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第五章 扉の先で待ち受けるものは
ブランク(3)
しおりを挟む議論を終えてソファに腰を下ろした二人に、ようやく声をかける事ができた。
ドアの影から姿を見せて、トレイを差し出す。
「お邪魔します、あのお茶、良かったら……」
すぐに新堂さんが答えてくれた。「ああ、ありがとう。話はもう終わった、そっちに行くよ」
「おい、まだ終わってないんだが?」谷口さんが不服そうに呟いた。
こうして三人で再びリビングに戻る。
「ありがとう。興奮したら喉が渇いた」谷口さんは出したお茶を一気に飲み干した。
「ふふっ!今、お代わり淹れますね」
私が二杯目を注ぐと、軽く微笑んで頭を下げられた。
そして視線はすぐに彼に向く。「なあ。考え直してくれないか、新堂。お前しかいないんだ」お前なら奇跡まで起こせそうだから、と続ける。
「あり得ない!何を非現実的な事を?」
居ても立ってもいられずに私も口を挟む。「お仕事の話?」
「ああ。ユイさんからも頼んでくれないか。俺の依頼を受けようとしなくてさ、コイツ」
その理由は分かっている。「新堂さん。やってみたら?」ストレートに言ってみる。
「そんな簡単に言うな」と予想通りの回答に、「頭で考えすぎって、言ったでしょ?」と目を強く覗き込んで、今度は諭すように告げる。
この言葉に対する反応なのか、彼が私を見つめた。何を考えているのか全く分からない顔で!
しばしの沈黙の後、谷口さんの方に目を向けて口を開く。
「だけどな。可能性がないのにやれない!仏の顔も三度って言うだろ。四度目だぞ?それに相手は子供だ。負担がかかりすぎる」
「仏様も、場合によっては見逃してくれるわよ」まずは私が再押ししてみる。
「子供って言っても、患者は体格もいいし体力は十分ある。心配ない。お前も商売だろうから、ちゃんと報酬は払う」最後に谷口さんのもう一押しだ。
「金の事を言ってるんじゃない!……少し考えさせてくれ」彼は首を縦に振らない。
谷口さんが力なく肩を落としたのが見えた。
そして失意のまま谷口さんは帰って行った。
二人でリビングのソファに落ち着いてからも、この話は続いた。どうしても受けてもらいたい。逃げずに立ち向かってほしい、そう願って。
「ねえ新堂さん。状況が分からない私が言うのもあれだけど、まずはやってみれば?」
「そうなのかもしれない。だが、どうアプローチすべきか全く思い浮かばないんだ。いくら何でも闇雲に切る訳に行かないだろ?」
「もちろんそうだけど……谷口さんも一緒にやるんでしょ?」
不意に彼が言った。「心配性、か。そうなのかもな」
「そうよね~。こっちが死ぬ気でやるのは望むところだけど、患者さんが死ぬかもしれない、となると、話は別よね……」私にはあまり経験のない状況だ。
「ああ……いや、死ぬかもしれないだって?」彼が私を見て言う。
「違うの?」
「死ぬ事はない。あの症状だけでは死には至らない。致命的なミスを犯さない限りは」彼が言い切った。
「え?それじゃ、何を恐れてるの?」私の問いかけに返ってきたのはこんな一言。
「保身、か……!」そして新堂さんは笑い始めた。
「新堂さん?いきなりどうしたのよ」
「こんなオペの依頼はあまりないからな。ユイの言うように考えすぎたようだ」
新堂和矢に舞い込む依頼は常に、生死に関わるものばかりだ。それによって難易度が決まり、報酬が決まる。
