上 下
14 / 46

14話 血を繋ぐ儀式

しおりを挟む
 『【花咲華を守る】スキル、【透視】【傍聴】スキルを開始します。 花咲華の位置を確認、安全を確認、就寝中の危険はありませんでした。 今朝の花咲華の映像を送ります』

 優斗の頭の中で、監視スキルの声が響く。 寝ぼけ眼に陽射しが差し、眩しさに瞼を硬く閉じる。 優斗は陽射しを避けて寝返りをうった。 異世界に来て初めての夜が明けた。 優斗がボケっとしてる間に、華の寝顔が脳内に流れてくる。

 気持ちよさそうな寝顔に、良く眠れたんだな、と安堵すると同時に罪悪感で胸がいっぱいになった。 きっと、女子として一番見られたくない姿だろうと思い、優斗の頬が羞恥で染まる。

 華の無防備な寝姿が、脳内を占領していく。 優斗は枕に顔を埋め、うつ伏せになってジタバタと両足を動かした。 そして、頭の中だけで叫んだ。

 (停止! 停止! 【透視】スキル停止! 今度から映像を流す前に訊いてくれ! 花咲に申し訳なさすぎるっ)

 規則正しい華の寝息が脳内で流れ、優斗は再び頭の中で叫んだ。

 (ぼ、【傍聴】スキルも停止してくれ~~!)

 『【透視】【傍聴】スキルを停止します』

 華の無防備な寝姿の映像がプツリと消えた。 少し寂しさを覚えながら、優斗はまた寝返りをうつ。 刺す様な視線に瞼を開けると、瑠衣と目線がバチッとあった。

 アンバー宅の2階の客室の1室を借り、瑠衣と優斗は同部屋で休んだ。 華と仁奈は、隣の客室を使っている。 向かいの2部屋は、アンバーの私室と寝室があるらしい。

 隣のベッドに座り、瑠衣がニヤニヤした顔で優斗を眺めている。 いつの間にか起きていた瑠衣が、優斗の一連の姿を全て見ていたらしい。 ダラダラと背中に冷や汗が流れ、優斗の全身と思考も固まった。 優斗に近づいて来た瑠衣は、『何、見たんだよ』と詰め寄ってきた。

 何を見たか、大体の予想がついている様子の瑠衣は、完全に優斗で遊んでいる。

 「な、何も見てないって! 俺、ちょっと走って来る!」
 「えっ! 走るってどこを?」
 「庭!」

 瑠衣を押しのけて優斗は部屋を出ていった。 後に残された瑠衣は、『朝から元気だな』とボソッと呟いた後、笑いを堪えられなくなり吹き出した。 客間の廊下を速足で歩いている優斗の背中に、瑠衣の笑い声が突き刺さった。

 ――庭に出てきた優斗は、走り込みする場所がない事に、今更ながら気がついた。

 (俺、めちゃかっこ悪い。 瑠衣に遊ばれる事は分かってただろ! だから言いたくなかったのに! 俺の馬鹿! 何で洗いざらい吐いてしまったんだっ)

 走り込みするのを諦め、素振り面打ちを始めた優斗。 中庭に木刀が空気を切る綺麗な音が鳴る。 アンバーのログハウスは、ログハウスを守るように森が広がっていて、風が木の葉を揺らす心地いい音を聞きながら、素振り面打ちを続ける。 優斗の柔らかい髪を揺らし、少し垂れた瞳が真剣な眼差しへと変わっていく。

 素振り面打ちを暫く続けると、シャツと額にじんわりと汗が滲む。 一昨日の朝ぶりの素振りに、優斗は気持ちが落ち着いていくのを感じた。 昨日の朝はレクリエーションの為、優斗たちの学年は朝練がなかった。

 何て事を考えていると、後方で土を踏む足音が聞こえてきた。 足音に微かな殺気を感じさせる。 優斗の瞳が鋭く光る。 人が近づく気配を感じて素振り面打ちから、後方に振り返りながら木刀を振り仰ぎ、振り向くと同時に木刀を振り下ろして、中段に構えた。

 殺気を出している相手を睨みつけると、優斗は目を見開いて間抜け顔よろしく口を開けて驚いた。 対峙した先にいたのは、剣を持ったアンバーだった。 アンバーは剣を構えずに、だらりと腕を下ろしており、打ち込んでくる気配を全く感じない。

