番シリーズ 番外編

伊織愁

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『白カラスにご慈悲を!!』〜番外編 結婚編 弍〜

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 リィシャが通された応接室は、広くもなく狭くもない、丁度良い広さだった。

 飾り格子で装飾された両扉を開けると、小さい庭があり、庭師の腕がいいのか、花壇に花が咲いていた。

 応接間を見回して、リィシャは異国に紛れた様な感覚に陥っていた。

 「窓、ガラスが使われてないのね。 なのに明るいなんて、不思議」

 ブリティニアならば、ガラスを使うだろ場所に、飾り格子の装飾に、紙が貼り付けてあった。 だからと言って、薄暗くもなく、光を通してちゃんと明るいのだ。

 「紙を使った窓だから窓の数が多いのかしら」

 しかし、日が沈み、夕陽が差し込んでいた応接間が光を無くして薄暗くなる。 暫くすると、自動で灯篭の灯りが灯される。

 リィシャが暮らすクロウ家の屋敷にもあるので、不思議とは思わない。 灯りがついた事で、リィシャの意識が家具に向いた。

 家具や装飾品も、ブリティニアでは見ない物だ。 今、腰掛けている長椅子に敷かれているクッションもとても柔らかい。

 ローラが着ている服を思い出し、自身が制服で来てしまった事も思い出した。 白いワンピースの制服に視線をやり、リィシャの表情が固まった。

 お気に入りの制服は、所々、擦り切れていて、薄汚れていた。

 解せぬ、汚した覚えは無いのにっ!

 案外、空中には塵や煤、埃などが混じっているものだ。 見えないだけで、まぁ、汚れている。 空を飛ぶならば、雨上がりの空がいいだろう。 空気中の汚れが落とされる。 白銀の髪もいつもの感触では無く、ゴワゴワになっていた。

 大きく息を吐き出した後、リィシャは長椅子から立ち上がった。

 同時にノックがされ、ローラが応接室へ入って来た。

 「ごめんなさい、お待たせしてしまってっ」
 「あ、あの、私、もう、その」

 何が言いたいのか察したローラがリィシャの言葉を遮る。

 「シア様、私たちは迷惑だとは思っていません。 お風呂の用意と着替えの準備をしていたんです」

 にっこり笑っているローラの腕には、ワンピースが掛けられていた。

 「あっ」
 「そのままの格好で、アンガス様に会うのは嫌でしょう」
 「……っ、そうですねっ」
 「さぁ、シア様の部屋を用意したので、気兼ねなく使って下さい」
 「ありがとうございますっ」

