この恋、腐れ縁でした。

氷室ユリ

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第二章 人生は万事、塞翁がウマ!

17.本領発揮

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 私は今日も、庭でトレーニングに精を出す。軽く三時間が経った頃、耐え兼ねた様子で新堂さんがテラスから顔を出した。

「おい、あまり過激なトレーニングはダメだと言ったはずだぞ?」
「これの、どこがっ、過激ですってぇ?!」動きも止めずに返す。
「昔とは訳が違うんだ、分かってるだろう?」
「分かってる!でも、基礎トレーニングは大事でしょ。最近、体力が落ちてるし。甘やかしたらダメよ、先生!」

 相変わらず動きを止めない私に、ようやく諦めたようだ。
「全く……困ったヤツだ!」
 ブツブツ小言を言いながら書斎に戻って行った。

 いつものメニューをやり終えて部屋に戻る。

 息の上がり方も去る事ながら、疲れ方が半端ない。トレーニングの後の達成感が堪らなく好きなのに、それを上回るこの疲労感では、さすがの私もやる気が萎えそうだ。
「どうなってるの?こんなに毎日トレーニングを積んでるのに、一向に体力がつかないみたい」

 リビングにやって来た彼が、私の独り言に答えた。「だから言ったろう。おまえの今の体は、前よりもずっと……」
「前より何よ。私が弱くなったと言いたいの?」不満いっぱいで声を荒げる。
 見ないふりをしてやり過ごしている現実が、否応なく突き付けられる。
「ユイが弱くなったなんて言ってない。体の様々な機能が低下したと言ってるんだ。自分でも気づいてるんだろ?」

 ソファに倒れ込んだまま黙る。人は誰しも年齢によって衰える。増してや私のように体を酷使してきた人間は。

「昔はどうだったか知らんが、今のおまえにとって、過度のトレーニングは逆効果だ」
「トレーニングとリハビリは同じようなもの。筋力をつける事で機能回復を期待できるわ」
「今のあれは、どう見てもリハビリの範疇を超えてる!」
「何よ……そんなに怒らなくたって」だって限度が分からないんだもの?

 私は何より弱さが許せない。身も心も強くありたい。それは遠い昔の学生時代から変わらない。例えどんな状況に陥っても、その思いは変えられない。

 彼が落ち込む私の側に寄り、屈んで頭を撫でてくる。
「声を荒げて悪かった。俺はおまえが心配なだけだ。無理をし過ぎるユイが見ていられなくてね」
「イヤなの!弱くなるのは!」せめて、あなたを守れるくらいの強さは保ちたい。
「そんな事を昔もよく言ってたな。風邪で寝込んだ時とか、ケガをした時とか?」
「覚えててくれたのね……」

 それが嬉しくて、ソファから起き上がって彼に抱きつく。

「俺も強いユイは好きだよ。とても頼もしい。イラクの一件でも助けられた。今だって全然弱くなんかないじゃないか。忘れてないよな?俺を投げ飛ばした事は!」
 こんな言葉に、思わず彼から体を離した。
 新堂さんが意地悪そうな笑みを浮かべて私を見ている。
「そっ、その事は……だから……謝ったじゃない?」

「この俺が、弱いヤツに投げられると思うのか?言ってなかったがこれでも一応、柔術の心得はあるんだぞ」
 あの時の動きだけではなくこれまで何度も感じた、ただ者でない雰囲気を思い起こして納得する。「やっぱり!そうだと思ってたのよ。だったら、今私を投げて!」
「そんな事できる訳ないだろ。断る」

「私が腰を打つ事を心配してるなら、それは問題ない。ね?あなただったらできるわ」
 あのテロの影響は主に腰に来ている気がする。脊髄損傷は侮れない?
 それでも受け身を取るくらいは問題ない。
「できるできないの話じゃない。どんなに頼まれても俺はやらない」

 頑なに拒否を続ける彼に、焚きつけるようにこう言い放つ。「何よ、ホントは投げられた事、気に入らないんでしょ?」負けず嫌いさん!と続けて。
「バカか?子供じゃあるまいし!冗談じゃない」
 こう言った彼の表情を見るに、心底呆れられたようだ。
「だって、機嫌悪かったでしょ、あの時からしばらく?」

