異世界転移したら……。~色々あって、エルフに転生してしまった~

伊織愁

文字の大きさ
上 下
35 / 73

第三十五話 『華が俺以外の奴と結婚?! そんな事、絶対にさせないけど』

しおりを挟む
 「エレクトラアハナ様を返してもらう。 行くぞ」

 名乗りを上げたパレストラは、素早い動きで優斗との間合いを詰めてきた。 

 2本の木製短刀をクロスでガードして、パレストラが振り下ろされる大剣を受け止める。

 振り下ろされた大剣は重量がある上に、身体に重く足元まで響く。

 「……っ」

 2本の木製短刀と大剣のせめぎ合いで大剣が薙ぎ払われる。 重量のある物が空気を切り裂く音が鈍く響き渡る。

 2本の木製短刀に氷を纏わせ、石畳に現れた銀色の足跡を踏み込む。 加速しながら左右に移動し、パレストラの背後で高く跳躍する。 背後の優斗を視線だけで確認すると、大振りの大剣が唸り声を上げて振り払われた。

 空中で半月型の氷刃を放ち、大剣を受け止める。 澄んだ空気の音と、金属の打ち合わされた音が鳴り響く。

 優斗の放った氷刃とパレストラの大剣がぶつかり、氷刃に小さいヒビが入った。

 稲妻状に拡がったヒビが氷刃全体に拡がり、砕け散る。 直ぐにパレストラの大剣が優斗の頭を目掛けて振り下ろされた。

 トプンと耳元に水音が落ちる。

 優斗の周囲で氷の壁が形成され、パレストラの大剣を防ぐ。 今までで一番、早く氷の壁が作れた。 氷の壁が崩れていくと、パレストラの視界が遮られる。 

 隙をついて、周囲に複数の氷の矢を形成し、氷の壁が崩れていく中に氷の矢をまぜ、パレストラへ飛ばした。

 氷の壁が崩れて割れる音と、氷の矢がパレストラに直撃して砕ける音が響く。

 パレストラからの反撃に備えて、直ぐに距離を取る。 束の間に、パレストラの黒い心臓を探すが、何処にも見当たらない。

 優斗の眉間に深く皺がより、警戒の色を瞳に滲ませる。

 (なんでっ、黒い心臓が見つからないんだ?!)

 『……っ、まさか、悪魔に勝ってるからとか? いや、でも悪魔を宿しているのは変わりないから……絶対に何処かにあるはずだよっ!!』

 視線だけで背後にいるリューを見ると、リューも顔を横に振って答える。 

 リューにも黒い心臓が何処にあるのか分からない様だった。

 「どういうことなんだろう?」

 頭上から不思議そうなフィルの声が落ちて来る。 氷の矢が直撃したパレストラは、黒いオーラを全身に纏い、氷の矢から身体を守った様だ。 

 氷の欠片が石畳の上で砕け散る音が鳴らされる。

 意識をパレストラからの攻撃を防ぐ事に集中させる。 パレストラは不敵な笑みを浮かべていた。

 (くそっ、こんなのどうやって倒せばいいんだよっ!!)

 脳内の端では、住人の避難が終わり、クリストフと戦士隊たちが他の黒装束の襲撃者を縄で縛り上げている様子が、脳内のモニター画面に映し出されていた。 

 華も無事で、瑠衣と仁奈、風神と一緒に優斗の戦いを見守っている。 後は、パレストラを捕らえるだけだになっていた。

 「加勢するぞっ、ユウト」

 叫び声が聞こえて視線をやると、クリストフがパレストラの背後で爪を出して構えている。

 リューと瑠衣もパレストラを囲むように位置を取っていた。 華はフィンの中に入れられ、仁奈が背後で庇っている。 

 華がパレストラに必死に訴える。

 「パレストラっ! 私は優斗に誑かされてないわっ! 私たちの婚約は、お互いが同意した結果よ。 私は、優斗が好きだからっ」
 「俺も華が好きだから、華を誑かした覚えはないけどっ……何処から出た噂なんだ?」