 確かにローラたちの所まで来てしまったのだから、屋敷の主であるアンガスと話をしないという訳にはいかない。

 追い返されるのは、出来れば避けたい。

 ローラの好意に、リィシャは素直に甘える事にした。

 ◇

 リィシャがクロウ家のタウンハウスを飛び出して一日が経ち、未だ所在が分からずユージーンはイラついていた。

 繋がりを消しているのか、リィシャからの呼びかけも無く、呼びかけてもリィシャからの返事が無かった。

 「……っ、シアは何処にっ」
 「ジーン様……」

 ユージーンは自身の執務室の置かれたソファーで項垂れていた。

 リィシャが行きそうな所は既に連絡済みだった。 ユージーンの意向で、リィシャと仲良くする者は厳しく精査して来た。

 リィシャに近づく者は、リィシャが譲られるであろう爵位が目的の者と、ユージーン目当ての者だ。 成績は悪く無いリィシャだが、人に騙されやすい。

 爵位を譲られた時に、リィシャを騙して良いように操ろうとする者を排除したい。

 二人が本物の番の刻印が刻まれている事を妬ましく思っている者もいる。

 様々な悪意から、リィシャを守りたいと、ユージーンは裏で動いていた。

 結果、リィシャの交友関係は多くない。

 やっぱり、お仕置きを恐れて逃げたのかな? 花びらが少し散っただけで、責めたりしないのに。 あまり魔力を注ぎ過ぎたら、稀に散る事もあるからね。

 考えを巡らせたユージーンは気づく、リィシャには相談できる相手がいない事に。

 「もしかして、知らないのか? なら、僕に相談……あぁ、僕にお仕置きされると思って逃げ出したんだったね」

 こめかみに手を当て、自身の所業を反芻する。 随分と排除した覚えがある。

 「でも、メイドとか侍女もいたのにっ」

 リィシャが張り切ってブーケの面倒を見ていたから、彼女の気持ちを尊重して見守り、困った事が起きれば、助けようと思っていた。

 完全に裏目に出てしまった。

 「排除し過ぎたかっ。 後は、最悪アンガス先輩の所に行っていればいいけど」

 リィシャが飛び出した後、直ぐに各方面に、白カラスが上空を飛ぶ事を連絡した。

 少しだけ狡い方法を取ったが、面倒な事にならないといいと、不安が過ぎった。

 慌ただしく、執務室の扉がノックされ、サイモンが入って来た。

 「シア様の居場所が分かりましたっ!」
 「本当か?! 何処にいる!」
 「やはり予想どおり、アンガス先輩の家でした。 ローラ様に頼ったようてす。 こちらがお手紙です」
 「手紙? 妖精の伝書を飛ばさなかったのか……」
 「はい」

 サイモンが差し出した手紙を受け取り、直ぐに内容を読んだ。 ユージーンに安堵の表情が浮かぶ。 リィシャが無事に保護された事を知り、ホッと胸を撫で下ろした。

 「良かったっ、シアっ」
 「ええ、直ぐに迎えに行きましょう」
 「いや、駄目だ。 アンガス先輩の手紙には、シアが暫くはアバディ領で過ごしたいそうだ」

 手紙をソファーに投げ出し、天井を見上げる。

 「……シア様、お仕置きが怖いんですね」

 思わずサイモンから呟きが落とされる。

 ジロリと傍に立つサイモンを睨みつける。 ユージーンの紫の瞳に危険な色が滲む。

 「迎えに行っても、また逃げられるかもね。 居場所は分かったのだし、ギリギリまでそっとしておく。 シアも心の準備が必要だろうしね。 シアが暫く学園を休むと、連絡をしておいてくれ」
 「はい、取り急ぎ連絡しておきます」

 貴族の嫡男が領地運営の手伝いや、花嫁修業の為に長期で休む令嬢もいるので、学園は休みには寛容な所がある。 しかし、休んだ分の課題は出される。

 ユージーンの不敵な笑みに、サイモンが呆れ顔を浮かべる。

 「今頃、自身の無知に恥ずかしくて、身悶えているだろうね」

 先程までの余裕の無さが消え、ユージーンは楽しそうに微笑んでいる。

 己の主を見て溜め息を吐いたサイモンは、何を思ったのかは口にしないでおいた。

 しかし、直ぐに戻って来るか、迎えに来て欲しいと言ってくると思っていたが、思ったよりもリィシャは強情だった。

 ◇

 ユージーンがリィシャを案じてヤキモキしていた頃、リィシャは乱れた髪や薄汚れた制服を脱ぎ、借りたワンピースに袖を通していた。

 「さぁ、どうぞ。 シア様のお口に合えば良いのですけど」

 お風呂と着替えを貸してもらい、ローラのメイドに身支度を整えたリィシャを待っていたのは、客室の居間で紅茶の香りと、饅頭の美味しそうな匂いだ。
 
 美味しそうな匂いが漂っている居間に入り、リィシャのお腹が鳴った。

 お腹が空いている事に、今、やっと思い出したらしい。 昨日は夕飯も食べず、夜通し夜空を飛んだのだ。 朝食も昼食も食べていない。

 「ありがとうございます、ローラ様」
 「ふふっ、少しは落ち着きました?」
 「はいっ……」
 
 先ずは、冷めないうちに紅茶を頂き、饅頭を口に運ぶ。 初めて食べた饅頭はとても美味しかった。 パンなのか、ふっくらと柔らかい生地の中に、あっさりとした甘さの餡がギッシリと詰まっている。

