異世界転移したら……。~色々あって、エルフに転生してしまった~

伊織愁

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第四十六話 『ああ……とんぼ返りかっ』

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 優斗の視線を受けたディプスは、面白そうな笑みを浮かべた後、吐き出す様に口を開いた。

 「あ~あ、やっぱりこうなったか。 馬鹿なやつ、パレストラに執着しすぎなんだよ」

 華の浄化を受けているマリウスを愚か者を見る様な眼差しで見つめ、ディプスは最後に舌打ちを鳴らした。 優斗はディプスの態度と言葉に、深く眉間に皺を寄せる。

 (マリウスの事を全く知らないけど……仲間だったマリウスの事をここまで言う何て……。 ものすっごく、胸糞悪い奴っ)

 「おい、お前っ」

 反射的にディプスへ鋭い視線を送る。

 大きな音が鳴った瞬間、優斗の足元、地面から大きな土の手が襲い掛かって来た。 

 当たる寸前、ギリギリで土の手を交わし、後ろへ下がる。 優斗の頬を大きな土の指が掠った。

 イラついたようなディプスの声が響く。

 「お前に、お前って呼ばれる筋合いないわっ! それと、今更、仲間意識とかないしな。 偉そうに説教たれようとすんなっ、次期里長」

 ディプスは厭味なのか、優斗を敬称で呼んだ。 話し合いは無理そうだと、瞳を細める。

 (まぁ、元よりこいつと話し合う気はなかったけど……)

 『めっちゃガラ悪いねっ』

 監視スキルの呆れた様な声が脳内で響く。 モニター画面には、マリウスの浄化を終えたのか、華が次は悪魔の浄化に移っていた。 マリウスは気絶したままで、今までの事を考えると、目覚めるのは時間がかかるだろう。

 「次期里長っ、助太刀します」

 マリウスの容態が落ち着いた事で、パレストラの気持ちも落ち着いたのか、パレストラがすぐ後ろまで来ていた。

 「……いや、いい。 パレストラは華を守っててくれないか? 瑠衣たちはディプスとカラトスの配下の相手をしてるから、無理そうだし」

 優斗の指示に華の方へ視線をやったパレストラは、華の周囲に張られている結界を見て苦笑を零した。 柔らかく笑うパレストラは、今まで不敵な笑みを浮かべていた彼女と同一人物とは思えなかった。

 「……次期里長は聞いた話の通り、とても過保護だな。 承知した」
 「えっ、聞いたって誰にっ?!」

 パレストラは楽しそうに笑いながら、華と仁奈、クリュトラから聞いたそうで、主に仁奈が今までの過保護っぷりを嬉々として話してくれたそうだ。

 「……っ」

 監視スキルが脳内で溜まらず、噴き出した。 笑いを堪えるような声が脳内で響く。

 「これだけは進言しておく。 ディプスの土魔法の元は手袋だ。 エレクトラアハナ様のお手製だそうだ」

 片目を瞑ったパレストラは、華へ攻撃を仕掛けようとしたディプスの配下に駆け寄り、大剣を振るった。 パレストラの背中に礼をすると、彼女は片手を上げて返事を返してきた。

 「華が作った魔道具かっ」

 『鑑定っ! ふむ、なるほど……。 ディプスは術者だけど、とても弱いんだ。 パレストラの言う通り、ハナの魔道具で土魔法を補助しているんだよっ』

 「そっか。 それはいいとして、悪魔の黒い心臓を探さないとなっ」

 『うん』

 「ユウトっ、ぼくもきょうりょくするよっ」
 「ああ、頼りにしてるよ」

 「話し合いは終わったかっ、いい加減、俺に集中しろよっ」

 イラついたようなディプスの声が響いた後、ディプスから魔力が溢れ出す。

 再び土の手が優斗の足元の地面から盛り上がって来た。

 今度は二本の腕で、優斗を捕まえようと、土の指が蠢きながら迫って来る。

 (ちょっと……気持ち悪いなっ)

