大嫌いは恋の始まり

氷室ユリ

文字の大きさ
上 下
66 / 117
第四章 狂い始めた歯車を修正せよ!

28.オトナと子供の境界線(1)

しおりを挟む

 私の元に、珍しく病院からの依頼が飛び込んだ。もちろんオペの依頼ではない。
「あんまり、お近づきにはなりたくないんだけどなぁ」

 こんな不平を零しながらも、せっかくの依頼を無下にはできない。内容くらいは聞いてみようと自分に言い聞かせ、そこへ向かった。


「こんにちは~。依頼を受けた朝霧ですが」
「これはこれは!あなたが朝霧さんですか。お入りください」
 院長室にて。依頼人はこの院長先生だ。一見、何とも人の良さそうな感じではある。

「こんなにお若い方とは……思いませんでしたなぁ」
「何かご不都合でも?」二十五ですけど何か?ややムッとしながら聞き返す。
「いやいや!むしろ好都合ですよ。若い方が怪しまれない。実は、院内に不審人物が出入りしているようで……」ここで言葉を濁す院長。

「不審人物ですか。具体的にどういう?」
「医師を装って、ウチの患者から大金を巻き上げているらしいんです」
「大金……」
 私の脳裏に新堂さんが浮かんだ。

 だが彼は依頼を受けた先の責任者には必ず許可を取っているはず。この考えはすぐに否定した。

「そこであなたに、潜入して調査していただきたい。研修医として手配済みです」
「承知しました。お任せください、必ず犯人を突き止めて見せます。ここへお連れすればよろしいですか?」
「あっ……いや!私の所じゃなく警察へ!すぐに引き渡してくれたまえ」
 慌てた様子で答える院長に、どこか違和感を覚えた。

「ですが……よろしいんですか?」犯人に何か言う事はないのか。
 不思議に思って尋ねるも、「私は!そういうゴタゴタに巻き込まれたくないんだ!」と勢い良く返された。

 院長の目をじっと見つめれば、すぐさま目を逸らされる始末だ。
「まあ、いいでしょ。分かりました、引き受けます」
 何があるのかは、犯人を捕まえてみれば分かる事だ。

 こうして私は、この病院にしばらく〝勤務〟する事となった。それも大嫌いな白衣姿の研修医という設定で!


 潜入開始から数日後。ある病室の前で座り込んでいる一人の少女と遭遇した。

「ねえ。あなた、どうかした?大丈夫?」
「あ!いいえ。何でもありません……っ」
 そう答えながらも、少女の目には涙が浮かんでいる。放っては置けない。

 彼女を連れて中庭に出る。
 並んでベンチに座った後、背伸びしながら天を仰いだ。五月の澄んだ青空が目に映る。木々に生い茂る青々とした葉が爽やかな空に映えて、とても美しい。

「あ~、気持ちいい!ほら、あなたもやってみて!」
 口元をきつく結んではいたものの、少女は促されて空を見上げた。
「ねえ。私で良かったら相談に乗るわよ?話してみて」
 話を切り出すと、まるで上を見上げたのは涙を堪えるためだったかのように、こちらを向いた少女の目には溢れんばかりの涙が溜っていた。

「先生ぇ……っ!」
 自分が先生と呼ばれた事に居心地の悪さを感じつつも、話してくれるのを辛抱強く待つ。

 しばしの沈黙の後、彼女相馬ユキはポツリポツリと事情を話してくれた。医者を名乗る男に、五千万払えば病気の母親を治してやると言われた事を。

 嫌な予感がして、恐る恐る尋ねる。「それでユキちゃん、その男の人の名前は……?」
「分かりません。でもその人、院長先生とは仲、悪かったみたい」
 そう言った後、ユキは再び泣き出した。
「私には、そんなお金なんて作れない!」
「全く。何考えてるのかしら?そいつ!」子供相手に五千万だなんてふざけているではないか。

