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第肆話──壺
【拾参】罠
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婉然たる指運びは、唐突に牙を剥いた。
突如、女の指先に現れた鋼のように鋭い爪が、顎の下の柔らかい部分にピタリと押し当てられる。
女の唇がニッと歪む。
「取引しましょ? 大人しく付いて来れば、そこの坊やに悪さはしない。けれど、言う事を聞かなければ、あの坊やの命も頂く。どう?」
ルビーの瞳がぬめりと光る。
零の視線の端で何かが動く。それが式札を持つ晴明の手だと分かった途端、爪がぐいと喉を突いた。血が滴り落ちる様を愉しむように、女は笑った。
「あんまり傷付けたくないのよ、大事な『材料』だから。でも、どうしてもというのなら、頭と胴を切り離して運んでいく事になるけど、そうして欲しいの?」
「クッ……!」
晴明が舌打ちする。容易に結界内部に侵入されてしまった上に、主導権を握られたのだ。油断させておいて相手の隙を狙う手際といい、ただの妖ではない。
妖とは、人の呪念が具現化したもの。感情を原動力として動き、知性を持つものはまずいない。
だが、この女は違う。こうなる事を予測して、零の言葉に動揺したような素振りを見せて、こちらの隙を窺っていたのだ。
使い魔として操られているとしても、こうも繊細な動きをさせられるとは考えにくい。自律した行動を取っていると考えた方がいいだろう。
――するとこの女は、一体何者なのだ?
晴明は諦めたように腕を下ろした。そして式札を破り捨てて両手を開き、掌に何もない事を示す。
そして、こう宣った。
「分かった。その者をおぬしにやる。どこにでも持って行くが良い」
「……あの、もしかして、私をここに残したのはそれが狙いですか?」
女の爪から逃れようと仰け反りながら、零は晴明に目を向ける。すると彼はぷいと横を向いた。
零は大きく溜息を吐く。そして女に目を戻した。
「だそうですよ。爪を納めてもらえませんかね?」
「話が早くて助かったわ」
女は徐に手を下ろす。すると爪は指先にすっぽりと吸い込まれた……まるで猫のようだ。
「ですが、その前に……」
顎の傷を撫でながら、零は女に、長椅子に座るよう目配せする。
「あなたに命を預ける事になる訳ですから、少しばかりは事情をお教え願えませんかね」
「それもそうね」
女はそう言うと、今度は零に目配せをする。テーブルのティーカップを見遣るところを見ると、紅茶を出せと言っているようだ。
仕方なく零は茶箪笥に向かう。その背中に女は言った。
「では、まず自己紹介から。――私は、『十二月将』の一、磨羯宮の大吉」
「磨羯宮……山羊座ですか」
零は納得した。山羊座だから山羊の角と目を持っており、それはバフォメットの姿に似ている……背中に黒い翼はないが、あれはハルアキの前に現れた時にだけ、衣装として付けていたと考えればおかしくはない。
零が紅茶のカップを手にテーブルに戻ると、晴明は非常に険しい目を大吉に向けていた。
「――十二月将、じゃと?」
「そう……アンタが使う十二天将とは比べ物にならない『神』よ」
「それは、どういう事ですか?」
ティーカップをテーブルに置く。すると大吉は指先でそれを取り上げ、赤い目を晴明に向ける。
その異様な瞳に晴明が答える。
「占星術に使う星座の事じゃ。黄道にある星座で、太陽の位置の指標となる」
「それがどうしてこんなところに?」
大吉がティーカップに口を付ける。そしてニヤリと笑みを零に向けた。
「とある御方の崇高なるご意思を叶えるために呼び出されたのよ――ホムンクルスとして」
「ホムンクルス……?」
零は晴明に目を向ける。晴明は相変わらずの険しい表情で説明する。
「錬金術で作られた人工生命体……言わば、『擬人』じゃ」
「擬人……」
「とはいえ、成功例は過去にない……とされていたがな」
錬金術についての知識を持たない零には理解し難い話である。まぁ、要するに、星座の「神」としての自意識が、ホムンクルスという人形に封じられ、擬人として活動している、という事だろう。
「……で、あなたを呼び出した『とある御方』というのは、誰なのです?」
「それは言えないわ、今は。けれど、すぐに分かるから焦る必要はないでしょ」
そう言って、大吉は再び紅茶を啜る。
