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8話
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ギルドに設置されている依頼ボードの前で、同じ歳くらいの少年少女たちが話し込んでいる。
綾は喉を上下に動かし、タイミングを見計らい、少年少女に声を掛けた。
「あのっ、こんにちは」
綾はにっこり笑って挨拶をした。 綾の声に振り返った彼らは、綾を見るとにっこり笑って返してくれた。 一人を除いて。
「やぁ、こんにちは」
赤髪の少年が愛想よく挨拶をする。
続いて青髪の少年、茶髪の少女。 最後に、金髪に淡いブルーの瞳を持つ超絶美少女が挨拶をした。
「こんにちは、私はイェルカ・テア・ディ・ラパンです。 後ろに控えているのは私の従者のケビンです」
「ケビン・ド・プーラです。 よろしくお願いします」
従者のケビンに丁寧にお辞儀され、綾も90度でお辞儀を返した。
そして、先に声を掛けた方が名乗りを上げなくては、いけないのではと思ったが、呆気に取られていた綾は、慌てて自身も名乗りを上げた。
「あ、こんにちは。 私は猪、じゃないっ……ソルティ・サルトゥです。 数日前に冒険者登録した新人です」
イェルカの後ろで控えているケビンを見て、肩に乗っているラパン(兎)の守護精霊に視線を移す。 彼のラパンは成獣で、薄茶色地に黒と白の紋様、緑の魔法石が嵌められた装飾品が額や四本の足、首に付けられている。 名前はチャトなのだとか。
チャト……茶兎……うん、彼はNPCかな? でも、NPCが付いてくるサービスってあったっけ?
一人、考え事をしていると、赤髪の少年、アルガーノンと茶髪の少女が話しかけて来た。
「うん、見たら分かるよ。 俺たちも新人なんだ」
「私たちはこの国の出身じゃないんだけど……あ、守護精霊で分かるか」
「うん、森の国、シルウァの人なんだね」
青髪の少年はマルシャルといい、茶髪の少女はレナという。 皆は綾の答えに笑顔で頷いてくれた。
彼ら三人には苗字が無い。 両親を亡くし、シルウァ国の孤児院で育ったらしく、サングリエのギルドマスター、シユウに憧れていて彼の様になりたいのだとか。
成人後、守護精霊を授かると、シユウの下で冒険者になりたくて、直ぐにサングリエに来たんだそうだ。
彼らは冒険者ギルドで開催されている新人育成の為の講座で知り合い、同じ国出身で境遇も同じという事で、意気投合したのだとか。
しかし、一人だけは違った。
「私は、サングリエのギルドマスターであるシユウ様と父が古い知り合いで、冒険者になるなら従者を一人連れ、シユウ様の下でなら認めると言われ、こちらに参りました。 後は概ね彼らと同じです」
「そうですか……」
もしかして、彼女はお貴族様ってやつ? それなら、従者を連れていてもおかしく無い。 そうか、彼女もNPCなんだ! そう考えれば、従者を連れてるのは納得。
うんうんと一人納得し、頷いていると、マルシャルに話しかけられた。
青髪がシャラリと揺れる。 見た目はクールで冷たそうな印象を受ける。
「で、ソルティは僕たちに話があって声を掛けたんでしょ?」
「あ、そうなの! 変な事を聞く様なんだけど、私、ログアウト出来なくなって……多分、バグだと思うんだけど、何か公式でお知らせとかあった? あれ?」
少年少女たちは、綾が言っている事が理解出来ないらしく、不思議そうに、首を傾げている。
綾は彼らの反応に青い瞳をパチクリと瞬く。
「えっ、待って。 もしかしなくて、貴方たちもNPCなの?!」
「えっと、待って……ソルティの言っている事が全く理解出来ないんだけど。 NPCやらログアウトとかって何? 聞いた事がないけど…….」
アルガーノンが戸惑った様に頬を引き攣らせている。 マルシャルとレナも同じ様な様子で綾を見つめて来た。 ケビンは綾を危険人物と思ったのか、イェルカを背中で庇っている。 庇われている彼女の眉間が寄せられている。
綾も信じられなかったが、めげずに更に訊ねる。
「あの、じゃ、契約精霊とはどうやって出会えるか知ってる?」
