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── 春の章 ──
(18)結界②
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――翌、日曜日は快晴だった。
私はさくらと市役所で待ち合わせをした。
「もしかしたら、今も祠のあった近くに、謂れを引き継いでいるお寺や神社があるかもしれない」
そこからココをあの場所に封じている何かが分かれば、ココを自由にする方法が見つかる可能性がある。
だから、四つの祠を実際に見に行こうというのだ。
まずは東回りのバスに乗る。
「東の祠は、上鳴川沿いのこの辺りのはず」
さくらはスマホの地図を私に見せた。
近くのバス停を降り、GPSを頼りに歩く。
しかし、すぐに見当違いな行為だと悟った――宅地開発で辺りは拓け、護岸工事をされた川辺に祠らしいものはどこにもない。
念の為、近くのコンビニに入る……この辺りの商店らしいものがそこしかなかったから。
けれど、高校生バイトが退屈そうにレジに立っているのを見て、すぐに店を出た。
再び、バスの中。
「まだ二箇所あるし」
さくらと自分を励ますように私は言うが、西の祠があると思われる場所はもっと絶望的だった。
バス停から徒歩三十分。
見えたのは、高速道路を挟んで敷設されたメガソーラー。
「…………」
バス停に戻るまでに、何度心が折れそうになったか分からない。
特にさくらは細くて華奢で、相当無理をしているように見えた。
「大丈夫?」
私が聞いても、
「誘ったのは私だし」
と、意地を張っていたけど。
疲れ果てた体をバスに押し込み、次に向かったのは、うちから最寄りのバス停だった。
南の祠は海岸沿い……のはず。
途中買ったコーラを口にしながら防波堤に腰を下ろすと、私たちはとうとう動けなくなった。
この辺りも津波対策で新しく整備されていて、千年近く前の祠などあるように思えない。
すでに夕日が海を薄赤く染めだしている。波に浮かんでいた海鳥たちも、ねぐらに帰るのか次々と飛び立っていく。
私の肩にずっと乗っかっていたココは、足をブラブラさせながらオレンジジュースを飲んでいた。
「その黒い液体は美味いのか?」
「さあ、どうだろ」
私が返事を返すと、さくらがココに尋ねた。
「本当に、あなたがあの祠に祀られた当時の事を覚えてないの?」
「うん……」
ココは少し考えていたが、俯いて首を横に振った。
「陰陽師に封じられた事は覚えておるのだが、詳しい事情は知らん」
「なら、あなたがあの部屋に呼び出されるまで、どうやって生きていた……というか、存在してたの?」
「あの祠は、人間で言えば『家』だ。家だから、出かけようと思えば出かけられる。我の元いた世界と行き来する事も可能だ……しかし、儀式で呼び出されてからはそうはいかぬ。『契約』を果たすまでは、あの場から離れられぬ」
「『契約』、ね……」
「その『契約』の内容は?」
私が聞くと、再びココは首を振った。
「分からぬ」
「…………」
「それを聞く前に、我を呼び出した者はもういなくなっていた」
どんどん赤みが増していく波を眺め、さくらが呟く。
「やっぱり、あの冊子から辿るしかない、か……」
と、空になったペットボトルに蓋をした。
結局、ふりだしから一歩も進めなかった。
はぁ……とため息を吐いてから、私は立ち上がった。
「うち、寄ってく? 遅くなったし、叔父さんに送ってもらおうか」
「それはいいよ……でも、買い物に寄りたいかも。この前もらったおまんじゅう、美味しかったし」
若宮鶴梅堂に入ると、叔母がにこやかに出迎えた。
「おかえり……って、ずいぶん疲れた顔をしてるじゃないの。お茶を用意するから、そこで休んでなさい」
と、イートインスペースを指すから、さくらは手を振って断った。
「買い物したいだけですから」
「あら、そう?」
「東浜もなかと抹茶ういろうをふたつずつ……ところで」
と、思い付いたように彼女は言った。
「この辺りに、古い祠ってありませんか?」
「古い祠?」