 パレストラは小さく笑った。

 「そんな事はどうでもいい」
 「はぁ?」
 「えっ……」

 優斗と華は、パレストラの言葉に戸惑った。 

 瑠衣やリュー、クリストフも僅かに瞳を見開いて、全員が訝し気にパレストラを見つめた。

 「私には、貴方達が本気とか関係ない。 誑かしたとか、ティオスが勝手に言ってるだけだしね。 私は、ただ戦える理由があればいいだけだから」

 パレストラの握る大剣が、怪しい光を剣先まで放ち、禍々しい魔力が放たれた。

 (ええっ?!)

 「まさかのせんとうきょうっ?!」

 『……みたいだね』

 頭上から呆れた様なフィルの声と、脳内で言葉も無いという様な雰囲気を出す監視スキル。

 「では、エレクトラアハナ様とイグナティオス様の婚姻という話は、イグナティオス様が仰ってるだけなんですね」
 「えっ?!」
 「えっ? ティオスと結婚っ?! なんで、そんな事にっ?!」

 リューの言葉に、優斗と華が直ぐに反応を示した。
 
 「華が俺以外の奴と結婚?! そんな事、絶対にさせないけど」

 優斗と華の周囲で底冷えするような冷気が漂う。 フィンは自身の中で不穏な冷たい魔力が充満し、反射で大きく跳ねて飛び上がった。 2メートル弱ある羽根の生えた銀色のスライムが飛び跳ねると、迫力があり、フィンの中で華と仁奈が浮き上がっている様子は、とてもシュールだった。

 「ユウト、まりょくおさえてっ!」

 優斗の脳裏に、吹き飛ばされたドリュアス跡地、ブートキャンプでのミノタウロスの召喚、エーリスの住人たちが悲鳴を上げて逃げ惑う様子が思い出された。 

 脳内の思考で、フィンの声も耳に届いていなかった。 

 優斗の怒りが脳内で爆発する。

 「もしかして、華を俺から取り上げる為だけに、こんな事をしてるのかっ……」

 『ユウトっ?! 感情を抑えてっ?!』

 優斗の低い声が辺りに静かに響き、全身から不穏な魔力が溢れ出していく。 

 様子が変わった優斗を見ると、パレストラはニヤリと嬉しそうに嗤った。

 「……っ私は男が嫌いだが、お前は倒し買いがありそうで気に入ったぞ」

 パレストラの男嫌いの理由は知らないが、戦闘狂の眼鏡にかなったようで、パレストラはとても愉快そうに笑っていた。

 「……もの凄く不愉快だなっ」

 静かに、パレストラに気づかれない様、風神の魔法陣が石畳に拡がって消える。
 
 2本の木製短刀に魔力を流し、炎と氷を纏わせる。 木製短刀を逆手に握り、身体の前で左右に構えた。 鋭くパレストラを睨みつける優斗と対峙し、不敵な笑みを浮かべるパレストラも大剣を構えた。

 優斗の只ならぬ雰囲気と、パレストラの全身から溢れる出る黒いオーラを纏った姿が、周囲に張りつめた空気を造り出す。

 2人の様子に誰も手が出せなかった。

 しかし、不測の事態の為、全員が微動だにせず、パレストラを囲った位置で留まった。 全員が息を呑んで見守る中、優斗とパレストラは同時に動く。

 炎と氷を纏わせた木製短刀を左右に振り、高速で動きながらパレストラを斬り付ける。 優斗の高速の動きに、パレストラは大剣を容易く振って優斗の攻撃を防いでくる。
 
 木製短刀と大剣が高速で打ち合わされる音が響く。 優斗とパレストラが力強く踏み込み、石畳にヒビが入り、割れて隆起しながら飛び散っていく。

 大剣が唸る音を響かせて薙ぎ払われ、優斗は大剣を交わす為に銀色の足跡を踏んで、後方へ跳躍する。 空中で炎と氷の刃を飛ばす為、木製短刀を振り上げた。

 炎と氷の木製短刀をクロス状で振り下ろし、2つの大きな炎と氷の刃をパレストラへ放つ。

 大剣にぶつかった炎と氷の刃は、パレストラを切り裂くまで消えない。 パレストラが大剣に魔力を注ぐと、炎と氷の刃は砕け散り霧散した。

 (……っくそっ、全く当たらないっ……黒い心臓も見つからないし……)

