異世界転移したら……。~色々あって、エルフに転生してしまった~

伊織愁

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第七十二話 『三つ巴の魔王争奪戦だ 一』

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 ダークエルフの里、天幕が広がる草原の周囲を囲んでいる森は、大昔から森の恵みを得てダークエルフは暮らして来た。

 エトは多くの下僕を引き連れ、森の奥へ入って行った。 数匹の魔物を状態異常にし、急所を的確的に狙う。

 エトが握る短刀の切先が怪しく光る。

 魔物は声も発せずに、血飛沫を周囲に撒き散らして草地に倒れていく。

 「さぁ、お前たち、餌の時間だ」

 エトの周囲に集まっていた下僕にされたダークエルフの戦士隊たちが魔物に喰らい付く。 エトは下僕の様子を面白そうに眺めていた。

 ◇

 草原を覆っていたルクスの結界が解除された。 優斗たちは森へ入る準備を整えて、森の入り口で集まっていた。

 ダークエルフの戦士隊、隊長クラスなのか、代表して一人が一歩前へ出た。

 「索敵に長けた者を斥候として、森へ放ちました。 時期に報告が上がって来ます」
 「ありがとう」

 優斗の脳内で立体地図が広がり、エトの居場所を探る。 立体地図へ精神をダイブさせて、深い森の立体地図の中をドローンの様に飛んで行く。

 途中、索敵しているダークエルフの斥候とすれ違った。

 (ダークエルフの人達には悪いけど、こっちの方が早いしっ)

 『だねぇ。 それに用心の為、僕の事は言わなない方がいいしね、誰が下僕になるか分からない。 でも、エトの位置は確定出来ないと思うよ。 エトは、ティオスが改良したハナの黒装束を着てる』

 (ああ、でも下僕は見つけられるだろう? 下僕たちの側に居るはずだ)

 『うん』

 程なくして、ダークエルフだろう人影が視界に入って来た。 立体地図の森の中、下僕たちが集まっている様子がはっきりと見えた。

 用心の為、ツリーハウスになりそうな大木の裏へ身を隠した。

 (まぁ、見えないだろうけど。 あまり近づくと、魔力の高い者に感知されるだろうし)

 優斗より先に下僕たちが何をしているか気付いた監視スキルが嫌悪の声を上げた。

 下僕たちは魔物に齧り付き、まるで獣の様だった。 立体地図の中で、精神体である優斗の眉が歪んだ。 

 あまり良い光景だとは思えない。

 『……気持ち悪いっ』

 監視スキルが引いている声が響く。

 下僕たちから視線を外し、無駄だと思っていても目的のエトを探す。 ティオスが改良した黒装束は、見事にエトの姿を隠していた。

 エトは自身の下僕を愉悦の表情を浮かべて眺めていたが、周囲を確認した後、下僕たちの側から離れて行った。 

 勿論、優斗には見えていない。

 (取り敢えず、下僕がいる場所が分かったし、戻るか?)

 『そうだね』

 戻ろうとした優斗の視線の先に、全身が銀色の自身を見つけた。

 (あれは……俺の影……か?)

 『……みたいだね』

 銀色の影は更に森の奥へ入り、優斗を振り返る。 じっと優斗を見つめて来る銀色の影は、自身に着いて来いと言っている様だった。

 監視スキルは、興味津々な声で優斗を促す。

 『行ってみよう、ユウト』

 (うん)

 頷いた優斗は、大木の裏から飛び出して、未だに食事を続ける下僕の横を通り過ぎた。 あまり直視しない様に。

 着いて来た優斗を確認すると、銀色の影は優斗の前を進み、足取りもしっかりと歩いている。 何処へ連れて行かれるのか分からない。

 優斗の喉が大きく鳴らされた。

 暫くして、一本の大木の前で銀色の影は足を止める。 優斗を振り返った後、影は大木を見上げた。

 銀色の影を倣う様に優斗も見上げる。

 見上げた優斗の白銀の瞳に、エトの姿が映し出された。

 今まで立体地図上では確認が出来なかったエトの姿が見えている。 優斗は驚きのあまり口を開閉して、ぽかんと開けた。

 『うわっ、今、スキルが成長したよっ』

 監視スキルの感心した声が脳内で響く。

 (うん、ダメ元で何回も位置確認した結果かな……)

 『でも、エトは警戒してるみたいだよ。 こっちの動きがバレてるのかなっ?』

 (ああ、戻ろう)
 