叔母は首を傾げた後、こう言った。
「祠はないけど、古いお地蔵様ならあるわよ」
⿻ ⿻ ⿻
すっかり日の落ちた海岸に、懐中電灯の明かりを頼りに降り立つ。
灯台の明かりが届いてはいるが、流木や海藻がゴロゴロ落ちている砂浜を歩くには心許ないから。
「花火の時はこうやって、砂浜まで見に来たものよ。雪乃ちゃんも小さい頃来たの、覚えてる?」
「いや……」
海岸道路添いに立つ堤防沿いに進む。
湿った砂がスニーカーに入って気持ち悪いが、そうも言っていられない。
すると、少し行ったところで叔母が足を止めた。そして、懐中電灯を堤防に向ける。
「これよ」
そこには、堤防のコンクリートの一部をへこませた穴があった。
そしてその中に、小さな石像が納めてある。
「『つるめさま』、って、この辺じゃ呼んでるわ」
「つるめさま?」
「『鶴』に『梅』でつるめ。うちの屋号にもなってるでしょ」
「ああ……」
まさか、こんな堤防の中にお地蔵様があるなんて、考えもしなかった。
さくらは興味津々に、スマホのライトで石像を観察していたが、やがて私の袖を引っ張った。
「これ……」
さくらが照らしているのは、石像の背中の辺り。
まるで翼のような飾りがついている。
「そうそう、鳥みたいだから『鶴』と、あと顔。お面みたいなのを被ってるんだけど、そこに『梅』の模様があるのよ」
長い年月、海風に晒され波に現れた石像の表情は、スマホのライトではよく見えない。
さくらは諦めたように立ち上がった。
「このお地蔵様の由来は、ご存知ありませんか?」
⿻ ⿻ ⿻
再び店内。
イートインスペースで葛餅のアイスバーを私たちに渡しながら叔母は言った。
「そうね……かなり昔からあるって事しか知らないわね」
「そう、ですか……」
「あとは、海の守り神って事かしら。高潮なんかから町を守ってくれますように、みたいな」
「なるほど」
「あと、そうね……」
叔母もアイスバーをかじりながら、カレンダーに目を向ける。
「連休中に、浜の神社のお祭りがあるのよ。普段は開かれてない本殿が解放されるから、もしかしたら、あのお地蔵様の由来も何かあるかもしれないわね」
私はさくらと市役所で待ち合わせをした。
「もしかしたら、今も祠のあった近くに、謂れを引き継いでいるお寺や神社があるかもしれない」
そこからココをあの場所に封じている何かが分かれば、ココを自由にする方法が見つかる可能性がある。
だから、四つの祠を実際に見に行こうというのだ。
まずは東回りのバスに乗る。
「東の祠は、上鳴川沿いのこの辺りのはず」
さくらはスマホの地図を私に見せた。
近くのバス停を降り、GPSを頼りに歩く。
しかし、すぐに見当違いな行為だと悟った――宅地開発で辺りは拓け、護岸工事をされた川辺に祠らしいものはどこにもない。
念の為、近くのコンビニに入る……この辺りの商店らしいものがそこしかなかったから。
けれど、高校生バイトが退屈そうにレジに立っているのを見て、すぐに店を出た。
再び、バスの中。
「まだ二箇所あるし」
さくらと自分を励ますように私は言うが、西の祠があると思われる場所はもっと絶望的だった。
バス停から徒歩三十分。
見えたのは、高速道路を挟んで敷設されたメガソーラー。
「…………」
バス停に戻るまでに、何度心が折れそうになったか分からない。
特にさくらは細くて華奢で、相当無理をしているように見えた。
「大丈夫?」
私が聞いても、
「誘ったのは私だし」
と、意地を張っていたけど。
疲れ果てた体をバスに押し込み、次に向かったのは、うちから最寄りのバス停だった。
南の祠は海岸沿い……のはず。
途中買ったコーラを口にしながら防波堤に腰を下ろすと、私たちはとうとう動けなくなった。
この辺りも津波対策で新しく整備されていて、千年近く前の祠などあるように思えない。
すでに夕日が海を薄赤く染めだしている。波に浮かんでいた海鳥たちも、ねぐらに帰るのか次々と飛び立っていく。
私の肩にずっと乗っかっていたココは、足をブラブラさせながらオレンジジュースを飲んでいた。
「その黒い液体は美味いのか?」
