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第六十九話 『ダークエルフの里長の願い』
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大木の枝を駆け抜ける複数の足音が鳴る。 森の中で、大木の枝の上を駆け抜ける者は今までに無く。
森の中で暮らす動物たちは驚いて離れ、遠目で優斗たちが駆け抜けて行く姿を眺めていた。
「優斗、もう直ぐ着くぞ」
「ああ、やっと里長からの書簡を渡せるっ」
優斗の腕の中で、小さく笑う華の笑顔があった。
華は枝の上を飛んで駆け抜ける事が出来ない。 里長に危ないからと禁止され、危険だと判断された事から離されて大切に育てられていた。 故に、華をお姫様抱っこして走っている。 本当は肩に担いだ方が安定感があっていいのだが、華も担がれるのは嫌だろう。
『担ぐなんて、ムードも何もないよね』
監視スキルの声に乾いた笑いを心の内で鳴らす。
華が何故、笑っているのか分からなくて、優斗は首を傾げた。
「あ、ごめん。 何か、書簡って言うから不思議で。 なんか、江戸時代みたいだなって思ったら、タイムスリップした感じでちょっとおかしかったの」
「あぁ、成程」
「ははっ、流石、華ちゃん。 やっぱりちょっとズレてるね」
「えぇえ」
優斗は納得した様に頷いたが、瑠衣は面白そうに笑っている。 仁奈からは相変わらずだねぇと、指摘が飛んだ。
「華、ここは地球じゃないんだから、タイムスリップしても江戸時代には戻らないよ」
「あぁ、そうかっ。 確かに、此処は地球じゃなかった」
『チキュウってどこ?』と、フィルとフィンが聞いて来たので、説明した。
カークスたち四人は、優斗たちが何を話しているのか理解出来ず、首を傾げるばかりだ。
和気あいあいと話しながら、大木の枝を駆け抜けていると、再びダークエルフの草原、入り口に辿り着いた。
草原の入り口には門番が二人、そして、真ん中に青年が立っていた。
グレーのミディアムヘアー、グレーの瞳、褐色の肌、仕立ての良い服装をしているので、ダークエルフの中でも上の方の様だ。
青年と言っても、エルフやダークエルフの大人は皆、三十代で老化が止まるため、見た目は皆、三十代くらいだ。
(見た目三十代だけど……違うんだろうな。 ウルスが400歳って言ってたっけ?)
『何歳だろうね?』
優斗が思っていた事を監視スキルが言った。 エルフは本当に見た目だけでは年齢が分からないのだ。
優斗たちに頭を下げた青年を、優斗は知っている。 立体地図に精神がダイブした時に、ダークエルフの里長の執務室で見かけている。
「ようこそ、ダークエルフの草原へ。 私たちは皆様を歓迎いたします」
顔を上げたダークエルフの青年は、にっこりと笑顔を浮かべたが、笑顔からは感情が読み取れない。
(この人、瑠衣と同じ人種だろうなぁ)
『だろうね、絶対に腹黒だ』
決めつけるのも悪いと思ったが、監視スキルの意見に同意した。 あまり関わりたくないタイプの人だ。
「私はユウェンタース・コヌルコピア・アマルティアズホーンと申します。 我らが里長の補佐をしております。 皆様を、我らが里長、ルぺルクスルミナ・ハリオス・アーバスの所までご案内致します」
丁寧にお辞儀され、優斗たちは慌てて挨拶を返した。 しかし、名前は長すぎて覚えられなかった。
「補佐殿、ご丁寧に挨拶をありがとうございますっ。 我々はエルフの里の者で、使いの者です。 我らが里長、アガメムノン・グラディアスの書簡を、ダークエルフの里長殿へ届けに参りました」
優斗が頭を下げると、華たちも続けて頭を下げた。 ふと疑問を感じた。
(俺たちが来た時には、この補佐の人、門前にいたよな?)
『何で僕たちが来た事、分かったんだろ?』
疑問が生じた後、優斗の脳内で立体地図が広がる。 ダークエルフの戦士隊、戦士隊と言って良いのか分からないが、天幕の影に隠れて次々と集まって来ている様だ。
(手出しをしないって言ってなかっけ?)
