異世界転移したら……。~色々あって、エルフに転生してしまった~

伊織愁

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第四十七話 『今度こそ、ユスティティアへ』

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 今度こそ、ユスティティアへ出発する朝、優斗は先日の不安からか、おかしな夢を見た。 自身が徐々に悪魔に侵食され、最後は監視スキルに乗っ取られ、魔族化していく夢だった。

 しかし、悪夢は徐々にいつもの夢へと変わっていく。 魔族化した優斗の姿が消え、華が現れる。

 夢の中の華が近づいて来ると、華の顔が突然アップになる。 まるで画面越しで見ている様な夢。 優斗は『ん?』と違和感を感じた。 瞼を思いっきり閉じて開く。

 先程まで直ぐ近くに華のアップがあったのに、今は少しだけ遠い。 ベッドで気持ちよさそうに眠る華、華は寝相がいいので布団が乱れて足が出ているとかはない。

 (また……勝手に【透視】スキルが発動されてる……)

 『おはよう、ユウト』

 華の声を真似した監視スキルの声が脳内で響く。

 深い溜息を吐いて再び瞼を閉じたタイミングで、脳内でいつかの華の姿が現れた。

 すり寄って来る華は可愛いが、全ての出来事が夢で、最後は監視スキルが見せた優斗の最近の記憶である。

 現実の優斗が白銀の瞳を最大限に開けて、脳が覚醒した。 上半身を起こして掛け布団を顔に押し付ける。

 (最悪な夢……最後のはなんだよっ、下手くそかよっ! 勝手に記憶を改変するなっ)

 『だってさ、ユウトが悪夢にうなされてるから、いい夢に変えてあげたんだよ』

 (……っそれは……どうも、ありがとうっ……)

 優斗は恨めしそうな声を出して、監視スキルにお礼を言った。 出発の朝に見る夢としては、とても最悪な悪夢で、最強に華が可愛かった。

 『それに、僕を悪魔扱いしないでよっ』

 (はいはい、分かったよ。 悪かったよっ)

 ベッドから出ると、直ぐに着替えを済まし、自身の部屋にある華の部屋へ続く扉に視線を送る。 夢での華が一瞬だけ通り過ぎ頬を染める。 扉をノックすると、華は起きていて、直ぐに返事が返って来た。

 ◇

 一方、ティオスはマリウスが捕まった夜に配下から報告を受けていた。 マリウスも悪魔を抜かれ、エレクトラに捕まったと聞いた時は、驚きを隠せなかった。 

 まさか、一番強い悪魔を取り込んだマリウスが捕まるとは思っていなかったのだ。

 (まさか……マリウスの悪魔が抜かれるなんてっ……予想外だっ)

 執務室の窓を背に、執務机に片腕を付いた。 パレストラとマリウスを失い、残されたのはカラトスとディプスだけである。

 ダークエルフの援護は期待できない。

 (今、ここにいるダークエルフは、危険が及んだらさっさと逃げるだろうな……)

 ティオスの口元に自然と笑みが溢れる。

 近いうちにエレクトラたちがユスティティアを奪還する為に襲撃してくるだろう。 

 顔を上げたティオスはカラトスに指示を出した。

 「カラトス、エーリスの入り口に見張りをつけろ」
 「見張りをですか? しかし、彼らはもうあの入り口を使わないのでは?」
 「うん、僕もそう思うよ。 でも、何かあった時の為に、エーリスの連中を人質にする。 まぁまぁな人数を置いておいて」

 (多分、転送魔法陣を使って来るよね。ここにあるのは、4つ。 執務室の外、大臣の部屋がある9段目、各役所がある4段目、1段目の戦士隊の本部の入り口前。 何処に現れるか)

 「後、転送魔法陣の前にも沢山、人を置いておいてね。 次は魔法陣から来るだろうから」
 「……はい」
 
 『人質』という言葉に、一瞬、カラトスの表情が固まったが、直ぐに返事をした。

 執務室を出る時、カラトスの問いかける様な表情が気になったが、無視した。

 静かに椅子を回すと、窓の外に浮かぶ満月を見上げ、歪んだ笑みが口元で広がる。

 「ここへ来た時がエレクトラの最後だよ」

 ◇

 エーリスの広場に新たな魔法陣が描かれていた。 首都ユスティティアへ転送する為の転送魔法陣だ。 結界と幻影魔法で守られているが、位置を知られている為、見張りが付いているに違いない。