 『どうしてっ、黒い心臓が見つからないんだろう』

 優斗の動きが止まった瞬間、待ち構えていた大剣を上空に突き立てると、大剣が強風を纏う。

 パレストラが何かを呟いた後、黒いオーラを纏った風竜が優斗へ向かって放たれた。 避ける事は免れず、黒い風竜は優斗に襲い掛かる。

 黒い風竜が脇腹に噛みつき、優斗を上空へと吹き飛ばす。 風に噛みつかれる感覚を不思議に感じ、地上の皆が何かを叫んでいる声が聞こえて視界に入ったが、強風で声が遮られ、何を言っているのか分からなかった。

 (まずいっ! あまり上空に飛ばされたらっ、監視スキルの範囲が効かなくなるっ、華の結界がっ)

 徐々に上空へ上り、地上の人間が豆粒に見える。 脳内のモニター画面では、パレストラが華に近づく映像が流された。 

 フィンの中で怯える華を一緒に中へ入っていた仁奈が強く抱きしめていた。

 優斗が吹き飛ばされ、皆が一斉攻撃を仕掛ける為に動き出す。

 パレストラが結界に触れた瞬間、フィンの身体が弾けて銀色の美少女の姿に変わった。 結界の中に怒りで歪んだ優斗の魔力が充満する。 風神の魔法陣が発動され、結界魔法が張られた。

 仁奈の竪琴が鳴り、周囲に響き渡る。

 雷を纏った鎖が稲光を放ち、痺れる様な音を鳴らし、パレストラの身体へ伸びる。

 雷の鎖に絡みつかれ、パレストラの動きが止まる。 クリストフとリューが飛び出し、瑠衣がショートボウガンを放つ。

 『ハナより、虫除け結界が強化されます』

 監視スキルの報告を聞き、優斗の視界に花を映し、脳内ではモニター画面に不安そうな華がアップにされる。 

 華とフィン、仁奈を囲んでいた結界が強化され、球体型の結界が光の粒を纏って煌めいていた。

 『ユウト?! このまま落ちたら、地面に叩きつけられて潰れるよっ』

 脳内のモニター画面を食い入るように見ていた為、自身の置かれている状況を失念していた。

 (まずっ……っ)

 監視スキルの声が聴こえたのか、突然、優斗を噛んでいた黒い風竜が跡形もなく消滅した。 優斗は重力により、もの凄いスピードで地上へ落下していった。 

 優斗の視界に、地上が猛スピードで近づいて来る。 軽い破裂音が鳴ると、銀色の美少年に姿を変えたフィルが、背中にしがみついて来る。

 スライムの状態では高速で落ちる衝撃に耐えられなくなったのだろう。

 (……っフィル、しっかり掴まれ、絶対に離すなよっ)
 (うんっ)

