異世界転移したら……。~色々あって、エルフに転生してしまった~

伊織愁

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第二十三話 『もしかして、ちょっとだけ虫除けスプレーが漏れてた?』

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 周囲の森の匂いに混ざり、森の中とは違う匂いが混じっている。 煮炊きしている匂いと、遠くでエルフの会話する騒めきが優斗たちの耳に届いて来た。

 森を歩き続け、優斗たちはオースターの集落へやっと戻って来た。 遠くの方にツリーハウスの街並みが視界に入り、優斗の胸に家へ帰って来たという感情が沸いた。 

 ファンタジーな景色を見て、郷愁に駆られるとは、エルフの生活に馴染んできたな、と内心で驚いた。

 (やっとオースターのツリーハウスの街並みが見えて来たっ。 早く華に会いたいっ)

 オースターの集落に近づくと、周囲の森にエルフを感知する結界が張られている。

 結界を通り過ぎる時、結界が身体に触れるのが分かった。 村や集落を出る時、通行申請をしていないと、結界を通り過ぎた時に警戒音が鳴る。 優斗たちはブートキャンプへ参加申請した時に、通行申請をしているので、結界が身体に触れる感覚を覚えるだけだ。

 (この、結界を通り過ぎる時のくすぐったい感じ、慣れないなっ)

 集落に着いて直ぐに、優斗は華の元へ向かった。 瑠衣と仁奈には悪いが、故郷の事は取り敢えず横に置いて。 先に監視スキル越しではない華の顔がみたいと、立体型の地図で華が示している場所へ急いだ。

 華の人型の表示は、村長のツリーハウスの隣にある治療院で表示されていた。

 エルフの里の集落や村は、エーリスも含めて村の造りは同じだ。 中央に噴水広場があり、広場を中心としてツリーハウスが拡がっている。 そして、村長の家は大体が広場の前辺りにあるのだ。 地図を視なくとも、治療院までの道が分かる。 

 レンガで敷き詰めた道を真っ直ぐに治療院へと向かう。

 後ろから瑠衣と仁奈、フィルも着いて来る足音が聞こえ、風神の蹄がレンガを蹴って走る足音が続く。

 もう直ぐで治療院に着くという距離で、華も優斗が自身の所へ向かって来ている気配を感じたのか、治療院のログハウスの扉を開けて、大木の幹に取り付けられた螺旋階段を降りて来る。

 優斗と視線が合うと、華は白いローブの裾を揺らして駆け出して来た。

 二人は両手を互いに拡げて駆け寄り、皆が見ている事も構わずに抱きしめ合った。 

 久しぶりの華の温もりに、優斗の胸が高鳴る。 胸に飛び込んで来た華から安心した声が聞こえて来た。

 「良かったっ、優斗、無事でっ!」
 「うん、華も修行の途中で飛び出すなんて、無茶し過ぎっ」
 「だって、優斗が大変な目に合ってるって思ったら、居ても立っても居られなくてっ」
 「華も無事にオースターに着いて良かったっ」

 華との久しぶりのスキンシップを堪能していたいが、顔を上げた華の表情で一気に高揚した気持ちが沈んでいった。 

 面白いくらいに優斗の身体が固まり、動かなくなった。 珍しく、華が黒い笑みを浮かべている。 

 優斗のこめかみから冷や汗が流れた。

 「無事で何よりなんだけど。 優斗、この前のアレは何? 治療を受けてた戦士隊の人が、突然、私から危険な魔力が拡がったから凄いびっくりして怯えたのよ」
 「あ……えっと、それは……」

 (アレかっ……スプレーのやつかっ!)

 『ありゃ、もしかして、ちょっとだけ虫除けスプレーが漏れてた?』

 監視スキルの声に優斗が青ざめる。

 そして、更に華が言った言葉に小さく身体を跳ねさせた。 背後で優斗と華が仲睦まじそうにしていたのに、雰囲気が悪くなった事を感じ取り、瑠衣たちは優斗と華から距離を取って離れた。

 周囲のエルフたちも仲睦まじい様子だったのに、どうしたのかとざわついている。

 「後、エカテリーニさんの事なんだけど……。 まぁ、別に全ての事を教えて欲しいとは言わないけど、ちょっと言って欲しかったかな……。 彼女、優斗の元カノみたいなに言ってたけど……」
 「違うっ! 違うっ! 付き合ってなんかいないし、付き合ってた事も、一度もないからっ!」
 「分かってるよ。 私は優斗を信じてるから」