 ユスティティアでも待ち伏せしているだろうと思われる。 転送場所は慎重に選ばないと、転送された瞬間に捕まってしまう。

 「どこが良いと思う?」

 クリストフの質問に部下たちは、一様に困った表情で答えに困っている。 

 クリストフの疑問に答えるのなら、何処の魔法陣にも、きっとティオスの配下が大勢待ち構えているだろうという事だ。

 「……どの魔法陣にも、大勢の配下が居ると思われます」

 部下の答えにクリストフは大きく息を吐き出した。

 「それに我々は普段、戦士隊の本部の魔法陣を使用しているので、他がどうなっているのか、分かりませんからね」
 「……そうだな」
 
 クリストフと部下たちの会話を聞きながら、優斗はリュディに小声で訊いてみた。 

 側に居た瑠衣や華達も耳を寄せて来る。

 「リュディさん。 もしかして、ユスティティアにも内緒の転送魔法陣を設置したりしてない?」
 
 ニヤリと口元に怪しい笑みを浮かべたリュディに、優斗たちの期待が広がり、喉を鳴らす。

 「そんなの設置できるわけないでしょう。 あそこが一番、私が近づきたくなかった場所なのに」
 「ですよね~」

 皆の膨らんでいた期待が一気に萎み、がっくりと肩を落とした。 クリストフたちの話し合いが終った様で、優斗たちはクリストフに呼ばれた。 いよいよ、ユスティティアの奪還に向かう。

 「俺たちは里長を救出する為に、戦士隊の本部に転送する」
 「はい」

 瑠衣が真面目な表情で、クリストフへ挙手をして質問する許可を求めた。

 クリストフは瑠衣に嬉しそうな笑みを浮かべ、瑠衣はうんざりした表情を浮かべる。

 「避難用の魔法陣が描かれた羊皮紙で転送できないのか? それなら、どこにでも出られるんじゃないのか?」
 「いや、あれはユスティティアから出る魔法陣なんだ。 それに、ユスティティアへ転送する時は、設置された魔法陣へ出るようになってるんだ。 羊皮紙でも魔法陣でもな」
 「そうか……」
 「もう、大丈夫か?」
 
 瑠衣は無言で頷いた。

 「俺と戦士隊たちで里長を救出してる間に、ユウトたちはティオスの方へ行って話をつけて来い」
 「分かりました」
 「まぁ、どの入り口にも大勢の戦士隊が居ると思うが、お前たちなら大丈夫だろう。 よしっ、じゃあ、行きますか」
 
 クリストフの掛け声の後、皆が返事をする。 後ろでエーリスの皆が無事に帰還する事を祈ってくれている。 また、お留守番を言い渡された風神は、拗ねていた。

 瑠衣が必死になって宥めて、何とか納得してもらった。

 (帰ってきたら風神に何かご褒美をあげよう)
 
 優斗は風神に近づき、顔を優しく撫でる。

 「風神、俺たちが帰って来るまでエーリスを守っていてくれ。 必ず無事に帰るから」

 風神の声は優斗には聞こえないが、優斗を見つめる優しい眼差しが『任せろ』と言っている様に見えた。 クリストフが魔法陣に魔力を流すと、光を放つ。

 優斗たち一行は、光る魔法陣へ移動し、各々の場所へ転送されて行った。

 ◇

 「よしっ、俺はあいつと続きをしたいから、執務室の方の魔法陣を陣取るぞ。 カラトスはどうする?」
 「私は……戦士隊の本部の方へ行く。 きっとクリストフがこちらへ来る」
 「里長を救出するのに、一番、近いしな。 分かった、気をつけろよ」
 「ああ、クリストフには負けん」

 ティオスの指示を聞いたディプスは、張り切っていた。 攻めの要だった最強のマリウス、パレストラの2人が居なくなっても彼らには関係なかった。

 ユスティティアの6段目のログハウスは宿泊施設になっている。 カラトスたちは宿泊施設で生活をしていた。 宿泊部屋を出たエントランスで、カラトスとディプスは話していた。

 「じゃ、行ってくるわ」

 カラトスが無言で頷いたのを確認してからディプスは意気揚々と、執務室の入り口横の転送魔法陣へ向かった。 カラトスは1段目にある戦士隊の本部、武道場があるログハウスの入り口前の転送魔法陣へ向かい、階段を降りて行く。

 ◇

 転送魔法陣の光の中へ入った優斗たち一行は、クリストフと戦士隊たちは本部の転送魔法陣へ転送され、優斗たちは最上階、ティオスがいると思われる執務室の入り口横へ転送されて行った。

 転送魔法陣の光が収まると、優斗たちの視界に執務室のログハウスが飛び込んで来た。

 同時に、ディプスの攻撃が優斗たちの足元に落ちて来た。 複数の土の礫が騒音を立てて飛んでくる。 優斗たちは咄嗟に四方へ散って、ディプスの攻撃を避けた。

 ディプスの攻撃で木製の廊下が無残にも穴だらけになっていた。 攻撃が当たって自身の身体が穴だらけになる想像をして、優斗は喉を鳴らした。

 華も同じ妄想をしたのか、華の周囲で結界が発動された。

 煌めく光の粒が球体の結界を作り出していく。 結界を見たディプスが下品な口笛を鳴らす。

 「へ~、それがパレストラの言っていた結界か」

 ニヤリと笑ったディプスに嫌な予感が過ぎり、優斗は反射で氷の壁を作り出した。

 トプンと耳元で水音が鳴る。 白銀の瞳に魔力が宿り、一瞬で音を鳴らしながら、周囲の水分が凍り付いていく。 同時にディプスの攻撃が放たれていたのか、氷の壁に土の礫が幾つもぶつかって砕けていった。

