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30話 王と謁見

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 呆然としている優斗たちの頭上から、重々しい声が降りてくる。 優斗たちは見上げた先に居た人物を見て、目を見開いて驚いた。 目の前にいたのは、主さまが視せた映像の中にいた王だった。

 「そちらが勇者の力と、世界樹の武器を手に入れた者たちか?」

 王の姿を見て、優斗たちは更に愕然とした。 主さまから視せられた映像の時より、顔色が悪く、王の身体から黒いオーラが染みだしていたからだ。 いつの間にか、背後にいた騎士たちが肩を掴み、膝立ちするよう無言の圧を掛けて来る。 気絶していた真由は、騎士に抱き上げられ別室へ運ばれて行った。

 『王城は魔族に操られている者たちで溢れています。 警戒して下さい』

 「もう1度、問う。 お前たちが勇者の力と、世界樹の武器を手に入れた者たちか?」

 隣でフィルが不安そうに優斗を見つめてくる。 主さまの言う通り、王の様子を見るに、帝国には魔王は居ないだろうと、優斗たちは理解した。 逡巡した後、優斗が王へ問いかけた。

 「王さまこそ、帝国に魔王がいる事をどうして知ったんですか? 王女さまを治す薬を持っている証拠は?」

 (はっきり言って、作戦は何もない。 ただ、どんな理由があって、俺たちがこの世界へ来てしまったのか、知りたいだけなんだ。 もう、王さまを見たら分かる、魔族に操られてる。 操ってる奴を炙り出さないとっ)

 「誰の入れ知恵ですか?」
 
 瑠衣の喧嘩腰の態度に、周囲の偉い老人や騎士たちが、ざわつき出した。 『無礼だぞ』と声が上がる。
 
 「瑠衣っ!」
 「だって、優斗。 もう王さま、自我があんまり無さそうじゃないか?」

 瑠衣の言う通り、王の瞳は虚ろで、何処を見ているのか定かではない。 王の片手が上げられると、周囲の騎士たちが優斗たちを取り囲んだ。 上から王の重々しい声が降りてくる。

 「そちらは、協力的でないように見受けられる。 彼らを丁重に持て成せ」
 「「「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」」」

 騎士たちの声と剣の柄を床に打ち合わせる音が、謁見の間に響いた。 騎士たちの身体からは黒いオーラが染みだしており、問答無用で謁見の間から連れ出された。 優斗たちは騎士に囲まれながら、冒険者が集められている大広間へと連行された。 大広間に1歩入ると、優斗たちの周囲で桜の香りが漂い始めた。

 大広間で行われている行為に、優斗たちは声もなく呆然として立ち尽くした。 何故か、集められた冒険者たちは列を成して並び、自分の順番を大人しく待っている。 冒険者が並んで待っている先には、黒い影がゆらゆらと揺れ、冒険者たちに何かを飲ませていた。

 脳内で監視スキルの声が響くと、優斗の眉間に皺が寄り、フィルの声は震えていた。

 『瓶から魔族の気配を感知、魔族の血が混ぜられています。 危険度Maxです。 安全ではありません。 回避して下さい』

 「ユウトっ、あの、黒い影! 冒険者に魔族の血を飲ませてるっ」
 
 フィンの警戒した声が続く。
 
 「桜の香りが濃くなったわ。 大広間にも何かの魔法が掛けられてるわね」
 「だから、冒険者は大人しく並んでるのかっ。 あんなの見たら、普通、大人しく並ばないだろう」

 瑠衣の声も少し震えていた。 背後で華と仁奈が息を呑む音が聞こえ、フィンの声が険しくなった。

 「きっと、あの人たちを操る為だわ。 魔族の軍隊でも作る気かしら」

 優斗は列の先を据わった目で見つめていた。

 「作るつもりが無くても、このままだとそうなるだろうな。 実際に勇者御一行も魔族に操られてるし、王さまも操られてる。 魔族は王国中の人達を魔族にしようとしてるんじゃないのか? 瑠衣、止めないとっ! 風神に街へ戻るように言ってくれ! それで、王都にこれ以上、冒険者を入れないようにしないと!」