 暫くお互いに無言で見つめ合う。 アンバーはただ、立っているだけだったが、全く打ち込む隙が無かった。 優斗は喉を鳴らし、こめかみには冷や汗が流れていくのを肌で感じた。 アンバーの雰囲気に呑まれ、逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

 昨日で、優斗がセレンを騙した男だという誤解は解けたはずだと、優斗は内心で困惑していた。 アンバーの雰囲気はいつでも切って捨てる事が出来ると、オーラが染みだしている様に見える。

 (なんで、この人こんなに殺気立ってるんだ!? まさか、まだ変な勘繰りされてる?)

 一方アンバーは、昨晩セレンに言われた通り、寝ずに一晩で薬を作った。 どうすれば疑われないよう、優斗に薬を飲ませられるかを考えていた。 真面目なアンバーは、勝手な願いの為に黙って薬を飲ませる事に、罪悪感を覚えて葛藤していた。

 考え込んでいるうちに、自然と表情が強ばって殺気立っている様に見えている事に、本人は全く気づいていない。 目の下に出来た隈が、より一層殺気が増しているように見えていた。

 「アンバー」

 声がした方向を見ると、いつの間に居たのか、ウッドデッキの手すりに手を置いてもたれかかっているセレンが、2人を見つめていた。 アンバーを見たセレンは、自身の首を親指で切る仕草をした。

 まさしくそれは『殺れ』の合図である。 正しくは『薬を飲ませろ』の合図なのだが、理由を知らない優斗は、セレンの合図に青ざめて驚愕した。 何かを決意した後、にっこり笑ったアンバーが動く、優斗の意思は無視され、闘いのゴングは鳴らされた。

 (な、なんでだ! なんでこんな事に!?)

 優斗が狼狽えている間に、一気に間合いを詰められ、大振りで薙ぎ払ってくる。 速くて重い剣を、半身を避けてかわした。 アンバーから後ろに飛んで距離を取ると、木刀を構えて魔力を注ぐ。

 「もっと魔力を全身に駆け巡らせた方がいいですよ。 己の魔力を全身に纏うんです、その方が速く動ける」

 アンバーがそう言うと、全身に魔力を帯びていくのが分かった。 頭の中で、監視スキルの声が響く。

 『高い魔力を感知、攻撃が来ます』

 監視スキルの声に身構えるが、またあっという間に間合いを詰められ、腹に剣を受けて吹っ飛ばされた。 直ぐに立ち上がって言われた通り、魔力を全身に纏う。 切り掛かってくるアンバーの攻撃に、今度は素早く反応して、ギリギリで避けられた。 アンバーがにっこり微笑む。

 「中々、呑み込みが早いですね」

 (ギリギリだったけど、さっきよりも速く動けたっ。 全身を魔力で撫でられてる感じだ)

 ――庭に木刀と剣が、打ち合う音が鳴り響く。
 
 池で休んでいた野鳥たちが、一斉に飛び立っていく。 鍔が合わさり、せめぎ合う。 同時に押し合い、距離を取って離れた。 草地に銀色の足跡が輝くと、同時に踏み込んで、相手よりも少しでも早く動いて面を取りに行く。 全身に魔力を纏ってからは、簡単に鋳なされてはいるが、何とかアンバーの動きについて行っている。

 面は軽くかわされ、がら空きの腹を打たれると、優斗は簡単に吹っ飛んでいった。 背中を池の岩に打ち付け、呻き声が零れて息が詰まる。 アンバーの手に魔力が集まっていくのが分かる。

 『攻撃が来ます。 避けてください』

 身体に力を入れて立ち上がり、アンバーが打って来た剣を払い上げる。 その隙をついて、銀色の足跡を踏んで間合いを詰めると、首元に突きを入れた。 今までで、1番早く突けたのに、ギリギリでかわされた。

 首筋の皮が切れて傷がつき、アンバーの首から、つぅーと血が一筋流れた。 今ので力尽きた優斗は、全身から力が抜け、纏っていた魔力も消えた。 使い慣れない魔力の使い方に、魔力切れを起こして、気が遠くなっていく。

 (くそっ、結局、1発も入られなかったっ)

