異世界転移したら……。~色々あって、エルフに転生してしまった~

伊織愁

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第十一話 『エルフ生で初めての悪魔退治』

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 武器の名『テュール』を心の中で呟く。 

 優斗の掌から木製短刀が二刀、取り出された。 柄を強く握って深く深呼吸する。 

 冷たい魔力と熱い魔力を身体の中心から掌に流す。 優斗の魔力で深緑のマントがはためき、全身から桜の花びらが散って草地に落ちて消える。

 握り締めた木製短刀が、氷を纏った木製短刀と炎を纏った木製短刀に姿を変えた。

 悪魔憑きを見据え、白銀の瞳が強い光を放ち、黒い心臓を探す。 瘴気を出した悪魔憑きの身体が透けていく。 黒い心臓は直ぐに見つかった。 悪魔憑きの腹部にあった。

 氷と炎の木製短刀をクロスさせて振り上げ、再び白銀の瞳が強く光る。

 一気に木製短刀を振り下ろし、氷と炎の刃がクロス状で飛ばされる。 氷と炎の刃は悪魔憑きの腹部をクロス状で切り付け、黒い心臓にぶつかった。 

 黒い心臓は硬く、傷をつけたが途中で止まってしまった。

 木製短刀を力強く握り締めて魔力を流しながら押し出すと、悪魔が押し出された。

 氷と炎の刃が黒い心臓から悪魔を、ズズッと押し出していく。 優斗のこめかみに冷や汗が流れる。 白銀の瞳に力を入れると、力任せに氷と炎の木製短刀を地面まで振り切った。

 形が定まっていない黒いオーラの様な悪魔が、悪魔憑きの心臓から勢いよく飛び出し、悪魔憑きの身体の外へと押し出された。 

 黒いオーラの塊が空中で禍々しく蠢く。

 (よし! 上手く剥がせた)