「あの時は気が動転してたんだ、自分の機嫌など覚えてない。おまえが決して弱くないと伝えるために話を持ち出しただけだ」
「本当に怒ってない?投げた事」
 彼は大きく頷いて言った。「むしろ、あの技のキレに感心したよ」

 思わぬ言葉が返って来て、私の顔はパッと花が咲いたように明るくなった事だろう。
「あの時新堂さん、私の関節技を返して来たでしょ。この男は相当やり手だと思ったわ」
「あれは、おまえに何度もやられてたから、見様見真似でやってみただけだ」
「なんて人!あんな事しなければ、私はあなたを投げたりしなかったのに?」

 彼は私の隣りに座り直して肩に手を置いた。試されているのだと分かり、その手首を取り捻り上げる。
 すると、掴んだ私の手の動きを逆に封じつつ、彼が言うのだ。
「これの、事だろ?」
「あっ……!!参った、降参ですっ!」慌ててもう一方の手で彼の太腿を叩く。

 肩を固められたのだ。一歩間違えば脱臼するくらいの完璧さで!
 彼が一瞬、キハラに見えた。

「ははっ!白状するとな、あの時おまえに言われた〝所詮ただの医者〟って言葉には、少々ムッとしてたんだ」
 肩を擦りつつ恐ろしげに彼を見上げる。
 怒っていたのは間違いなかった。それも私の発言に対する怒りとは!あの時の自分が、どれだけこの人に不当な態度を取り傷つけたか……改めて反省する。

「あの時は、何も覚えてなくて……」
「もういいよ。そもそも、おまえのせいじゃないんだし。もう何とも思ってない」
「だけどっ!」
「ちゃんと俺の事も思い出してくれた事だし?初々しいユイをまた見られて、結構楽しかったよ」珍しく前向きな発言だ。

 肩を擦る私の手に、彼が自分の手を優しく重ねる。

「ごめんな、痛かったか?調子に乗り過ぎたな」
「ううん、平気。私のを見て覚えたなんて嘘でしょ?やっぱりあなたはただ者じゃないわ。ただの医者だなんて言ったの、どこの誰よ?」
「おまえだろ」
「前言撤回しま~す!」
「よろしい」満足げな彼に、上目遣いで尋ねる。「じゃ、許してくれる?」

「そうだなぁ。なら、詫びをしてもらおうかな」
「何でも言って!できる事ならやらせていただきます!」私は即座に返した。
「伴奏するから、歌ってくれるか」
「えっ、歌?」
 意表を突かれて目を瞬くも、彼はすでにピアノの方に進んでいる。断る隙はなさそうだ。振り向いた彼に、ウィンクでオーケーサインを出した。

 こうして、私達のミニコンサートが始まる。
 一頻り歌い終えると、満足そうにピアノの蓋を閉じて彼が聞いて来た。

「前から歌うの好きだったのか?」
「ええ。学生時代はよく友達とカラオケに行ったわ。懐かしいな~」
「へぇ。それは知らなかったよ」
 知っていたら怖いだろうが?と思いながら話を広げる。「私も、先生が格闘技の経験者だなんて知らなかったわ」
「誰がそんな事言った?話が大袈裟になってるぞ!」

「大袈裟なんかじゃないわ、新堂さんの強さは本物よ」この朝霧ユイが保証します!
「なら、ユイが弱くなっても俺に任せられるな」
 そう来るか。「できる事なら避けたいけど……」今の状況では否定できない。
「今のはイエスって意味と取っていいよな?」
 私は肩を竦めるだけで何も言わなかった。それをいい事に彼が続ける。
「そういう事だから、もう無茶なトレーニングはするなよ?」

「じゃあ教えてよ、どこまでならいいのか」
「そうだな……ストレッチくらいにしてもらおうかな」
「何それ!それじゃ準備運動じゃない!ランニングは?」
「ダメだ。ウォーキングにしとけ」

 絶句する私。頭を左右に振って大袈裟に嘆いて見せる。

「イラクで感染症に罹ったのは、無理な運動で体力を消耗しすぎたせいもある」
「無理なんてしてません!」
「おまえが感じていなくても、体は悲鳴を上げていたんだ」

 何も言い返せず、大きなため息を一つついた。イラ立ちが募って席を立ち、テラスに向かう。

「ユイ、忘れ物だ」彼が差し出したのは何と私のシガレットケースだった。
「先生?トレーニングはダメで、タバコはいいワケ?」
「一本だけなら」
 彼のおかしな言動に戸惑ったけれど、もちろん快く受け取った。
「さすが、ただの医者じゃないわね~!」
「ストレスは一番体に悪いんでね。でもいいか、一本だけだぞ?」
「了解しました!」