 気を失いかけて、初めて遠くの方で華の声が聞こえた。 中庭に華がいる事に気づいた。 いつの間にか皆が、優斗とアンバーの試合を観戦していたらしい。

 瑠衣と仁奈の会話の声も聞こえる。 フィルが跳ねながら飛んでくる音が聞こえて、優斗は瞼を閉じた。 【透視】スキルが開始されていたのか、華とセレンの様子が映像で流れてきた。

 華は青くなって心配そうにこっちを見ている。 【傍聴】スキルが働いて、優斗の脳内で2人の会話が流れてきた。

 『ねぇ、彼の事、好きなの? 彼は貴方の事、好きみたいだけど』
 『わ、分かりません』
 『そう、とても心配そうな顔で見守ってたから、好きなように見えたの。 変な事、訊いてごめんね』

 すぐそばでアンバーが『口を開けろ』と、声を掛けてくる。 優斗は呻きながら、口を無理やり開けさせられた。 アンバーが懐から出した薬瓶を、無理やり口に押し込まれる。 慌てて喉に流れてくる薬瓶の中身を飲み込んだ。 薬は無理やり突っ込まれたわりには、喉を詰まらせる事無く、すんなりと飲み込めた。

 薬瓶の中身は青臭くてとても不味く、優斗は咽せて咳き込んだ。 咳き込んだ優斗に気づいた華が、駆け寄ってくる映像が流れてくる。

 さっきの華の言葉が頭の中で再生される。 優斗を好きなのか訊かれて『分かりません』と答えた華の顔が真っ赤に染まっている。 心配そうに駆け寄って来る華の顔を見て、不謹慎だが、満更でもないのかな、と自分の都合のいいように考えた。

 落ちる寸前に、アンバーとセレンの親指を立て合う合図を見て、違和感を感じた。 優斗の頭の中で、監視スキルの声が響く。

 『採れたて新鮮ですので、安全です』

 『何が安全なんだ!? 採れたてって何が!?』、と優斗は青臭い味が口腔内に拡がっていくのを感じて、『薬草のことか?』そうであって欲しいと思い、今度こそ意識が落ちた。

 後で、アンバーから行き成り襲った事への謝罪がなされた。 もっと後に、この出来事の事を語られる日が来るのだが、それはまだ先の話である。

 ――血を繋ぐ儀式。
 
 全員が中庭へ出ていた。 優斗たちは華を見守る位置で、アンバーはセレンの直ぐ後ろに立っている。 血を繋ぐ儀式は庭で厳かに行われた。 中庭に描かれた魔法陣の中で、華とセレンが向かい合う。 華が喉を鳴らして息を詰め、セレンに渡された薬瓶を見つめていた。 心なしか、自身が飲んだ薬に似ているのではないかと思い、優斗も緊張していた。 緊張が張りつめる中、優斗の脳内で監視スキルの声が響く。

 『危険は感知されませでした。 飲んでも安全です』

 フィルが優斗の頭の上で、『あんぜんだから、だいじょうぶみたいだよ』と華に伝えると、安堵した顔をした華が頷いた。 覚悟を決めたのか、一気に薬瓶を飲み干した。

 直後、華の顔が薬の不味さに表情が歪んだ。 優斗は直感で分かった、自身と飲まされた薬と同じだと。 倒れそうな華を他所に、儀式は淡々と続く。 華の親指に傷をつけ、セレンの血が垂らされる。 魔法陣から光が放たれ、華の周囲を回った。 目を見開いて何かを感じてるようだった。

 華の瞳が何処を見ているのか分からない。 何処か一点を見つめている。 優斗は華が心配で駆け寄りたくて仕方がない。 口を引き結び、拳を強く握っていた。

 瑠衣が横から『過保護すぎ』、と呟いた言葉も優斗の耳には届いていなかった。 反対側では、仁奈も優斗の様子を見て苦笑していた。 血を繋ぐ儀式は滞りなく行われ、無事に終わった。

 夕方には、セレンが旅立つ。 セレンは最後の晩餐に、バーベキューを所望したので、皆で準備する事にした。

 ――夕方、セレンの最後の晩餐。
 
 ログハウスのウッドデッキには、バーベキューコンロが設置されていた。 2人掛けのベンチが2脚、L字型に置いてあり、優斗たち4人が座る。 丸いテーブルセットには、セレンが座り、コンロ周りは、アンバーとフィルが陣取っていた。 勿論、アンバーは焼き専門で、フィルは食べる専門だ。