「失敗すると分かっていながら何度も同じ事をするのは、時間も労力もムダな愚かな行為。それによって患者を生命の危機に追いやるとしたら、なおの事俺はやらない」
これに反論する。「でもこれの場合、何度失敗しても生命の危機は訪れない」
「さらに谷口は、奇跡が起こる事を願う始末!」芝居がかった口調になる彼。
「同じ事、と一口に言うけど、人それぞれの感じ方が違うように、やり方にも違いが生まれたりはしない?だから結果も変わる、って事なんじゃない?」それを奇跡と呼ぶなら、私はあると思う。
「結局あなたは、意味のないオペをさせられるのが嫌なだけ。恐れていたのは患者さんの事じゃなくて、自分の価値が下がる事!」
さらにスランプ中の今、そんなオペさえ自信がない?さすがにこれは言えなかったが。
図星だったのか、彼が黙り込んだ。少し言い過ぎたか。
「保身、ってそういう意味でしょ……?」不安になって言ってみる。
「ユイ、感謝するよ、お陰で吹っ切れた。やってやろうじゃないか」
そう言った新堂さんの表情は、清々しくさえ見えた。
「引き受けてあげるのね!」こんな展開に安堵する。あんな発言が彼の逆鱗に触れなくて良かった。
「見てろ、スランプ脱出第一号だ」
「ふふっ!その意気よ、応援してるわ」
新堂さんは最初に言っていた。仕事は完璧だ、自分が納得できないだけだと。
それはつまり、自分の仕事ぶりに満足していないという事。仕事を難易度だけで判断して無難な道を進むうちに、本当に大切なものを見失っていたのだろう。
これはあくまで私の想像だが。
こうして新堂さんは谷口さんと共同でオペをする事になり、そのチームワークの良さを発揮した。
「お帰りなさい!」帰宅した彼を玄関で出迎える。
「ただいま。今夜はお祝いだな」
何も書かれていない大きめの紙袋と一緒に、近所の洋菓子店で購入したケーキの箱を差し出された。
「きゃ~、嬉しい!……こっちは何?」紙袋の方を覗いて言う。
「谷口からの報酬だ。おまえと見てくれっていうから、まだ見てないんだ。開けてみてくれ」
金銭の報酬を断ったらしい。するとこの袋を渡されたとの事。
中には箱が入っていて、そこにはコルクボードが収められており、貝殻やサンゴ等がボンドで丁寧に貼りつけられ、中心に平仮名が書かれている。
「せんせい、みらいを、ありがとう、だって」
その文字を読み上げるも、新堂さんがなぜか無反応だ。
ボードから顔を上げて彼を見上げる。「新堂さんったら、感動しちゃった?」
「ああ。こんな心の籠もった報酬を貰ったのは初めてだよ」表情は何ら感動している様子はないが。
「私も、もう二度と金銭以外の報酬を受け取るなって言った事、今だけ無しにするわ」
この品を見下ろしながら彼が呟いた。「なるほどな……」
「何がなるほどなの?」
「あいつが、なぜあんなに必死に子供を救おうとしたのか。未来が懸かっているからなんだ。この国の、いや地球の未来が」
新堂和矢が人間としてまた一歩成長した、そう思った。今やこんな感想は失礼か!
「いいじゃないか!気に入った。ユイ、適当な所へ飾っておいてくれ」笑顔でそう言って背を向けた。
「は~い!ホント、ステキね!。私も気に入ったわ」
「まあ、こういうのもたまにはいいだろ」自分に言い聞かせるかのような口ぶりだ。
こんな感動的シーンなのに、先ほどから彼の様子はどこまでも素っ気ない。
だが私には分かる。これは照れ隠しだと!
