この恋、腐れ縁でした。

氷室ユリ

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第二章 人生は万事、塞翁がウマ!

16.イーグルの正体は?

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 日本へ帰国して数日後、私のノートパソコンにメールが入った。まだ体調が思わしくなく、自室のベッドの上でパソコンを操作している。

「新堂さん!ちょっと来て!」
 慌てて新堂さんを呼んでしまった理由は、差出人がマイク・Jだったからだ。

「どうかしたか?」彼がすぐに来てくれた。
「吉報よ。マイク・J捜査官から」
「捜査官?」
 これは私が勝手に呼んでいるだけ。結局どこの組織の所属か判明しなかったので。
 説明は省いて、画面のメールを見せた。

「イヌワシに狙われたダーク・フォックスか。無事だったんだな」メールを読んで彼が言った。
「犯人は射殺、その後の身辺調査にて身元を割り出す手掛かりなし、ですって」
「何かファイルが添付されてるぞ」
「ホントだ……写真だわ」

 データを開き、その画像を確認して私達は顔を見合わせた。それは、先日まで私達が会っていた人物ではなかったからだ。
 この写真の射殺遺体がイーグルか否かの回答を求められていた。

「どう見ても別人じゃないか。どういう事だ?」新堂さんが首を傾げる。
「私達が会っていたのは、間違いなくミスター・イーグルだと思うけど……」
 体格からすればイーグルに違いない。遺体が握っている五十口径の大型拳銃は間違いなくデザート・イーグル、ヤツの愛用銃だ。
「逆に今までの姿が変装だったとか?」彼が言う。

「まさか!それはないと思うけど……」それだけは困る!変装も見破れないほど、朝霧ユイが落ちぶれたという事になるではないか?
「何にせよ、こうして今俺達は無事で、そのダーク・フォックスも難を逃れた。一件落着だろ?」
「そうね。誰も犠牲にならなくて良かった」

 こんな言い合いは推測でしかない。結局、真相は闇だ。
 考えを中断して新堂さんに抱きつく。

「ごめんな、旅行に誘った俺のせいだ。ミサコさんに会った後、寄り道なんてしないで真っ直ぐ帰れば良かったよ」
「それは関係ない。こんな展開、誰も予測できないもの?」体を離して彼を見上げる。

「……ああ。俺は、おまえの体調が心配なんだ」
「もう平気よ。あなたが言うから念のため横になっているだけだし。それに、そのお陰でかなり進展あったじゃない?新堂さんの事もほぼ思い出せた。後は……」
 ここで口をつぐむ。

 一つだけ分からない事がある。自分がキハラを殺したというものだ。イーグルが唐突にあんな出任せを言うだろうか?出任せであってほしいが、可能性は低い。

 考え込む私の額に新堂さんが手を当てる。
「六度八分ってとこかな」
「っ!」突然現実に引き戻されて、大袈裟なくらい肩を震わせる私。
「まだ、脳がショートするような考え事は禁止だ。熱がぶり返すぞ?」
「こんな事で驚くくらいだものね……。今はやめとく。せっかく平熱に戻ったんだし?」
「ユイの平熱はもう少し低い」

「もう!」細かい指摘に飽き飽きする。
 我が主治医は、あくまで私を病人扱いする気のようだ。

 私はパソコンを彼に押し付けると、ベッドから抜け出した。
「こら、寝てろって!」
「ト、イ、レ!」
 立ち上がった瞬間、ずっと寝ていたせいかちょっぴりフラついた。

 用を済ませてもベッドには戻らず、そのままリビングを抜けてテラスに佇む。

 戻らない私を探しに来たのだろう、彼の声が後ろからかかった。
「で、何と回答するんだ?何なら俺が返信しておくが」
「大丈夫、私がやるから」パソコンは押し付けたけれど、回答まで押し付けたつもりはない。
「それなら良かったよ。俺にやれって意味かと思った」
「そんな訳ないじゃない!」

