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第一章 幸せのシンボルが呼び寄せたもの
すべては感覚から(2)
しおりを挟むとある朝。久しぶりに二人でゆっくりと朝食を摂っている。今日は私の仕事も休みで、先生ものんびりしている。
朝刊を開いて何気なく目を通していたところ、ある記事に当たり硬直する。そこには海外での凄惨な車載爆弾テロの記事が出ていた。
彼がそんな私の横から新聞を覗いてくる。
「ユイ、無理にそういうニュースは見なくていい」
彼の心配げな声がすぐ側で響く中、新聞を乱暴にテーブルに置くと叫んだ。
「全く、許せない!」
呆気に取られた様子で私を見てくる彼にイラつく。「何?」
「……いや。そういう感想が出てくるとは思わなくて。てっきり……」
「てっきり何よ」
彼は口元に手を当てたまま黙ってしまった。
「ああ、もしかして私が爆弾テロに遭ったって話?気にしてるなら問題ないわ。例え記憶を失くしてなかったとしても、私はそんな事で怯えたりしない」
「そうか」
短くこう答えた後も、医者の目で私を見続けている。うんざりだ!
「新堂先生、この間の話の続きだけど。同じものを求めるって話」私は唐突にこんな話を持ち出した。
「ああ」
「私が何を求めてるか、知ってる?」
「俺の知っているユイが求めてるものなら……」
「言ってみて」
彼は私を見つめたまま言う。「俺との穏やかな暮らし……訂正。平和、だろ」
「正解。今も同じ、世界の平和よ。だから……」
彼が私の言葉を遮った。「まだ終わってない、聞いてくれ。そのための平和的解決。誰も死なない方法でだ。さあ、その先を当ててみろ」
「誰も死なないって、もうこんなに犠牲者が出てるじゃない?この人達の仇を討たなきゃ!やられたらやり返す。百倍返しよ」
「ユイ、おまえのその報復的考え方は、やはり俺には受け入れられない」
「別にあなたにご理解いただかなくて結構よ」
やはりこの手の話では決裂するのか。以前の私達はどうだったのだろう。
「おまえは忘れているかもしれないが、二年前のユイはちゃんと理解してくれたよ。身をもって学んだとね。頼む、ユイ……同じ過ちを、繰り返さないでくれ……」
いつになく苦痛な表情を見て不安になる。
「先生?」
「頼むよ……」さらには頭を下げて懇願する。
「ちょっと、やめてよ。顔を上げて、先生!」慌てて彼の元に駆け寄り、肩を揺する。
「俺はもう二度と、おまえを失いたくないんだ……!」
爆弾テロに遭って生死を彷徨った自分。しばらくは下半身不随だったと聞いた。私の無茶な行動が招いた結果なのだろう。そんな事に彼を巻き込んだ。
「その事は、覚えてなくても容易に想像がつく。たくさん先生に心配をかけたって。でも、もうそんなヘマはしないわ」
「……だから、そうじゃないんだよ!」
執拗に私に制約を課すこの男が心底嫌になった。
「あなたに何が分かるのよ!」勢いで立ち上がって叫ぶ。
「ああ、分からないさ。俺はただの医者だからな!そしておまえは……」
「何よ。私は何だって言うのよ!」
「……もういい。朝からこんな口論はしたくなかった。ちょっと出て来る」
「待ってよ、話が途中でしょ?」
彼は何も答える事なく部屋を出て行った。
「ああ!んもうっ……!」長すぎる髪を振り乱しながら、広すぎるリビングで一人嘆く。
「私だって、こんな展開なんて望んでないんだからね?」
彼があの時言いかけたのは何だったのだろう。そしておまえは、の後は?