 しばらく後、改めて私の顔を見てからユキが言う。
「……先生って、初めて見るけど、新しい先生?」

 怒りのせいで今の自分の立場を忘れていた。この際、この子には正直に伝える事にしよう。

「あのね。私、こんなカッコしてるけど……実は医者じゃないの」自分の服装を見下ろしてから、ユキの耳元で小声で告げた。
「え……?どういう事?」
「ちょっと訳あってね、変装してるの。シ~ッ、内緒よ?」周囲を見回しつつ、人差し指を口元に当てる。
「変装、ですか……」あまり理解できていない様子のユキ。
「どうやら、私のターゲットはそいつみたいね」

 きょとんとする彼女に、自信を持って伝える。
「私は朝霧ユイ。安心して。あなたのお母さん、絶対に助けてあげる」
「それじゃ、やっぱりユイ、先生だね!」
「私じゃなくて、いい先生に心当たりがあるのよ」
「ホント?!」

 無邪気にはしゃぐユキが「ありがと!ユイ先生!」と私を見上げる。
「ねえ?先生っていうのは、やめてくれる?」私なんかがそう呼ばれていい訳がない。
「じゃあ……」ユキが考え込む。「ユイお姉ちゃんで!」


 そして数日が経過する。

「お金、お金って全くイヤになる!こんな紙切れにどうしてそんな力があるのか……ホント不思議だわ」
 トランクに詰め込んだ札束を前にし、そのうちの一束を取り出してパラパラと捲る。これはユキのために用意した五千万円だ。今の私にはもはや、そう苦もなく用意できる額となった。

 かつての自分とまさに同じ状況に置かれたこの子を、どうして見過ごせようか。その上、ユキはまだ九歳というではないか。

「ここで張り込んでいれば、いずれ現れるはず……」

 夕方になってようやく動きがあった。病院のミーティングルームで何やら話し声がし始めたのだ。
 そっと中を覗くと、どうやら金の受け渡し現場に遭遇できたようだ。
「とうとう見つけたわ!」ドアの影から小さくガッツポーズをして呟く。

 白衣の下からコルトを抜いて待機する。幸い廊下に今のところ人影はない。
 念のためだが、相棒にご登場いただいたのは撃つためではない。こういう場合はこれで脅すのが効果的なのだ。
 
 事が済んだらしく、依頼人らしき男が先に部屋から出て来た。その男をやり過ごし、室内に残ったターゲットの元へと近づく。
「そこまでよ。動かないで」
 後ろ姿の男に銃口を押し付けるも、その姿がどうしても新堂さんと被る。

「振り返っても、いいかな?」
 男はそう言うと、両手を上げたまま私の方を振り向いた。
「新堂さん……!やっぱりあなただったの」
「やはりユイか。一体どういう事だ、これは。それにその格好……転職したのか?」
「だったら、拳銃は構えてないと思うけど!」

 私は脱力して、銃を持った手を下ろした。
 ウソだ……これは何かの間違いだ。そうであってくれないと困る!
「なぜあなたなの?お願い、ここへ来たのは今日が初めてだと言って!」
「残念ながら、三回目だ」

 騒ぎを聞きつけて、人が集まり出した。

「ユイ、それはこの場には相応しくない。こっちによこせ」彼がコルトに手を伸ばす。
「動かないでと言ったでしょう!」私は相棒を構え直して叫んだ。
「落ち着いてくれよ」
「私は冷静よ。場所を変えましょう」

 周囲に見えないように、彼に銃口を突きつけたまま屋上へと上がる。

「あなた、相馬ユキという名前に心当たりは?」
「ソウマ?ああ、そういえば先日、私にオペを依頼してきたのが確か……それが?」
「見損なったわ!新堂さん、私に言ってくれたよね?困った時はお互い様、ユイが教えてくれたって。どうして困ってる子供にあんな事が言えるの!」

