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二章 後輩冒険者

風よりも速く

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コウマ視点


私はコウタに言われた通りに天狗達を集めて、出発の準備をさせる。
そこにフーロちゃんとミロちゃんがやってくる。
「どうされたのですか?」
「コウタがクイーンと戦闘を始めた。それの仲裁の為に賢者を大至急連れてこなくちゃいけなくて」
クイーンと戦闘、その言葉を聞いてフーロちゃんに動揺が見える。
「私も行きます!」
予想どうりの答えが返ってくるでも、
「それは出来ない、フーロちゃん達は勇者君とここに残ってもらいたいの」
「どうしてですか?!」
ミロちゃんが驚いた表情で問いかけてくる。
「理由は一時間もかけずに帰ってきたいから、全速力で行くつもり。それには君たちはついてこれない。あとこれはコウタからも言われてることだから、申し訳ないけど残ってくれる?」
コウタからの命令と聞いてこれ以上強く出れなくなってしまう2人。
そのまま立ち尽くしてしまった。
「理解を示してくれてありがとう。コウタの方も危険だから、絶対近づかない方がいいからね。」
私は準備のできた天狗達に向き直る。


「これから、賢者救援の為、皇国に突入する!」
おぉ!いい返事が返ってくる。
士気は十分後は賢者の方にどれだけ勇者が残っているかだ。
「今回は拘束している暇はないので全員殺して良いいいな?」
「「はい!」」

私達は言われた通りに開通されたばかりの地下通路を通り、賢者の所有する山に入った。


ここの出口の3キロ先に生物が争っているのを感じる。

「よし、ここにバックアップ部隊は待機だ。3キロ先にいるっぽいからここも十分警戒してくれ。」
「はい、コウマ様任せてください。」
そう言ってバックアップ部隊の隊長カエデが返事する。
「カエデ、よろしく頼む、相手は不死だ。絶対に油断するなよ?」


私を含めた10人を連れて、賢者の元へ向かった。
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