 お言葉に甘えて、早速箱から一本抜き取り火を点ける。
 日が傾きかけて来た澄んだ空を見上げて、煙を一吹き吐き出した。その先には筆で何本も線を引いたような細い雲が見える。晩秋に入り、大分日が短くなった。

 ふと先ほどの彼を思い出す。動きがキハラと被ったあの時を。
 そういえば、新堂さんはキハラと面識があったのだったか?

「ねえ新堂さ……」振り返った先に彼はいなかった。
「見てないなら、二本目行っちゃおっかなぁ~!」わざと大声で言ってみる。
 すると透かさず部屋の奥から声が響いた。「ユイ、調子に乗るなよ!」
「やっぱり来た、地獄耳!」

 二本目を諦めて部屋に戻り、夕飯の支度に取りかかった。
 少しして彼がキッチンに顔を出す。

「明日、依頼が入ったので出かける。ユイは?」
「私も仕事よ」
「夕方には帰れると思うが……」
「あら、ゆっくりして来て。夕飯は私が作るから!」
「ゆっくりって、仕事でか?」それはまるで、俺がそんなに時間を要するはずがない、とでも言いたげだ。

「だって、久しぶりなんじゃない?」
「まあな」
「新堂先生が依頼を受けたって事は、私の体調に問題がなくなったって事よね!」
「さっきみたいな無茶なトレーニングをしなければね」そう言って彼が後ろから私の頭を軽く小突いた。

 反射的に包丁を持ったまま振り返る。
「おっと……」予想以上に接近していた彼は一歩下がった。
 刃の先端には、人参の小さな塊が刺さっている。

「危ないじゃない」
 そう言った私に、両手を上げて反論する。「それはこちらのセリフだと思うが?」
「不用意に私に危害を加える事を言ってるのよ」
「済まん、聞き分けのない患者を前に、つい手が出てしまった」
「患者に暴力ふるう医者って聞いた事ないんだけど?」

 叩かれた頭を掻きながら一睨みして背を向けると、今度は後ろから抱きしめられた。
「ちょっと!新堂さん?」
「危害は、加えてないからな」
「……うん」
 包丁を置いて、前に回った彼の手を握る。

「ねえ先生?明日の患者さんは、どんな人?」
「気になるか?」後ろから私の顔を覗き込んで聞いてくる。
「うん」私は俯いて答えた。
 彼は私の体を自分の方に向かせると、向かい合って目を合わせた。
「四十代の女性、肝ガンのオペだよ」

「そっか……」私はまたも下を向く。
 新堂さんはそんな私の顎に手を添えて、自分の方に顔を向けさせた。
「どうした?」
「聞かなければ良かったと思って」
「なぜだ?もしかして患者に妬いてるとか」
「ごめんなさい……子供みたいよね、忘れて!」否定しなかったのは気持ちを知ってほしかったからだが、急に恥ずかしくなってしまった。

 そんな私の頬を軽くつねって彼が言う。「可愛いヤツめ!」

「あなたが他の女の体に触れると思ったら、耐えられなくて!」
「ゴム手越しでも?」
「ああ、そういえばそうか」衛生上の関係で着ける医療用の使い捨てゴム手袋だ。
「素手で触れるのはユイの体だけ。おまえは特別だ」
「特別、か……」悪くない。

 彼は私用の聴診器も持っている。肌に直に触れるものだからだろう。そうやって仕事と私を分けてくれている。改めて考えると、とても嬉しい事だ。

「おまえには、俺以外、誰にも触れさせない」
「新堂さん……」

 彼が私のウエストから服の中に手を入れて来た。ひんやりとした彼の手が、私の尻に直に触れる。
「あんっ!新堂さんったら何してるの……?」
「こっちの感覚は問題なさそうだな」手を抜き取ってニヤリと笑う。「ただの患者にはこんな事はしない。おまえだけだよ」