 『悪魔の囁きに気を付けて』

 監視スキルの声に深く頷く。

 耳障りな言葉にならない呻き声が辺りに響き渡り、森の草木の葉を揺らした。

 指導官からも、事前に注意されていた『悪魔の囁き』だ。 次の宿主を見つける為、周囲にいる者の恐怖心を煽るのだ。

 悪魔の声に抗うと、エルフの血が全身を駆け巡る。 全身が熱を発した様に熱くなった後、悪魔の声が遮断された。

 「皆! 悪魔の声に気を付けろっ! 瑠衣! 止めをっ」
 「任せろ!」
 
 風が空気を切り裂くような音が鳴り、吹き抜けた風が草木の葉や枝を切り落としていく。
 
 もう既にショートボウガンを準備していた瑠衣の風魔法が悪魔目掛けて放たれたのだ。 形が定まっていない悪魔の周囲を囲み、風魔法が悪魔を捕まえる。

 『ふむ、これがルイの武器の特徴である悪魔を風に閉じ込めるって能力か』
 
 瑠衣の風魔法が吹き抜け、大きな音を立てて深緑のマントがはためく、優斗たちの髪が風で流されて風の音が森の奥まで鳴り響いた。

 監視スキルの声に瞳を細めて、瞼の隙間から風魔法で閉じ込められた悪魔を見みつめる。

 優斗は『なるほど』と納得した。

 形が無い悪魔に瑠衣の風魔法が巻き付いている。 竜巻に捉えられている様にも見える。 瑠衣の白銀の瞳が強い光を放つ。

 風魔法が複数の刃となって光り、悪魔を切りつけ、無数に切り裂かれていく。

 散り散りに切り裂かれた悪魔の叫びは、言葉にならない断末魔の様に聞こえた。 

 風魔法と悪魔が光を放ち、消滅した。 

 吹き荒れていた暴風も治まり、森の中が静まり返った。 優斗たちは呆然と悪魔が消えた辺りを見つめていた。

 背後で草地を踏みしめて草木を掻き分け、葉を大きく揺らす音が聞こえる。

 荒い息を切らし、近づいて来るディノの気配がした。 どうやら瑠衣の音を遮断する魔法が切れた様だ。 肩で息をし、今にも倒れそうなディノに優斗が声を掛ける。

 「よしっ! ディノ、魔物の浄化を……落ち着いてからで良いから」
 「はぁっ……了解ですっ!」
 
 やっと優斗たちに追いついたディノは、荒い息を切らしながら何とか返事をした。

 ディノが落ち着いた頃、悪魔が抜けて気絶している魔物に近寄って行く。 

 皆が固唾を飲んで見守る。 

 優斗たちは、魔物が浄化される場面を見るのは初めてだ。 悪魔憑き狩りを手伝ってはいたが、浄化する場面を実際には、見せてもらえなかった。 

 きっと、『悪魔の囁き』の所為だろう。

 魔力が溢れ出すと、魔導書がディノの掌から取り出された。 魔物に手を翳して深呼吸し、息を整えたディノの白銀の瞳に魔力が宿る。 

 深緑のマントがディノの魔力ではためき、魔物の下に魔法陣が描かれていく。

 魔法陣が光を放つと、無数の光の粒が溢れ出し、魔物に吸収されていく。

 優斗たちから感嘆の声が漏れた。 

 ゆっくりと浄化されていく光景はとても綺麗だった。 光りが治まると、次は魔物にとどめを刺して解体をする。 

 皆が浄化された魔物の周りに集まった。

 気絶した魔物の心臓を確認すると、黒い心臓から正常な心臓へと変わっていた。

 無事に浄化も済ませ、後は解体するだけだと、優斗たちから安堵の息が漏れた。

 「はぁ、何とかなったな」
 「ああ、魔物だから簡単にやれたけど。 これが魔族になると厄介なんだよな」
 「でも、黒い心臓は硬かったけどな」

 瑠衣が不吉なフラグを立てる。 ディノが不思議そうに顔を傾げて問いかけて来た。

 「ルイさん、魔族を退治した事があるんですか? そんな訳ないですよね?」
 「あ、いや。 昔に聞いた話ね」

 瑠衣が慌てる事無く、含みのある黒い笑みをディノに向ける。 『深く突っ込むな』とディノに無言の圧を掛けている。

 頬を引き攣らせたディノは何かを察したのか、何度も深く頷いた。

 ディノの反応に、今度は瑠衣が不思議顔を向けていた。 ディノが何も言わずに解体を始めたので、優斗たちも無言で手伝った。 魔物の解体も大人たちの狩りで学ぶ。

 「ディノは狩りには参加した事ないのに、解体は出来るんだ」
 「はい、解体を覚えるのは義務だと言われて。 僕は狩りが苦手で、戦士ではなくて術者になれて良かったと思っています。 本当は術者にもなりたくなかったんですけど。 皆さん感動していたみたいですけど、僕の浄化は大した事ないんです。 秘術持ちの4人は、対象に手で触れるだけで浄化が出来るそうです」

 優斗の質問にディノは恥ずかしそうに答えた。
 
 「へぇ~、そうなんだ。 やっぱ、秘術ってすごいんだな」
 「ええ、でも、一度くらいは秘術を使う場面を見てみたいですよね」

 ディノは農業で酒用の麦を育てたかったらしい。 気絶した魔物にとどめを刺し、直ぐに血抜きをする。 皮を剥いで内臓を取り出し、と結構な重労働だ。 

 今は慣れたが、1番最初に解体した時は、悪夢を見るほど衝撃を受けたものだ。

 解体を終え、野生動物が魔物の血を口にしない様、魔物が寄って来ない様に解体場所を浄化した後、共同広場へ戻った。

 ◇

 閑散とした開けた共同広場に、爽やかな風が草地を揺らして森の入り口へと吹き抜けていく。

 共同広場へ戻った優斗たちは、担当教官であるクリストフォロスメノンを探した。

 周囲を見回して見ても、視界を遮る物が何もないので、誰も居ないのは明らかだった。 狩って来た悪魔憑きを担当教官であるクリストフォロスメノンに、確認してもらわないとダメなのだ。

 エカテリーニのパーティーもまだ戻って来ていない。 静まり返った共同広場で優斗たちは、手持ち無沙汰で立ち尽くしていた。 優斗たちの深緑のマントが寂しそうにはためく。

 中々現れないクリストフォロスメノンに焦れた仁奈が、眉を顰めた。

 「エカテリーニって子の方のパーティーに行ってるのかな?」
 「かもな」
 「……僕たち、早すぎましたかね?」
 「森に入って直ぐに、運よく悪魔憑きを発見出来たからね」

 優斗たちが談笑していると、もう一か所のキャンプ場から女性の指導官、カラトスが歩いて来る姿が見えた。 戦士隊の凄い所は、ただ歩いているだけでも足音がしないという事だ。 丁度優斗たちは、もう一か所のキャンプ場の方を向いていたから、カラトスに気づいたと言える。