 小ぶりなサイズの饅頭は、何個でもいけそうだ。

 「とっても美味しいです」

 リィシャは菓子ならば、甘さがしっかりとした蜂蜜系やカスタードプリンを好んで食べる。 最初の一つは、あっさりした餡の甘さが物足りなかったが、二つ目からは物足りなさは感じなくなっていた。

 目の前の長椅子に腰掛けているローラは、次々と饅頭を口に運んでいる。

 優雅な所作なのに、幾つも饅頭が消えていく様子は、見ていてとても不思議だ。

 細い身体の何処に入っていくのかしら?

 相変わらず良く食べるなと、リィシャは感心していた。

 「今、夕食の準備をしているから、もう少しお待ちになって下さいね」
 「重ね重ねありがとうございますっ」

 リィシャは素直に頭を下げた。

 客室の扉がノックされた音が居間まで届く。 メイドはリィシャの身支度を手伝った後、直ぐに夕食の準備を手伝いに厨房へ行った為、ローラが対応に出た。

 「アンガス様」
 「コモン子爵令嬢はもう落ち着きましたか?」
 「はい」

 訪れたのはアンガスだった。 後ろには補佐官らしい人がいた。 リィシャは直ぐに長椅子から立ち上がり、入って来たアンガスへ挨拶をした。

 リィシャは優雅に淑女の礼をした。

 「ご無沙汰しております、アバディ伯爵。 突然の訪問にも関わらず、迎えて下さりありがとうございます」
 「お久しぶりです、コモン子爵令嬢。 結婚式以来ですね。 元気そうで何よりです」
 「はい、アバディ伯爵もローラ様もお元気そうて良かったです」
 「私の事は今まで通り、『アンガス先輩』でいいですよ」

 にっこり微笑んだアンガスに座る様に促され、リィシャは大人しく長椅子に腰掛けた。 向かいの長椅子にアンガスとローラが座り、一緒に入室して来た補佐官が新しく紅茶を淹れてくれる。

 紅茶を一口飲んだアンガスから視線を向けられ、少したげ居心地悪く身じろぐ。

 紅茶カップを綺麗な所作でソーサーへ置くと、アンガスが本題を切り出した。

 「で、何がありました?」
 「……っ、あの、これを見て下さいっ」

 埃を払い、折り畳んだ制服を膝に乗せ、ポケットに突っ込んで来た白薔薇の花びらをテーブルに出す。

 「これは?」
 「ブーケです。 ジーンから婚約式で貰ったっ」
 「もしかして、散ってしまったのですか?」

 ローラの呟きに、リィシャの肩が小さく跳ねる。 俯いてしまったので、エメラルドの瞳に涙が滲んだ事は気づかれていないだろう。

 「全部は散ってませんっ……一回り小さくなった感じですっ、でも、このままだと、結婚式まで持たないと思いますっ。 どうすればいいか分かりますかっ?」
 「なるほど、それでユージーン君に叱られると思って飛び出して来たんですね」

 リィシャの肩が再び小さく揺れる。

 「うっ、はいぃ」
 
 アンガスとローラが視線を合わせて、頷き合っている。 側で立っていた補佐官も気の毒そうに見つめて来た。 少し居た堪れない。

 「ふむ、ごく普通に起こる事ですね」
 「ええ、そうですわね」
 「えっ! でも、ブーケの花びらが散るなんて、許されない事ですっ」
 「シア様は、お一人でブーケのメンテナンスをしているんですか?」
 「……はいっ」
 「おや、以外ですね。 ユージーン君も手伝っていると思ってました」