 『うん』

 優斗の精神体が消えかけた頃、ダークエルフの斥候がエトの下僕が集まっている方向へ向かう姿を捉えた。

 本体に戻って来た優斗は、立体地図を確認する。 下僕たちが集まっている場所から少しだけ離れた位置に、エトの黒い人形型の表示があった。

 吹き出しには、『魔力察知不能の防具を着用』、と書かれていた。

 「見つけた」

 小さな優斗の呟きに、ダークエルフの隊長が視線を向けて来たが、聞き取れなかった様で、長い耳が小さく揺れていた。

 斥候が戻って来て、音を鳴らさずに隊長の側へ駆け寄った。

 斥候の報告で、程なく隊長からエトの下僕たちを見つけたと、優斗たちに伝えられた。

 「よしっ! 優斗、行こうぜっ」

 片目を瞑って肩に手を置いた瑠衣は、優斗の小さな呟きを拾った様だ。 

 瑠衣に頷き返す。

 「ああ、行こう」

 優斗たちはダークエルフに先導され、森の中へ入って行った。

 ◇

 悪魔に魅入られ、完全に魔族化してしまったエト。 三百年という長い年月で魂も歪み、人格と記憶も無くなりつつあった。

 高い大木の上で、エトの中で蠢く悪魔は考えていた。 もうそろそろ、動く時だと。

 『さて始めようか、エト。 お前の人を操る能力があれば、この里を魔族の里に出来る。 そして、我らが魔王になれる』

 エトの瞳が妖しく光る。

 「邪魔する者は、全て排除する」

 エトの全身から禍々しい魔力が溢れ出した。 

 自身から出た言葉に、無意識に身体が小さく反応した。 心が軋んだ音を出す。

 昔の自身の声が小さく聞こえてくる。

 『ルクスっ! 大変だよっ! 悪魔が結界を越えて来たっ!』
 『何っ! それは確かなのかっ、エトっ』
 『本当だよっ、大量の悪魔に北側の結界が壊されたっ! 里の皆が悪魔に襲われてるっ』

 悪魔の襲撃を受け、エトはアーバス家の天幕にあるルクスの部屋へ飛び込んだ。

 扉が乱暴に開けられた為、抗議の声を上げる。 

 続いて、ユウェンとウルスも慌てた様子で走り込んで来た。

 『ルクスっ! 大変だっ!』
 『ルクスっ』

 二人が一斉に説明する様子を黙って聞いていたルクスは、グレーの瞳を細めた。

 『悪魔の話はエトからもう既に聞いた。 それで、里長と親父たちの指示は?』

 ルクスの落ち着いた声に、二人は冷静さを取り戻した。

 『す、すまない、ありえない事態に取り乱したっ』
 『里長はエルフの里に連絡を取れとっ』

 申し訳なさそうに謝るウルスと、ユウェンが里長の指示を伝える。 

 里長の指示を聞いたエトが叫ぶ。

 『エルフの里っ!! そんなの間に合わないじゃないっ! ここからエルフの里まで行っても無理よっ。 何日も掛かるわ』
 『いや、今は使っていないが……里長の執務室の奥には、転送魔法陣がある』
 『えっ、そんなのがあるのっ?!』
 『ああ、昔に交流を持っていた時に使われていた物だ』

 (じゃ、直ぐに悪魔を浄化できるエルフが来てくれるっ)
 