「偉大なる錬金術師、とだけ紹介しておくわ。この国が……いや、世界が変わるほどの偉業を為そうとされているの。アナタもその偉業のお役に立てるのだから、誇りに思いなさい」
「しかし、どうして私なのですか? こんな甲斐性なしの居候に何をしろと?」
すると、大吉は空のカップをテーブルに置き、艶やかな唇を動かす。
「血が欲しいのよ――不死の血が」
零の背筋が凍り付いた。
その表情を見て女はニヤリと笑う。
「『名無し』……あの御方は、この坊やを追い詰めればその者のところに行くだろうと、罠を仕掛けられたのよ」
時が止まったかのような静寂が満ちる。
それを破ったのは零だった。
「それは残念でした。あなたも、その御方というのも、的外れな勘違いをしている。私は名無しという人でもなければ、不死でもない」
「果たしてそうかしら? ――喉元の傷。もう消えてるわね」
「…………」
「一年……いや、それ以上前からずっと見てきたから、坊やの能力だけは信頼してるのよ。ね、安倍晴明クン」
大吉の視線を受けて、晴明は唇を噛む。
「能力維持のための鍛錬かしら、あんな風に式神を使っていたら、同類にはバレバレよ。おかげで、アンタに辿り着くのはすぐだったわ」
「貴様……!」
「安心して。アンタはあの御方の眼中にないの。喜びなさい」
女はそう言うと立ち上がった。
「無駄話はこの辺にしておきましょ。約束通り、来てもらうわ……名無しクン」
と、零の腕を取る。
「ワタシがエスコートしてあげる」
零は従わざるを得ない。淑女然とした怪物に腕を回され、扉へと向かったのだが……。
激しい耳鳴りと同時に空気が歪んだ。
次の瞬間、扉は消え失せ、代わりに得体の知れない闇が目の前に立ち塞がった。
これには大吉も驚いたようで、足を止めるとゆっくりと後ろを振り返る。
その視線の先で、晴明がニヤリと口を歪めた。
「残念じゃったの」
……零はようやく理解した。
この結界は、外部からの侵入を防ぐものではない。
一旦中に入ったら最後、決して出られぬ、まるで蟻地獄のような凶悪な罠であると。
彼は端から、「悪魔」から逃れるつもりなどなかったのだ。
彼の目的はひとつ――罠に誘き寄せ、滅殺する事。
だから無防備に動き回って、その存在を「敵」に知らしめていたのだ。
「ついでに教えてやろう。貴様を外で待っておった者も、ほれ、この通り」
と、今度は窓のあった場所から黒猫が飛び込んできた……額に貼られた五芒星の護符、そして口元を血塗れにして。
「死んではおらぬじゃろうが、タダでは済んでおらんじゃろうな」
要するに、彼の意識下に置いたクロを結界の外に待機させ、大吉を操る何者かを攻撃させたのだ。一切を、式神である大吉や零にも気取られないようにして。
大吉は激高した。
「貴様……!!」
「そなたが式神だとして、召喚者が遠く離れれば力が弱まるからの」
晴明はそう言って、クロの額の護符を剥がしてクシャッと丸める。途端にクロは意識を取り戻し、フラフラと闇の奥へと逃げて行った。
「貴様に逃げ場はない。――さて、始めるとしようか」
軽く掲げた晴明の右手の、ピンと伸ばした中指と薬指の間に式札が挟まれていた。
突如、女の指先に現れた鋼のように鋭い爪が、顎の下の柔らかい部分にピタリと押し当てられる。
女の唇がニッと歪む。
「取引しましょ? 大人しく付いて来れば、そこの坊やに悪さはしない。けれど、言う事を聞かなければ、あの坊やの命も頂く。どう?」
ルビーの瞳がぬめりと光る。
零の視線の端で何かが動く。それが式札を持つ晴明の手だと分かった途端、爪がぐいと喉を突いた。血が滴り落ちる様を愉しむように、女は笑った。
「あんまり傷付けたくないのよ、大事な『材料』だから。でも、どうしてもというのなら、頭と胴を切り離して運んでいく事になるけど、そうして欲しいの?」
「クッ……!」
晴明が舌打ちする。容易に結界内部に侵入されてしまった上に、主導権を握られたのだ。油断させておいて相手の隙を狙う手際といい、ただの妖ではない。
妖とは、人の呪念が具現化したもの。感情を原動力として動き、知性を持つものはまずいない。
だが、この女は違う。こうなる事を予測して、零の言葉に動揺したような素振りを見せて、こちらの隙を窺っていたのだ。
使い魔として操られているとしても、こうも繊細な動きをさせられるとは考えにくい。自律した行動を取っていると考えた方がいいだろう。
――するとこの女は、一体何者なのだ?