 華に誤解をされて、振られるのは勘弁してほしいと、優斗は全力で全否定した。

 黒い笑みを浮かべた華が、ちゃんと弁解するまで離さない、とギュッと抱きしめてくる腕が痛いくらい強い。

 「でも、ちょっと前もって知っておきたかったかなって……、面倒な感じに絡まれたよ」
 「うわぁ、ごめんっ! エカテリーニは、俺が自分の物にならないから、面白くないだけなんだよ」
 「私もごめんね、ちょっと愚痴りたかっただけだから。 でも、ちゃんとエカテリーニさんと話して合ってね。 それで、ちゃんと引導を渡して来て」
 
 優斗に抱きつきながら、見上げた華は白銀の瞳を細めて宣った。

 「……分かった。 本当にごめん」

 (なんか、華の雰囲気が……こわいっ)

 『相当、腹が立ったんだね。 目が全然、笑ってないよ。 きっと、泥棒猫って言われて腹立ったんじゃない?』

 (……うん。 でも、誰だって腹立つよな)
 
 「大丈夫、ちゃんと分かってもらうから」
 「うん」

 華の醸し出す空気がやっと柔らかい物に変わった。 距離を取って離れていた瑠衣たちも、華の様子を見て、ホッと安堵の息を吐いていた。 

 華が優斗の胸に顔を埋めてくる。 最後に華をギュッと抱きしめてから離れた。

 「じゃ、華。 エカテリーニの所に案内してくれる?」
 「うん、こっちよ」

 治療院のツリーハウスを見上げて、優斗は覚悟を決めたように、2段目に建てられている病室のログハウスを見つめた。

 ◇

 オースターの集落では、キャンプ場から戻って来たばかりの戦士隊たちと、無事にブートキャンプを終えて戻って来たクリストフと新成人たちが、オースターの集落の住人達から食事を振舞ってもらっていた。

 食事は、毎年ブートキャンプから戻って来た新成人たちに振舞うもので、立派に成人した事を祝う会でもある。 

 瑠衣と仁奈、フィルの3人は祝う会に参加すると言う事で、優斗は1人、先に自身の用事を済ませる為、隣のツリーハウスの治療院に足を向けた。

 「優斗、しっかりな」
 「ちゃんと、引導、渡して来るのよ」

 瑠衣は励ましてくれたが、仁奈は華と同じ事を言ったので、先程の華の黒い笑みを思い出して頬が引き攣った。 

 フィルが心配そうに優斗を見上げて来た。 村長のツリーハウスでは、美味しそうな匂いと、楽しそうな話し声が聞こえている。

 「ユウト、僕も一緒に行こうか?」
 「いや、大丈夫だ。 気にしないで、フィルは先にご飯食べてな」
 「フィル、流石に大丈夫よ。 先にご飯食べましょ」

 フィルは、優斗と華が仲良くしている様子を見るのが好きなのだ。 障害になりそうなエカテリーニと優斗を二人っきりにさせたくないと思っているのが、表情にありありと出ている。 ぐずるフィルをフィンと仁奈、瑠衣が引っ張って行った。 

 優斗は皆に手を振って見送った。

 『ちゃんと彼女と話せるの?』

 (大丈夫だって、ちゃんと話すからっ。 ってか、皆、何でそんな心配してるんだ?)

 『流されそうで心配なんじゃない?』

 (流石にそれは無いってっ)

 エルフの里の治療院は、元の世界の真っ白な病院の内装ではなく、ログハウス特有の木の温もりを感じる内装だ。 全ての建物がログハウス型なので、病院というよりは、コテージそのものだ。