 しかし、ルクスの次の言葉で、エトの希望は打ち砕かれる。

 『だが、エルフが来てくれるかは分からないっ。 そもそも、今の転送魔法陣が繋がってるかもあやしいっ』

 『『『っ!!』』』

 絶句して何も言えないエトたちに、ルクスが他に里長から指示はないのかと、ウルスとユウェンに訪ねていた。 

 三人が話している内容は耳に届いていたが、エトの耳には、ただ流れていただけだった。

 ルクスが叫ぶ声も遠くで聞こえていた。

 『何っ、それは本当かっ!』
 『……あぁ、戦える部隊が彼らしかいないからなっ』
 
 ユウェンが悔しそうに顔を歪め、ルクスが恋人の名を呼んで天幕を出て行った。

 やはり、エルフの里とは連絡が取れず、使えるか分からない転送魔法陣を使用した同胞は返って来なかった。

 後には、目も当てられないほどの惨事が起こり、エトたちは悪魔と共存する事を選んだ。

 ダークエルフの里が見渡せる大木の上で、エトは口元を緩めた。

 エトの中に居る悪魔が小さく笑う。

 『懐かしい話だな』
 「今更、エルフが来ても、もう遅すぎる」

 『三つ巴の魔王争奪戦だ』

 エトから唄う様に、笑い声が紡がれた。
 
 ◇

 斥候が先導する直ぐ後ろを優斗は歩いていた。 脳内で立体地図を広げ、エトの居場所を確認する。

 脳内のモニター画面にも、エトは映し出されていた。 エトは優斗たち一行を迎え撃つ気なのか、大木の上で鼻唄を歌いながらじっと立っていた。

 斥候が、着いて来る優斗たちの歩みを制止する。

 目視と立体地図上で、エトの下僕が食事をしている様子が視界に入って来た。

 周囲から、息を呑む音や、喉を詰まらせる音が鳴っている。 優斗は一度見たので、二度目はまだマシだった。

 華も隣で口を塞ぎ、小さく埋めき声を出す。

 下僕に気を逸らされ、エトが動いた事に気付くのが一瞬だけ遅れた。

 優斗の頭の中で監視スキルの声が響く。

 『ユウトっ、エトが動いたっ!』

 エトが居るであろう大木を見上げた優斗は、肉眼では遠いはずなのに、エトと視線が合った様な気がした。

 大木から飛び降りたエトは、何かの呪文を呟いた。

 エトの口の動きを脳内のモニター画面で見ていた優斗は、白銀の瞳を見開いた。

 「華っ! 結界を張れっ!」

 (あの口の動きっ、眠りの魔法だっ)

 突然の優斗の大きな声に、華の肩が大きく跳ねて恐怖心を煽った様で、条件反射で結界が張られた。

 頭の中で監視スキルの声が響く。

 『ハナが虫除け結界を発動させました。 周囲5メートルの範囲で結界が張られます』

 監視スキルの声の後、草地に魔法陣が描かれ、光が放出される。 

 光の粒が球体を作り出す。

 結界から外れた戦士隊たちが、エトの眠りの魔法を浴びて草地に倒れていく。

 耳に残るエトの唄声は、悪魔の気配を感じさせた。 ポロリと口を吐いた。

 「悪魔の囁きに似てるなっ」

 自身の呟きに、ハッと閃いた途端、トプンと耳元で水音が落ちる。

 内耳に、魔力を含んだ水の膜が張る。

 悪魔の気配を含んだエトの唄声が、耳障りな耳鳴りを鳴らし、遠くなった。

 「皆っ! 悪魔の囁きと同じだ! エトの唄声に耳を傾けるなっ!」

 優斗が叫ぶと、まだ無事な戦士隊や、瑠衣たちも耳を塞いだ。 悪魔の囁きを防ぐ要領で、エルフの血を身体に循環させれば、耳障りな耳鳴りも止んだ。

 唄声が止み、エトが飛び降りた場所に視線を向ける。

 優斗の耳に瑠衣の戸惑う声が届く。

 「エトは何処だ? 唄は真上から聞こえて来てたよなっ?」

 瑠衣は四方に視線を巡らせ、警戒している。

 『ユウトっ! エトが何処かに消えたっ?!』

 「くそっ、やられたっ!」

 (何処だっ! 何処に行ったっ!)

 脳内で立体地図を広げ、エトの黒い人形型の表示を探す。 森の何処を探しても見つからず、優斗は焦った。

 もし、監視スキルの範囲外へ逃げられたら、エトを追う事が出来なくなる。

 監視スキルの警報が鳴る。

 『ユウトっ! エトの下僕たちに気づかれたっ』

 結界が光りを放ち、攻撃して来た下僕たちを弾き飛ばしていく。

 戦士隊と下僕たちの戦闘が始まった。

 (こんな事をしてる間に、エトが何処かに行ってしまうっ!)

 焦る視界の先で、立体地図上にエトの黒い人形型の表示を見つけた。

 エトは真っ直ぐに草原へ向かっていた。

 『ユウトっ! 不味いっ、エトは真っ直ぐにルクスの執務室へ向かってるっ』

 執務室がある大きな天幕に、ルクスとユウェンの黒い人形型の表示が点滅している。

 二人の事は、以前に敵認定しているので、立体地図上に表示されている。

 (もしかして、エトはルクスさんとユウェンさんを狙ってるのかっ)