綾が契約精霊の事を話すと、理解できる言葉が出て来て、彼らは少しだけ警戒を解いてくれた。
マルシャルが代表して答えてくれた。
「契約精霊か……僕は会った事ないよ。 中々会えない精霊だし……」
「確か、数百年とか何千年に一体生まれるって話じゃなかったっけ?」
うろ覚えなのか、レナが明後日の方向を見ながら呟いた。
「契約精霊は、精霊王になる為に生まれる存在です。 契約精霊が生まれた場合、現存している精霊王が世代交代する事を意味します。 そんな簡単に会えたり、契約できたりしませんわよ」
凛としたイェルカの声が周囲に響く。
イェルカの方へ視線をやると、真剣な眼差しとぶつかり、淡いブルーの瞳には、小さな怒りが混じっている様だった。
長い金髪を靡かせ、白いローブの裾を優雅に翻す。 イェルカの所作はとても美しい。 話し方も一般的ではない。
綾の想像通り、彼女は貴族なのだろう。
「皆さん、行きますわよ。 この方のお相手をなさる事はありませんわ」
付き従うケビンからも訝しげな眼差しをもらった。 他の三人は、綾に申し訳なさそうではあったが、関わりたくも無い様だった。 彼らの表情にありありと出ていた。 別れの挨拶もせず、そそくさとイェルカの後を追って行った。
仕方がない。 理解出来ない事を綾が言ったので、頭がおかしいと思われた様だ。
周囲を見回すと、色々な精霊を連れた冒険者たちが視界に入る。
まじでっ、なんか、おかしいよ!
「マスター?」
「う~ん、これは……バグじゃない? ステータス画面だって出ないし、三日経ったのに、お母さんは帰ってないみたいだし、現実世界では、今は夕方くらいかな? 買い物してるよね? 後少しでお母さん、帰って来るよね?」
夕方になっても、綾はログアウトが出来ず、色々な冒険者に訪ねたが、綾の言っている事が理解出来ないのか、皆は一様に変な奴と、表情に戸惑いが現れていた。
今日の聞き込みも成果がなく、溜め息を吐きながら、冒険者ギルドの扉を開ける。
イェルカたちが依頼ボードの前に立っている事に気づき、彼らも入って来た綾に気づいた。 一瞬だけ気まづい空気が流れたが、お互いに何も言わず視線を逸らした。
友達になれそうだっただけに寂しい。
綾は大きく息を吐き出した。 そして、食堂になっているテーブルで、食事をしているパーティーの会話が聞こえて来た。
「おい、聞いたか? チィーガルの森で人型の精霊を見たってよ」
「本当かっ?! それは珍しいなぁ、たまにいるからなぁ、人型の精霊」
「ああ、途轍もなく美形という噂だ」
「またまた、眉唾だな」
「俺の精霊も人型が良かったな」
「とびっきりの美女のな」
一人の冒険者に同意した男たちが下品な笑い声を上げる。 『サングリエだから、きっとボンキュボンだぞ』とか言っている。 綺麗が綾の肩の上で嫌そうに息を吐いた。
人型の精霊で、途轍もなく美形?
何故か、綾の脳裏で圭一朗の姿が思い浮かんだ。 圭一朗は途轍もなくはないが、かなりの美形だ。 圭一朗と出会って綾の中の美形の基準が上がった。
暫し考えた綾は、一つの決断を下した。
ログアウトが出来ない以上、現実世界には戻れない。 それならば、いっそのこと現実世界に戻れるまで、ゲームを楽しむしかない。 というか、他に何も出来ない。
「マスター?」
綺麗が心配そうな声を出す。 つぶらな焦茶色の瞳も不安そうに揺れている。
「大丈夫よ、綺麗。 私、決めたわ。 チィーガルの森に行ってみる!」
「えぇっ?! チィーガルの森は危険だよ! まだ、マスターはボクの力を引き出せていないんだよ?! マスターのレベルでは無理だよっ!」
「……何でか分からないけど、行かないと駄目な気がするの」
真剣な綾の眼差しを受け、綺麗は諦めた様に溜め息を吐く。
「分かったよ、マスター」
やれやれと言った感じの綺麗の頭を撫で、綾は直ぐに行動に移した。
気づけば、ゲームにログインしてから24時間以上は経っている。 ゲームの中では、8日経ち、綾は焦っていた。
現実世界では一日でも、流石に放置が過ぎるだろうと、母親に憤りを感じていた。
だって、私、風邪で寝込んでるだよ!