 彼が笑いながら私の隣りにしゃがみ込んだ。

「イーグルなんて男、どうだっていい」私は吐き捨てるように言った。
 マイクを標的にした理由や、私がテロに遭った理由も何もかも。もう二度とこの人を巻き込まない、私の願いはそれだけだ。彼を見つめてそう誓う。
「ユイ?」顔を覗き込んで問いかけられる。
 あと数秒黙っていたら、質問に早く答えろと催促されそうだ。そんな事を思って笑いそうになる。

「イーグルは変装の名人。私達の知ってる顔とは別人だけど、愛用銃はヤツのに間違いないって回答しておくわ」後は向こうで判断するだろう。
「もしあれがイーグル本人ならば、ヤツは二度と私達の前に現れない。でももし別人なら……」
「もしまた現れたら、今度こそは俺が……」

 俺が、どうすると言うのだろうか。その続きを興味深々で待つ。

「俺がヤツの記憶を奪ってやる」
「ふう~ん、そう来るのか……」殺してやる、などという訳はないか。
 ここで彼が言葉を追加した。「記憶だけ消せるかは、保証できないけどな」
「……それって、殺しちゃうかもって事?」
「俺はそこまで言ってないが」
「ああ~っ!ズルい、だってそういう事じゃない!」

 思わずノリで彼の脇腹を肘で小突いた。その瞬間、彼が呻き声を上げたのにハッとして焦る。

「ごっ、ごめんなさいっ!殴られた場所よね、私ったらバカバカ!まだ痛む?」
「少しな……。おまえの攻撃がピンポイントで来すぎなんだよ」
「ごめんね!ねえ新堂さん、ちょっとそこ見せてみて……」

 私が屈んで彼のシャツを捲ろうとした時、来客があった。
「おっと。来客だ」

「ああん、上手く逃げられた!誰よ、邪魔したのは?」
 玄関で応対する彼の後ろ姿を、ドアの陰から恨めし気に見ながら待つ。何しろ自分は寝巻き姿のため人前に出られない。

 回覧板を手に戻ってきた新堂さんは、そんな私を見下ろして一言。
「さっさと寝ろ!」
「うぐっ」これぞぐうの音も出せずってヤツか……。
 完全に子供扱いだ。記憶が戻ったにも関わらず、この人との関係が分からなくなりつつある今日この頃なのだった。



 ようやく主治医のお許しが出て、ひと月ぶりにパートタイムの仕事に行った。
 記憶を失くした最中に始めた事ではあるが、家以外に自分の居場所があるのは何かと好都合だ。こうして外にいる間は、新堂さんの監視の目が届かないので!

 今回会社には、長期旅行後に体調を崩したと言ってある。嘘ではないし、色々詮索されても慌てず対応できた、のだが……。

「テレフォネロ、アンコーラ」電話越しの相手に答える私。
 受話器を下ろした私に焦ったような声がかかる。隣りの席の同僚が慌てている。
「ちょっと、朝霧さん!何言ってるの?」
「スィー?」
 何が問題なのか分からず、目を瞬くばかりの私。

「ミス・アサギリ、ジャパニーズ、プリーズ!で、今の誰から?」
 ここまで言われてようやく気づく。自分が日本語を話していなかった事に!
「あ……!私今、何語話してました?」
 向かいのいつも賑やかな一人が答える。「分かんな~い!英語じゃなかったよ」
 続いてメガネ姿のベテランの一人。「私ドイツ語できるけど、それでもなかった」

「この間までイタリアに行っていたので……スミマセン、掛け直します」
 無意識に別の言語で話す事など未だかつてなかった。一体いつから日本語じゃなくなっていたのだろう?
「あっ、もしもし、朝霧ですが!ごめんなさい、私変な事言ってましたよね?失礼しました……!」ひたすら平謝りを繰り返した。

 どうにか事無きを得て電話を戻すと、皆の目が私に突き刺さっていた。

「ちょっと、大丈夫?朝霧さん」
 気遣いの言葉をかけながらも、リーダーの眉間にはしわが寄っている。
「長期休暇明けで、ぼんやりし過ぎなのよ!」サブリーダーがそれに続く。
 厳しいお叱りの言葉を受け、自分としては真剣に受け止めたのだが、口から出ていたのはやはり……「ミ、ディスピアチェ……」

 一同は私のイタリア語での返答にため息をつくのだった。
「あははっ!」ここはもう、笑うしかない!