 瑠衣は『分かってる』と笑顔で返して来た。 もう、風神に手配済みのようだ。

 「城に転送された時、風神には連絡した。 道を塞ぐ方法は任せてくれってさ」

 騎士たちが優斗たちの背中を押して、列へ並ぶように促してきた。 優斗たちは大人しく並んでいる振りをして、瑠衣たちとどうするか話し合った。

 「私は、王女さまに会いたい。 何も出来ないのは分かってるし、自己満足な事もっ」

 華の意見に優斗たちは難色を示す。 脳内で地図が拡がり、王城の見取り図が開かれる。 大広間に優斗と華の青い点が点滅し、舞台前に『黒い影』の吹き出しが黒い点を指していた。

 大広間にいる騎士たちの青い点は全員『魔族に操られている騎士』の吹き出しが指しており、吹き出しが重なり合い、混雑した状態になっていた。 王は自室に戻っている。 小さい離宮が庭園の中心部にあり、王女の吹き出しが、離宮にある青い点を指していた。 離宮の周囲には、沢山の騎士たちが護衛している。 勿論、全員、魔族に操られている。

 『王女さまは人間のままです。 魔族には操られていません』

 優斗はホッと息を吐いて、華の方へ視線をやる。
 
 「王女さまは、庭園にある離宮の中にいる。 今の所、魔族には操られてないみたいだ」
 「そう、良かった」
 
 華が安堵の息を吐いた。 仁奈が華の意見を受け入れ、どうするか問うてきた。
 
 「じゃ、華とフィンは離宮へ行くとして、私たちはどうする?」

 優斗は正直に言うと、華と離れて行動はしたくない。 だが、いつまでもそれでは成長しない事も分かっている。 華は2度も攫われているし、3度目がないとは、言い切れない。

 「お~い。 優斗?」
 「ああ、うん。 華が行きたいなら反対しない。 ただ、離宮の周りには大勢の騎士たちが護衛してるんだ。 どうやって突破するかだな」
 「仁奈が華ちゃんについて行けよ。 こっちは優斗と俺で潰しとくからさ」
 「えっ! ここで男女に分れるの? 私も潰す方に参加したいっ! 王さまぶん殴りたい!」
 「落ち着けっ、仁奈! 俺らも王女さまの所へ行ってもいいけど。 王女さま、病気で臥せって寝込んでるんだろう? あんまり、知らない男が大勢で行っても嫌がるだろう」

 優斗たちは『ああ』と瑠衣の意見に納得し、今更ながらに基本的な気づかいを思い出した。 ボソッと仁奈が言った『それは見た目が良ければ左右されるけどね』の一言で台無しになったが。 華は『あはは』と乾いた笑いを零す。 フィルが真剣な眼差しで優斗たちへ忠告した。

 「でも、魔族の血を飲まされた人たちは、エルフが居るなら兎も角、元には戻せないよ」
 「何か騒ぎを起こして、この会場を壊すか? その隙に仁奈たちが離宮へ行けるだろう?」
 「「「「「でも、騒ぎってどんな?」」」」」

 騒ぎを起こすのは、華の魔法弾を使う事にした。 魔法弾は、薄いガラスを飴玉大に加工して、中に色々な魔法を閉じ込めている。 魔法弾を対象物に投げつけて当たるとガラスが割れ、中の魔法が発動される仕組みになっていた。 殺傷能力はそんなに高くない。 基本的に逃げる為の時間稼ぎか、主に仁奈のサポートに使用される。

 前に華が狼を消し炭にしたが、華の魔道具は強化能力があり、魔法弾を放った時は、数倍にも強化されていた。 火の魔法弾は、火事になる恐れがあるから勿論、却下である。

 なので、煙と睡眠の魔法弾を使う事にした。 煙が立ち込めたら、素早く睡眠魔法弾を投入する。 騒ぎの隙に華たちは離宮へ忍び込む。 優斗たちは頷き合って行動に移した。

 ――優斗たちが煙の魔法弾を騎士たちに投げつける。
 
 騎士たちが煙に咽て動けないうちに、瑠衣の新しい鞭スキルで騎士たちを縛り上げていった。 優斗たちが騎士を縛っている間に、華たちは冒険者たちを睡眠の魔法弾で眠らせる。 軽い爆発音をさせて、睡眠魔法が発動された。 冒険者たちがゆっくりと床に倒れて眠りについていった。

 冒険者の気持ち良さそうな寝息が聞こえてくると、華たちは優斗たちに合図を送り、大広間の庭園に続いているガラス扉から飛び出していった。

 優斗たちは華たちの合図を確認すると、ゆらゆらと移動する黒い影を追った。 優斗の脳内では、華たちが離宮に近づき、睡眠の魔法弾で騎士を眠らせ、離宮へ忍び込む事に成功した映像が流れてきた。

 (華! 気を付けろよ! 何かあったら絶対に呼んでくれ!)