風邪を引いて寝ていたにも関わらず、VRゲームで遊んでいた自身の事を棚に上げている。 しかし、風邪で体調が悪かったはずなのに、今は何ともない事に気づいていなかった。
綾は何かに急かされるように、チィーガルの森へ向かった。 急遽決めたチィーガル行き。 なので、家族にも何も言わずに飛び出し、サルトゥ家の皆が心配している事など、綾は全く考えていなかった。
綾は喉を上下に動かし、タイミングを見計らい、少年少女に声を掛けた。
「あのっ、こんにちは」
綾はにっこり笑って挨拶をした。 綾の声に振り返った彼らは、綾を見るとにっこり笑って返してくれた。 一人を除いて。
「やぁ、こんにちは」
赤髪の少年が愛想よく挨拶をする。
続いて青髪の少年、茶髪の少女。 最後に、金髪に淡いブルーの瞳を持つ超絶美少女が挨拶をした。
「こんにちは、私はイェルカ・テア・ディ・ラパンです。 後ろに控えているのは私の従者のケビンです」
「ケビン・ド・プーラです。 よろしくお願いします」
従者のケビンに丁寧にお辞儀され、綾も90度でお辞儀を返した。
そして、先に声を掛けた方が名乗りを上げなくては、いけないのではと思ったが、呆気に取られていた綾は、慌てて自身も名乗りを上げた。
「あ、こんにちは。 私は猪、じゃないっ……ソルティ・サルトゥです。 数日前に冒険者登録した新人です」
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チャト……茶兎……うん、彼はNPCかな? でも、NPCが付いてくるサービスってあったっけ?
一人、考え事をしていると、赤髪の少年、アルガーノンと茶髪の少女が話しかけて来た。
「うん、見たら分かるよ。 俺たちも新人なんだ」
「私たちはこの国の出身じゃないんだけど……あ、守護精霊で分かるか」
「うん、森の国、シルウァの人なんだね」
青髪の少年はマルシャルといい、茶髪の少女はレナという。 皆は綾の答えに笑顔で頷いてくれた。
彼ら三人には苗字が無い。 両親を亡くし、シルウァ国の孤児院で育ったらしく、サングリエのギルドマスター、シユウに憧れていて彼の様になりたいのだとか。
成人後、守護精霊を授かると、シユウの下で冒険者になりたくて、直ぐにサングリエに来たんだそうだ。
彼らは冒険者ギルドで開催されている新人育成の為の講座で知り合い、同じ国出身で境遇も同じという事で、意気投合したのだとか。
しかし、一人だけは違った。
「私は、サングリエのギルドマスターであるシユウ様と父が古い知り合いで、冒険者になるなら従者を一人連れ、シユウ様の下でなら認めると言われ、こちらに参りました。 後は概ね彼らと同じです」
「そうですか……」
もしかして、彼女はお貴族様ってやつ? それなら、従者を連れていてもおかしく無い。 そうか、彼女もNPCなんだ! そう考えれば、従者を連れてるのは納得。
うんうんと一人納得し、頷いていると、マルシャルに話しかけられた。
青髪がシャラリと揺れる。 見た目はクールで冷たそうな印象を受ける。
「で、ソルティは僕たちに話があって声を掛けたんでしょ?」
「あ、そうなの! 変な事を聞く様なんだけど、私、ログアウト出来なくなって……多分、バグだと思うんだけど、何か公式でお知らせとかあった? あれ?」
少年少女たちは、綾が言っている事が理解出来ないらしく、不思議そうに、首を傾げている。
綾は彼らの反応に青い瞳をパチクリと瞬く。
「えっ、待って。 もしかしなくて、貴方たちもNPCなの?!」
「えっと、待って……ソルティの言っている事が全く理解出来ないんだけど。 NPCやらログアウトとかって何? 聞いた事がないけど…….」
アルガーノンが戸惑った様に頬を引き攣らせている。 マルシャルとレナも同じ様な様子で綾を見つめて来た。 ケビンは綾を危険人物と思ったのか、イェルカを背中で庇っている。 庇われている彼女の眉間が寄せられている。
綾も信じられなかったが、めげずに更に訊ねる。
「あの、じゃ、契約精霊とはどうやって出会えるか知ってる?」
綾が契約精霊の事を話すと、理解できる言葉が出て来て、彼らは少しだけ警戒を解いてくれた。
マルシャルが代表して答えてくれた。
「契約精霊か……僕は会った事ないよ。 中々会えない精霊だし……」
「確か、数百年とか何千年に一体生まれるって話じゃなかったっけ?」
うろ覚えなのか、レナが明後日の方向を見ながら呟いた。