 『もしかしなくても、そうかも知れないっ。 いや、きっとそうだ。 エトの中に居る悪魔が魔王を目指してるんだよっ』

 「エトは完全に悪魔に魅入られたかっ」
 「えっ?」
 
 優斗の呟きに華が驚きの声を上げる。

 エトの下僕たちから、黒いオーラが染み出して漂う。 瞳も虚になっている。

 「これはもう、黒い心臓を刺すしかないかっ」

 カークスの歯を食いしばる声が聞こえる。 ダークエルフの戦士隊たちも鎮痛な面持ちだ。

 カークスたち四人は、ダークエルフの戦士隊と共に戦闘を開始していた。

 「カークスっ!」
 「はい、里長、此処におります」

 カークスは下僕を弓で吹き飛ばし、優斗の側へやって来た。

 「カークス、アイギは浄化は出来る?」
 「はい、平民ではあますが、若手では確かな能力があります」
 「そうか、分かった。 この数、カークスと無事な戦士隊だけでも大丈夫かな?」

 下僕たちを見遣ると、エトが居ない事に察したカークスは、笑顔を浮かべる。

 「お任せを、必ず無事に鎮圧します」
 「頼んだよ、皆」
 「「「「はいっ」」」」

 優斗の指示に、カークスたち四人は力強く頷いた。

 カークスたちに後を任せ、優斗は踵を返し、立体地図でエトを確認し、駆け出した。 後ろにいた瑠衣たちに声を掛ける。

 「後はカークスに任せて、俺たちはエトを追うぞ」
 「優斗、エトの居場所が分かるのかっ?!」
 「ああ、エトは真っ直ぐにダークエルフの里に向かってるっ」

 「「「っ!!」」」

 駆け出した優斗を追いかけ、瑠衣たちは話を聞いて、息を呑んだ。

 頭の上に乗っているフィルが素早く同化し、立体地図を覗く気配を感じる。

 「ほんとうだっ! あの、みつからないくろしょうぞくをきてるのに、ちずにひょうじされてるっ」

 『ふふん、そうだろうっ! 僕のスキルが成長したんだっ!』

 監視スキルの弾んだ声が頭の中で響く。

 少し子供っぽい監視スキルに呆れたが、監視スキルの事は端に置いておくとして、皆から遅れがちな華を抱き上げ、駆け抜けるスピードを上げる。

 フィンは2メートル級に巨大化した後、着いて来たが、優斗に追いつくと元の大きさに戻り、華の膝の上で落ち着いた。

 木の枝に飛び乗ると、音を鳴らさずに枝を飛び移って森の中を駆け抜ける。

 瑠衣と仁奈が優斗の後を追いかける。

 後方では、カークスたちが戦っている騒音が森の中で轟いていた。

 ◇

 ダークエルフの草原で一番大きな天幕、執務室にルクスの姿があった。

 執務に没頭していたが、エトが討伐される事を考えると、手を止め、仕事が何も手に付かない。

 天幕の天井には、空が映し出される魔法が掛けられている。 ペンを机の上に置くと、見上げたグレーの瞳に青空が映る。

 物思いに耽っていると、突然、執務室の扉が勢い良く開けられた。

 息を切らして入って来たのは、ユウェンだった。 緊迫したユウェンのグレーの瞳と、ルクスの鋭くなったグレーの瞳が視線を合わせる。

 ゴクリと喉を鳴らして、ユウェンが口を開いた。

 「戦士隊からの報告で、エトがこちらへ向かっていますっ」
 「……ユウトがやられたのかっ?」
 「いいえ、初めからエトは下僕の側には居なかったようです。 下僕たちに彼らを襲わせ、真っ直ぐにこちらへ向かったそうです」 
 「……そうか。 で、ユウトたちはどうした?」
 「二手に別れ、ユウトたちはエトの後を追い、もう一方は下僕たちを相手にする為に、その場に残りました。 もう直ぐ、殲滅されますっ」

 殲滅される下僕たちは、元同胞たちだ。

 ユウェンは悔しそうに口元を歪ませる。

 「そうか……下僕は放って置けば、魔族に成長する。 下僕になった時点で、もう……同胞ではないっ」

 冷たく突き放した発言をするも、ルクスのグレーの瞳に苦い感情が混じっている。

 天幕に、ダークエルフたちの悲鳴が聞こえて来た。

 音を鳴らさずに、ルクスは立ち上がり、ユウェンに指示を出す。

 「同胞の避難をっ! 戦士隊に伝えろっ! 戦える者は応戦するっ」
 「はい、直ぐに始めますっ。 我々が狙いだと思っていたので、失念していましたっ……ルクス様はどうされます?」
 「エトを迎え撃つ」

 ルクスはユウェンと一緒に執務室を出た。 ルクスのグレーの瞳に、妖しい光りが宿り、呼応する様に頭の中で悪魔の声が囁く。 『魔族の頂点に立て』と。
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