自室に戻って窓際に置かれたデスクに収まる。
引き出しを開けて、ある箱を取り出す。これには数通のエアメールが入っている。全てイタリアの母からのものだ。見つけた時に全部目を通し済みだ。
なぜかどれもイタリア語で書かれているのだが、内容は他愛のない事ばかりで、新たな発見は何もなかった。母親に闇稼業の事やテロで半身不随になったなど、言える訳がないのだから当然なのだが。
ただ、母が新堂の事をやたらと話題にしているのが気にかかる。
文面から、二人の間に深い信頼関係のようなものを感じるのだ。会った事くらいはあるのだろうが、それだけでそんなものは生まれない。
それにしても朝霧ユイという人物は厄介だ。日記はおろか写真やメモの類も一切残さない。我ながら徹底しすぎていて手も足も出ない!
「こんな調子じゃ、あの人との交際は時間の問題で終わるな……」
これまでの長い長い歳月を、私達はどのようにして過ごしていたのか。自分で言った事だが、同じものを求めているからという理由が本当に成立するのか不安になる。
「ああどうしよう!何かないか、何か!」
そこである人物を思い出す。私の兄なら、何か知っているのではと。
「あ!もしもし?神崎さん?今平気?」早速電話してみると、すぐに繋がった。
『ユイか。毎日暑いな。体調崩したりしてないか?』
「うん大丈夫。あのさ、聞きたい事があって。時間、取ってくれないかな」
『今海外なんだ。遅めの夏季休暇でタヒチに家族旅行でな!帰国後でいいか?もし急ぎならプライベートジェットですぐに……』
「ああ~っ!急ぎじゃないから!そういう事なら帰って来てからで。バカンス楽しんで!じゃあねっ」
慌てて電話を切った。まさか海外とは思わなかった。
「さすがはお金持ちの社長さん!家族、かぁ……」
何とも複雑な心境だ。何せ神崎さんは政略結婚。それでも幸せな家庭を築いている。そんな人もいるのだ。
「こっちもダメか……」八方塞がりで机に突っ伏した。
少しすると庭に車が入って来るのが見えた。どうやら先生がもう帰宅したらしい。
「ただいま」
玄関からの声を受けて駆け付ける。
「お帰りなさいっ!あの、先生、さっきは……」
「ユイ。これ」彼が紙袋を差し出した。「何?」それを受け取って中を覗く。
「さっきはカッとなって言い過ぎた。詫びだ」
「あっ、アイス!」それは知ってか知らずか私の大好物のアイスクリームだ。
「別に、物で釣ろうとは思ってないからな?」
「分かってる。でも、もうすっかり釣られてるみたいよ」私は舌を出して笑った。
二人でダイニングに向かい、早速食べる事にする。
「少し溶けてしまった。今日は一段と暑いよ!」
「この残暑、いつまで続くのかしらね……」
食べながら、神崎さんがタヒチにいる事を話題にした。
「そうか。家族サービスは大事だもんな」
「案外自分も楽しんでる感じだったよ?いいな~。私もどっか行きたいな」
「ならせっかくの休みだ。リゾート地もいいが、手始めにドライブにでも行くか?」
「え、いいの?だって先生、今帰って来たばかりなのに」
「頭を冷やしに行ってただけだ」
「私こそ、ごめんなさい……」
そして二人でドライブする事になった。
黒の大型セダンアウディ・クワトロ。彼にとてもお似合いの車だ。横に立つ姿を眺めて思う。
「どうした?乗らないのか。……ああ、運転したいのか」
「ううん!違うの。先生が運転して」すぐに否定して助手席に収まった。
しばらく走ってから、運転する彼に尋ねる。「ところで、どこへ行くの?」
「特に決めてない」
「新堂先生ったら意外。そういう適当さもあったのね」
「ドライブしようって言ったろ?」
「そうね」
「たまにはいいじゃないか。目的もなく走るのも」本日に限っては二度目だがと続ける。
こうして行き着いた先は海だった。もう海水浴シーズンは過ぎているので、人出はそれほど多くない。
「風が強いわね」
「そうだな。髪、結んでやろう」彼が器用にゴムでポニーテールにしてくれた。
「ありがと……慣れてるね、先生」
「俺はユイの専属美容師だからな!」冗談めかして言う彼だが、その手つきは本当に美容師顔負けだ。
この時、不意に誰かに髪を梳かしてもらっている映像が浮かんだ。そして口はこんな事を言う。「私の専属美容師は……戸田君よ?」
これを受けて彼の手が止まる。「ユイ、戸田を覚えてるのか?」
「家に、来てたよね。あれはどうしてだっけ……?」
「ああ。来てもらっていた。俺が色々教わってたんだ。おまえの髪の手入れをしてやりたくてね」彼は再び手を動かして何の事もなく言う。
「手入れ……」
私が必死で思い出そうとしているのに気づいたのか、彼が私の気を逸らそうとする。
「さあ、座ろう」
頷いて浜辺に腰を下ろす。
隣りに座った彼が私を見つめる。
「ユイ。おまえは俺にとって、かけがえのない存在だ」
「私は……」すぐには答えられない。自分にとってはどうなのだろう?