『言ってたね』
優斗の眉間に深く皺がよった。
優斗の変化に気づいたのか、気づいていない振りをしているのか、僅かに眉を顰めたユウェンは、直ぐに笑みを浮かべる。
「承りました。 では、こちらへどうぞ」
『何の感情も見えない笑顔を浮かべる人間は信用出来ないね』
優斗も監視スキルに同意する。
しかし、ここで躊躇っていても先には進まない為、優斗はユウェンに頷いた。
「宜しくお願いします」
ユウェンが踵を返し、優斗たちに背中を向けた。 隙だらけだが、油断はしてはならない。 目線だけで周囲を見渡すと、集まって来ていたダークエルフの戦士隊なのか、数人が優斗たちを囲んで歩き出す。
護送されているみたいで、少し嫌な感じだが、仕方がない。 瑠衣たちも、直ぐ後ろで居心地悪そうに着いて来ている。
大小、沢山の天幕が張られている草原を、前を歩くユウェンは迷いなく歩いて行く。 同じ様な天幕なので、先導者がいなければ、迷うだろうなと考えていた。
優斗の考えている事が筒抜けだったのか、ユウェンが小さく笑う。 足を止めて振り返ったユウェンが教えてくれる。
「ちゃんと目印があるのですよ。 天幕に紋様が描かれているでしょ?」
指が指された場所をよく見れば、ユウェンの言う通り、天幕に何かを表す紋様が描かれていた。
皆は感心した様な声を出した。
『へぇ~、面白いね』
再び、ユウェンが歩き出し、少しすると、大きな天幕、優斗が立体地図で見た天幕が現れた。
「ここが我らが里長が政務をしている天幕です。 どうぞ」
ユウェンは天幕に取り付けられた扉を開けた。 扉の前には門番が二人立っていた。
「彼らは里長の客人です。 丁重に扱うの様に」
「「はい、ユウェン様」」
門番の声が揃っている。
優斗たちはユウェンに先導され、政務が行われている天幕の中へ入って行った。
◇
「あぁ、本当に里の中へ入れたわ、ユウェンの奴っ! アイツらはエルフが取り込んだ悪魔を倒した奴よ! 信用出来ないじゃないっ!」
『心配するな、お前には我がいる。 何かある前に殺してやろう』
「そうね」
エトのグレーの瞳に怪しい光が宿り、優斗たちが歩く後ろ姿を映し出していた。
エトは仲間を引き連れ、その場を離れて行った。
入り口に戦士隊を集めたのは、エトだった。 優斗たちの様子では、いきなり襲っては来ないだろうが、悪魔を浄化出来る華がいる為、警戒した為だ。
悪魔の数も残り三体だ。
ユウェンに先導され、優斗たちはダークエルフの里長の執務室に辿り着いていた。
ユウェンが扉を数回、ノックする。
「里長、ユウェンです。 エルフの里の使いの者をお連れしました」
「入れ」
ユウェンが扉を開けて、優斗たちに入室を促す。 優斗は覚悟を決めて部屋へ入った。 華たちも後に続く。
執務室に入ると直ぐに、目の前の執務机から立ち上がった貫禄のある里長に視線がいく。
立体地図の中で見た時と同じで、とても貫禄がある。 ニッと笑った里長から挨拶がされた。
「初めまして、エルフの諸君。 私がダークエルフの里長、ルぺルクスルミナ・ハリオス・アーバスだ。 気軽にルクスと呼んでくれ」
気さくな感じの里長に、優斗たちは度肝を抜かれて、口を開けたまま間抜けな顔を晒してしまった。 立体地図の中で話しかけられた時は、怖い印象で、逆らえない雰囲気があった。
カークスが一番先に我に返り、優斗の直ぐ後ろで小さく声を掛けてくる。
「次期里長、挨拶をっ」
カークスの声で我に返った優斗たちは、頭を下げて挨拶を返した。
「突然の訪問、お詫びします。 私はエルフの里、我らが里長、アガメムノン・グラディアスの使いの者です。 私は次期里長、レアンドロス・ユウト・タルピオスと申します。 我らが里長の書簡を届けに参りました」
優斗が次期里長だと聞き、ルクスの口端に面白そうな笑みが広がった。
無言で頷いたルクスは、優斗が差し出した書簡を受け取り、紐を解いて羊皮紙の巻紙を広げた。
ルクスの目線が巻紙に綴られた文字を追う。
書簡には、悪魔退治事業の立ち上げと、エルフの里で起きた騒動に加担したダークエルフの調査依頼が書かれている。
全て読んだルクスは、書簡を元通りに閉じ、優斗の白銀の瞳を真っ直ぐに見た。
「エルフの里の話は分かった。 しかし、悪魔退治事業の立ち上げは、別の者と話し合ってもらう」
「えっ」
「それはどう言う事ですか?」
にっと笑ったルクスから、思ってもいなかった事が伝えられた。
「悪魔退治事業の立ち上げに協力して欲しいのならば、君たちは先ず、三体の悪魔を倒さなければならない。 ダークエルフの里では、力を見せつければ里長になれる。 君が我らを倒せば、ダークエルフの里からの協力は容易に出来るよ」
優斗たちの白銀の瞳が大きく見開かれる。
(今、我らって言ったか?)