 二本の土の手を優斗は左右に交わし、器用に避けた。 中々、捕まえられない優斗に苛立ち、ディプスから舌打ちが零れる。

 地面から土砂が飛び上がり、土の剣を作り出す。

 ディプスの手に握られた土の剣、ディプスの周囲から幾つもの傀儡が作り出された。

 「いけっ! 木偶の坊っ!」

 樹で出来ていないが、ディプスは傀儡を木偶の坊と呼んだ。 傀儡の姿を見た優斗たちは、既視感を覚えた。 傀儡の姿はいびつな穴が3つ並んだ顔で、身体中に縫い痕のある姿だったからだ。

 「うえっ、マジっ」

 頭の上からフィルの驚きの声が落ちて来た。 優斗も呆気に取られて口を大きく開けた。

 「この間は、確か魔法陣で土竜を出してたようなっ……」

 『懐かしのフォルムだねっ……』

 華とフィンは結界の中で優斗と同じように口を開けていたが、華は何かを思い出したのか、掌の上へ拳を当て、ハッとしたような表情を浮かべていた。

 「あ、そう言えば……ディプスに頼まれて土魔法を補助する魔道具を作ったような記憶が……」
 「そうなの? アレがでてくるように、つくったの?」
 「うん、可愛いと思って」
 「……そう。 ぜんせいのきおくがなかったときも、ハナはハナなのね」

 華が当時の事を思い出しながら、フィンに話している。  

 優斗の脳内で2人の声が響く。

 懐かしいフォルムの木偶の坊は、指の無い腕を振り下ろし、優斗に迫って来る。

 複数の木偶の坊を操り、ディプスも攻撃に加わって来た。

 白銀の瞳に魔力が宿り、一体の木偶の坊の振り下ろされた腕を2本の木製短刀で受け止める。

 優斗に攻撃を防がれた木偶の坊は、背後から切りかかって来たパレストラに一刀両断され、2つに分かれた身体が草地に倒れ込んだ。  

 地響きが鳴り、地面が揺れる。

 「パレストラっ!!」

 ディプスの怒りの声が響いた後、一刀両断された木偶の坊は、崩れる大きな音をさせながら、土へ戻って行った。

 「ありがとうっ、助かったっ」
 「いえっ、やはり、助太刀します」
 「……っ頼む」

 パレストラが木偶の坊を引き受けてくれたおかげで、優斗はディプスとの戦いに集中する事が出来た。

 (悪魔を抜いたら、気絶して動けなくなるはずっ……その前に、ディプスの魔道具を壊すっ)

 『魔道具を壊しても、悪魔の力が土に特化しているみたいだから、その後は土竜が出て来ると思う』

 監視スキルの意見に同意した優斗は、ディプスが出した土竜を思い出した。 

 大きな口を開けて地面から飛び出して襲って来た。

 氷を纏った木製短刀と、土の剣が打ち合わされる。 ディプスの攻撃を弾き飛ばしながら、手袋の魔道具を発動させる。

 ディプスの攻撃は早くて重かった。

 (……っ、マリウスよりも下だと思っていたのにっ、結構、剣が重いじゃないかっ)