「ごめん。困らせるつもりはなかったんだ。忘れてくれ」
「……別に、困ってなんかないけど」
微妙な気持ちの距離を感じつつも、その後もドライブを満喫した。
そして帰り道。すっかり暗くなってしまった。
「一日の締めくくりなのに、良くない展開だ」彼がバックミラーを見ながら呟く。
「先生も気づいたのね」私も先ほどからサイドミラーを確認していたところだ。
「どうやら客人のようだ」
「先生、撒ける?」いい機会だ。彼の腕を見せてもらうとしよう。
「やってみよう」
賑やかな繁華街を抜けて、郊外に向かう私達のアウディと怪しげなベンツ。ベンツのお客はリングを狙った連中だろうか?
引き続きサイドミラーで様子を窺う。なかなか手強いベンツに彼は焦り出す。
「このまま運河沿いに行って」
「どうするんだ!」
「お客は武器を所持しているようよ。人通りの少ない場所へ誘導して!」
二台は猛スピードで薄暗い海の方へと移動する。窓を全開して身を乗り出し、後方のベンツを挑発する。
思わず力が入り、痛めている右手首を捻ってしまった。
「痛……っ。まだ治らないの?」しつこい痛みに顔をしかめる。
幸い痛みを感じた事は彼に気づかれてはいないようだ。
「おい、何してる?危ないぞ!敵は銃を持ってるんだろ?やめるんだ!」
「もう遅いみたいよ」
直後、後方から銃声がけたたましく鳴り響いた。その距離は僅かしかない。
「ふふっ!」久しぶりに楽しくなって思わず笑いが零れる。
「先生、そのまま真っ直ぐ、一定のスピードで走らせて!」
「どうする気だ?」
彼は戸惑いを見せながらも指示通りに運転した。
私はバッグからコルトを取り出すと、今度は右手に気を遣いながら再び窓から半身を乗り出した。そして躊躇なく発射する。
一発の弾丸がベンツの前輪に命中した。
「ユイ!」
「もう済んだわ」
後方のベンツはタイヤのバーストで制御不能に陥り、すぐ横の運河に落ちて行った。バックミラーにしつこく映っていたベンツは、一瞬にして消えた。
減速しようとする彼に言い放つ。「停まる必要はないわ。行きましょ」
「殺したのか?」バックミラーで後方を確認しながら聞いてくる。
「イヤだわ!あんな素人連中相手に、この私が本気を出す訳ないじゃない」
窓を閉めてコルトを仕舞う。
「なぜ素人と分かる」
「あら、先生は分からなかった?」
「ああ。俺はただの医者なんでね!」
またもこのセリフ!これは確実に根に持たれたらしい。
大きく息を吐いてから、腕を組み直して説明した。
「追跡は二台以上。一台に二名までが鉄則。前方のターゲットを後部席から狙うのもNG。あの至近距離から的に当てられないなんて、夜間は弾道が上に反れる事を計算に入れてないか、そもそも下手クソって事!普通、タイヤ狙うでしょ?見たら分かるわ、この子のテールランプに見事に命中してるのがね」
「何と……。つくづく恐ろしい女だな、おまえは!」
「この車、気に入ってたのに。もうちょっとクワトロ君を楽しみたかったわ」
「買い換えればいいさ」
「なら同じのにしてね!」
余裕の笑みで頷いた後に彼が続ける。「しかし、あの連中は一体何者だ?」
一瞬言いかけた言葉を飲み込んで、当たり障りのない回答をする。
「大方この車を見て、どこかのヤクザにでも間違われたんじゃない?気にする事はないわ。目的が何であれ、あの程度の相手ならいつでも私が……」
「ユイ!」
「正当防衛なら仕方ないでしょ?」
彼がため息をつく。「ああ!疲れたよ。カーチェイスは苦手だ!」
「あら、意外となかなかだったわよ、先生!」
日々の街乗りでは分かりにくいこの車の高性能ぶりも発揮されたではないか?