「とか何とか言って、本当は泣きそうになってるんでしょ、新堂センセっ!たまには素直になって、泣いてもいいのよ?」
「何をバカな!そんなおかしな事言ってると、ケーキやらないぞ?」
「おかしい事なんて言ってない!って、独り占めする気?」拗ねる私の頭を撫でる。
頭を撫でられるのは好きじゃない。いつもはすぐに振り払うが……。
じっとしている私に聞いてくる。「……何だ、大人しいな。反撃しないのか」関節技でも掛けられると思って身構えていたと見える。
「だ~って。そんな事したらケーキ貰えなくなるもの?」
「それはもっともだ」
私達はどちらからともなく笑い声を上げた。
頭の上に置かれた彼の手が、私の背中に回って熱く抱き寄せられる。
「今夜は、子供の未来に乾杯、だな」耳元で囁いた彼に「ジュースでね」と返す。
体を離して見つめ合い、もう一度笑った。
「よ~し、スランプも乗り越えた事だし、またガッポリ稼ぐかな!」
「ええ~、何それズルい、なら私もっ!」
「何がだ?そういう考え方が理解できん」
「別に分かってくれなくていいです!それよりガッポリ稼ぐって事は、また難しい仕事だけ選んで受けるつもりでしょ。この間反省した事、もう忘れたの?」
「何の事だ」あからさまにとぼける始末。
「今日だって結局、奇跡、起きたんでしょ?頭で考えてても分かんない事、世の中にはいっぱいあるのよ。選り好みしないで、大いに人助けしてください!」
どこまでも不満そうな顔で私を見下ろしている彼に付け加える。
「分かってる?今の私の収入じゃ、コルトの弾もまともに買えないのよ?」お小遣いで買えと言ったのはそっちだ!と目で訴える。
「だから?」
「私もガッポリ……」言いかけて遮られる。「必要ない。新堂和矢が復活したんだ。小遣いの額ならいくらでも上げてやる」
「何その、大金持ちの父親的発言は?腹立つぅ~!」
「問題は解決しただろ。さあ、食べるぞ、ケーキ」
まだ納得が行かず、膨れっ面で彼を睨み続ける。
「可愛くない顔して。ああ、いらないのか。ならいい……」彼が背を向けた。
もう限界だ、このままでは本当にお預けを食らってしまう!「あーっ!いる!ください、欲しいですっ!」
縋り付いた私に、一瞬の沈黙の後新堂さんが大笑いした。
どうにかケーキにありつけた私は、フワフワのホイップクリームを真っ先に舐め取って幸せ気分に浸る。
「本当に美味そうに食べるな、おまえは!子供か?」
もうどうとでも言ってくれ。構わず無心で食べ続ける。
スイーツ欲求が一段落して改めて向き直る。「復活おめでとう、新堂先生。今日はお疲れ様でした」
「ありがとう。ユイのお陰だよ」
「私は何もしてない。でも、あなたなら大丈夫って分かってた」
「ユイがいてくれるから、俺は大丈夫だ。何しろ、ここにはおまえの血が流れてるんだからな」彼が自分を指して言った。
「そうよ!ユイさんの血は強力なんだから?」
チャンスは逃してはいけない。常に前を向いて突き進むのみ!そう、二人でなら何でもできる。私達の絆は、ここへ来て最強に深まった。
七月となり、定期検診のため彼を連れて貴島邸へと足を運ぶ。
「ユイ!やっと会えた~!ゴメンね、この間来てくれた時家にいなくて」
「いいのよ。部活、頑張ってるみたいじゃない?ねえ、こっそり私にだけ教えてよ、誰のためのお料理修行か!」屈んでまなみの耳元で尋ねる。
「え~?誰って、ソウ先生のために決まってるじゃん!変なユイ」何でそんな事聞くの?と続ける。その声は内緒にする気など毛頭ない音量だ。
まなみに新たな恋の気配を感じたのは勘違いだったらしい。
「ん?おまえ、今日以外にもここへ来てたのか?」新堂さんが聞いてくる。
以前一人でここへ来た事は話していない。
「ああ……っ、うん、出張で都内まで出た時にね。時間早かったから寄ってみたの」
「何も言ってなかったよな?」どこか疑わし気な視線を向けられる。
貴島さん!助けて!目だけで訴えると、さり気なく彼を検査室に誘導してくれた。
「感謝感謝……っ」
「ユイ?どうしたの、挙動変だよ?」何も知らないまなみ。焦る私を見て不思議そうだ。
「いいからいいから!で?どんな料理覚えたの?ソウ先生は何て?」
有耶無耶にするため、質問攻め開始だ!