 エカテリーニの病室の前でログハウスの木製の扉を3回、ノックした。

 「どうぞ、入っていいわよ」

 中から、エカテリーニの声が聞こえた。

 しかし、扉を開けたのは幼馴染のリアアンナだった。 優斗に気づき、僅かに瞳を見開いて驚いていたが、リアアンナは病室に入れてくれた。

 「何、びっくりしてるのよ。 エカテリーニに話があるんでしょ? 入ったら?」
 「……っああ」

 病室に入ると、隣の村長のツリーハウスでの成人を祝う会の騒ぐ声が聞こえなくなった。 特別室なので、患者がゆっくりと休める為に防音の魔法が掛かっている様だ。
 
 脳内のモニター画面に華がエカテリーニの病室の前に来たのが映し出された。

 辛気臭い優斗の顔に苦笑を零した後、気を利かせたのか、リアアンナも祝う会に参加してくると、病室を出て行ってしまった。

 期せずして、優斗はエカテリーニと、病室で二人っきりになってしまった。

 「あのさ、エカテリーニが華に言った事だけどっ」
 「もう、何もわなくても良いからっ! もう、あんたの気持ちは分かったから。 でも、あの子に言った事は……謝るわ、悪かったわね。 ちょっと悔しくて、素直にお礼とか言えなかっただけだからっ」

 (……それは謝ってないなっ)

 食い気味に優斗の言葉に被せてエカテリーニが大きな声を出した。

 「エカテリーニ」
 「あの子の事、これ以上あんたの口から聞きたくないっ!」

 相変わらずのエカテリーニに、優斗は眉を下げて小さく息を吐いた。 エカテリーニが小さく身体を振るわせる。

 (エカテリーニ、相変わらずだなっ……でも、これだけは言っておかないと)

 脳内のモニター画面の中で、華の瞳が不安に揺れている。 エカテリーニが大人しくなった所で、優斗が口を開いた。

 「エカテリーニ、もう、婚約の打診の話は送って来ないで欲しい。 俺は華以外と結婚するつもりはないから。 それと、華に謝れなくても、浄化してもらったお礼は言った方がいい、人として」

 エカテリーニは両手で耳を塞いで、優斗の言葉を遮るように顔を左右に振った。
 
 「……っ聞きたくないって言ってるのにっ」
 「ごめん、でも、華にちゃんと引導を渡して来いって言われたからな」
 「……っ」

 言葉を詰まらせたエカテリーニが、眉を顰めて苦虫を噛み潰したような顔をした。 

 直ぐに優斗から顔を背けて、吐き捨てるように言った後、最後の言葉を小さく呟いた。

 「分かったわよ、ちゃんと言うわよっ、気が向いたらねっ! ……あんたの婚約者、良い性格してるじゃない……」

 頬を引き攣らせた優斗は黙り込んだ。

 エカテリーニが話は終わり、と布団の中へ潜り込む。

 『中々に、歪んだ性格だね、彼女』

 監視スキルの声に、内心で乾いた笑い声を出した。

 「もう、出て行ってっ、あんたの顔なんか見たくないわっ」
 「エカテリーニっ」

 『もう、話するのは無理じゃない? それにハナがずっと部屋の外で待ってるよ』

 (……ああ、分かってる。 伝えたい事は言ったし……いいか)

 脳内のモニター画面の中で、華が心配そうな表情でエカテリーニの病室の扉をじっと見つめる姿に目を留める。

 へそを曲げて何も言わなくなったエカテリーニに仕方ない、と溜め息を吐いて病室の扉に手をかける。 優斗が出て行く気配を感じ取ったのか、くぐもった声が掛かった。

 「もう、あんたの事は諦めるわ」
 
 エカテリーニの言葉に取っ手から手を止めて、優斗は振り返った。 相変わらず、布団の中に潜り込んで、顔は出していなかった。

 「……ありがとう」
 「……っでも、嫌がらせで婚約の打診はするかもしれないけどね」
 「ええっ!」

 また、面倒な事を言い出されて慌てた優斗だったが、布団の山から出て来ないエカテリーニを見つめた。 優斗の白銀の瞳には、優しさが滲んでいた。

 「……嫌がらせの打診なら、もう、返事はしないからな」

 エカテリーニが潜り込んでいた布団の山が小さく震えた。

 何も言わないエカテリーニを暫く見つめると、優斗は病室を出て行った。 

 『返事なんていらないわよ、馬鹿っ』と呟いたエカテリーニの声は、優斗には聞こえなかった。

 ◇

 隣の村長のツリーハウスから、オースターの住人達と新成人たちの騒ぐ声が耳に飛び込んで来る。 

 監視スキルの声が脳内で響いた。

 『彼女、やっぱりいい性格してるよね。 でも、諦めてもらえて良かったね』

 (……小さい頃から、あんな感じだからな)