 華に優斗の声が聞こえたかどうかは分からないが、華が振り返って優斗に笑顔を向けた後、華は真剣な顔をして離宮の廊下を走って行った。 フィルの慌てた声が上から落ちてくる。

 「ユウト! あいつ止まったよ!」

 フィルの声に優斗が黒い影と対峙して木刀を構えると、監視スキルの声が脳内で響いた。

 『黒い影から魔族の気配を感知、攻撃してくる気配はありません』

 (じゃ、何で止まってるんだ?)

 『上方より、勇者桜が降りてきます。 警戒してください』

 監視スキルの声と同時に、上から短髪細目の青年、桜が優斗の目の前に飛び降りてきた。 ニヤリと細い目を更に細めた勇者桜は、優斗に嗤いかけた。 優斗たちは、謁見の間の前にある螺旋階段下まで来ていた。 背後から瑠衣の矢が射たれると、桜の足元の床に複数の矢が突き刺さる。

 「優斗! 黒い影を追え! こいつは俺が相手するから!」
 「瑠衣っ! 分かった! 気を付けろよ!」

 優斗は後ろ髪を引かれながら、黒い影を追った。 黒い影を追いかけた優斗は、城を回りまわって庭園まで来ていた。 黒い影は空中でゆらゆらと漂うと、跡形もなく消えた。 空を見上げ、黒い影が消えた場所を見つめる。 背中に悪寒が走った直後、監視スキルの声と同時に身体が動いた。

 振り向きざまに木刀を薙ぎ払う。

 『背後に魔族を感知、危険度Maxです。 退避してください』

 監視スキルが初めて『退避』の言葉を使った事に、優斗は目を見開いて驚いた。 優斗の木刀を受けたと思われた魔族だが、ギリギリで横に飛んでかわされていた。 魔族と対峙した優斗の全身が恐怖で震えた。

 魔物の黒いオーラとは、桁違いなドス黒いオーラが身体から染みだしている。 優斗は足が自然と後ずさりするのを根性で止めた。 フィルが優斗と同化する感覚が全身を駆け巡る。 本能が言っている『全力で逃げろ』と。 フィルの『信じられない』という声が降りてくる。

 「ユウト! まぞくだ! あいつがおうさまたちをあやつってたんだ。 しかも、もうまおうになりかけてる」
 「ああ」

 『魔族が黒いオーラを放とうとしています。 回避してください。 ここから退避してください』

 (まさか、こんなに早く、出てくるなんて! 華と一緒にいなくて良かった。 出来れば終わるまで出てこないでくれ!)

 魔族が黒い剣を振ると、黒いオーラを優斗へ向けて飛ばして来た。 優斗は黒いオーラを避けながら、どうすればいいか考えていた。

 華とフィンは薬草を煎じて、薬を調合しており、仁奈が王女の話し相手になっている映像が脳内で流れてくる。 華が不意に優斗の気配を感じて窓の外を見上げたが、優斗は魔族に集中していたので気づかなかった。

 ――華が優斗の気配を強く感じて窓の空を見上げた。
 
 離宮へ入って直ぐに王女の部屋は見つかった。 多くの騎士が、魔王討伐に応募して来た冒険者の対応の為、出払っているようだった。 フィンが機転を利かせ、華たちは王に頼まれ、王女の話し相手となる為に来たと、嘘を吐いた。 王女は何の疑いも持たず、華たちを招き入れてくれた。