 地上へ落ちていく風圧が優斗の顔に直撃し、耳元で風が唸り、白銀の髪がはためく。

 瞳を開けていられなくなり、強く目蓋を閉じた。 脳内のモニター画面では、皆がパレストラと応戦している姿が映し出されている。 

 攻撃を弾かれたパレストラは、華たちの周囲で展開されている結界に驚き、瞳を見開いていた。

 静電気が発生した時の様な痺れる音が、優斗の脳内で鳴り響く。

 パレストラが華の結界に阻まれ、後方へ弾き飛ばされていく様子が流れ、飛ばされまいと踏ん張り、衝撃で石畳が大きく削れらていった。

 石畳が大きな音を鳴らして剥がされ、広場に設置されているベンチに激突して破壊し、漸くパレストラの身体が止まった。

 パレストラは驚愕した様な表情を浮かべている。

 木製のベンチが石畳の上で砕け散り、石畳で散らばる音が静まり返った広場で響いた。

 『今のはエレクトラアハナ様の能力ですか?……」
 『えっ……正確には私ではないかな?……』

 脳内のモニター画面から、華とパレストラの会話が流れる。

 結界の仕組みを説明するのも面倒な上に、もの凄く優斗と華の羞恥心を煽る。

 『吹き飛ばされるなんてっ……久しぶりです! 何としてもその頑丈な結界をぶち壊すっ!』
 『ひっ!』

 小さく悲鳴を上げた華の声が優斗の脳内で響くと、いつもの機械音の様な監視スキルの声が続いた。

 『ハナの拒絶と恐怖心を感知しました。 虫除け結界を最大限に強化します』

 結界はパラレストラの目の前で、光の粒が煌めきながら更に強化された。

 脳内でパレストラの雄たけびが響く。

 『エレクトラアハナ様、存分に耐えて下さいねっ!』

 雄たけびと共に、狂喜乱舞して大剣を振るい、攻撃を開始したパレストラがモニター画面に映し出される。 結界を斬り付けているパレストラの驚喜した様子に、クリストフとリュー、瑠衣も呆然として動けないでいた。

 現在進行形で攻撃を受けている華と仁奈、フィンの3人は抱きしめ合い、言葉にならない叫び声を上げている。 

 目の前で結界を斬り付け、常軌を逸したパレストラの姿はとても恐ろしいだろう。

 結界を斬り付ける度、火花が散り、大剣と結界が衝突する澄んだ音を鳴らす。

 『ユウト、絶対に結界は壊れないから、ハナには悪いけど、今のうちに黒い心臓を探そう!』

 監視スキルの声に優斗は無言で頷いた。 

 しかし、どんなに探しても黒い心臓は見つからない。

 (くそっ、何処にあるんだよっ)

 夢中になって結界を斬り付けているパレストラを眺めている内に、地面が近づいて来ていた。 着地点に銀色の足跡をつけ、着地の衝撃に備える。 

 銀色の足跡は、パレストラの背後に付けた。

 『ん? ルイがユウトにショートボウガンの矢を向けてるよっ!』

 (えっ?!)

 脳内のモニター画面の視点をずらして位置を確認してから、瑠衣を映し出した。

 脳内のモニター画面越しに視線が合い、瑠衣の意図を察する。

 あっという間に瑠衣のショートボウガンが放たれ、優斗に命中する。 矢が中った衝撃で、少しだけ身体がくの字になって僅かに上空へ吹き飛ばされた。

 「……っ」
 「うわっ」

 フィルの声が聴こえた後、先程よりも落ちるスピードが格段に遅くなり、瞳も開けられる様になった。 

 目視で瑠衣を見ると、親指を立てている。

 着地点にある銀色の足跡を踏んで衝撃を全て吸収させ、静かに地面に降り立った。

 (悪魔を引き剥がしたいけど……見つからない物は仕方ないっ)

 結界を壊す事しか頭にないパレストラは、自身の背後に降り立った優斗には気づいていない。 背中にしがみついていたフィルは、再び羽の生えた銀色のスライムに姿を変え、優斗の頭上に戻った。

