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1章 奴隷の育成

もう一つの後悔

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1人でそのまま考え事をしていると扉がノックされる恐らくアリスたちの誰かだろう。
「どうぞ」俺の返事を聞いて、ミロが入ってくる。
「失礼します。あ、その顔はアリスじゃないのかって顔ですね。アリスはですね、自分のせいでフーロに勇者を殺す命令を押し付けちゃったと思ってるみたいです。そんなこと言ったら私たち奴隷みんなそういうことになっちゃいますのにね。それであの顔を合わせにくいそうです。その、苦しいのはフーロだけじゃないってことです。だから、ご主人様はアリスのフォローに行くこともお勧めします。アリスはご主人様大好きなので喜ぶと思います。」なんかさらっとアリスが言われたくないこと言われてるな。まぁ好意を向けられてるのは知ってるからいいけど。
「殺しを押し付けたなんて、そんなふうに考えてしまうなんてアリスはバカですね。そんな押し付けられたなんて誰も思ってないのですのに。私は自分の意思で殺した。これは誰にも譲れませんよ。だからアリスもですがご主人様も自分の事あまり攻めないでください。」いつの間にか起きていたフーロがそんなことを言う。そして俺からそっと離れて床に跪く。
「私はみんなと違い、ご主人様にお金で買われた正式な手順を踏んだ正真正銘ご主人様の物になります。買われたその時から、私は一生付いて行くことを心に決めておりますので、そのことを頭の片隅で覚えておいてください、お願いします。」そう言って、フーロは立ち上がる。
「夕食の時間だそうです、ご主人様」さっきまでのフーロはおらず普通に戻っていた。
「わかった、最後にフーロも無理はするなよ?」フーロは無言で頷く。俺たちは食堂に向かった。

その日の夕食はミートソーススパゲティという事で相変わらず、食べ盛りメイド達が口の周りを赤くしながら、軽く俺の倍は食べていた。

食事を終えて、俺は風呂に来ている。なぜか隣にアリスを連れているが。どうしてかと言うと食事の後俺はアリスを呼んで話を少ししようと思ったのだが、自分の為に俺の時間を使いたくないとかで、風呂に入りながらではいけないかと言われて、なぜかそのまま来てしまった。しかもここにくるまで無言だ。
入り口を開ける、とそこにはフーロが裸で正座している。
「お待ちしておりました。では、服を脱がさしてもらいます。」
「おい待て、なぜフーロがいる?」
「それはご主人様、アリスとのお話がお風呂で行われると聞きました。私はそれに参加するべきだと思いまして、そしてお風呂に入るなら、ご主人様の背中をお流しするのは必然だと思いました。」
「さあご主人様、服を脱がさしていただきます。」横から既に裸になったアリスが声をかけてくる。
確かに今回の件に関してはフーロとアリスの問題だから、フーロが同行しても何も問題はないが、まぁアリスが止めないのだからいいのだろう。
服を脱がしてもらい、脱衣所から出て洗い場に向かう。まぁ予想していたが、2人に体を洗ってもらった。普通に洗ってもらっただけだからな?股に挟んでもらって腕とか洗ってもらってないからな?本当だぞ?

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