 こうして波乱含みの勤務時間が終了し、トップバッターでタイムカードを押して帰宅した。こんな落ち着かない時はアレしかない。


 帰るや否やコルトを手に庭へ出る。そう、射撃の訓練をするに限る!
 幸いここの土地はとても広く、裏は山だ。私有地のため誰も入って来る事はない。私はすでにここに適当なスペースを開拓し、即席の射撃場を作り上げていた。

「やっぱり私には、こっちが向いてる」コルトを構え、静かに銃口を的へと定める。

 コルトを握ると否応なく精神統一が図れる。操作を一つ間違えれば、生死を分ける事態にも繋がるこの緊張感。
 今日一日の腑抜けた自分が嘘のように、一気に緊迫した空気に包まれた。
 目を閉じて、風が木々を揺らす音やカラスの鳴き声に耳を澄ます。

 その音の中に、地面を踏みしめる人間の足音が紛れ込んだ。振り返らなくてもこれが誰かはすぐに分かる。確認する事もなく、私は的を撃ち抜いた。
 鋭い発射音に鳥達が一斉に飛び立つ。そして辺りには火薬の香りが漂った。

「お見事!」
 振り返ると、木の幹に寄り掛かりながら拍手を送る彼がいた。

「新堂さん。あなたも今帰ったの?」
「ああ。こっちに向かう姿が見えたから。後をつけるみたいになってしまったな」
「もしかして、先生も射撃、練習する気になった?」
 ワクワクしながら尋ねるも、「それは前にも断ったろ。それより何かあったのか?」と返される。

「どうして?」どうして何かあったと思うのだろう。
「何となくだ。体調は良さそうだな」
「うん。でも頭の中はぐちゃぐちゃよ!また新堂先生に整理してもらわないといけないかも」

 今日会社で起きた事を話して聞かせた。

「マルチリンガルも苦労するな!」
 真剣に悩んでいた事を笑い飛ばされてムッとする。「あのさぁ、こっちは笑い事じゃないんだからね?」
「冗談だよ。で、まだそれは続けるか?」的を指して聞いてくる。
「まだ一発しか撃ってないのよ?もう少しやらせてよ」あなたが邪魔したから!

 彼はご自由に!と言い残して行ってしまった。
 気を取り直して的を張り替え、再び精神統一を図る。何度か繰り返すも、この轟音はどうにも気になる。何よりここの鳥達に申し訳ない!

 家に戻り、早速彼に直談判を始める。

「ねえ新堂さん、この家改築して、地下に射撃スペース作って!」
「何だって!?冗談じゃない!」
「あらなぜ?外でするよりも安全でしょ」
「そうだとしてもダメだ」
「な、ん、で!」

 不意に後ろを向いた彼が、何かを手に振り返った。
 私に向けられていたのは何と、モデルガンの銃口。それは私がコルトを失くしていた時に練習用に使っていた物だ。
 意表を突かれた……。私が動くより先に引き金は引かれ、BB弾が私目掛けて飛び出した。

「痛っ!BB弾ってなかなか威力あるのね……って、新堂さん?どういうつもり!」
「ユイの反応を試したんだが、どうやら本調子ではなさそうだな」モデルガンを早々に手放して言う。
「だから地下の射撃場で特訓するってば」
「ダ、メ、だ」