 カラトスの厳しい眼差しが真っ直ぐに優斗を捉えた。

 彼女と視線が合うと、背筋が痺れる程の悪寒が走った。 初日で顔を合わせた時には少しの違和感を感じただけで、悪寒は感じ無かった。 

 カラトスは白銀のフードを目深に被り、口元も白い布で覆っている為、目元だけでは表情が読みにくい。

 しかし、優斗たちを快く思っていない事は、充分に伝わって来た。

 「随分、早いな。 もう、悪魔憑きを狩って来たのか」
 「あ、はい」
 「見せてみろ」
 
 クリストフォロスメノンよりも先に、カラトスに見せるのは気が引けたが、上官から見せろと言われたら、見せないわけにはいかない。 優斗がそろりと麻袋を開けて中身を見せた。

 白銀のフードの中から、くぐもった小さく笑う声が漏れる。

 嘲笑とも取れる笑みを浮かべ、カラトスが何かを言う前に、背後から低い声がした。

 「カラトス、お前の担当はこっちじゃないだろ? 向こうはどうした? まだ、森の中だろう」

 いつの間にか背後にいたクリストフォロスメノンの声が、カラトスを諫めるような色を混ぜ、カラトスと優斗たちの間に飛び込んで来た。 目深に被った白銀のフードの奥で、厳しい眼差しがお互いを刺す。
 
 「クリストフ」

 二人は無言で視線を交わすと、カラトスの方が折れ、黙って自身のキャンプ場へと戻って行った。 カラトスの背中を見送ったクリストフが小さく息を吐いてから、優斗たちの方へ視線を向けて来た。

 そして、申し訳なそうに眉尻を下げ、顔の前で片手を翳すと、爽やかな笑顔で片目を瞑った。

 「あいつ、態度悪くて、すまねぇなっ」
 「いえ」
 「……何て言うか。 あいつの家は保守派なんだって言えば分かるか?」
 「あ、悪魔退治事業の立ち上げを反対している側ですね」
 「ああ、そうだ。 あいつの家は、反対派筆頭の家の遠縁なんだってよ。 俺は平民だから分かんねぇけど、色々としがらみがあるんだろう」
 「……」
 「よし、んじゃ、成果を見せてもらおうかねぇ」

 クリストフは、今までとは違う砕けた話し方で、明るい笑顔を見せてくれた。 

 本来は気さくで人当たりの良い人らしい。 何でも最初は肝心なので、舐められない様に厳しい態度をしていたというのだ。 開いていた麻袋の中身を見ると、クリストフは1つ頷いた。

 「うん、最初だし、こんなもんか。 冷蔵箱に入れておいてくれ。 二・三日で無くなるだろうけどな。 どうする? 夕方までまだ時間はあるが、もう1回行ってくるか?」
 「はい」
 「悪魔の退治と剥がしは出来るようになって置けよ。 まぁ、悪魔憑きと魔族は全然違うけどな。 後、浄化は出来てるけど、少し弱いから。 気を付けろよ」
 「……はい」

 ディノが消え入る声で返事をした。

 少し、緊張した面持ちだ。 優斗たちはエカテリーニが戻って来たタイミングで離れたが、クリストフが優斗たちの方を振り返った事は、気づいていなかった。

 ディノの様子がおかしいと思った優斗が声を掛ける。

 「ディノ、なんか緊張してる?」
 「……」

 ディノは頬を指で掻くと、恥ずかしそうに頷いた。

 「クリストフォロスメノン教官は、同じキュテーラ村出身で、僕たちの村の平民では一番の出世頭なんです。 それに、彼は集落ドリュアスの出身なんですよ。 名家ばかりが出世する中で怒涛の勢いなんです。 僕たちの村では、ヒーローなんです」
 「えっ」
 「それって、瑠衣と仁奈の故郷?」
 「はい。 彼は既に士官していたので、『災害』には遭わなかったそうですけど……。 ドリュアスの後処理には行ったはずです」

 ディノは意味ありげに瑠衣と仁奈をチラリと見た。 瑠衣と仁奈がディノの視線を受けてハッと顔を上げた。

 「もしかして……彼は俺たちの事、知ってるのか?」
 「僕は、別の集落出身ですから、今回が初対面ですけど。 でも、クリストフォロスメノン教官は面識があるかも知れません。 ニーナさんは、ドリュアスの代表の娘さんですし、ニーナさんの事は確実に知ってると思います」