「さあ、どうだろ」
私が返事を返すと、さくらがココに尋ねた。
「本当に、あなたがあの祠に祀られた当時の事を覚えてないの?」
「うん……」
ココは少し考えていたが、俯いて首を横に振った。
「陰陽師に封じられた事は覚えておるのだが、詳しい事情は知らん」
「なら、あなたがあの部屋に呼び出されるまで、どうやって生きていた……というか、存在してたの?」
「あの祠は、人間で言えば『家』だ。家だから、出かけようと思えば出かけられる。我の元いた世界と行き来する事も可能だ……しかし、儀式で呼び出されてからはそうはいかぬ。『契約』を果たすまでは、あの場から離れられぬ」
「『契約』、ね……」
「その『契約』の内容は?」
私が聞くと、再びココは首を振った。
「分からぬ」
「…………」
「それを聞く前に、我を呼び出した者はもういなくなっていた」
どんどん赤みが増していく波を眺め、さくらが呟く。
「やっぱり、あの冊子から辿るしかない、か……」
と、空になったペットボトルに蓋をした。
結局、ふりだしから一歩も進めなかった。
はぁ……とため息を吐いてから、私は立ち上がった。
「うち、寄ってく? 遅くなったし、叔父さんに送ってもらおうか」
「それはいいよ……でも、買い物に寄りたいかも。この前もらったおまんじゅう、美味しかったし」
若宮鶴梅堂に入ると、叔母がにこやかに出迎えた。
「おかえり……って、ずいぶん疲れた顔をしてるじゃないの。お茶を用意するから、そこで休んでなさい」
と、イートインスペースを指すから、さくらは手を振って断った。
「買い物したいだけですから」
「あら、そう?」
「東浜もなかと抹茶ういろうをふたつずつ……ところで」
と、思い付いたように彼女は言った。
「この辺りに、古い祠ってありませんか?」
「古い祠?」
叔母は首を傾げた後、こう言った。
「祠はないけど、古いお地蔵様ならあるわよ」
⿻ ⿻ ⿻
すっかり日の落ちた海岸に、懐中電灯の明かりを頼りに降り立つ。
灯台の明かりが届いてはいるが、流木や海藻がゴロゴロ落ちている砂浜を歩くには心許ないから。
「花火の時はこうやって、砂浜まで見に来たものよ。雪乃ちゃんも小さい頃来たの、覚えてる?」
「いや……」
海岸道路添いに立つ堤防沿いに進む。
湿った砂がスニーカーに入って気持ち悪いが、そうも言っていられない。
すると、少し行ったところで叔母が足を止めた。そして、懐中電灯を堤防に向ける。
「これよ」
そこには、堤防のコンクリートの一部をへこませた穴があった。
そしてその中に、小さな石像が納めてある。
「『つるめさま』、って、この辺じゃ呼んでるわ」
「つるめさま?」
「『鶴』に『梅』でつるめ。うちの屋号にもなってるでしょ」
「ああ……」
まさか、こんな堤防の中にお地蔵様があるなんて、考えもしなかった。
さくらは興味津々に、スマホのライトで石像を観察していたが、やがて私の袖を引っ張った。
「これ……」
さくらが照らしているのは、石像の背中の辺り。
まるで翼のような飾りがついている。
「そうそう、鳥みたいだから『鶴』と、あと顔。お面みたいなのを被ってるんだけど、そこに『梅』の模様があるのよ」
長い年月、海風に晒され波に現れた石像の表情は、スマホのライトではよく見えない。
さくらは諦めたように立ち上がった。
「このお地蔵様の由来は、ご存知ありませんか?」
⿻ ⿻ ⿻
再び店内。
イートインスペースで葛餅のアイスバーを私たちに渡しながら叔母は言った。
「そうね……かなり昔からあるって事しか知らないわね」
「そう、ですか……」
「あとは、海の守り神って事かしら。高潮なんかから町を守ってくれますように、みたいな」
「なるほど」
「あと、そうね……」
叔母もアイスバーをかじりながら、カレンダーに目を向ける。
「連休中に、浜の神社のお祭りがあるのよ。普段は開かれてない本殿が解放されるから、もしかしたら、あのお地蔵様の由来も何かあるかもしれないわね」
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