 銃を向けたまま叫ぶ。
 こんなに動揺するのは久しぶりだと自分でも思う。

「私はいつものように仕事をしに来ただけだ。あの娘に会ったのは偶然だよ」
「私も仕事よ」
「こうして私に銃を向けるのがか?今さら私のやり方に反発するのか!」
 質問には答えずに、努めて冷静に返す。
「ここの院長からの依頼よ。無断で大金を巻き上げてる、無法者がいるってね」

「無断だって?」
「ええ」
「そんなはずはない。院長に許可を取りに行ったから、その娘に会ったんだ」
 私はため息をついた。「やっぱりね。あの院長、始めから胡散臭かった」

「それなら。これはどういう事だ?」新堂さんが両手をさらに高く上げて言う。
「もう一度聞くわ。ユキちゃんに言った事……本気じゃ、ないんでしょ?」
 お願いだから、本気じゃなかったと言って!

「ならおまえは、冗談であんな事が言えるのか?」
 薄っすらと笑みさえ浮かべて語る彼に、私は再び激高した。
「今すぐに、トリガーを引いてもいいのよ?」
「できるのか、おまえに!」

「彼女はまだ九歳よ?何とも思わないの!」
 私の質問に、あろう事か彼が肩を竦めた。さあな、とでも言いたげに!
「あの子はまだ小さいし、頼れる人だっていないのよ?私に大金を吹っ掛けた時とは違うでしょ!」
 彼は反論もせず、ただ私の言い分を聞いている。

「大体、金額の設定がおかしいの……!もしあの子が、私がしたような無茶な事に手を出したらどうするの?あなたはそれにも責任を取るつもり?」
 恥ずかしいくらいに息遣いが乱れ、自分の鼓動が激しく鳴る音が聞こえる。

「ユイ、ちゃんと話を聞いてくれ」
「言い訳なんて聞きたくない!」

 そう言って彼から目を反らした時、小さな人影が目の端に入った。
 けれど、今の私にそれを気にする余裕はなかった。

「あなたの事、信用しすぎたみたい。あなたは何も変わってない、八年前と!」
「頼むから、少し落ち着けよ」
「黙りなさい!」
 少しずつ彼に近づく。両手でしっかりと銃を握り締めて。こうしないと、手が震えて照準が定まらないのだ。こんな事は初めてだった。

「もう何を言ってもムダだな……」
 彼はそう呟くと、私の握り締めていたコルトを片手で払い落とした。

「っ!な、んで……?」
 こんなに強く握り締めていたのに。容易に私の手から我が相棒が落下した!
 そして壁際に追い込まれ、ついに体が冷たいコンクリート壁に当たる。
「……何よ、私を脅す気?!」

 彼は両手を素早く私の首に巻きつけた。そこに少しずつ力が加わって行く。
「医者が、……殺人?くっ!何て男なの……っ」
 怒りに我を忘れていた私は、いつもの冷静な対応ができなかった。情けなくもされるがままとなる。

 次第に目の前に白い幕が降り始める。

「ユイお姉ちゃんを放して!」

 そんな中で、ユキのこんな叫び声が聞こえたような気がした。
 私の意識は、ここで途切れた。



 どのくらい経っただろう。再びユキの声が聞こえて、私は目を覚ました。

「ユイお姉ちゃん!気がついた?」
「ユキ?あれ……私。……そうよ、あいつは?新堂和矢は?!」
 寝かされていた病室のベッドから起き上がり、ドアの方に目をやる。ユキもドアの外に意識を向けた。

「あの人なら、今、私のお母さんの手術をしてくれてる」
「え、どういう事……?」全く事情が飲み込めない。
「新堂先生ね、良く分かんないけど……気が変わったんだって!」
 こんな酷い事をされたのに、目の前の子はなぜか笑っている。
「気が変わった?ふざけてるわ!ユキ、あなたそれでいいの?!」