 ディプスの攻撃を弾き、土剣を後方へ飛ばした。 土剣は空高く舞い、空中で砂の塊に変わり、地面へ崩れ落ちて行った。

 素早く無防備になった懐へ入り、魔道具でディプスの手首を掴んだ。

 ディプスを片腕で投げ飛ばそうとしているのかと、優斗の意外な反撃にディプスの瞳が見開いた。 優斗は魔道具を嵌めた手でディプスの腕を掴んでいた。 

 白銀の瞳に魔力が宿り、黒い心臓を探す。

 「お、おまっ」

 優斗の瞳の中で魔力が光り、意図を察したディプスは優斗の腹へ蹴りを入れる。

 咄嗟に後ろへ飛んだ優斗にはダメージが1つもない。 着地した優斗の口元に笑みが広がる。

 「見つけたぞっ、お前の黒い心臓っ」

 笑みを浮かべる優斗に舌打ちを零したディプスは、新たな土剣を作り出した。

 怒りの表情を浮かべたディプスは、優斗を鋭く睨みつけてくる。

 ◇

 「まだ、エレクトラを捕らえていないのっ? マリウスからの報告はまだなのっ?」
 「はいっ、まだ、ございませんっ」

 配下の答えに舌打ちを零し、苛立ったように歯ぎしりをする。 執務室から見えるエルフの里、エーリスの集落がある方向を見つめる。

 (もう、随分とエレクトラの顔を見ていない……会いたいよ、エレクトラっ)

 「そんなに焦っても良い事はないですよ。 自身の部下を信頼してあげて下さい」
 「……っそうだね。 僕は少しだけ休むよ。 何かあったら報告して」
 「はっ」

 ダークエルフの草原から助っ人で来ている者に宥められ、ティオスは執務室の隣にある仮眠室へ入って行った。 

 小さく息を吐きだしたダークエルフは、懐から取り出した封書に何かを書き付けて、手紙を転送する魔法陣の上へ置いた。

 程なくして、手紙が煙のように消え、再び新たな封書が姿を現す。 現れた封書を開き、内容を読んだダークエルフは、口元に笑みを浮かべた。

 「了解しました、里長」

 ダークエルフが呟いた小さい声は誰にも聞こえていなかった。

 ◇

 何度目かの鍔迫り合い。 何度目かの黒い心臓への攻撃は、またも交わされ、心臓を刺す事は出来なかった。 

 優斗の周囲では、多くのディプスたちの配下が地面へ倒れ、優斗側の戦士隊たちも沢山、地面へ倒れていた。 華は戦士隊たちの治療にあたり、今は虫よけ結界と、フィンの結界、仁奈の守りによって厳重に守られていた。

 クリストフと瑠衣は、カラトスに対峙している。 少しだけ複雑だが、クリストフと瑠衣は息が合う様だ。 マリウスはまだ眠っている。

 大きな音を立てて、最後の木偶の坊が倒され、地面へと帰って行った。

 パレストラが大きく息を吐き出し、地面へしゃがみ込む。 大量の木偶の坊を倒したのだ。 疲れ果てるに決まっている。 

 優斗も限界に近づいて来ていた。

 (……っこれ以上はっ、キツイかもっ)

 ディプスの悪態をつく声が響く、悪魔との会話も増えていっている様な気がする。

 (あいつが悪魔に負ければ、魔王候補の誕生かっ?)

 『いや、違うと思うよ。 彼は優斗と同じ年でしょ? 悪魔が憑いたのは、最近のはずだよ』

 監視スキルの声に『そうか』と納得した後、地面にしゃがみ込むパレストラを見つめた。 優斗の眼差しはパレストラの年齢を疑う色が混じっていた。

 ディプスから舌打ちが聞こえ、視線をやると、もうディプスの姿は見えなかった。

 ディプスが走り出した先に、今にもクリストフに黒い心臓を突き刺されそうになっているカラトスの姿があった。

 ディプスは思いっきり、クリストフの顔面を殴り飛ばし、カラトスを抱きかかえる。

 クリストフが地面に叩きつけられ、潰れた後はあっという間の出来事だった。

 ディプスはカラトスと少数になった配下を連れて、森の中に消えた後だった。

 (もしかして……終わったっ?)