 「おいっ、邪魔するなよっ! 結界の強度を知りたいのにっ」

 真っ直ぐにディプスを見据えた優斗は、木製短刀を取り出し、ディプスへ切りつける。 直ぐに反応して来たディプスは土剣を作り出した。

 木製の短刀と土剣が打ち合う鈍くて重い音が鳴らされ、一進一退の攻防が始まった。

 背後で瑠衣と仁奈がディプスの配下と戦っている映像が脳内で流れて来た。

 丁度、華の後ろで戦っている瑠衣と仁奈は、難なく順調にディプスの配下を下へ落としている。

 脳内で流れるもの凄い映像に、優斗は頬を引き攣らせた。 下がどうなっているのか、想像もしたくない。

 『うえ~、ルイたち、えぐいね。 ここ、普通の建物の12階と高さが違うんだよっ』

 振り下ろして来た土剣を薙ぎ払い、木製短刀を一瞬で氷を纏わせ、2本の短刀をクロス状に組んで振り下ろす。 ディプスの頭上で、日差しに反射した複数の氷の矢が降り注ぐ。

 頭の上に弾力のある物体が飛び乗って来た。

 「ユウト、ハナもルイたちはだいじょうぶそうだよ」
 「ああ、視えてる」

 『そろそろ、魔道具を使って黒い心臓を見つけないとっ』

 (ああ、でも……触れる隙が無いっ)

 『術者だとしても、やっぱり、悪魔を取り込んでいると、普通の術者とは違うね』

 (どうしたら、ディプスに触れられる?)

 『それは……分からないなっ』

 考え事をしている間もディプスの攻撃は止まない。 ディプスも2本の土剣を作り出し、応戦して来る。 振り下ろしながら切りつけて来る2本の土剣を、2本の短刀で斜め上へ受け流しながら、土剣を弾き返す。 ディプスは結界の強度を知りたいのか、頻繁に華の方へ視線を送っていた。

 銀色の足跡を踏んで懐へ入ると、2本の短刀を繰り出す。 鈍い音を立てて、2本の土剣で受け止められた。 お互いに武器をクロスに組んだ状態でぶつかる。

 ディプスを睨みつけた優斗の口から、威嚇の言葉が飛び出る。

 「華に攻撃なんかさせないよ。 チラチラ見るなよ」
 「はっ、次期里長は心が狭いね。 見るくらいタダだろう」

 優斗の眉間に深いしわが寄り、短刀にも力が入る。 白銀の瞳に魔力が宿り、周囲に優斗の魔力を含んだ冷気が漂い、凍結魔法が放たれる。 土剣の水分量を感じ取り、心の中で叫ぶ。

 『全てを凍り尽くせっ!』

 ぶつかり合っていたディプスの土剣が凍り付き、砕け散る。 再び土剣を作り出そうしている手を優斗は握りしめた。

 チャンス到来である。 手袋の魔道具を発動させる。

 再び白銀の瞳に魔力が宿り、ディプスの身体が徐々に透けていく。 黒装束に付けられた付与を無力化する事に成功したようだ。 ディプスの黒い心臓を見つけた。

 腕を掴まれたディプスは、優斗が何をしたのか、分かっていなかった様だ。

 少しだけ表情を曇らせたが、直ぐに距離を取り、再び土剣を作り出した。

 華の映像は脳内の端で流れていたが、目の前の戦いに集中していた為、ログハウスの建物の影からティオスが出て来ていた事に気づかなかった。 目の前のディプスが不敵な笑みを浮かべる。

 次の瞬間、華の悲鳴が聞こえた後、結界に手を弾かれたティオスの呻き声が聞こえた。

 華の声に振り返った優斗の頭上にディプスの土剣が振り下ろされた。 視線だけで振り仰いだ優斗の白銀の瞳にディプスの土剣が写り込む。

 ◇

 一方、戦士隊の本部の前へ転送されたクリストフと戦士隊たちは、予想通り大勢の戦士隊たちに囲まれていた。 クリストフを囲んでいる中心にカラトスが無表情で立っていた。

 「カラトスっ」
 「クリストフ、今度こそ、叩きのめしてあげるよ」

 カラトスの瞳は血走っており、いつもより正気ではない様に見えた。 カラトスの指示を受け、配下とクリストフの部下が戦いを始める。 クリストフとカラトスは無言で視線を合わせ、攻撃するタイミングを計っている。

 金属が擦れる様な音を鳴らし、クリストフの武器である6本の爪が伸ばされる。

 水が流れる音を鳴らしながら、カラトスは黒い水の大鎌を作り出す。

 2人の白銀の瞳が光を放ち、同時に木製の床板を蹴って駆け出した。 クリストフの伸ばした右手の3本爪が、カラトスの首めがけて繰り出される。 クリストフとカラトスの2人の戦いは、大勢の配下と部下が戦う騒音の中、静かに始まった。
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