 病室から出た途端に、隣の騒がしい騒音が治療院の廊下まで届いてくる。 

 扉から少し離れた距離に華が立っていた。 華の周囲で優斗の魔力が守るように漂っている。

 華は優斗と視線が合うと、にっこり微笑んで駆け寄って来た。

 「華っ!」
 「ごめん、邪魔になるかなって思ったんだけど、少しだけ……というか、もの凄く心配になったから」

 華は恥ずかしいのか、唇を尖らせて真っ赤になって顔を逸らした。
 
 「ううん、嬉しいよ。 それだけ、俺の事を想ってくれてるって事だろ。 俺、華に話があるんだ」

 華と二人で並んで歩きながら、広場のベンチへ移動する。 二人で並んで腰かけると、街灯が少ない薄暗い中、白銀のローブが光を放つ。

 浮き上がって視える華が眩しい。

 じっと眺めていると、先に華が訊いて来た。

 「話って何?」
 「うん、あのさ、華は本当に里長になりたいのか? 父親に言われたからとかじゃなくて。 一度、ちゃんと話をしないとって思ってたんだよ」

 華は優斗の話にキョトンとした表情をした。

 「私は、秘術を授かった時から決めてたよ。 前世の時は、純粋に血を受け継いであげたいって思ったのと、優斗の力になれるかなって思ってだったけど。 まさか、エルフに転生するとは思わなかったけど、今は前の時よりも強く思ってるかな。 あ、でも優斗は違うかっ」

 華が今更ながら、優斗の意思を聞いていない事に気づいた様で、慌てだした。
 
 「いや、俺は華と一緒に生きて行くって決めてるから。 華と一緒に居られるなら、何でもするって決めてる。 ただ、魔族退治をする旅に出るなら、次期里長って立場だと、何かと難しいんじゃないかと思ってさ。 簡単には里を出て行けなさそうだし」
 「大丈夫じゃないかな? 父はまだまだ健在だし、私たちが継ぐまでには、まだ大分と余裕があると思うよ。 父も急いで継がせようとは思ってないみたいだし」
 「そっか、それならいいんだけど。 ちょっと気になる事があるんだよ」
 「ん? 気になる事って?」

 華にカラトスの事を話した。 エルフは悪魔の力を取り込める事、今回の魔物の暴走はカラトスの仕業だったと。 魔族退治の事業を反対している名家の遠縁だから、優斗はカラトスに嫌われている様だった事も。 そして、今回の魔物の暴走は嫌がらせなんじゃないかという事。

 「そうなんだ……あっ、じゃ、もしかして優斗のブートキャンプの参加場所を変えたのは、カラトスなのかな?」
 「ん? 何それ、どういう事? 何の話?」
 「えっ? 優斗、何も聞いてないの?」

 今度は、華の話に優斗がキョトンした表情を見せた。

 「何もって、何?」

 優斗は初めて本来なら、華と一緒に首都ユスティティアでブートキャンプを行うはずが、直前で場所を変えられた事を知った。

 「という事は、やっぱりブートキャンプで魔物の暴走が起きたのは偶然じゃないって事だな」
 「うん、そうだと思う。 私、首都で戦士隊の人が話してるのを聞いて、優斗が危ないと思って飛んで来たんだった。 エカテリーニさんの事で、すっかり頭から抜けてた」
 「……そ、それは、本当にごめん」

 『で、どうするの? ユウト』

 当然のように監視スキルが話に割り込んで来た。

 「そうだな、カラトスの事と他にも訊きたい事があるから、クリストフさんと話してから決めたいと思う」
 「私は、何処にでも優斗に着いて行くよ」
 「ありがとう、華。 俺も華となら何処にでも行くよ」

 華の膝の上に置かれた手をそっと握ると、華も握り返して来た。 互いに見つめ合い、同時に顔が近づいていく。 久しぶりの華との触れ合いは、優斗の胸を痛いくらいに焦がした。

 暫く寄り添い合い、夜空に浮かぶ月を眺めた。

 ◇

 優斗と華が祝う会に合流した時には、皆は既にいい感じに酔っ払っていて、クリストフと話が出来る状態ではなかった。 

 瑠衣と仁奈はクリストフに飲まされ、ダウンしていた。 酔いつぶれた新成人や戦士隊の隊員たちの中、1人ご機嫌なクリストフ。 銀色の美少年と美少女姿のフィルとフィンが猛然と食事している姿は、中々にカオスだった。

 漏れなく、優斗と華もクリストフに酒を勧められ、優斗は撃沈し、華は今世もザルだった。
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