『うん、言ったね。 もしかしてとは思ってだけどっ』
「次期里長の君に頼みがある。 私の中にいる悪魔を倒して欲しい」
「えっ……」
「里長っ! 貴方は何をっ!」
叫ぶユウェンを制し、ルクスは優斗の目を真っ直ぐに見つめて、視線を離さなかった。
森の中で暮らす動物たちは驚いて離れ、遠目で優斗たちが駆け抜けて行く姿を眺めていた。
「優斗、もう直ぐ着くぞ」
「ああ、やっと里長からの書簡を渡せるっ」
優斗の腕の中で、小さく笑う華の笑顔があった。
華は枝の上を飛んで駆け抜ける事が出来ない。 里長に危ないからと禁止され、危険だと判断された事から離されて大切に育てられていた。 故に、華をお姫様抱っこして走っている。 本当は肩に担いだ方が安定感があっていいのだが、華も担がれるのは嫌だろう。
『担ぐなんて、ムードも何もないよね』
監視スキルの声に乾いた笑いを心の内で鳴らす。
華が何故、笑っているのか分からなくて、優斗は首を傾げた。
「あ、ごめん。 何か、書簡って言うから不思議で。 なんか、江戸時代みたいだなって思ったら、タイムスリップした感じでちょっとおかしかったの」
「あぁ、成程」
「ははっ、流石、華ちゃん。 やっぱりちょっとズレてるね」
「えぇえ」
優斗は納得した様に頷いたが、瑠衣は面白そうに笑っている。 仁奈からは相変わらずだねぇと、指摘が飛んだ。
「華、ここは地球じゃないんだから、タイムスリップしても江戸時代には戻らないよ」
「あぁ、そうかっ。 確かに、此処は地球じゃなかった」
『チキュウってどこ?』と、フィルとフィンが聞いて来たので、説明した。
カークスたち四人は、優斗たちが何を話しているのか理解出来ず、首を傾げるばかりだ。
和気あいあいと話しながら、大木の枝を駆け抜けていると、再びダークエルフの草原、入り口に辿り着いた。
草原の入り口には門番が二人、そして、真ん中に青年が立っていた。
グレーのミディアムヘアー、グレーの瞳、褐色の肌、仕立ての良い服装をしているので、ダークエルフの中でも上の方の様だ。
青年と言っても、エルフやダークエルフの大人は皆、三十代で老化が止まるため、見た目は皆、三十代くらいだ。
(見た目三十代だけど……違うんだろうな。 ウルスが400歳って言ってたっけ?)
『何歳だろうね?』
優斗が思っていた事を監視スキルが言った。 エルフは本当に見た目だけでは年齢が分からないのだ。
優斗たちに頭を下げた青年を、優斗は知っている。 立体地図に精神がダイブした時に、ダークエルフの里長の執務室で見かけている。
「ようこそ、ダークエルフの草原へ。 私たちは皆様を歓迎いたします」
顔を上げたダークエルフの青年は、にっこりと笑顔を浮かべたが、笑顔からは感情が読み取れない。
(この人、瑠衣と同じ人種だろうなぁ)
『だろうね、絶対に腹黒だ』
決めつけるのも悪いと思ったが、監視スキルの意見に同意した。 あまり関わりたくないタイプの人だ。
「私はユウェンタース・コヌルコピア・アマルティアズホーンと申します。 我らが里長の補佐をしております。 皆様を、我らが里長、ルぺルクスルミナ・ハリオス・アーバスの所までご案内致します」
丁寧にお辞儀され、優斗たちは慌てて挨拶を返した。 しかし、名前は長すぎて覚えられなかった。
「補佐殿、ご丁寧に挨拶をありがとうございますっ。 我々はエルフの里の者で、使いの者です。 我らが里長、アガメムノン・グラディアスの書簡を、ダークエルフの里長殿へ届けに参りました」
優斗が頭を下げると、華たちも続けて頭を下げた。 ふと疑問を感じた。
(俺たちが来た時には、この補佐の人、門前にいたよな?)
『何で僕たちが来た事、分かったんだろ?』
疑問が生じた後、優斗の脳内で立体地図が広がる。 ダークエルフの戦士隊、戦士隊と言って良いのか分からないが、天幕の影に隠れて次々と集まって来ている様だ。
(手出しをしないって言ってなかっけ?)