「頑固ね~ホントに!じゃあさ、裏庭にヘリポートはどう?」
「あのアウディ・クワトロじゃお気に召さないって言うのか?それともあっちで借りたランボルが気に入ったか!もしくはポルシェ……」
「そうじゃな~い!緊急用に決まってるでしょ。絶対重宝すると思うけど?」
「それは構わんが、目立つぞ?」

「目立つ?」
「かなりな。射撃音の比ではない。たちまちご近所から苦情殺到だな!」
 私は渋い顔をして黙る。
「さすがに無免許で目立つのは良くないわよねぇ。ねえ?新堂センセ!」
「嫌な言い方だな!俺は目立ってなんかない」
「そうかしら?カッコ良すぎて注目の的よ?」

 いきなり彼は私を抱き上げた。至近距離で見つめ合う。
「おまえの美貌には負けるよ」
 こんな言葉をかけられて舞い上がる。「うふっ!何を言うのかと思えば。もう、新堂さんったらっ!」
 自分の要望などどこへやら吹き飛んだ。

 呆気なく彼の手の上で転がされる朝霧ユイなのだった。

「さあ、ピアノでも弾こうか。俺はこっちの方がいいよ。引き金を引くよりもね」ウインクをして彼は言う。
「うん。私もそう思う」

 ピアノに向かい軽快にメロディを奏でる彼だが、鍵盤よりも私ばかり見ている。

「どうかした?」
「今日は歌わないのかなと思って。この曲は知ってるだろ?」相変わらず鍵盤ではなく私を見て言う。
「うん、知ってる。でも歌わない。がっかりした?」
「ああ、とっても」つまらなそうに答える。
「私、気分屋だから。気が乗らない時はやりませ~ん!」

 空は次第に夕焼け色に染まって行く。燃えるような太陽がオレンジの光を室内に降り注ぎ、私達を照らしている。
 そんなオレンジの光の中、彼はピアノを弾き続けた。私が歌わないと分かって、今度は手元を見ながら、さっきよりも難解なクラッシック路線に切り替えたようだ。

 長椅子の横に後ろ向きで腰掛けた私は、あまりの心地良さに、彼に寄りかかって転寝を始めたのだった。


 気がつくと私はソファーに横たわっていた。

「起きたか」
「あれ、……私ったら本格的に寝てた?」
「夕飯できてるぞ。食べるだろ?」
「うん」

 頷いてダイニングに向かう。テレビを観ながら当たり障りのない話題を取り上げて食事が進む。
 そして食事を終えて少しすると、彼が思い出したように切り出した。

「ユイ。遅くなったが、イタリアでの仕事の報酬だ」
 彼がユーロの札束の入ったアタッシュケースを差し出して来た。
 こういうの懐かしい!と興奮しながらも丁重に断る。「いらないって言ったじゃない」
「しかし、その後も散々だったろ……?諸々込めてだ。受け取れ」
「それはお互い様よ」

 私は札束を押し返して、彼に抱きついた。

「新堂さんったら、昔と全っ然変わってないね」
 背中に腕を回して、さらに抱き上げてくれた彼が首を傾げる。「昔って何だ」
「お金で何でも解決しようとしてたじゃない?」
「……しょうもない事まで思い出したな!」
 私達は笑い合う。

「今の私達は昔の関係とはもう違うの。だから、このお金は貰う必要がない。分かった?」
 彼は苦笑いで頷いた。「そうだな」
「本当にちゃんと分かってくれた?新堂先生!」
「分かったと思うよ」
「何よ、思うって~?自信なさげじゃない?」

 彼との記憶が戻ってもなお、不思議に思う事がある。
 今の自分達の関係は、昔の利害関係で繋がっている薄っぺらなものではないと思うのだが、こんな事を平然としてくるこの人を見ると不安になる。
 私は本当に新堂さんに受け入れられているのだろうか、と……。

 全く持って謎多き男、新堂和矢!


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