 アンガスの指摘に、リィシャから苦笑が溢れる。 もう、涙は引っ込んでいた。

 「おの、お二人はどうされていたんですか?」
 「ええ、それは二人でやっていましたね。 それでも言い争いのタネになった事は少なからずありましたよ」

 アンガスが眉尻を下げて恥ずかしそうにしている。

 「ふふっ、魔力を注ぎ過ぎとか、当番忘れとかですね」
 「そうですね……後は花びらが少しだけ散った事がありましたね」

 リィシャのエメラルドの瞳がキラリと光る。

 「それはどうしてそうなるんですかっ?! 不安や不満があったり、何かあって情緒が不安定なら、魔力制御が上手く行かなくて散るのは分かるんですけどっ」
 「それは多分、蓄積された微量の余分な魔力が溜まって行ったんじゃないでしょうか」
 「微量な魔力ですか?」
 「ええ、毎回一定量の魔力、同じ質の魔力を注げないでしょう?」
 「それは、恥ずかしながらそうですっ。 頑張ってはいましたけどっ」
 「ええ、ですから散った場合は、暫くの間、そうですね、二日、三日は何もしないで様子を見た方がいいんです」

 金色の瞳に優しげ色を滲ませ、アンガスが瞳を細めている。 アンガスの隣で同じ様にローラも優しく金色の瞳を細めている。 生暖かい眼差しは、リィシャの精神が削られた。

 それじゃ、花びらが散る事ってままあるって事?! そんなの誰も教えてくれなかったっ! あ、でも飛び出す前、メイドが何か言っていた様なっ……。

 タネが分かると途端にリィシャの胸から不安が消えっていった。

 「じゃ、暫く様子を見ればいいですね。良かった……私、ブーケをっ」
 
 リィシャはハッとした表情をした後、ブーケを置いて来てしまった事を思い出した。 サッと青ざめ、呆然としているリィシャにローラの優しい声が落ちる。

 「大丈夫ですよ、シア様。 ブーケはクロウ様が面倒を見てくれているでしょう。 放置する方ではありませんわ」
 「ユージーン君は張り切っている君を見守っていたでしょうけど、問題が起きれば直ぐに対処する準備をしてたはずです」

 アンガスの優しげな眼差しに、ユージーンを思い出す。 パニックになっていた事もあるが、ユージーンとの繋がりを切ってしまった。

 だって、花びらが散るのは、相手への気持ちが減ったり、不安があったりするからだと思ってたからっ。
 
 ユージーンからのお仕置きが怖くて逃げ出した。 ユージーンの落胆する顔を見るのが怖かった。 少しでも、ユージーンへの気持ちを疑われるのか嫌だった。

 「どうしようっ! こんな事くらいで逃げ出した私の事、ジーン絶対に怒ってるっ!!」

 『だって相談出来る人がいないんだものっ、仕方ないじゃないっ』と、リィシャは独り言を声に出して呟き出した。 声に出している事にも気づいていない。

 リィシャが導き出した結果。

 「これもジーンが私と仲良くしようとしてくれた人たちを全て排除したからだわっ!」

 突然、大きな声で叫んだリィシャに、アンガスとローラは、二人して金色の瞳を見開いた。

 「ジーンの怒りが治るまで、私、ここに居ますっ」

 鼻息荒く宣ったリィシャに、アンガスとローラが唖然とした。 序でに、側で話を聞いていた補佐官から引き攣った声が出された。

 「えっ」

 紅茶に手を伸ばしたリィシャは、周囲の状況が見えていない。 宣言した通り、リィシャは直ぐには帰らなかった。

 「真面目に言って不味いですねっ」
 「どうしましょうっ、アンガス様」

 リィシャが滞在すること事態は迷惑ではない、何も問題がなければだが。

 繋がりを持った番同士が離れる事は、とても危険だ。 切れてしまったら、番を求めて大惨事になるのだ。

 まさかの事態に備えて、ユージーンには居場所と状況を知らせておかないといけない。
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