『言ってたね』
優斗の眉間に深く皺がよった。
優斗の変化に気づいたのか、気づいていない振りをしているのか、僅かに眉を顰めたユウェンは、直ぐに笑みを浮かべる。
「承りました。 では、こちらへどうぞ」
『何の感情も見えない笑顔を浮かべる人間は信用出来ないね』
優斗も監視スキルに同意する。
しかし、ここで躊躇っていても先には進まない為、優斗はユウェンに頷いた。
「宜しくお願いします」
ユウェンが踵を返し、優斗たちに背中を向けた。 隙だらけだが、油断はしてはならない。 目線だけで周囲を見渡すと、集まって来ていたダークエルフの戦士隊なのか、数人が優斗たちを囲んで歩き出す。
護送されているみたいで、少し嫌な感じだが、仕方がない。 瑠衣たちも、直ぐ後ろで居心地悪そうに着いて来ている。
大小、沢山の天幕が張られている草原を、前を歩くユウェンは迷いなく歩いて行く。 同じ様な天幕なので、先導者がいなければ、迷うだろうなと考えていた。
優斗の考えている事が筒抜けだったのか、ユウェンが小さく笑う。 足を止めて振り返ったユウェンが教えてくれる。
「ちゃんと目印があるのですよ。 天幕に紋様が描かれているでしょ?」
指が指された場所をよく見れば、ユウェンの言う通り、天幕に何かを表す紋様が描かれていた。
皆は感心した様な声を出した。
『へぇ~、面白いね』
再び、ユウェンが歩き出し、少しすると、大きな天幕、優斗が立体地図で見た天幕が現れた。
「ここが我らが里長が政務をしている天幕です。 どうぞ」
ユウェンは天幕に取り付けられた扉を開けた。 扉の前には門番が二人立っていた。
「彼らは里長の客人です。 丁重に扱うの様に」
「「はい、ユウェン様」」
門番の声が揃っている。
優斗たちはユウェンに先導され、政務が行われている天幕の中へ入って行った。
◇
「あぁ、本当に里の中へ入れたわ、ユウェンの奴っ! アイツらはエルフが取り込んだ悪魔を倒した奴よ! 信用出来ないじゃないっ!」
『心配するな、お前には我がいる。 何かある前に殺してやろう』
「そうね」
エトのグレーの瞳に怪しい光が宿り、優斗たちが歩く後ろ姿を映し出していた。
エトは仲間を引き連れ、その場を離れて行った。
入り口に戦士隊を集めたのは、エトだった。 優斗たちの様子では、いきなり襲っては来ないだろうが、悪魔を浄化出来る華がいる為、警戒した為だ。
悪魔の数も残り三体だ。
ユウェンに先導され、優斗たちはダークエルフの里長の執務室に辿り着いていた。
ユウェンが扉を数回、ノックする。
「里長、ユウェンです。 エルフの里の使いの者をお連れしました」
「入れ」
ユウェンが扉を開けて、優斗たちに入室を促す。 優斗は覚悟を決めて部屋へ入った。 華たちも後に続く。
執務室に入ると直ぐに、目の前の執務机から立ち上がった貫禄のある里長に視線がいく。
立体地図の中で見た時と同じで、とても貫禄がある。 ニッと笑った里長から挨拶がされた。
「初めまして、エルフの諸君。 私がダークエルフの里長、ルぺルクスルミナ・ハリオス・アーバスだ。 気軽にルクスと呼んでくれ」
気さくな感じの里長に、優斗たちは度肝を抜かれて、口を開けたまま間抜けな顔を晒してしまった。 立体地図の中で話しかけられた時は、怖い印象で、逆らえない雰囲気があった。
カークスが一番先に我に返り、優斗の直ぐ後ろで小さく声を掛けてくる。
「次期里長、挨拶をっ」
カークスの声で我に返った優斗たちは、頭を下げて挨拶を返した。
「突然の訪問、お詫びします。 私はエルフの里、我らが里長、アガメムノン・グラディアスの使いの者です。 私は次期里長、レアンドロス・ユウト・タルピオスと申します。 我らが里長の書簡を届けに参りました」
優斗が次期里長だと聞き、ルクスの口端に面白そうな笑みが広がった。
無言で頷いたルクスは、優斗が差し出した書簡を受け取り、紐を解いて羊皮紙の巻紙を広げた。
ルクスの目線が巻紙に綴られた文字を追う。
書簡には、悪魔退治事業の立ち上げと、エルフの里で起きた騒動に加担したダークエルフの調査依頼が書かれている。
全て読んだルクスは、書簡を元通りに閉じ、優斗の白銀の瞳を真っ直ぐに見た。
「エルフの里の話は分かった。 しかし、悪魔退治事業の立ち上げは、別の者と話し合ってもらう」
「えっ」
「それはどう言う事ですか?」
にっと笑ったルクスから、思ってもいなかった事が伝えられた。
「悪魔退治事業の立ち上げに協力して欲しいのならば、君たちは先ず、三体の悪魔を倒さなければならない。 ダークエルフの里では、力を見せつければ里長になれる。 君が我らを倒せば、ダークエルフの里からの協力は容易に出来るよ」
優斗たちの白銀の瞳が大きく見開かれる。
(今、我らって言ったか?)
『うん、言ったね。 もしかしてとは思ってだけどっ』
「次期里長の君に頼みがある。 私の中にいる悪魔を倒して欲しい」
「えっ……」
「里長っ! 貴方は何をっ!」
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