大馬鹿者が歩む道

 少女は選ばれて、少年は選ばれなかった。
 ただ、それだけ。
 ……そう、それだけなのだ。
 故に少年は二度目の道を歩む。
 その果てに待つものが幸福ではないとしても。
 ただ一つの願いのために。

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