 『……残念だけど……脳筋なんだね』

 監視スキルの声に何とも言えない表情を浮かべる優斗だったが、パレストラの次の言葉に理性が飛びそうになった。

 「……っ仕方ない。 結界ごと吹き飛ばすかっ」

 パレストラの周囲を囲っているクリストフたちの顔色が変わり、華も青ざめさせる。

 優斗の魔力が冷気となって周囲に溢れ出す。 

 優斗が放つ怒気の冷気に、パレストラは気づいた様だが、結界を壊す事に集中していて、優斗を無視する事にした様だ。 

 パレストラが大剣を振り上げる。

 優斗の瞳に魔力が宿り、華と優斗の周囲で漂う魔力が膨らむ。 思ってもいなかったのだが、フィルの魔力も無意識に吸い取っていた。

 「ぬぅぁ?!」

 頭の上で驚いたような声を出したフィルに、優斗は気づかなかった。 

 そして、脳内で監視スキルの声が響く。

 『虫除けスプレーの噴射スキルを使用できます。 使用しますか?』

 「ああ」

 『睡眠のスプレー、痺れが起きるスプレー、身体が動かなくなるスプレー、気絶させるスプレー、毒が含まれた殺傷能力のある殺虫剤スプレーのいずれから1つを選択して下さい』

 「……っ殺虫剤って言いたいけど、華が悲しむからな。 気絶させるスプレーにしてくれっ」

 『了解しました。 気絶スプレーを噴射します』

 監視スキルの声が脳内で響いたと同時に、気絶スプレーが結界から噴射された。

 結界の直ぐそばで大剣を振り降ろそうとしていたパレストラに気絶スプレーがまともに噴射された。

 パレストラは大剣を振り下ろそうとした格好のまま動きを止めた。 一瞬で気絶した様だ。

 パレストラが石畳の上に倒れる寸前、上空から何かが落ちて来た。 パレストラに集中していた優斗は何が起こったのか分からず、動けずにいた。 

 地面との衝撃で、土埃が舞い上がる。

 「なっ! なんだ?! 何が起こった?!」

 一早く我に返ったクリストフの叫び声が周囲に響く。 周囲で強風が吹き荒れた瞬間、土煙が舞いがり吹き飛ばされていく。

 視界が晴れた優斗たちの瞳に映し出されたのは、気絶したパレストラを抱き上げる1人の青年、長身のパレストラを軽々と抱き上げている。 優斗たちよりも少し年上に見える青年は、少し長い白銀の髪に、涼し気な白銀の瞳、青年も黒装束を身に着けていた。

 (……っ黒装束っ、全く気配を感じなかったのは、あれの所為かっ)

 優斗と瑠衣、仁奈は見た事がないが、リューとクリストフ、華は知っている様だ。

 予想をしていたのか、3人は眉間に深く皺を寄せていた。 瞳を見開いてクリストフが青年の名を呼んだ。

 「……っマリウスっ!」
 「……マリウス、貴方までっ……」

 華は眉尻を下げ、沈んだ声を出していた。 リューは眉を顰めただけで言葉を発しなかった。 新手が現れ、警戒を解かずに炎と氷の木製短刀を構えた。 

 優斗の魔力の気配に、マリウスは視線だけで優斗の方を見て呟く。 脳内モニターが無ければ、聞こえないくらい小さい声だった。

 現実の声では無く、脳内でマリウスの声が流れた。

 『本日はここまでだ。 続きはまたの機会にしよう』

 マリウスの呟きと同時に、足元に転移魔法陣が描かれる。 優斗たちが止める間も与えず、マリウスは何処かに転移して行った。 優斗は直ぐに脳内の立体地図を拡げ、マリウスとパレストラの位置を探る。

 しかし、敵認定していも、彼らの位置が表示できない事を思い出した。

 思った通り、マリウスとパレストラの位置は表示されなかった。

 突然、現れたマリウスは風の様に瞬く間に何処かへ行ってしまい、優斗たちは暫く呆然とエーリスの広場で立ち尽くすのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

転生したら美醜逆転世界だったので、人生イージーモードです

狼蝶
恋愛
 転生したらそこは、美醜が逆転していて顔が良ければ待遇最高の世界だった!?侯爵令嬢と婚約し人生イージーモードじゃんと思っていたら、人生はそれほど甘くはない・・・・?  学校に入ったら、ここはまさかの美醜逆転世界の乙女ゲームの中だということがわかり、さらに自分の婚約者はなんとそのゲームの悪役令嬢で!!!?

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

処理中です...