 華たちは難なく、王女の寝室へ入れた。 今は、気休めにしかならない薬を煎じている。

 「ハナ? どうしたの?」
 「あ、ううん。 ただ、小鳥遊くんの気配が強くなっただけ。 心配性だよね」
 「あれはもう、病気でしょっ」
 
 仁奈の横やりが入る。
 
 「それより、華はさ、早く王子にちゃんと好きだって言ってあげなさいよ。 今のままじゃ、中途半端で可哀そうだよ」
 「う、うん」

 王女の容態は大分悪く、少し仁奈と話すと疲れたようで、今は眠っている。 フィンが最後の薬を確認すると、合格の判を押した。

 「持ってきた薬草全部、使ってしまったわね」
 「しょうがないよ。 また、薬草摘み、手伝ってねフィン」
 「勿論よ」
 
 華とフィンが片付けをしていると、仁奈がいつもの如く、ニヤリとした笑みを華へ向けて来た。 こういう時の仁奈の尋問を、華は回避できた事がない。 華は仁奈をチラッと見ると、溜め息を吐いた。

 「ど、どうしたの? 仁奈?」
 「うん、結城をどうやって気絶させたのか気になって、華がやったの? 王子は女を殴れないから無理だろうし。 それに華、珍しくめっちゃ怒ってたでしょ? 結城を殴りたい一心で、スルーしたけど、華がピリピリしてたのは分かってた」
 
 ぐっと華の眉間に皺が寄ると、フィンがチラリと華を横目で見た。
 
 「え~と、実は、」

 華は仁奈に黙っていられなくなり、話す事にした。 事情を聞いた仁奈は開口一番、真由と同じ事を言い、ショックを受けている様だった。

 「えっ! いつの間にっ! 黒子があるか、ないか分かる仲に?!」
 「なってないから! 胸出した服着て、隠れ家をウロウロした事もないし!」
 
 仁奈は華の言葉に、普段の華の姿を思い出し、納得した。
 
 「そうだよね。 出してないね」
 「ニーナじゃあるまいし。 ハナはタンクトップと、短パンでキッチンをウロチョロしないし。 そんな格好でウロチョロしている所を、いつもルイに見つかって、ニーナみたいに怒られてなんてないしね」
 
 フィンの話を聞くと、仁奈の瞳がカッと開かれる。
 
 「そうなのよ! あいつ、小姑みたいにうるさいのよ!」

 華とフィンは『そういう問題じゃないと思う』と呆れた目で仁奈を見た。 だから、瑠衣に『色気が無いって言われるのよ』と呟いたフィンの声は、仁奈には届いていなかった。

 「でも、小鳥遊くんは覗きとかしないと思う。 私が嫌がる事は絶対しないと思うんだけど」
 「でも、王子は覗きなんてしないでしょ? ってか、ヘタレだから覗けないでしょ」

 華と仁奈が同時に意見を述べたが、違う意味で華と仁奈の意見が一致した。 2人同時に目を細めて見つめ合う。 フィンが2人を交互に見る。

 「じゃ、ユウトに訊いてみれば? 覗いた?って」
 「いや、それは王子にとっては、死刑宣告でしょ」

 中庭から騒がしい声が聞こえ、仁奈が窓際まで行くと、険しい顔つきになった。 仁奈の様子に華とフィンが駆け寄る。 中庭の方が騒がしいようだ。 小さくしか見えないが、黒いオーラを避けている優斗の姿が見えた。 瑠衣の姿がなく、中庭には居ない様だった。

 「瑠衣がいない! 何処に? 雷神! 瑠衣を探して来て!」
 
 雷神が一鳴きすると、開けた窓から飛び立っていった。 仁奈が窓枠に足を掛ける。 軽々と飛び超えて庭園へ出た。 仁奈は振り返ると、華にそこから動くなと忠告して来た。

 「華はここに居て! 王子もきっと来て欲しくないはず。 でも、あれは王子1人で相手にするのは無理だ。 瑠衣も居ないようだし、加勢に行ってくる!」

 仁奈は優斗の下へ駆け出して行った。 華は仁奈の後ろ姿を見送るしか出来なかった。 優斗の『覗き疑惑』は、暫くは追及できるチャンスがないまま、華の心の奥へ仕舞う事になるのだった。

 ――王城の一室で目を覚ました真由。
 
 薄暗い客室のベッドで目を覚ました真由は、華に気絶させられた事を思い出し、怒りに顔を歪めていた。 真由のベッドの側で、黒い影がゆらゆらと漂っている。 真由に何かを伝えると、顔を明るく輝かせて微笑んだ。

 「そう、ベネディクト様が私をご所望なのね。 直ぐにアジトまで行くわ」

 真由はネグリジェの上からガウンを羽織っただけで、自室を後にし、馬車に乗り込んで王城を出て行った。
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