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僕の幸せ
しおりを挟む月から落ちた魔法使いを助けた。
「お礼に君の悲しみを消してあげる」
彼がタクトを振れば、僕の体がみるみる透明になっていく。
彼は慌てたけれど、僕はとても幸せな気持ちだった。
「悲しみしか知らないから、透明になれたらとずっと願っていたんだ」
独り残された魔法使いは、僕の幸せをその場に埋めた。
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