しばしまなみと言い合った後、私はまなみの自室に連れて行かれ軟禁状態となった。
少しして、検査を終えた新堂さんが顔を出した。
「ここにいたのか。終わったよ」私に目を向けて笑顔で教えてくれる。
「お帰りなさい!検査、どうだった?」彼を見上げて尋ねる。
「結果は良好だ。問題はなかった」
「良かったわ」
「新堂センセイも入って!」ドア横に立ったままの彼に、まなみが手招きする。
「それじゃ、ちょっとお邪魔するかな」
私とまなみは微笑み合う。
部屋を一頻り眺めて、彼が目を留めたのはベッドに並べられたぬいぐるみ達だ。
「あれは確かネズミの……」と思い出したように口にするも、「ネズミじゃない!カピバラさん!」とまなみが怒り心頭で訂正。
「ん?ネズミだったよな?」新堂さんが私を見て聞いてくる。
「そうだけど、そう呼んだらダメなの!」子供心の分からない人だ。
ね~、とまなみと共感し合う。
「何でもいいが!随分とデカいのが何匹も……」こんな言い分にもすぐさま指摘。「何匹とか言わない!」
口を開けば失言ばかりの彼は、頭を掻いてため息をついた。
そこへ貴島さんが現れた。
「何だ、三人……いや、イチ、ニイ、サン……」ぬいぐるみ達を数えた後に、「八人で会合か?」と聞いてきた。
「そうなの!ソウ先生も入って!」
「さすが娘の対応に慣れてるな、父親は」新堂さんが感心したように言った。
何の事だ?と首を傾げた貴島さんだが、今は父親ではなく医者の顔だ。
「会合はまた今度な。新堂、朝霧、リビングへ」
貴島さんの後に続いて二人でリビングへ入る。
「ねえ。まなみってもう反抗期は済んだの?」ふと気になって聞いてみた。
父親のために手料理を学ぶ姿を見るに、反抗心どころか愛情しか感じない。
「まだだ。今んとこ全くそんな気配はない」
「まだ中学生だもん、高校生になったらなのかもね」
男手一つで育てているのだから、さぞ苦労するだろう。その時は力になってあげたいと思った。
これに新堂さんが意見した。「場合によっては反抗期を迎えない子供もいる」
まさかそれは自分の事か?
私の疑惑に気づく様子もなく彼が続ける。「家族機能が上手く作用していれば、適切に自立が促進される。つまり親離れのために反抗する必要がない」
「または、親の期待に応えようとするあまり、過度な自己抑制によって反抗心を封印してしまうとか?」これは貴島さんの意見だ。
「どっちにしろ、私はまなみの味方よ」
私のこんな意見に、新堂さんが言う。「そうだろうさ。だってお前ら同等みたいなもんだからな!」
「ちょっとどういう意味よ!」私は中学生レベルなのか?
「さっきまなみの部屋に邪魔したんだが……」ああ会合の事か、と貴島さんが応じる。
私の膨らんだ両頬を見て、彼は言った。「……何でもない。まなみは幸せ者だな」
「そう思う。朝霧、まなみの事、これからも頼むな」貴島さんが続ける。
「もちろんよ。大事な弟子ですもの?」こう返して笑う。
「だからって変な事教え込むなよ?これも頼んだぞ!」
まなみの事となると必死な貴島さん。きっとまなみは、適切に自立が促されて上手く成長して行っているのだと思う。
「それでお前の事だが新堂。あれからどうだ?仕事はちゃんとセーブしてるか」
おっと。そういえば、まだ貴島さんにスランプ脱出の件を話していなかった!
私の心配をよそに、彼はサラリと答えた。「その事ならもう解決したよ」
目を瞬いてこちらに視線を向ける貴島さんに、こっそり頷いて見せる。
「なぁんだ!そうかそうか、それは何よりだ。お前何しろ顔に出ないから、分かりずらいんだよ」これには思わず賛同。「言えてる!」
「ちょっと待て。何の話だ?おいユイ?この間一人でここへ来て何を……」
「だから!新堂さんが無理してるから叱ってくれってお願いしたの、それだけです!」
疑わしい目を向けながらも、何とか引き下がってくれた。
心配してくれているのだから、素直になってほしいものだ!
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