 私の説得で考えを改めたのだろうか?そんな感覚は全くなかったが。

「ユイお姉ちゃん。あの人、悪い人じゃないよ。本当は分かってるんでしょ?私、人を見る目はあるんだから!」
 こんな事を言うこの子が、まだ九歳だなんて誰が信じるだろう。
「いい?ユキ。そんなに簡単に、人の事を信用してはダメ!」
 悪い人じゃない、私にはそう言いきれる自信などなくなっていた。

 彼は私を殺そうとしたのだ。あの的確な絞め方ならば、確実に数分で死に至るはず。
 ……それなのに私は、まだ生きている。

「新堂先生の、ユイお姉ちゃんを見てる時の目。あれは、愛してる人を見てる目だったよ。覚えてないだろうけど」
「愛してるって、そんな言葉……!意味分かって言ってる?」
「子供扱いしないで?私だって女なんだからね!」
 これには、口をあんぐり開けたまま何も言えなかった。

「私、新堂先生の事、怒ってないよ。だから、ユイお姉ちゃんも許してあげて……?」
 何て寛大な心の持ち主なのだろう……。それとも単にバカなだけか?
「何だろうと、お母さんが助かるなら、私は満足だもん!」
 ユキの前向きな言葉のせいか、強烈に抱いていた彼への怒りは薄らいだ。

 それに代わり恐怖心が募って行く。
 そもそもあの人に首を絞められたのは、本当に現実なのか?信じたくない!どこまでも疑ってやる。これは自分が作り上げた、ただの夢なのだと。
 けれど首筋に手をやれば、まだ圧迫感が残っている。
 あっさり先ほどの記憶が蘇った。

「……残念ながら、夢ではないらしいわ」
 大きく深呼吸をして息を吸い込み、ベッドから起き上がる。いつまでもこうしてはいられない。

「ユイお姉ちゃん、大丈夫?起きても……」心配そうに尋ねてくるユキ。
「平気よ。お母さんの所へ行くよ、ユキ」
「うん!」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

下っ端妃は逃げ出したい

都茉莉
キャラ文芸
新皇帝の即位、それは妃狩りの始まりーー 庶民がそれを逃れるすべなど、さっさと結婚してしまう以外なく、出遅れた少女は後宮で下っ端妃として過ごすことになる。 そんな鈍臭い妃の一人たる私は、偶然後宮から逃げ出す手がかりを発見する。その手がかりは府庫にあるらしいと知って、調べること数日。脱走用と思われる地図を発見した。 しかし、気が緩んだのか、年下の少女に見つかってしまう。そして、少女を見張るために共に過ごすことになったのだが、この少女、何か隠し事があるようで……

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

黒龍の神嫁は溺愛から逃げられない

めがねあざらし
BL
「神嫁は……お前です」 村の神嫁選びで神託が告げたのは、美しい娘ではなく青年・長(なが)だった。 戸惑いながらも黒龍の神・橡(つるばみ)に嫁ぐことになった長は、神域で不思議な日々を過ごしていく。 穏やかな橡との生活に次第に心を許し始める長だったが、ある日を境に彼の姿が消えてしまう――。 夢の中で響く声と、失われた記憶が導く、神と人の恋の物語。

ハピネスカット-葵-

えんびあゆ
キャラ文芸
美容室「ハピネスカット」を舞台に、人々を幸せにするためのカットを得意とする美容師・藤井葵が、訪れるお客様の髪を切りながら心に寄り添い、悩みを解消し新しい一歩を踏み出す手助けをしていく物語。 お客様の個性を大切にしたカットは単なる外見の変化にとどまらず、心の内側にも変化をもたらします。 人生の分岐点に立つ若者、再出発を誓う大人、悩める親子...多様な人々の物語が、葵の手を通じてつながっていく群像劇。 時に笑い、たまに泣いて、稀に怒ったり。 髪を切るその瞬間に、人が持つ新しい自分への期待や勇気を紡ぐ心温まるストーリー。 ―――新しい髪型、新しい物語。葵が紡ぐ、幸せのカットはまだまだ続く。

処理中です...