「BMしか運転しないから知らなかったけど、いいじゃない、アウディ・クワトロ!」
「今度は防弾仕様にでもしておくか」
「え?これ防弾じゃないの?!」
私が乗る車は当然防弾仕様だ。そのお陰で高く付くのだが、一々車体に穴を開けられるよりはマシだ。
「悪いが、俺が乗ってるのは全て普通仕様だよ」
「新堂先生、自覚が足りないわ!自分の立場をもっと考えてください」闇医者を名乗った割にこういうところは抜けている。
そして軽くあしらわれる。「はいはい」
「ちょっと~!ホントに分かってるの?」
関心のない様子で受け流す彼に、納得行かずに声を荒げた。
「ま、いいや。それより!ねえ先生、私にも運転させてくれない?」
「ああいいよ。じゃ家までお願いしようか」
車を停めてポジションを代わった。彼がどこか不安そうに見ている。
「何を心配してるのか知らないけど、運転の動作くらいは問題ないんでしょ?」
記憶を失くしてから運転するのは初だ。念のため聞いておく。
「もちろん。ただ、激しいカーチェイスに対応できるかまでは分からないよ」
「あっ、そうですか!」
エンジンを思い切り吹かすと、静まり返った周囲に低音が響き渡った。
「凄いパワフルね!これって何cc?」
「確か六千だったかな」
「ホントに!?あり過ぎな気がする……」
静かに発進させると、先ほど見せていた威勢の良い雰囲気は消え失せて、思いのほか滑らかに進んだ。
「ヒュ~、大人な感じ!」
「なかなか快適だ。助手席に初めて乗ったな」彼はいつもドライバーだったようだ。
一緒に住み始めて、私は一度も運転していなかったのだろうか?
「何なら、後ろで寛いでてもいいわよ」
「いや。スピードを出し過ぎないように監視しないといけないんでね」
「あら?私はいつでも安全運転だけど?」
どうだか!と言う表情で、先生が両腕を伸ばして背伸びをした。
「カーチェイスには向かない車だろ」
「重過ぎるのよ」
「こういうのは、日本では些か場違いだな。外車なんだから当然か」
「これでアウトバーンを爆走してみたいわ~!」
「しに行くか?」
「先生、行った事ある?」
「あるよ。これで走った訳ではないが。昔仕事で通っただけだ。ユイはないのか?」
「ない」
「どうせおまえは、どこでも爆走してるだろ!」
「バレた?」
ほとんど車通りのなくなった深夜の道を、テールランプを撃ち抜かれたアウディ・クワトロが怪しく疾走して行くのだった。
帰宅後、ソファに落ち着いて今日一日を改めて反省する。
「先生、今日は誘ってくれてありがとう。あと、何かと噛みついてごめんなさい」
「いいや。こちらこそ。久しぶりに朝霧ユイを見たって感じだな」
どの辺を見てそう思ったのか、詳しく聞きたかったがやめた。
「運転は普通にできた。この体でできなくなった事、何なのか知りたい……」
自分が障害者としての日々を送っていた事が、未だにピンと来ない。
「ケガの痕跡がどこにも見当たらないんだもの。どうしても信じられなくて」
「だから言ったろ?俺は腕がいいって」
「だからそういう事、自分で言わない!」
こう指摘してすぐに、我慢できず声を出して笑ってしまった。
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