「契約精霊は、精霊王になる為に生まれる存在です。 契約精霊が生まれた場合、現存している精霊王が世代交代する事を意味します。 そんな簡単に会えたり、契約できたりしませんわよ」
凛としたイェルカの声が周囲に響く。
イェルカの方へ視線をやると、真剣な眼差しとぶつかり、淡いブルーの瞳には、小さな怒りが混じっている様だった。
長い金髪を靡かせ、白いローブの裾を優雅に翻す。 イェルカの所作はとても美しい。 話し方も一般的ではない。
綾の想像通り、彼女は貴族なのだろう。
「皆さん、行きますわよ。 この方のお相手をなさる事はありませんわ」
付き従うケビンからも訝しげな眼差しをもらった。 他の三人は、綾に申し訳なさそうではあったが、関わりたくも無い様だった。 彼らの表情にありありと出ていた。 別れの挨拶もせず、そそくさとイェルカの後を追って行った。
仕方がない。 理解出来ない事を綾が言ったので、頭がおかしいと思われた様だ。
周囲を見回すと、色々な精霊を連れた冒険者たちが視界に入る。
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「マスター?」
「う~ん、これは……バグじゃない? ステータス画面だって出ないし、三日経ったのに、お母さんは帰ってないみたいだし、現実世界では、今は夕方くらいかな? 買い物してるよね? 後少しでお母さん、帰って来るよね?」
夕方になっても、綾はログアウトが出来ず、色々な冒険者に訪ねたが、綾の言っている事が理解出来ないのか、皆は一様に変な奴と、表情に戸惑いが現れていた。
今日の聞き込みも成果がなく、溜め息を吐きながら、冒険者ギルドの扉を開ける。
イェルカたちが依頼ボードの前に立っている事に気づき、彼らも入って来た綾に気づいた。 一瞬だけ気まづい空気が流れたが、お互いに何も言わず視線を逸らした。
友達になれそうだっただけに寂しい。
綾は大きく息を吐き出した。 そして、食堂になっているテーブルで、食事をしているパーティーの会話が聞こえて来た。
「おい、聞いたか? チィーガルの森で人型の精霊を見たってよ」
「本当かっ?! それは珍しいなぁ、たまにいるからなぁ、人型の精霊」
「ああ、途轍もなく美形という噂だ」
「またまた、眉唾だな」
「俺の精霊も人型が良かったな」
「とびっきりの美女のな」
一人の冒険者に同意した男たちが下品な笑い声を上げる。 『サングリエだから、きっとボンキュボンだぞ』とか言っている。 綺麗が綾の肩の上で嫌そうに息を吐いた。
人型の精霊で、途轍もなく美形?
何故か、綾の脳裏で圭一朗の姿が思い浮かんだ。 圭一朗は途轍もなくはないが、かなりの美形だ。 圭一朗と出会って綾の中の美形の基準が上がった。
暫し考えた綾は、一つの決断を下した。
ログアウトが出来ない以上、現実世界には戻れない。 それならば、いっそのこと現実世界に戻れるまで、ゲームを楽しむしかない。 というか、他に何も出来ない。
「マスター?」
綺麗が心配そうな声を出す。 つぶらな焦茶色の瞳も不安そうに揺れている。
「大丈夫よ、綺麗。 私、決めたわ。 チィーガルの森に行ってみる!」
「えぇっ?! チィーガルの森は危険だよ! まだ、マスターはボクの力を引き出せていないんだよ?! マスターのレベルでは無理だよっ!」
「……何でか分からないけど、行かないと駄目な気がするの」
真剣な綾の眼差しを受け、綺麗は諦めた様に溜め息を吐く。
「分かったよ、マスター」
やれやれと言った感じの綺麗の頭を撫で、綾は直ぐに行動に移した。
気づけば、ゲームにログインしてから24時間以上は経っている。 ゲームの中では、8日経ち、綾は焦っていた。
現実世界では一日でも、流石に放置が過ぎるだろうと、母親に憤りを感じていた。
だって、私、風邪で寝込んでるだよ!
風邪を引いて寝ていたにも関わらず、VRゲームで遊んでいた自身の事を棚に上げている。 しかし、風邪で体調が悪かったはずなのに、今は何ともない事に気づいていなかった。
綾は何かに急かされるように、チィーガルの森へ向かった。 急遽決めたチィーガル行き。 なので、家族にも何も言わずに飛び出し、サルトゥ家の皆が心配している事など、綾は全く考えていなかった。
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