 それを言いたいがためにやったのか。珍しい。彼は普段こういう下ネタは扱わない。
 でも、思い切って本音を打ち明けて良かった。

「ねえ……」
「何だ?」
「……したくなった」
「何を」
「エッチ!」
「夕飯の支度はどうするんだ?」

 もはや私は歯止めが利かない。彼に絡みついて耳元で囁く。「後でいい?」
「おいおい……!」
「あなたのせいよ?お尻、直に触ったりするからっ」
 小さくため息をついた後に彼が言う。「じゃあ、責任持つよ」
「うふふっ!」

 彼はエプロン姿の私を抱き上げて、乱暴にソファに降ろした。

「昔のユイとは、どうもどこか違うんだよなぁ……」
「何か言った?」
「いいや。何も!さあ、覚悟しろ?」
 夕飯の支度もそっちのけで、私達はリビングでじゃれ合ったのだった。


 そしてその夜。就寝時間となり、いつものように個室のベッドに向かおうとした私を、彼が引き留めた。
「ちょっと待て。今日からおまえも寝室で寝ろ」
「え?」何の事か分からず反応が遅れる。

「俺達の寝室、一緒にしようじゃないか」
「え、いいの?」
「ああ。おまえが嫌じゃなければ」
「イヤな訳ないじゃない?嬉しい!やっと戻れるのね」
 あのベッドに寝たのはほんの数日しかない。あの後に記憶がなくなったりで結局個室を使っていたから。

「また何か起きたら、いつでも別にできるしな」
「もう何も起きないわよ。やったぁ~!先生大好きっ」起きて堪るか!
 私は彼に飛びついて喜びを表現した。

 こうして久しぶりに同じ寝室で夜を過ごす。普段は遅くまで起きている彼だが、今夜は揃って床に就いた。

「興奮して眠れそうにないわ!」
「それは、まだやり足りないって事か?」
 夕方の情事を思い起こさせる物言いに、体の奥が疼いた。
「いやん!違うわよ、先生の意地悪っ!」
 否定しつつも手を伸ばして彼を求めると、それに答えて私の手を握ってくれる。お互いのベッドに横になったまま手を握り合う。

 しばしの沈黙の後、彼が真面目な声で言った。
「ユイ。そろそろ一度、腰椎の精密検査をしよう」
「一気に冷める話題ね」何もこのタイミングで言い出さなくても?
「色々あって時間が経ってしまった」
「忘れてくれてていいのに!」握った手はあっさり離された。私から離したのだが。
 この行為に拒絶を感じたのか、彼が念押しをしてくる。「ちゃんと聞いてくれ」

「聞いてます!……」強気に答えた後にため息が零れる。
「腰、痛いんだろ?時々辛そうにしてるのは知ってる。他に何か異常を感じた事はないか?」
「バレてるよね~、やっぱ!そう、痛いよ。ただの老化現象って思ってたけど、記憶が戻って納得だわ」ここは白状しようじゃないか。
「動悸や疲れやすさは感じないか?」

「そっちの方は大丈夫。それより……」
 言葉を濁した私に不安そうに聞いてくる。「何だ?些細な事でも教えろ」
「思い出せない事が一つだけあって。キハラの事。気になって仕方がないの。眠れない原因はそれもあるんだ」
 こう打ち明けると、彼が沈黙した。

「新堂さ~ん、起きてる~?」わざととぼけた声を出してみる。
 半身を起こして彼が声を荒げた。
「起きてるよ!考えてたんだ、色々。こんな状況で寝るか!おまえじゃあるまいし?」
「何ですって?私だって寝ません!人が深刻な話してる時に?」

「ああ……疲れた、その件は明日話そう。それでいいか?」珍しく彼がサジを投げた。
「……うん。お休みなさい」私はそれをあっさりと受け入れた。

 こんな夜に、これ以上の言い合いはしたくない。本当に久しぶりに愛し合った日なのだ。新堂さんの愛をたくさん確認できた日の締めくくりのひと時に、面倒な話を持ち出した自分が憎らしくなった。
 彼が拒絶した事からも、キハラの件はなかなか厄介なものらしい。少なくとも、こんな時間に話す事ではないくらいに。

 彼の方を見ると、仰向けで目を閉じ、眠りに就こうとしているようだった。静かに深呼吸をしてから、私も大人しく目を閉じた。


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