 「これ、フィンに残してあげて」
 
 フィルは口いっぱいに肉を頬張りながら、右手は新な肉へ手を伸ばしている。
 
 「ちゃんとフィンの分は別に取ってあるから」
 「良かった」

 にっこり笑ったフィルは、華の言葉に安堵した様に笑った。 フィルは銀色の少年の姿で大人たちに負けじと、肉を次々と胃袋に収めている。 小さい身体の何処にそんなに入るのか、とても摩訶不思議だ。 楽しい時間は光の速さで過ぎていく。 セレンの旅立つ時間が来た。

 「そうだ! この家、貴方たちにあげるわ。 私のお願いを聞いてくれたお礼に。 この屋敷は魔道具になってるから、持ち運びも出来るし便利よ。 守ってくれる森もあるし、警備員もいるしね。 それに、町の宿代って結構高いのよ」
 「警備員?」
 
 優斗の質問にアンバーが答える。
 
 「君たちを襲って来た魔物がいたでしょ? 彼らの事ですよ。 正体はゴーレムで、幻影魔法で姿を変えてるんですよ」
 「魔道具だから、ハナちゃんの方が扱いやすいだろうし、管理者をハナちゃんに変えておくわね。 使い方はアンバーに訊いて。 じゃ、そろそろね。 あ、そうだ。 ハナちゃん、このブレスレット持っていて。 微量な私の血が残ってるから、1回くらいは魔族避けになるわよ」
 「分かりました。 大事に持ってます」
 
 華がにっこり笑ってブレスレットを受け取り離れる。 直ぐに、セレンの身体が光り出した。
 
 「アンバー、後は頼んだわよ」
 「ああ」
 
 アンバーがセレンに近づいて、お互いのおでこを合わせる。
 
 「きっと、またすぐに会えるわ」
 「ああ、約束だからな。 必ず、君を見つける」
 
 2人の様子を見て、優斗たちの目に涙が浮かぶ。 華は鼻を啜って泣いていた。 セレンが微笑んだ後、フィンから抜け出し、光の粒になって空へ舞い上がり、跡形もなく夕方の空に消えた。

 フィンは眠っているようで、フィンを抱き上げたアンバーの背中は、とても寂しそうだった。

 アンバーは、直ぐにでもエルフの里へ帰ると言い。 部屋の荷物を整理して明日には旅立つと言う。

 「この事を村長に報告しないといけないのでね。 ちゃんと君たちの事も言っておきます。 暫くは何も言って来ないと思いますけど、もしエルフが来ても相手にしない様に」
 「「「「はい」」」」
 「さて、私は荷造りしてますから、君たちはごゆっくりどうぞ」

 アンバーはそれだけ言うと部屋へ戻って行った。 フィンが目覚めたようで、大量の肉を目の前に、感嘆の声を上げて瞳を輝かせていた。 優斗たちは、フィンに今までの事を話しながらバーベキューの続きをした。

 見上げた空が綺麗な夕焼けに染まっていく。 異世界へ落とされて、2日目の夜が静かに更けていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

【本編完結】異世界転移したら……。~瑠衣はこういう奴である~

伊織愁
恋愛
こちらの作品は『[改訂版]異世界転移したら……。』の番外編です。 20歳以降の瑠衣が主人公のお話です。 自己満足な小説ですが、気に入って頂ければ幸いです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

異世界転移したら……。~色々あって、エルフに転生してしまった~

伊織愁
恋愛
前世で勇者召喚に巻き込まれ、友人たち共に異世界転移を果たした小鳥遊優斗。 友人たちと従魔と力を合わせ、魔王候補を倒し、魔王の覚醒を防いだ。 寿命を全うし、人生を終えた優斗だったが、前世で知らずに転生の薬を飲まされていて、エルフとして転生してしまった。 再び、主さまに呼ばれ、優斗の新たな人生が始まる。 『【改訂版】異世界転移したら……。』『【本編完結】異世界転移したら……。~瑠衣はこういう奴である~』を宜しければ、参照してくださいませ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...