 瑠衣と仁奈は、興味深げにほうっと息を吐いた。

 「多分ですけど、ルイさんとニーナさんが記憶喪失なのは周知の事実なので、何も言わないのは、お二人を気遣っての事じゃないですか?」
 「なるほど」
 「ブートキャンプが終わった後、ゆっくり話をしたらいいんじゃない? 気さくな人みたいだし、何か教えてくれるんじゃないか?」

 そう言うと優斗は、瑠衣の肩に手を置いた。 瑠衣は優斗の提案に頷き、一先ずドリュアスの事は後回しにして狩の続きだと、再び森の中へ入って行った。

 (クリストフォロスメノンさんと話す前に、俺の口から瑠衣と仁奈に『災害』の事、言った方がいいよな)

 『言った方がいいだろうね』

 (やっぱりそうだよな。 俺が黙ってたって知ったら、2人とも怒るだろうな)

 『もうそれは仕方がないんじゃない? 正直に口止めされてたって話して謝ればいいよ。 友達なんだから、許してくれるよ』

 (……うん、怒られる覚悟だけはしておこうかな)

 ◇

 優斗とは別のキャンプ場では、悪魔憑き狩りを終えたパーティーたちが、カラトスの厳しい指導を受けていた。 新成人たちが狩って来た魔物の成果を確認して、カラトスの表情から感情が消えた。

 (何が、主さまの意志だ。 今更、エルフが外に出る必要などないっ)

 担当しているパーティーを再び狩りに送り出し、カラトスは草叢の中を大きな音を立てて、葉をかき分けながら、森の中を進んでいた。 大きな大木を見つけると、カラトスの口元に黒い笑みが広がった。 大木の幹に、水魔法で魔法陣を描く。

 カラトスは不敵な笑みを浮かべたまま、描いたばかりの魔法陣へ魔力を流し込んだ。 薄暗い森の中で、魔法陣が光を放ち、浮き出て見ていた。

 ◇

 首都ユスティティア。 

 エルフの里で一番大きな大木のツリーハウスで、エルフの里の中央機関、政治や軍事機関があり、色々な人々が働いている。

 教育機関もあり、戦士隊の訓練場や魔術研究所などもある。

 優斗たちが初めての悪魔憑き退治をしていた頃、華も首都ユスティティアで、秘術の修行を始めていた。 秘術を行使するには、かなりの勉強が必要になる。 

 薬草の種類や効果など、覚える事は沢山あった。 また、エルフの里でしか育たない薬草やキノコもある。

 何千種類と覚えなくてはならないと思っていたのだが、エルフには記憶させる魔法石のペンダントが個々で持たされている。

 ペンダントに、受けている授業を記憶させるのだ。

 ペンダントを確認すれば情報が出て来るという仕組みだ。 しかし、自身が経験しない事には記憶できないので、結局は授業を受けないといけない。 ただ、華には前世で薬湯やエルフの妙薬モドキを作って来た記憶がある。 今世も主さまから授かった錬金術のスキルもある。

 (頭の中には、主さまから貰った魔法陣のファイルがあるし、勿論、エルフの妙薬のファイルもある。 ふふふっ、座学は楽勝っ!)

 しかし、世の中はそう甘くない。 

 問題は、質の高い聖水を出す事と浄化の力だ。 秘術を受け継いだからと言っても、一発で出来る訳ではない。 質の高い聖水を出すのはとても難しかった。

 エルフの妙薬は全て質の高い聖水を使用する。 先ずは、質の高い聖水を出す事から始まった。

 (今頃、皆も頑張ってるよね。 私も頑張ろうっ! 前世の時みたいに、絶対に足手まといにはならないからねっ!)

 首都ユスティティアにある学術塔の教室の窓からは、エルフの里全体が一望出来た。 華は窓から見える青空を眺め、暫くは会えない優斗へ思いを馳せた。

 (……会いたいなぁ。 まだ、始まったばかりだし、我慢、我慢っ)

 二人の距離が離れすぎている為、華の周囲に優斗の魔力は漂っていなかった。

 無駄に気合を入れている華の後ろ姿を見つめるエルフが後ろの席にいる。 

 無表情な瞳からは、何も感情が視えないが、白銀の瞳の奥で怪しい光りが混じっており、嵐の予感をさせた。
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