 優斗は大きく息を吐き出し、地面にしゃがみ込んだ。 強く拳を握りしめ、走り出すディプスを追いかける事も出来なかった。 悔しさに握りしめた拳を地面へ叩きつけた。

 「優斗……」
 「華……ごめん、逃がしたっ」
 「ううん、マリウスの浄化が出来て良かったわ」
 「優斗、このままの状態で放って、ユスティティアへは行けない。 とりあえず、エーリスへ戻ろう。 皆も休ませないと、後、マリウスの話も聞きたいし」
 「ああ……とんぼ返りかっ」
 「俺は何となくだけど、こうなるんじゃないかと思ってたけど」

 優斗は訝し気に瑠衣を見つめた。

 「マリウスが待ち受けてるって聞いて……犠牲者がいっぱい出るし、俺らもただでは済まないだろうなってな」
 「……そっか。 ディプスも強かった。 黒い心臓の位置も分かったんだけど、全く刺せなかったっ」
 「そうか」

 『惜しかったねっ』

 監視スキルの声に肩を落とし、ディプスの最後の行動を思い出した。

 「……でも、ディプスの奴、仲間意識なんてないって言ってたのに、カラトスの悪魔を抜かれそうになってるの見て、駆けだしたんだよな」
 「へぇ~」
 「それって……もしかしてっ」
 「華の想像している様な事は……ないと思うけど」
 「そうかな……」

 背後から仁奈とクリストフが優斗たちを呼び寄せる声が聞こえ、クリストフの方へ足を向けた。

 エーリスへ逆戻りし、直接、転送魔法陣を使い、ユスティティアへ行く事に決まった。 多くの戦士隊の犠牲も出た事で、優斗たちの戦意が喪失していた事もあった。

 ◇

 マリウスはパレストラの時よりも早く目を覚ました。 優斗たちは色々な感情を表情に浮かべ、マリウスの様子が変わるのか、緊張した面持ちで待っていた。

 しかし、優斗たちの期待とは裏腹に、マリウスは一切、以前と全く変わらなかった。 違う所を上げるとすると、少しだけぼうっとしている所だろうか。

 「1つだけ聞いていいか?」

 マリウスはクリストフの問いかけに無言で頷いた。 マリウスは今、パレストラが使っている客室のベッドに寝ている。 

 いつの間にか、パレストラの客室にはベッドが1つ、増えていた。

 (いいんだろうか? パレストラと一緒で……)

 リュディへ問いかけるように見つめると、リュディは当然だと頷いた。 

 聞かされていなかったから知らなかったが、パレストラとマリウスは家同士が決めた婚約者なんだとか。 妹が跡目に決まり、パレストラが親から嫁ぐようにと言われた殿方がマリウスなのだと。

 パレストラの男嫌いは大丈夫なのかと思ったのだが、皆は棚に上げている様だった。

 「俺が何故、パレストラの居場所が分かったのかは、悪魔の能力のおかげだ。 悪魔がパレストラの行動を逐一教えてくれていた」

 マリウスの話が耳に入り、考え事をしていた優斗は、ハッとして顔を上げた。

 まるで自分の事を言われたような気がしたからだ。 悪魔の部分を監視スキルに置き換えると、今の優斗の状態にピッタリと当て嵌まる。

 (……まさかと思うけど……。 お前って悪魔じゃないよなっ?)

 『何言ってんのっ、僕との出会いを思い出してよ。 そんなわけないでしょ』

 改めて監視スキルとの出会いを思い出した。 監視スキルとの出会いは前世まで遡る。 世界樹ダンジョンの世界樹に触れ、主さまから授かった力だ。 悪魔と出会ってもいなかった時期だし、全く何も知らない時だ。

 (そうだよなっ、マリウスの言っている事があまりにも俺と酷似してるからっ、ついっ)

 『前にも言ったよね。 僕はユウトの暗い心を移したスキルだって、正真正銘、ユウトだよ。 たまたま、悪魔の能力と似ただけだよ。 まぁ、設定としては面白いかもしれないけど、心の闇の方がユウトらしくていいと思う』

 (それはそれで……ものすごく嫌だっ!!)

 改めて、監視スキルが心の奥底にある自身の暗い部分なのだと言われ、ものすごく凹んだ。 脳内では、楽しそうな監視スキルの声が響いていた。

 (暗い部分の割には、明るすぎじゃないかっ?)
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