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二章 後輩冒険者

Sランク冒険者 天災のウィザ

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「さて送るにしては多いいよな」すでに今日かなりの距離移動してる為、勇者達全員をユグの元に送るために魔力を使ってしまうと俺が天狗達について行けなくなる。
「何人か減らす?そこの戦意喪失した女とか送り返して良くない?」確かに何人かは殺して送り返してもいい気がするができる限りこちらの情報を持ってるやつを野放しにはしたくない。
「私が運んであげよーか?」どうしたものかと考えていると頭上で声がしたので上を向く、俺らが気づいたのを確認した後声の主は降りてくる。
「おお、ウィザか、久しぶりだな」
「おいっす。コウタさん、バトルロイヤル以来ですね。」ウィザという少女、腰まで伸びた金色の髪、見るからに魔女ですと言わんばかりのとんがり帽子に紺のワンピース、そして身長よりも長い箒に乗ってやってきた。
「ウィザって……天災のウィザですか、いや~1日に2度もSランク冒険者を見ることができるなんて感激です!」被害者の少女が喜んでいる。
「それで、連れて行くってユグのところにか?」
「そうなのです。心配いりません、ユグドラシルさんにはバイト代もらう予定なので責任を持って運びますよ。」ユグが念話で、支払わんぞ!とか言ってる。いや俺の貯金からでいいから払っといてくれ。
「そうなら、お願いしようかな。5人もいるけど大丈夫?」
「私を甘く見ないで欲しいのです。そして魔法使いをなめないで欲しいのです。」魔法使いとは魔術師とは違い言霊によって魔力を行使する一族の事だ。ウィザはこれでも魔法使い一族の見習いだ。いいか見習いでSランクだからな、いかに魔法使いが規格外かわかってもらいたい。ちなみに彼女ら魔法使いは普通の魔法も使う。要は魔術師より術の範囲が広いのだ。言霊は魔法の想像と違い、言葉にされた現象を具現化する。魔力が足りれば洪水や噴火とかもいける。
「じゃあ任せるよ。あ、もしユグから駄賃がもらえなければ行ってくれ、俺が払うから。」
「本当に?これは割りのいいバイト見つけた気がします。」とか言いながら彼女は勇者達繋いでいる縄を箒につなげる。彼女が箒にまたがると箒は勇者を横並びにして浮き上がる。
「じゃあ、これ置いたら追いかけますので、また近いうち会いましょう。」
「よろしく頼んだぞ、その枷で何もできないと思うがをつけるんだぞ。」彼女がしっかり頷く。
「それじゃあ行ってみよう♪」その掛け声とともに彼女は空の彼方に消えた。
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