね」
海斗は、そう言って首をかしげた。
海斗はしっかりと聞き取れていたんだ、などと今どうでも良いことを考えながら話を聞く。
「僕達、あんなに祈ったのになにがダメだったんだろう?」
「確かに。 なにがダメだったのかな?」
二人で首をかしげ、うんうんと唸りながら考える。
そして、今までどうやったら願いが叶ってきたのかを考えてみた。
「あっ❗ もしかしてこれならいけるかも」
私は、思いつくとすぐさま海斗に耳打ちをした。
海斗は、パッと表情を明るくすると私の手を握って微笑んだ。
「うん、やってみよう。 きっとうまくいくよ」
二人でお母さんの横に座り、私達はそれぞれお母さんに触れ、余った方の手は海斗と繋いだ。
「「どうか、お母さんが生き返りますように」」
二人で一生懸命願う。
そう、今まではどうなって欲しいかをはっきりと口に出していたのだ。
だからきっとこれならいけると思っていた。
願い始めてから一分がたったが、まだ変化がない。
二分、三分と経過していき、五分がたった頃やっと変化が起きた。
お母さんの瞼がぴくっと動いたのだ。
私達は顔を見合せ、頷きあうとさらに願い始めた。
だが、それからなにも変化が起きない。
気のせいだったかと思った私と海斗は、お母さんの胸に耳を当ててみた。
お母さんの胸からはなにも聴こえなかったが、そのまま少し待ってみると、微かにとくんと脈を打ち始めた。
そして、それが聴こえてから一分もたたないうちにお母さんの目が開かれた。
私達の目にはどんどん涙が溜まり、ついには涙が溢れた。
「おはよう、二人とも。 あら、どうしたの? そんなに泣いて」
私達がわんわんと泣きながらお母さんにおもいっきり抱きつくと、少し驚きながらもお母さんは抱き締め返してくれた。
「おかっ、お母さんが… お母さんが生きてる❗」
私はそう言うとお母さんが生きていることを確かめるかのように、お母さんの胸に耳を当てた。
するとお母さんの胸からは、とくん、とくん、という鼓動の音がしっかりと聴こえた。
「よかった、お母さんがいきっ、生き返ってくれて」
海斗もそう言ってお母さんの胸に耳を当てた。
「もう、なぁに? 二人してどうしたのよ」
お母さんは泣き続けている私達に聞くと、私達の頭を優しく撫でてくれた。
そして暫くの間誰も喋らず、ただひたすら私と海斗の泣き声が部屋の中に響いていた。
「ねえ、海斗も見た? 今の夢」
「うん、勿論。 お母さんを生き返らせたいのなら祈りなさいって言ってたね」
海斗は、そう言って首をかしげた。
海斗はしっかりと聞き取れていたんだ、などと今どうでも良いことを考えながら話を聞く。
「僕達、あんなに祈ったのになにがダメだったんだろう?」
「確かに。 なにがダメだったのかな?」
二人で首をかしげ、うんうんと唸りながら考える。
そして、今までどうやったら願いが叶ってきたのかを考えてみた。
「あっ❗ もしかしてこれならいけるかも」
私は、思いつくとすぐさま海斗に耳打ちをした。
海斗は、パッと表情を明るくすると私の手を握って微笑んだ。
「うん、やってみよう。 きっとうまくいくよ」
二人でお母さんの横に座り、私達はそれぞれお母さんに触れ、余った方の手は海斗と繋いだ。
「「どうか、お母さんが生き返りますように」」
二人で一生懸命願う。
そう、今まではどうなって欲しいかをはっきりと口に出していたのだ。
だからきっとこれならいけると思っていた。
願い始めてから一分がたったが、まだ変化がない。
二分、三分と経過していき、五分がたった頃やっと変化が起きた。
お母さんの瞼がぴくっと動いたのだ。
私達は顔を見合せ、頷きあうとさらに願い始めた。
だが、それからなにも変化が起きない。
気のせいだったかと思った私と海斗は、お母さんの胸に耳を当ててみた。
お母さんの胸からはなにも聴こえなかったが、そのまま少し待ってみると、微かにとくんと脈を打ち始めた。
そして、それが聴こえてから一分もたたないうちにお母さんの目が開かれた。
私達の目にはどんどん涙が溜まり、ついには涙が溢れた。
「おはよう、二人とも。 あら、どうしたの? そんなに泣いて」
私達がわんわんと泣きながらお母さんにおもいっきり抱きつくと、少し驚きながらもお母さんは抱き締め返してくれた。
「おかっ、お母さんが… お母さんが生きてる❗」
私はそう言うとお母さんが生きていることを確かめるかのように、お母さんの胸に耳を当てた。
するとお母さんの胸からは、とくん、とくん、という鼓動の音がしっかりと聴こえた。
「よかった、お母さんがいきっ、生き返ってくれて」
海斗もそう言ってお母さんの胸に耳を当てた。
「もう、なぁに? 二人してどうしたのよ」
お母さんは泣き続けている私達に聞くと、私達の頭を優しく撫でてくれた。
そして暫くの間誰も喋らず、ただひたすら私と海斗の泣き声が部屋の中に響いていた。
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