晴明は諦めたように腕を下ろした。そして式札を破り捨てて両手を開き、掌に何もない事を示す。
そして、こう宣った。
「分かった。その者をおぬしにやる。どこにでも持って行くが良い」
「……あの、もしかして、私をここに残したのはそれが狙いですか?」
女の爪から逃れようと仰け反りながら、零は晴明に目を向ける。すると彼はぷいと横を向いた。
零は大きく溜息を吐く。そして女に目を戻した。
「だそうですよ。爪を納めてもらえませんかね?」
「話が早くて助かったわ」
女は徐に手を下ろす。すると爪は指先にすっぽりと吸い込まれた……まるで猫のようだ。
「ですが、その前に……」
顎の傷を撫でながら、零は女に、長椅子に座るよう目配せする。
「あなたに命を預ける事になる訳ですから、少しばかりは事情をお教え願えませんかね」
「それもそうね」
女はそう言うと、今度は零に目配せをする。テーブルのティーカップを見遣るところを見ると、紅茶を出せと言っているようだ。
仕方なく零は茶箪笥に向かう。その背中に女は言った。
「では、まず自己紹介から。――私は、『十二月将』の一、磨羯宮の大吉」
「磨羯宮……山羊座ですか」
零は納得した。山羊座だから山羊の角と目を持っており、それはバフォメットの姿に似ている……背中に黒い翼はないが、あれはハルアキの前に現れた時にだけ、衣装として付けていたと考えればおかしくはない。
零が紅茶のカップを手にテーブルに戻ると、晴明は非常に険しい目を大吉に向けていた。
「――十二月将、じゃと?」
「そう……アンタが使う十二天将とは比べ物にならない『神』よ」
「それは、どういう事ですか?」
ティーカップをテーブルに置く。すると大吉は指先でそれを取り上げ、赤い目を晴明に向ける。
その異様な瞳に晴明が答える。
「占星術に使う星座の事じゃ。黄道にある星座で、太陽の位置の指標となる」
「それがどうしてこんなところに?」
大吉がティーカップに口を付ける。そしてニヤリと笑みを零に向けた。
「とある御方の崇高なるご意思を叶えるために呼び出されたのよ――ホムンクルスとして」
「ホムンクルス……?」
零は晴明に目を向ける。晴明は相変わらずの険しい表情で説明する。
「錬金術で作られた人工生命体……言わば、『擬人』じゃ」
「擬人……」
「とはいえ、成功例は過去にない……とされていたがな」
錬金術についての知識を持たない零には理解し難い話である。まぁ、要するに、星座の「神」としての自意識が、ホムンクルスという人形に封じられ、擬人として活動している、という事だろう。
「……で、あなたを呼び出した『とある御方』というのは、誰なのです?」
「それは言えないわ、今は。けれど、すぐに分かるから焦る必要はないでしょ」
そう言って、大吉は再び紅茶を啜る。
「偉大なる錬金術師、とだけ紹介しておくわ。この国が……いや、世界が変わるほどの偉業を為そうとされているの。アナタもその偉業のお役に立てるのだから、誇りに思いなさい」
「しかし、どうして私なのですか? こんな甲斐性なしの居候に何をしろと?」
すると、大吉は空のカップをテーブルに置き、艶やかな唇を動かす。
「血が欲しいのよ――不死の血が」
零の背筋が凍り付いた。
その表情を見て女はニヤリと笑う。
「『名無し』……あの御方は、この坊やを追い詰めればその者のところに行くだろうと、罠を仕掛けられたのよ」
時が止まったかのような静寂が満ちる。
それを破ったのは零だった。
「それは残念でした。あなたも、その御方というのも、的外れな勘違いをしている。私は名無しという人でもなければ、不死でもない」
「果たしてそうかしら? ――喉元の傷。もう消えてるわね」
「…………」
「一年……いや、それ以上前からずっと見てきたから、坊やの能力だけは信頼してるのよ。ね、安倍晴明クン」
大吉の視線を受けて、晴明は唇を噛む。
「能力維持のための鍛錬かしら、あんな風に式神を使っていたら、同類にはバレバレよ。おかげで、アンタに辿り着くのはすぐだったわ」
「貴様……!」
「安心して。アンタはあの御方の眼中にないの。喜びなさい」
女はそう言うと立ち上がった。
「無駄話はこの辺にしておきましょ。約束通り、来てもらうわ……名無しクン」
と、零の腕を取る。
「ワタシがエスコートしてあげる」
零は従わざるを得ない。淑女然とした怪物に腕を回され、扉へと向かったのだが……。
激しい耳鳴りと同時に空気が歪んだ。
次の瞬間、扉は消え失せ、代わりに得体の知れない闇が目の前に立ち塞がった。
これには大吉も驚いたようで、足を止めるとゆっくりと後ろを振り返る。
その視線の先で、晴明がニヤリと口を歪めた。
「残念じゃったの」
……零はようやく理解した。
この結界は、外部からの侵入を防ぐものではない。
一旦中に入ったら最後、決して出られぬ、まるで蟻地獄のような凶悪な罠であると。
彼は端から、「悪魔」から逃れるつもりなどなかったのだ。
彼の目的はひとつ――罠に誘き寄せ、滅殺する事。
だから無防備に動き回って、その存在を「敵」に知らしめていたのだ。
「ついでに教えてやろう。貴様を外で待っておった者も、ほれ、この通り」
と、今度は窓のあった場所から黒猫が飛び込んできた……額に貼られた五芒星の護符、そして口元を血塗れにして。
「死んではおらぬじゃろうが、タダでは済んでおらんじゃろうな」
要するに、彼の意識下に置いたクロを結界の外に待機させ、大吉を操る何者かを攻撃させたのだ。一切を、式神である大吉や零にも気取られないようにして。
大吉は激高した。
「貴様……!!」
「そなたが式神だとして、召喚者が遠く離れれば力が弱まるからの」
晴明はそう言って、クロの額の護符を剥がしてクシャッと丸める。途端にクロは意識を取り戻し、フラフラと闇の奥へと逃げて行った。
「貴様に逃げ場はない。――さて、始めるとしようか」
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